「車の屋根にソーラーパネルを取り付けることはできるの?」という疑問がある方もいるでしょう。結論、車の屋根にソーラーパネルを取り付けることは可能です。
取り付けることで、走行中・停車中に充電できる、非常用電源として機能する、テレワークに活用できるなどのメリットが見込めます。ただし、一部デメリットもあるため取り付ける際は注意が必要です。
本記事では、車の屋根にソーラーパネルを取り付けるメリットと注意点、具体的な手順について解説します。ソーラーパネルの取り付けを検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
車の屋根にソーラーパネルを取り付けることは可能?
結論、車の屋根にソーラーパネルを取り付けることは可能です。車の屋根に取り付けることで、走行中や停車中にも太陽光発電を行えます。
長期間の車中泊やキャンプなどでは、ポータブル電源を持参しても電力不足に悩まされることがあります。備え付けの電源が設置されていれば途中で充電できますが、地域によっては備え付けの電源が用意されておらず、電力不足を招いてしまいます。
その点、車の屋根にソーラーパネルを取り付け、走行中・停車中に発電を行えば、ポータブル電源における電力不足の悩みを解消できるでしょう。これにより、エネルギー供給の安定性が増し、ドライブ中も安心して電気機器を使用できるようになります。
なお、車載用ソーラーパネルのキットを使用すれば、初めての方でも比較的簡単に取り付けることが可能です。製品の大きさによっては、軽自動車でもミニバンなら設置できます。
キャンピングカーにもソーラーパネルを取り付け可能
ソーラーパネルの取り付けは乗用車だけでなく、キャンピングカーにも設置できます。サブバッテリーへの充電がソーラーパネルから可能となり、電力の確保がより容易になります。
【サブバッテリーへの主な充電方法】
- エンジン
- 外部電源
- ソーラーパネル
ソーラーパネルを利用するメリットは、サブバッテリーへの充電を自動的に行えることです。「太陽の光が出ている」という条件はありますが、走行中も停車中も常に電力を確保でき、電源確保に関わる悩みや不安を解消することができます。
車の屋根にソーラーパネルを取り付けるメリット
車の屋根にソーラーパネルを取り付けると、具体的に以下のようなメリットが見込めます。
- 走行中・停車中に充電できる
- 非常用電源として機能する
- テレワークに活用できる
それぞれのメリットを1つずつ解説します。
メリット1.走行中・停車中に充電できる
前述したように、ソーラーパネルを取り付ければ走行中・停車中に充電を行えます。太陽光さえあれば、ほかの充電方法とは違い自動的に電力を確保できるのです。
例えば、キャンプ場に向かう最中やパーキングで休憩しているとき、アクティビティで遊んでいるときなど、ソーラーパネルがあればいつでも充電できます。また、わざわざ備え付けの電源を探し、ポータブル電源を充電するという手間が省けるのもメリットの1つです。
電力不足が起こりづらくなるだけでなく、アウトドア活動の利便性の向上にもつながります。夜間も電気機器を自由に使い、アウトドアを快適に楽しむことができるでしょう。
メリット2.非常用電源として機能する
2つ目のメリットは、非常用電源として機能することです。地震や台風などの自然災害により、長期間の停電が発生した場合でも、取り付けたソーラーパネルが非常用電源として機能します。
これにより、車内で冷暖房器具や冷蔵庫、照明器具などを使って快適に過ごすことができるでしょう。避難所に車で避難する際にも、車のソーラーパネルを使用して電力を安全に確保できます。
「非常時に電気機器を使って快適に過ごしたい」という方は、ソーラーパネルの取り付けを検討してみてください。
→緊急時に活躍する非常用電源とは?製品の選び方やおすすめのポータブル電源を紹介
メリット3.テレワークに活用できる
車の屋根にソーラーパネルを取り付ければ、自家発電した電力をテレワークにも活用できます。これは、車内でパソコンやスマートフォンを長期的に充電できるようになるためです。
ちょっとした旅行や車中泊の最中でも電子機器を使った作業が可能になり、柔軟な働き方が実現します。また、パソコンやスマートフォンの充電だけでなく、以下のような電気機器も自由に使用できます。
- ポケットWiFi(モバイルWiFi)
- プロジェクター
- スクリーン
「各地を転々としながらパソコンで仕事がしたい」「自由な働き方を実現したい」という方は、ソーラーパネルを取り付けてテレワークに活用してみてください。
車の屋根にソーラーパネルを取り付ける際の注意点
車の屋根にソーラーパネルを取り付ける場合、いくつかの注意点を考慮する必要があります。以下では、特に重要な3つの注意点について解説します。
- ソーラーカーとしては利用できない
- 取り付けには知識と技術が必要
- 太陽光が出ていないと電力不足を起こす
これからソーラーパネルを取り付ける方は、事前に注意点を理解しておきましょう。
注意点1.ソーラーカーとしては利用できない
ソーラーパネルで発電した電力は、車の走行には利用できないのが一般的です。通常のソーラーパネルでは、自動車を走行するのに十分な電力を確保できないからです。
ソーラーカーとして動力源を確保するには、専用設計のパネルやシステムが必要となります。例えば、プリウスPHVのように専用のパネルが設置されていない限り、ソーラーパネルは基本的に電気機器の利用がメインとなります。
電気自動車を途中で充電したい場合は、専用の充電器を利用するようにしましょう。
注意点2.取り付けには知識と技術が必要
ソーラーパネルの取り付けには、専門的な知識と技術が要求されます。誤った取り付け方をしてしまうと、ソーラーパネルの性能が発揮されないだけでなく、車への損傷リスクが伴います。
ソーラーパネルの取り付け位置や角度、固定方法などを正確に計算し、車に適した方法で設置しなければなりません。また、電源の接続には電気系統の知識も必要なので、知識がない場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
注意点3.太陽光が出ていないと電力不足を起こす
ソーラーパネルを取り付けたからといって、電力不足の問題がすべて解消されるわけではありません。ソーラーパネルは太陽光を用いて電力を発電する設備なので、太陽光が出ていない夜間や雨天時には電力不足を起こす可能性があります。
例えば、天気が悪く連日曇りが続いている場合、ソーラーパネルの性能が十分に発揮されず、必要な電力を得ることができません。このような状況では、ポータブル電源の電力を十分に確保することはできないでしょう。
電力不足を起こさないためには、事前に天気予報などをチェックし、晴れた日のドライブや車中泊を計画しましょう。もしくは、バックアップとしての電源を用意することをおすすめします。
→太陽光発電はやめたほうがいい5つの理由|損得を左右するポイントと導入するメリット
車の屋根にソーラーパネルを取り付ける方法
ソーラーパネルを設置する正しい方法を理解すれば、取り付けるメリットを最大化できます。以下、その手順を詳しく解説します。
- 屋根の大きさに合った製品を購入する
- 設置する屋根を掃除する
- 屋根に設置してしっかりと固定する
- 説明書を見ながらケーブルを接続する
各手順を順番に見ていきましょう。
手順1.屋根の大きさに合った製品を購入する
まずは、車の屋根の大きさに適したソーラーパネルを選びましょう。車に合った適切な製品を選ばないと、そもそも設置ができなかったり、屋根にダメージを与えたりする可能性があります。
事前に屋根の大きさを調べ、その上でぴったりの製品を探すことが大切です。メーカーの指定やマニュアルを参考にして、サイズを確認してみてください。
手順2.設置する屋根を掃除する
ソーラーパネルを取り付ける前に、屋根の表面をきれいに掃除します。汚れが残っていると、しっかりと固定できない、パネルの性能が低下するといった恐れがあるためです。
例えば、屋根にこびりついた汚れがある場合、ソーラーパネルの粘着力が弱まり、取り付けたパネルが走行中に外れる危険性があります。そのため取り付ける前に掃除を行い、清潔な状態にしてから設置を進めましょう。
手順3.屋根に設置してしっかりと固定する
掃除が終わったら、屋根にソーラーパネルを設置して固定します。屋根に不安定な状態で取り付けると走行中に外れる可能性があるため、フレーム部分の穴などを利用してしっかりと固定しましょう。
【ソーラーパネルを固定する際に役立つアイテム】
- 超強力タイプのマグネット
- ロープ
- ワイヤー
- ブラケット
- ボルト
この際、ソーラーパネルに適したアイテムを選定し、ボルトの締め付け具合などを十分に確認する必要があります。また、パネルの角度を調整しながら設置するようにしましょう。
手順4.説明書を見ながらケーブルを接続する
ソーラーパネルの設置が完了したあとは、説明書を見ながらケーブルを接続します。間違った方法で接続するとショートや火災の原因になるため、この作業は慎重に進めましょう。
具体的には、取扱説明書の配線図通りにケーブルを接続し、そのケーブルを車内に引き込みます。ポータブル電源とそのケーブルを接続し、発電できていることが確認できれば設置作業は完了です。
メーカーや車種によって車の構造が違い、ケーブルを引き込むための場所が異なるため、事前にその場所をしっかり確認しておきましょう。
ソーラーパネルの導入ならEcoFlow製品がおすすめ
ソーラーパネルの導入を考えている方は、EcoFlow製品を検討してみてください。EcoFlowでは据置型のソーラーパネルを販売しており、製品には以下のような特徴があります。
- 高品質で耐久性がある
- 取り付けが簡単でサポート体制が充実している
- 軽量・コンパクトで取り扱いやすい
高い防水等級を備えており、長い耐用年数を実現しています。複数の大きさの製品を販売してるため、車の状況に合わせて選択できるのもポイントです。
また、ポータブル電源との互換性も高く、太陽光発電を効率的に行うことが可能です。キャンプや車中泊での利用、非常時の備えとして考えている方は、ぜひ以下のソーラーパネルの導入をご検討ください。
→長い耐用年数を実現!EcoFlowが販売する据置型ソーラーパネルはこちら
EcoFlowの携帯型ソーラーパネルもおすすめ
EcoFlowは据置型のソーラーパネルだけでなく、携帯型のソーラーパネルも販売しております。製品は軽量かつコンパクトなので、外に持ち運んで利用することが可能です。
例えば、携帯型ソーラーパネルを車内に積み込み、キャンプ場などで製品を展開して太陽光発電を行えます。車の屋根への設置作業が必要なく、より手軽に太陽光発電システムを構築できます。各製品の特徴は以下の通りです。
製品名 | 110Wソーラーパネル | 160Wソーラーパネル | 220W両面受光型ソーラーパネル | 400Wソーラーパネル |
サイズ | 42.0×178.5×2.5 cm | 68×157×2.4 cm | 82×183×2.5cm | 236.5×105.8×2.5 cm |
重量 | 6.0kg(チャージャー部分4.0kg) | 7.0kg (チャージャー部分5.0kg) | 約9.5kg | 約16.0kg |
効率 | 22.8% | 21%-22% | 22〜23% | 22.60% |
接続タイプ | MC4 | MC4 | MC4 | MC4 |
開回路電圧 | 21.8V (Vmp 18.4V) | 21.4V(Vmp 18.2V) | 21.8V (Vmp 18.4V) | 48V (Vmp 41V) |
短絡電流 | 6.5A(Imp 6.0A) | 9.6A(Imp 8.8A) | 13A (Imp 12.0A)表面/ 8.8A (Imp8.4A)裏面 | 11A (Imp 9.8A) |
公式URL | https://jp.ecoflow.com/products/110w-solar-panel | https://jp.ecoflow.com/products/160w-solar-panel | https://jp.ecoflow.com/products/220w-solar-panel | https://jp.ecoflow.com/products/400w-solar-panel |
まとめ
本記事では、車の屋根にソーラーパネルを取り付けるメリットと注意点、具体的な手順について解説しました。
車の屋根にソーラーパネルを取り付けることで、走行中・停車中に充電できる、非常用電源として機能する、テレワークに活用できるなどのメリットが見込めます。ただし、一部デメリットもあるため、ソーラーパネルを取り付ける際は十分に注意しましょう。
本サイトを運営するEcoFlowでは、据置型と携帯型のソーラーパネルを販売しております。さまざまなサイズの製品を提供しているため、これからソーラーパネルを取り付ける予定の方は、ぜひ以下の製品情報を確認してみてください。