「寒い季節のキャンプでも、温かくて満足度の高い料理を楽しみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめの料理が、鍋料理のなかでも特に人気の高い「すき焼き」です。甘辛い味付けと、とろけるような牛肉の組み合わせが、体を芯から温めてくれます。
しかし、キャンプ場で本格的なすき焼きを作るには、家庭とは違った道具選びや調理の手順に注意が必要です。本記事では、キャンプとすき焼きの相性、クッカーを使ったキャンプすき焼きのレシピ、おすすめの締めについて解説します。
キャンプとすき焼きは相性抜群!

すき焼きは牛肉の旨味と甘辛い割り下が特徴で、食欲をそそる味わいが魅力的な料理です。外気が冷え込むキャンプシーンでは、この温かい鍋料理がまさにぴったりと言えます。
屋外での調理は多少大胆でも気になりにくく、焚き火やガスバーナーを使ってワイルドな雰囲気のまま調理を行える点も面白いところです。何よりも、星空を眺めながらすき焼きを囲む時間は、忘れられない特別な思い出となるでしょう。
寒さを和らげる鍋料理としての役割に加え、屋外独特の開放感と団欒を同時に味わえる点こそ、キャンプとすき焼きの相性が抜群と言われる大きな理由です。
手間は少しかかりますが、その分の達成感も大きいため、秋冬キャンプのメイン料理としてぜひ挑戦してみてください。
【クッカーで作る】キャンプすき焼きの作り方

キャンプで作るすき焼きでは、家庭用の鍋ではなくクッカーで代用するのが一般的です。ガスバーナーや焚き火に対応したクッカーを用いれば、簡単に本格的な味を楽しめます。
ここでは、クッカーを使ったキャンプすき焼きの作り方を詳しく解説します。
手順1.具材を準備する
すき焼きに必要な材料は、当日に慌ただしく下ごしらえするのではなく、あらかじめ自宅で処理しておくとスムーズです。特に、野菜類はカットして洗っておくだけで、現地での作業が格段に楽になります。
また、カットした食材をジップロックや密閉容器などに入れて持参すれば、クーラーボックス内で味や鮮度を保ちやすくなるでしょう。クッカーのサイズに合わせて具材を詰め込みすぎないことも大切です。
【すき焼きに使う主な材料】
- 牛肉(薄切り)
- 長ねぎ
- 白菜
- 春菊
- しらたき
- えのき茸
- 焼き豆腐
- 割り下(醤油・みりん・砂糖などを混合)
- 卵
- 牛脂
このように、定番食材を一通り揃えるだけでも、本格的なすき焼きを味わいやすくなります。味が濃くなることを想定し、甘みを抑えた割り下を用意しておくのもおすすめです。
手順2.下準備を行う
クッカーを使う前に、焚き火台やガスバーナーのセッティングを終わらせておくと、調理がスムーズに始められます。最初は強火で割り下を温め、火加減を中火程度に調節しておきましょう。
すき焼きに投入する具材を取りやすいよう、クーラーボックスや食材パックを手元に配置することも重要です。
【調理する際のポイント】
- クッカーの温度を適度に上げる
- 焦げ付き防止のため火加減を調整する
- 割り下をあらかじめ沸騰させておく
- 食材を取り出しやすいよう並べる
- 調理スペースを確保し道具を整理する
この下準備をしっかり行うことで、後の調理がスピーディになり、具材に一気に火を通しておいしく仕上げやすくなります。
手順3.具材を調理する
調理は、牛脂でクッカーを軽く馴染ませるところから始めます。牛脂がなければサラダ油やオリーブオイルでも代用可能ですが、牛肉の風味を生かしたいなら、牛脂を使ってすき焼き特有の香りを引き出しましょう。
【すき焼きの基本的な作り方】
- クッカーに牛脂を入れて溶かす
- 肉を広げて両面軽く焼く
- 野菜やきのこ類、焼き豆腐などを加える
- 割り下を全体に回しかける
- 弱火で野菜に火が通るまで煮る
- 煮詰まりそうなら割り下を追加する
- 味が整ったらすぐに取り分ける
これらの手順を踏めば、アウトドアでも比較的短時間でおいしいすき焼きが作れます。熱々の状態をみんなで取り分けながら食べれば、体も心も温まる贅沢なひとときを過ごせるでしょう。
クッカーでキャンプすき焼きを作る際のポイント

クッカーですき焼きを作る場合は、家庭での調理とは違ったコツがあります。以下のポイントを押さえておくことで、初心者でも失敗しにくく、おいしく仕上げられるでしょう。
- 下準備を欠かさない
- 目的に合ったクッカーを選択する
- すき焼きに使う牛肉の部位にこだわる
- 肉は常温に戻しておく
- 締めにもこだわる
各ポイントを1つずつ順番に解説していきます。
ポイント1.下準備を欠かさない
キャンプ地でバタバタしないように、野菜は洗ってカットし、肉や焼き豆腐なども使いやすい大きさに整えておくことが肝心です。しらたきや白菜など水気が多い食材は、袋のなかでしっかり水分を切っておくと、クッカーで一気に仕上げやすくなります。
また、割り下をあらかじめ作り、小分け容器に入れておけば現地で慌てずに済みます。砂糖や醤油、みりんなどを別々に持ち運ぶと分量がわからなくなる恐れがあるため、事前に味を調整しておくと便利です。
ポイント2.目的に合ったクッカーを選択する
クッカーにはアルミ製、ステンレス製、チタン製、鉄製などさまざまな素材があります。人数が多いなら大きめのアルミ製クッカーが使いやすく、ソロキャンプの場合はチタン製の小型クッカーが軽くて便利です。
また、すき焼きのように汁気の多い料理なら、深さのあるクッカーが適しています。ダッチオーブンを使う手もありますが、重量や収納スペースを考えると持ち運びが大変になる可能性があるため、キャンプスタイルと人数に合ったものを選ぶことが大切です。
ポイント3.すき焼きに使う牛肉の部位にこだわる
すき焼きをよりおいしく楽しむには、牛肉の部位選びも重要です。霜降りの肩ロースやリブロースなら、脂が溶けてやわらかい食感を得やすくなります。赤身の多いもも肉も、あっさりした味わいが好きな方におすすめです。
キャンプで調理する場合は、手早く火が通り、食べやすさを重視した部位を選ぶと失敗を回避しやすくなります。予算や人数、好みに合わせて、程よい脂の入り具合をチェックしてみてください。
ポイント4.肉は常温に戻しておく
スーパーや精肉店で買った牛肉を、そのままクーラーボックスに入れっぱなしにしておくと、中心温度が低いままになりがちです。冷えた状態から火にかけると、うまく火が通らなかったり、外側だけ加熱されてなかが生焼け状態になったりする恐れがあります。
よりおいしく安全に食べるためにも、調理を始める少し前にクーラーボックスから取り出し、牛肉を常温に戻しておきましょう。キャンプ場の気温にもよりますが、10分から20分程度置けば、均一に火が通りやすくなります。
ポイント5.締めにもこだわる
すき焼きの煮汁には、牛肉や野菜の旨味がたっぷり含まれています。最後にこれを利用し、うどんや雑炊などで締めを楽しむと、食材を無駄なくおいしく味わえるでしょう。
カットしたネギや卵など追加のトッピングを用意しておけば、簡単にもう一品が完成します。グループキャンプでは特に、最後の締めまで楽しめるよう段取りを組んでおくことが重要です。
キャンプすき焼きのあとにおすすめの締め5選

すき焼きでしっかりメインを味わったあとは、鍋に残った出汁を活用して締めの一品を堪能してみましょう。ここでは、キャンプシーンと相性の良い5種類の締めを紹介します。
- うどん
- 雑炊
- おもち
- ラーメン
- カレー
すき焼き後の締めに一工夫を加えることで、まったく異なる味わいを堪能できます。人数や好みに合わせて、締めのメニューを検討してみてください。
うどん
すき焼きの甘辛い出汁が、うどんの麺にしっかり絡みます。さっと煮込むだけで完成するため、夜遅い時間や疲れているときでも簡単に作れます。
こってりした味が好きな方は溶き卵につけて食べても良いでしょう。麺がやわらかくなりすぎないよう、火加減と煮込み時間に注意すると、最後までおいしく味わえます。
雑炊
残った野菜のかけらや肉の脂分が出汁に溶け込み、雑炊にすることで深みのある味わいを堪能しやすくなります。ご飯さえ持って行けば簡単に仕上がるため、炭水化物がほしい寒い時期の夜食にも最適です。
作り方は、すき焼き後の鍋にご飯を入れて煮込み、味見をしながら醤油や塩で調整します。最後に溶き卵を回しかけると、ふんわりした食感になりやすいでしょう。
おもち
おもちは熱々の出汁のなかに入れるだけで、簡単に柔らかくなります。すき焼きのタレと絡むことで甘辛い味が染み込み、意外とボリュームのある一品に仕上がります。
切りもちを用意しておき、少し小さめにカットして入れると食べやすいです。時間がかからないため、短い調理時間で締めを済ませたいときにも便利です。
ラーメン
市販のインスタントラーメンを活用すれば、すき焼きの出汁と相まって独特の風味が楽しめます。麺を入れすぎると出汁が吸われて味が濃くなる可能性があるため、量や火加減はこまめにチェックしてください。
好みで一味唐辛子やネギなどを足すとパンチが出て、さらにおいしく仕上がります。次の日の朝食としてもアリかもしれません。
カレー
残りの出汁にカレールーを加えると、まったく違った味を楽しめます。野菜や肉が残っていれば具材として活用できるため、無駄なく使い切ることが可能です。
カレーは作りたてよりも、少し寝かせたほうが味がまとまりやすいため、翌朝に温め直して食べるのも1つの方法です。ご飯やパン、うどんを入れるなど、アレンジをしやすい点も魅力と言えます。
キャンプすき焼きにあると便利なEcoFlowのポータブル電源

すき焼きを含めた鍋料理は、ガスバーナーや焚き火を使うのが一般的ですが、電気ホットプレートやIH調理器を活用すると、火力のコントロールが簡単になるというメリットがあります。
特に寒い季節は、屋外で火を扱うのが難しい場合もあるでしょう。そんなときに役立つのが、高出力を備えたポータブル電源です。
EcoFlowのポータブル電源は、アウトドアシーンで使用しても安心の設計となっており、充電速度や出力性能に優れている点が特徴です。なかでも「EcoFlow DELTA 3 Plus」は、大容量かつ急速充電が可能なので、電気調理器だけでなく照明やスマートフォンなど複数の機器に同時給電できます。
【「EcoFlow DELTA 3 Plus」の特徴】
- 高出力1,500Wでほとんどの家電製品を動かせる
- 約40分で80%、56分で100%まで充電できる
- LFPバッテリー搭載で10年相当の長寿命を実現
- 防塵・防煙などIP65等級の三重保護で、アウトドア環境でも安心
- 超静音運転で、テント内や夜間でも音が気になりにくい
「EcoFlow DELTA 3 Plus」があれば、電気ホットプレートやIH調理器を使ったすき焼き調理も無理なくこなせます。
ソーラー充電や車載充電にも対応し、充電手段が限られるキャンプ場でも柔軟に電源を確保できるため、寒い季節のアウトドアでも快適な調理環境を整えることができるでしょう。

まとめ
本記事では、キャンプとすき焼きの相性の良さ、クッカーを使ったキャンプすき焼きの手順、締めのおすすめメニュー、ポータブル電源の活用方法について解説しました。
寒い時期に鍋を囲んで暖を取りながら食事を楽しめる点が、キャンプすき焼きの最大の魅力と言えます。牛肉や野菜から出る旨味をぎゅっと閉じ込めたすき焼きは、炊事場が限られるアウトドアでも意外と簡単に調理可能です。
下準備やクッカー選び、肉の部位や火加減などのポイントを押さえておけば、家庭で食べる以上の満足感を得られるでしょう。また、締めのメニューを複数用意しておけば、最後まで無駄なく楽しめます。
EcoFlowでは、キャンプや車中泊などのアウトドアで活躍するポータブル電源を販売しております。電気機器を使った快適なアウトドアを楽しみたい方は、ぜひEcoFlow製品の導入を検討してみてください。