食欲の秋に行うキャンプでは、旬の食材を使ったアウトドアクッキングが醍醐味です。しかし、「どのレシピを参考にすればいいかわからない」「用意すべき食材や調理器具を知りたい」という方もいるでしょう。
そこで今回は、秋の食材を使ったおすすめレシピを、定番レシピ・手軽レシピ・スイーツレシピの3つに分けて紹介します。秋キャンプを最大限楽しみたい方は、ぜひ本記事の内容をご覧ください。
食欲の秋はキャンプ飯が最高!
キャンプの醍醐味と言えば、開放的な雰囲気のなかで作る料理「アウトドアクッキング」が挙げられます。特に秋のキャンプでは、旬を迎える美味しい食材がたくさんあり、現地でも食材を調達しやすいことから、キャンプ飯の魅力をより感じられます。
【秋に旬を迎える代表的な食材】
- さつまいも
- なす
- まいたけ
- しいたけ
- しめじ
- ほうれん草
- 栗
- 里芋
- ぶどう
- りんご
- サンマ
- カツオ
これらの食材をふんだんに使ったキャンプ飯を堪能すれば、身も心もリフレッシュできること間違いなしです。キャンプ場の紅葉とともに、秋のアウトドアクッキングを存分に楽しんでみてください。
秋の味覚が楽しめる定番キャンプ飯レシピ5選
まずは、秋の味覚を満喫できる定番のキャンプ飯を5つ紹介します。具体的なレシピ、用意する道具も併せて解説していきます。
生ハム添えのさつまいもホイル焼き
さつまいもは秋の代表的な食材ですが、ただ焼くだけでは少しもったいないと感じてしまいます。そんなときは、秋の味覚を堪能できる「生ハム添えのさつまいもホイル焼き」を作ってみてください。ホイル焼きにすることでさつまいもの甘みが増し、素材の旨味をより感じられます。
【用意する道具】
- グリル
- アルミホイル
- クッキングペーパー
- ボウル
【材料】
- さつまいも
- 塩
- 無塩バター
- 生ハム
- 黒コショウ
【作り方】
- フォークでさつまいもを串刺しにして塩を振る
- クッキングペーパーに水を染みこませて、さつまいもを包む
- その上からアルミホイルで包み、丸ごと焼く
- さつまいもに火が通ったら、皮を剥いてカットする
- ボウルにさつまいもと無塩バターを入れ、全体がねっとりとするまで混ぜ合わせる
- 盛り付けたら生ハムを添え、黒コショウを振る
キノコとさつまいもの炊き込みご飯
続いて、食材の香りを楽しめる「キノコとさつまいもの炊き込みご飯」を紹介します。キノコとさつまいもの香りが心地よく、食欲をそそります。紅葉などの景色と一緒に味わいたいレシピです。
【用意する道具】
ダッチオーブン
【材料】
- 米
- さつまいも
- しめじ
- 小ネギ
- 鶏もも肉
- 黒ゴマ
- 水
- 酒
- 塩
- しょうゆ
【作り方】
- 米を研いでダッチオーブンに入れ、水に30分浸しておく
- 一口大に切ったさつまいもと鶏もも肉、ほぐしたしめじ、調味料を入れて火にかける
- 強火で2分加熱したあと、弱火に変えて12分炊きあげる
- 炊きあがったらお好みで小ネギや黒ゴマを振る
鮭とキノコのワイン蒸し
「鮭とキノコのワイン蒸し」は、フライパンだけで作れる簡単レシピです。それでいて、鮭とキノコの旨味をめいいっぱい感じられます。また、量や味の調節がしやすいため、大人数でのキャンプにもおすすめです。
【用意する道具】
フライパン
【材料】
- 生鮭
- しめじ
- えのき
- しいたけ
- 白ワイン
- バター
- レモン汁
- レモンスライス
- しょうゆ
- 塩
- コショウ
- サラダ油
【作り方】
- 生鮭は大きめの一口大に切る
- しめじとえのきはほぐし、しいたけは薄切りにする
- フライパンにサラダ油を引き、鮭の両面を焼く
- キノコをフライパンに入れて白ワインを回しかける
- 蓋をしてキノコがしんなりするまで蒸し焼きにする
- 器に盛り、レモンスライスを乗せる
- 同じフライパンにバターとしょうゆを入れて弱火で溶かし、レモン汁、塩、コショウで味付きソースを作る
- 器に盛った鮭とキノコにソースをよく絡める
里芋のフライドポテト
次に紹介するのは、外はカリッとしたフライドポテトでありながら、噛むと里芋の独特な食感が楽しめるレシピです。弱火と強火の二度揚げをすることで、この独特な食感を作り出します。里芋だけでなく、さつまいもやじゃがいもなどでもアレンジできます。
【用意する道具】
スキレット
【材料】
- 里芋
- 塩もしくはケチャップ
- サラダ油
- ローズマリー
- ピンクペッパー
【作り方】
- 里芋は洗い、8等分のくし切りにして皮を剥く
- スキレットに里芋とローズマリーを入れ、浸かる程度のサラダ油を注ぐ
- 火にかけて低めの温度で約7分揚げる
- ローズマリーを取り除き、火力を上げて里芋がきつね色になるまで揚げる
- 器に盛り付け、ピンクペッパーと新しいローズマリーを飾る
牛肉と新じゃがの野菜カレー
栄養豊富で美味しい「牛肉と新じゃがの野菜カレー」。この野菜カレーには、皮付きの新じゃがいもを使用します。
仕上げにガラムマサラを使うことで、香りの強いカレーが出来上がります。キャンプ飯だからこそスパイスにこだわり、普段とは違うカレーにチャレンジしてみてください。
【用意する道具】
- 鍋
- メスティン
【材料】
- 米
- 豚ブロック肉
- 新じゃがいも
- にんじん
- 玉ねぎ
- カレールウ
- 塩
- コショウ
- 水
- ガラムマサラ
【作り方】
- 米は研いでメスティンに入れ、水に30分浸して火にかける
- 新じゃがいもをしっかりと洗う
- 材料をすべて一口大に切って鍋に入れ、塩、コショウで味を整えて炒める
- 表面の色が変わってきたら水を入れて火にかける
- 沸騰したら弱火にして15分ほど煮る
- 火が通ったら、カレールウを加えてとろみがつくまで混ぜる
- 完成直前にお好みでガラムマサラを加え、米とともに盛り付ける
秋の朝食におすすめ!手軽に作れるキャンプ飯レシピ3選
続いて、朝食にぴったりのキャンプ飯レシピを3つ紹介します。手軽さを重視したいときにおすすめのレシピです。
フランスパンを使ったホットサンド
キャンプの朝ごはんと言えばホットサンドが定番ですが、通常のホットサンドに飽きてしまった方もいるでしょう。そんな方には、「フランスパンを使ったホットサンド」がおすすめです。分厚くボリューム感のあるホットサンドが楽しめます。
【用意する道具】
ホットサンドメーカー
【材料】
- フランスパン
- リーフレタス
- サラダチキン
- トマト
- マヨネーズもしくは粒マスタード
- ピザ用チーズ
【作り方】
- フランスパンをホットサンドメーカーに入るサイズにカットし、具材を詰めるための切り込みを入れる
- 内側にマヨネーズか粒マスタードを薄く塗り、ほかの材料をたっぷり挟む
- ホットサンドメーカーのなかに押しつぶすようにしながら入れる
- 焼き色がつくまで弱火でじっくりと加熱し、裏返して再度加熱する
- チーズが溶けていることを確認して皿に盛り付ける
キノコの炊き込みご飯
秋が深まるとキャンプの最中に、キノコを見かける機会が多くなります。自然のキノコを摘んで食べるわけにはいかないので、事前に用意した食材を使って炊き込みご飯を作りましょう。キノコの豊かな香りをめいいっぱい感じられます。
【用意する道具】
メスティン
【材料】
- 米
- 焼き鳥缶
- まいたけ
- スナップエンドウ
- めんつゆ
【作り方】
- 米を研いでメスティンに入れ、水に30分浸しておく
- 米の上に焼き鳥缶、まいたけ、スナップエンドウを入れる
- 焼き鳥缶の味を邪魔しない程度のめんつゆを加える
- メスティンを火にかけ、蒸し上げる
- 火が通ったら中身をかき混ぜる
ホットグラノーラ
「朝はさっぱりとした料理が食べたい」という方におすすめなのが「ホットグラノーラ」です。ホットミルクを合わせてあたたかいグラノーラにすることで、冷え込む朝の寒さ対策になります。バナナを途中で加えて、とろとろの食感にするのがポイントです。
【用意する道具】
シェラカップ
【材料】
- 牛乳
- グラノーラ
- バナナ
【作り方】
- シェラカップに牛乳を入れて人肌まで温める
- グラノーラを加え、沸騰させないように注意しながら煮込む
- グラノーラにとろみが出始めたら、輪切りにしたバナナを加える
- バナナが少し溶けて良い香りが出たら火から下ろす
→【季節別】簡単に作れるキャンプ飯のおすすめレシピ13選!便利アイテムも紹介
秋キャンプで作りたい!絶品スイーツレシピ3選
次に、キャンプ飯のあとに楽しめるスイーツレシピを3つ紹介します。甘いものが好きな方は、以下のレシピをぜひ参考にしてみてください。
ホカホカの定番焼き芋
ホカホカの焼き芋は、秋のスイーツにぴったりです。火が通るまで30~40分程度かかるため、食後にゆっくり話をしたいとき、焚き火をメインに楽しみたいときなどにおすすめです。
【用意する道具】
- 焚き火台
- アルミホイル
- 新聞紙
【材料】
- さつまいも
- 塩
- バター
【作り方】
- 焚き火台の火を落ち着いた状態にする
- 新聞紙を水で濡らし、洗ったさつまいもの周りに巻く
- 上からアルミホイルで隙間がないように包む
- 火の落ち着いている炭火部分にさつまいもを当て、回転させながら30分~40分じっくりと待つ
- 火が通ったらアルミホイルを剥き、塩とバターで味を整えながら食べる
りんごのフレンチトースト
秋キャンプの朝には、フライパンで焼きりんごのフレンチトーストを作るのも良いでしょう。シナモンやバターの香りが広がり、特別な朝食キャンプを楽しめます。なお、前日の夜に卵液を作って浸しておくと、当日の調理時間を短縮できます。
【用意する道具】
- フライパン
- ポリ袋
- ボウル
- ラップ
【材料】
- 食パン
- 卵
- りんご
- シナモンパウダー
- メープルシロップ
- 牛乳
- 砂糖
- バター
- 粉砂糖
【作り方】
- ボウルに卵、牛乳、砂糖を加え、かき混ぜて卵液を作る
- 食パンを4等分に切り、卵液とともにポリ袋に浸して2~3時間浸ける
- りんごを皮付きのまま8等分のくし切りにする
- フライパンにバターを熱し、砂糖、りんごを入れて弱火で両面焼く
- 砂糖がキャラメル色になって、りんごが柔らかくなったらシナモンパウダーをかける
- 食パンを取り出し、焦げ目がつくまでバターで焼く
- 器にフレンチトーストと焼きりんごを盛り付ける
フルーツのスコップデザート
市販のゼリーを使用し、秋食材でアレンジした簡単デザートです。バーベキューのあとに食べれば、フルーツとゼリーの爽やかな味わいが油を洗い流してくれます。3種類の味があるため、大人数でのキャンプにもおすすめです。
【用意する道具】
- 透明なカップ
- クラッシュ用のフォーク
【材料】
- マロングラッセ
- ぶどう
- りんご
- ヨーグルト
- フルーツカップゼリー(オレンジ)
- フルーツカップゼリー(りんご)
- マシュマロ
【作り方】
- ヨーグルトにマシュマロをちぎって入れ、水切りして一晩置いておく
- りんごゼリーの半分にぶどうを入れ、ゼリーと一緒にクラッシュする
- りんごゼリーの残り半分にりんごを入れ、ゼリーと一緒にクラッシュする
- オレンジゼリーにマロングラッセを入れ、ゼリーと一緒にクラッシュする
- 残ったフルーツを一口大の大きさに切る
- カップにクラッシュしたゼリーを半分ずつ入れ、上にヨーグルトを乗せる
- カットしたぶどう、りんご、マロングラッセを飾る
秋のキャンプ飯作りで活躍するアウトドアグッズ5選
キャンプ飯の調理には、適切なアウトドアグッズが必要です。特に活躍するアウトドアグッズとして、以下5つのアイテムを紹介します。
グッズ1.ダッチオーブン
ダッチオーブンは、煮込み料理だけでなく燻製も作れる万能な調理器具です。分厚い金属製の鍋があり、平らな蓋にフチがついています。これにより、焚き火台に乗せたり、上に炭火を乗せて調理したりできます。
グッズ2.シェラカップ
シェラカップは、機能性の高さと便利さが魅力的な調理器具です。焚き火やバーナーに直接かけられるため、一品料理を素早く作れます。調理後はお皿としてそのまま使えるのもポイントです。
グッズ3.クッカー
携帯性が高いクッカーを用意しておけば、アウトドアクッキングがより充実します。鍋やフライパンなどさまざまな種類があり、どれも収納性や利便性に長けています。ハンドル部分を折り畳むことができる製品を選べば、携帯性がさらに向上します。
グッズ4.車載冷蔵庫
車載冷蔵庫は、長時間のキャンプや車中泊に欠かせないアイテムです。主に以下のようなシーンで活用します。
- キャンプ飯用の肉や魚を安全に運びたいとき
- 釣った魚や生鮮食品を持ち帰りたいとき
- ピクニックで食べる弁当を保存したいとき
製品によっては、冷凍機能や製氷機能が備わっているものもあります。より便利に使いたい方は、複数の機能が備わっている製品を選択しましょう。
グッズ5.ポータブル電源
電気を用いる調理器具を使用する場合、ポータブル電源があれば非常に便利です。ポータブル電源を用意することで、キャンプサイトに備え付けの電源がなくても、電気機器を使って快適にアウトドアクッキングが楽しめます。
また、アウトドアクッキング以外にも、有効な暑さ対策・寒さ対策となる、スマートフォンやパソコンの充電に役立つなど、多彩な使い方があります。製品によって特徴が異なるため、目的や状況に合わせて選ぶようにしましょう。
まとめ
本記事では、秋の食材を使ったキャンプ飯のおすすめレシピを徹底解説しました。
食材が美味しい秋のキャンプでは、アウトドアクッキングが醍醐味の1つとなります。季節に応じたレシピを作ることで、その季節のキャンプをより一層楽しめます。
快適にアウトドアクッキングを楽しみたいなら、用意するアイテムにも注目しましょう。ダッチオーブンやシェラカップ、車載冷蔵庫などのアイテムがあれば、秋キャンプでの調理がさらに充実します。電気機器を使って調理したい方は、ポータブル電源の用意がおすすめです。