4人家族で暮らしていると、普段支払っている電気代が平均と比べて高いのか低いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。4人家族では家電の使用時間がどうしても長くなるので、家電の種類や使い方次第で電気代は大きく異なります。
そこで本記事では、4人家族にかかる平均の電気代を紹介します。4人家族の電気代が高くなる原因や、電気代を節約する方法も掲載しているので、家計の負担を軽くしてプライベートにお金を回したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
4人家族にかかる平均の電気代は?

4人家族にかかる平均の電気代は、地域や季節、住宅の分類などによって異なります。家族の条件に合致する平均額を把握すれば、家計の状況を客観的に判断でき、適切な節電対策へとつなげられるでしょう。4人家族にかかる平均の電気代を、以下の条件別に紹介します。
- オール電化の平均電気代
- 一戸建て・マンションの平均電気代
- 月別の平均電気代
- 地域別の平均電気代
- 季節(春・夏・秋・冬)別の平均電気代
それぞれの電気代について、詳しく見ていきましょう。
オール電化の平均電気代
関西電力のデータによると、4人家族以上のオール電化住宅にかかる電気代は、16,533円です(※1)。電気を全ての熱源として使用するオール電化住宅では、電気代の増減が家計に大きく影響します。ただし、ガスを使わないので、基本料金が必要なのは電気のみです。
一戸建て・マンションの平均電気代
一戸建て・マンションにお住まいの4人家族にかかる平均の電気代は、月々11,631円です(※2)。ガス代の平均は4,805円なので、光熱費に月々16,436円かかっています。光熱費の平均を比較すると、オール電化住宅より一戸建て・マンションの方が97円安くなります。
※2参考:総務省統計局「家計調査 年次 4人世帯(有業者1人)-年間収入階級別」
月別の平均電気代
電気代に直結する家電の種類や使用時間は、月によって異なるのが特徴です。月別の平均と実際にかかっている電気代を比較すれば、より正確な分析が行えるでしょう。4人家族にかかる電気代の平均を、月別に紹介します(※3)。
年月 | 電気代 |
2025年2月 | 17,083円 |
2025年1月 | 15,056円 |
2024年12月 | 11,814円 |
2024年11月 | 11,334円 |
2024年10月 | 13,700円 |
2024年9月 | 14,996円 |
2024年8月 | 13,047円 |
2024年7月 | 10,949円 |
2024年6月 | 10,210円 |
2024年5月 | 11,868円 |
2024年4月 | 13,473円 |
2024年3月 | 14,708円 |
地域別の平均電気代
地域によって家の広さや世帯人数、気温などが異なるため、平均の電気代も変動します。地域別に2人以上の世帯にかかる月々の平均電気代を見ていきましょう(※4)。
地域 | 電気代 |
北海道地方 | 12,328円 |
東北地方 | 14,258円 |
関東地方 | 11,907円 |
北陸地方 | 15,582円 |
東海地方 | 11,832円 |
近畿地方 | 10,845円 |
中国地方 | 13,763円 |
四国地方 | 12,557円 |
九州地方 | 10,316円 |
沖縄地方 | 12,152円 |
電気代は、北海道や東北、北陸、中国などの日本海側に位置する寒冷地で高くなる傾向にあります。寒冷地では、エアコンや電気ストーブなどの暖房機器に多くの電力が必要です。
※4参考:総務省統計局「家計調査 年次 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
季節(春・夏・秋・冬)別の平均電気代
電気代が特に高くなる季節として、暖房機器の使用頻度が高くなる冬が挙げられます。4人家族にかかる季節別の平均電気代は、以下のとおりです(※3)。
季節 | 電気代 |
春(3~5月) | 13,350円 |
夏(6~8月) | 11,402円 |
秋(9~11月) | 13,343円 |
冬(12~2月) | 14,651円 |
4人家族の平均電気代・ガス代を世帯人数別に比較

世帯人数別の平均電気代・ガス代は、以下のとおりです(※5)。
世帯人数 | 電気代 | ガス代 | 合計 |
2人 | 10,878円 | 4,497円 | 15,375円 |
3人 | 12,651円 | 5,121円 | 17,772円 |
4人 | 12,805円 | 5,015円 | 17,820円 |
5人 | 14,413円 | 4,284円 | 18,697円 |
6人 | 16,995円 | 4,551円 | 21,546円 |
世帯人数が増えた時に光熱費の上昇率が高かったのは、5人から6人以上で差額2,849円、次いで2人から3人の2,397円でした。ただし、4人家族から5人家族になると、電気代は大幅に上昇する一方で、ガス代は減少する傾向にあります。
4人家族の電気代を構成する3つの要素

4人家族の平均電気代よりも高い金額を支払っていた場合は、何が電気代を引き上げているのか特定する必要があります。まずは、電気代を構成する以下の要素を理解しましょう。
- 要素1|基本料金
- 要素2|電力量料金
- 要素3|再生可能エネルギー発電促進賦課金
それぞれの要素について、詳しく解説します。
要素1|基本料金
電気代における基本料金とは、電力会社やプラン、契約アンペアによって異なる固定料金です。電力の使用量に関わらず、毎月必ず基本料金がかかります。
そのため、1カ月家を空けていて電気を全く使用しなかったとしても、基本料金だけは支払わなければなりません。東京電力の4人家族に最適な「スタンダードS」プランを参考にすると、基本料金は311.75円です(※6)。
※6参考:東京電力エナジーパートナー株式会社「スタンダードプラン(関東)」
要素2|電力量料金
電力量料金とは、使用した電力量に応じて変動する料金です。電気を多く使えば使うほど、電力量料金は高くなります。電力量料金の計算式は、以下のとおりです。
電力量料金=電力量料金単価×使用電力量±燃料費調整額(燃料費調整単価×使用電力量)
一般的な電力会社の電気料金プランでは、電気の使用量が増えると段階が上がって電力量料金単価も高くなります。4人家族における電気使用量の平均は、戸建て住宅で436kWh、集合住宅で316kWhです(※7)。
※7参考:アルパック「平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査 報告書」
要素3|再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取るための料金です。再生可能エネルギーで発電された電気は一般家庭にも供給されているため、消費者も負担する必要があります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の計算式は、以下のとおりです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金=再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×電力使用量
4人家族の平均電気代が高くなる原因5選

電気代に直結する使用電力量には、住宅の専有面積や在宅時間、家電の種類、生活スタイルなどが関係しています。4人家族の平均電気代が高くなる原因は、以下のとおりです。
- 原因1|住宅の専有面積が広い
- 原因2|在宅時間が長い
- 原因3|家電の消費電力が高い
- 原因4|生活場所が異なる
- 原因5|契約アンペア数が高い
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
原因1|住宅の専有面積が広い
住宅の専有面積が広いと、照明器具や冷暖房機器など、使用する家電の数が多くなります。
家電の数は使用電気量に直結しているので、電気代も高くなるでしょう。
また、広い面積に対して家電が十分に効果を発揮するためには、より多くの電力が必要です。例えば、6畳用のエアコンは、期間消費電力量が578kWh程度なのに対して、20畳用は1,953kWhもかかります(※8)。
※8参考:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2024年版」
原因2|在宅時間が長い
4人家族では、一人ひとりの生活スタイルが異なるので、誰か一人でも活動している在宅時間は長くなりがちです。在宅時間が増えれば、その分家電も長く使用するため、電気代は高くなります。例えば、以下の条件に当てはまる場合、電気代は高くなるでしょう。
- 起床時間や睡眠時間が異なる
- 家を出る時間と帰る時間が異なる
- 夜勤の人や専業主婦がいる
原因3|家電の消費電力が高い
使用している家電の消費電力が高ければ、電気代も高くなります。電気代を構成する使用電力量(kWh)の計算式は、家電の消費電力(W)×使用時間(h)です。
例えば、1kWhあたりの料金単価が31円の場合、家電A(300W)と家電B(1000W)を1日3時間使用すると、年間で家電Bの方が22,995円も高くなります。
原因4|生活場所が異なる
4人家族では、リビングでテレビを観る人、寝室でパソコンを使う人、キッチンで家事をする人など、それぞれが別々の場所で過ごしている場面が多くなります。生活場所が異なれば、照明器具や冷暖房機器など使用する家電の数が増えて、電気代も高くなるでしょう。
原因5|契約アンペア数が高い
電力会社と契約しているアンペア数は、基本料金に反映されます。アンペア数が高いほど、高出力の家電を使用してもブレーカーは落ちづらくなりますが、その分電気代は高くなるのです。適切なアンペア数は、世帯人数や部屋の数、電気の使用状況によって異なります。
4人家族の電気代を抑える!ポータブル電源とは

4人家族で月々にかかる電気代を平均額より大幅に抑えたい方は、ポータブル電源を導入しましょう。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源を利用して電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
- 電気料金が安い深夜帯に蓄電した電気で日中帯を過ごす
- ソーラーパネルから蓄電した電気で生活する
特にオール電化住宅にお住まいの場合、電気料金が安い時間帯にポータブル電源を充電すれば、全ての光熱費に割引価格が適用されます。さらに、ソーラーパネルから蓄電した電気に対しては、電気代が一切発生しません。
節電対策に必要な性能|おすすめの製品
4人家族の節電対策には、高出力・大容量のポータブル電源を選びましょう。最低でも出力3000W・容量10kWh以上あれば、家族全員の生活スタイルが違ったとしても、終日電気を供給し続けられます。ソーラーパネルの出力は、400Wあると安心です。
本サイトを運営するEcoFlowでは、高出力・大容量のポータブル電源と400Wのソーラーパネルを以下のセットで販売しています。
- DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセット
- DELTA Pro Ultra + ソーラーパネル400W*2 ソーラー発電セット
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセット
ポータブル電源の出力は最大5100W、容量は最大12kWhです。2,600Wソーラー入力とデュアルPVポートによって、高電圧と低電圧の両方が使用できます。
99%のMPPT効率を誇り、日常生活で最大限のソーラー発電を確保できます。4人家族なら、電気代が年間で約22万円もお得です。100V/200V出力にも対応しているので、大型エアコンやIHも動かせます。

DELTA Pro Ultra + ソーラーパネル400W*2 ソーラー発電セット
ポータブル電源の出力は最大6000W、容量は最大30kWhです。5.6kWのソーラー入力に対応し、わずか1時間の発電でおよそ1日分のエネルギーを創出できます。
容量を30kWhまで拡張すれば、太陽光発電で約10日分の電気を溜められます。ポータブル電源にはインバーターが備わっているため、施工費用は一切かかりません。

4人家族の電気代を節約する方法5選

家族全員で協力して家電の種類や使い方を工夫すれば、4人家族の電気代は大幅に削減できます。4人家族の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
- 方法1|省エネ家電に買い替える
- 方法2|冷蔵庫のサイズを見直す
- 方法3|まとめ洗いで洗濯回数を減らす
- 方法4|サーキュレーターとエアコンを併用する
- 方法5|家電の待機電力をカットする
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|省エネ家電に買い替える
古い家電を使用している場合は、省エネ家電に買い替えるだけで電気代が節約できます。電化製品の省エネ性能は年々進化しており、エアコンを例にとると2013年から2023年までの10年間で約15%の省エネが実現しています(※9)。
※9参考:一般財団法人 家電製品協会「2024スマートライフおすすめBOOK」
方法2|冷蔵庫のサイズを見直す
家庭における電気の使用割合のうち、夏季で12%、冬季で14.9%といずれも上位二位に位置しているのが冷蔵庫です(※10)。冷蔵庫のサイズを見直せば、節電効果が期待できます。
ただし、容量が大きくなるほど、電気代も高くなるとは限りません。容量に比例して消費電力量は大きくなりますが、省エネ性能も向上しています。そのため、一回り大きいサイズの冷蔵庫を購入したら、電気代が安くなる可能性もあるのです。
※10参考:経済産業省「夏季の省エネ節電メニュー」「冬季の省エネ節電メニュー」
方法3|まとめ洗いで洗濯回数を減らす
洗濯物は、こまめに洗うよりもまとめて洗う方が電気代を抑えられます。資源エネルギー庁の調査によると、定格容量の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う回数を半分にした場合では、年間で約180円の節約になります(※11)。
※11参考:資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 洗濯機・掃除機」
方法4|サーキュレーターとエアコンを併用する
夏季・冬季ともに使用頻度が最も高いエアコンは、サーキュレーターと併用するのがおすすめです。暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、部屋の中で温度差が生まれて、冷暖房効率は悪化しやすくなります。
サーキュレーターとエアコンを併用すれば、空気が循環して部屋の温度差がなくなるので、こまめに風量を強めたり、設定温度を上げ下げしたりする必要がありません。結果として、電気代の節約につながるでしょう。
方法5|家電の待機電力をカットする
コンセントに家電の電源プラグを挿しっぱなしにしていると、常に待機電力が発生しています。4人家族では家電の数も多くなるので、待機電力のカットが節電対策に効果的です。
待機電力は、家庭における消費電力量の約1割を占めると言われています(※12)。4人家族の平均電気代は年間139,572円なので、待機電力は約13,957円に相当するのです。
※12参考:北陸電力送配電「ご存知ですか「待機電力」」
まとめ

本記事では、4人家族にかかる平均の電気代を紹介してきました。
オール電化住宅にかかる電気代の平均は16,533円、集合住宅では11,631円です。地域別に見ると、暖房機器の使用機会が増える北海道や東北などの寒冷地で高くなりました。
季節別に見ても、暖房機器を頻繁に使用する冬季の電気代が最も高く、14,651円です。電気代を節約するには、家電の種類や使い方を工夫しなければなりません。
本サイトを運営するEcoFlowでは、4人家族に必要な電気を自給自足できるソーラーパネルとポータブル電源のセットを販売しています。月々の電気代を平均額より大幅に抑えたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。