アンペアは電流、ボルトは電圧、ワットは消費電力を指す単位ですが、具体的に何を指すのかわからない方もいるのではないでしょうか。
電気に関する単語はいくつかあって複雑ですが、違いを知ることで電気代の計算方法や節約方法が理解しやすくなります。
この記事では、アンペア・ボルト・ワットの違いとは、電気代の計算方法、節約方法をわかりやすく解説します。
アンペア・ボルト・ワットについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
アンペア・ボルト・ワットの違いとは?
アンペア・ボルト・ワットは電気に関する単位の1つです。それぞれ電流・電圧・消費電力を指す単位で、電気代を理解するのに必要な単位といえるでしょう。
ここでは、アンペア・ボルト・ワットの違いとは何かについて詳しく解説します。
アンペア(A):電流
アンペアは、電気が流れる量(電流)を表す単位です。これは、一度に使用する電気の容量と言い換えられます。
一般家庭では使用状況に合わせて20A・30Aと選んで契約できるのですが、家電を同時使用する場合は、家電のアンペア数に合わせて契約しなければなりません。
契約しているアンペア数を超える家電を同時使用するとブレーカーが落ちるため、注意が必要となるでしょう。
主な家電のアンペア数の目安は、以下の通りです。
- エアコン:5~6A(6畳用)/10~19A(10畳用)
- 冷蔵庫:3.5~7.5A
- 炊飯器:1.5A
- 電気ケトル:12.5A
- ドライヤー:12A
- IHコンロ:9~14A
ただし、ここで挙げたのはあくまでも目安であるため、家電を購入する際は自宅のアンペア数に注目してみてください。
ボルト(V):電圧
ボルトは、電気を押し出す力(電圧)を表す単位です。住宅用は主に100Vが基準で、産業用は主に200Vが基準となります。
商業地区や工業地区では200Vを超えるものが主流となるため、環境によって必要となる電圧が変わる点には注意しなければなりません。
日本の一般家庭では100Vを基準に製造された家電が流通していますが、外国では220Vに設定されている場合もあります。そのため、海外旅行では変圧器が必要です。
製品によっては220Vまで耐えられるものもあるが、耐えられずに故障する場合もあるため、外国を訪れる際は現地のボルトに対応できる変圧器を持参しましょう。
ワット(W):消費電力
ワットは、実際に消費される1秒間当たりの電気エネルギー(消費電力)を表す単位です。Wという単位は電灯の光の強さやモーターの力の大きさを表します。
家電量販店に行くと60W・100Wと表記された電化製品を見かけますが、60Wよりも100Wの方が明るいのはワット数の影響を受けているためです。
ワット数に比例して必要な電力が変わるため、家電を選ぶ際には注目しておきましょう。
なお、電気が家に届くまでの時間や電気料金の明細書を確認する方法については他の記事でも解説しているため、あわせてご確認ください。
→電気が家に届くまでの時間はどれくらい?家電別の消費電力を解説!
→電気料金の明細書を確認する方法!明細書の内訳や計算方法、節約のコツを解説
電気代の計算方法
電気代は消費電力のワットを計算することで導き出せます。ワットを導き出すには電流を表すアンペアと電圧を表すボルトを掛けて計算するのが一般的です。
ここからは、電気代の計算方法について詳しく解説します。
ワット(消費電力)=アンペア(電流)×ボルト(電圧)
消費電力の計算式は「アンペア(電流)×ボルト(電圧)」で計算できます。
しかし、単にアンペアとボルトを掛けるだけではワットの計算しかできないため、より厳密な電気代を割り出すためには消費電力量の計算が必要です。
消費電力量はワットアワーという単位で表されるもので、消費電力と掛けることで始めて電気代として計算できる単位です。
ワットアワーが計算できれば具体的な電気代も計算できます。
電気代はアンペア・ボルト・ワットに加えてワットアワーで計算
電気代はアンペア・ボルト・ワットに加えてワットアワーで計算します。ワットアワーとは、電力と時間から求められる単位で「Wh」と表記する単位です。
仮に、電力1kWの状態が2時間続いた場合は2kWhとなります。
計算式に当てはめて60Wの電球を1日8時間つけた場合で計算すると、以下の通りです。
- 1日の消費電力=60W×8時間=480W
- 1ヶ月の消費電力=480W×30日=14,400Wh(14.4kWh)
- 1kWh当たりの電気代を27円の場合:14.4kWh×27円=338.8円
以上が毎月かかる電球1つの電気代となるでしょう。ただし、これはあくまでも平均的な数値から計算しただけで、電気代は状況によって変わるためご注意ください。
なお、停電した場合はアンペア・ボルト・ワットに関係なく電気が使用できなくなるため、電力供給の状況にも左右されます。
当サイトではブレーカーが落ちてないのに停電する原因や停電時にまずやるべきこと6選を解説した記事があるため、あわせてご覧ください。
→ブレーカーが落ちてないのに停電する原因は?復旧方法や対処法を詳しく解説
→停電時にまずやるべきこと6選!事前対策と注意点も解説
電気代の節約方法
電気代は、意識的に節約することで月に数十円〜数百円の節約が可能です。一見すると大して節約効果がないように見えますが、年間にすると数千円規模の節約となるでしょう。
ここからは、電気代の節約方法について詳しく解説します。
電力会社の契約内容を見直して電気代を抑える
電力会社の契約内容を見直すことで、電気代を抑えられます。
電力会社の契約内容を見直す際は、以下の点を意識すると良いでしょう。
- 契約メニューや割引サービスを活用する
- 電力会社そのものを乗り換える
電力会社ごとに提供している内容が違うものの、電気代を節約したい場合は他の契約メニューや割引サービスが利用できないか検討するのが良いです。
それでも安くなりそうにない場合は、電力会社そのものを乗り換えるのも手です。
一般家庭では電力会社が生み出した電力を購入する形で使用しており、電気を使用すれば使用するほど請求が加算されていく仕組みとなっています。
しかし、電気代は契約している電力会社の単価によって左右されるため、電気代が高い電力会社と契約していると必然的に電気代も高くなります。
一方、最近は電力自由化に伴い大手電力会社の他に新電力会社が次々と業界に参入しているため、電気代が安い電力会社も見つかりやすいです。
新電力会社は大手電力会社と比較すると、電力の供給環境や経営状況でリスクを抱えていますが、手が届きやすい電力会社も見つかるでしょう。
まずは現在契約している電力会社の契約内容を見直して、他の電力会社と比較検討してみてください。
家電の使用方法を工夫して電気代を抑える
家電の使用方法を工夫することで、電気代を抑えられます。家電の使用方法で意識したいことは、以下の通りです。
- ウォシュレットの設定温度を見直す
- エアコンの設定温度を見直す
- 冷蔵庫の設定温度を見直す
- 炊飯器の保温設定を見直す
- ポットの保温設定を見直す
- テレビの明るさを見直す
- 洗濯機の回数を抑える
- 電球をLEDに切り替える
- 省エネ家電に買い換える
まずは、ウォシュレットやエアコンの設定温度を見直しましょう。
普段から利用する設備の設定温度を抑えることで、電気代の節約が可能です。冷蔵庫の設定温度も抑えれば、電気代を節約できます。
また、炊飯器やポットの保温設定を見直すことも重要といえるでしょう。
炊飯器やポットは内部に入っているお米やお湯を保温して、一定時間暖かく保ってくれますが、保温設定を抑えることで節約効果が見込めます。
さらに、テレビの明るさを見直したり、洗濯機の回数を抑えたりと日々の細かな節約が電気代の削減に効果的です。
電球が古いなら新しくLEDに切り替えるだけで節約になりますし、家電が古いなら新しい省エネ家電に買い換えるのも有効でしょう。
家電の使用方法をちょっと工夫するだけで電気代を一定量抑えられるため、まずはできるところから始めてみてはいかがでしょうか。
普段の生活に気を付けて電気代を抑える
普段の生活に気を付けることで、電気代を抑えられます。普段の生活で気を付けたいことは、次の通りです。
- こまめに電源を切る(コンセントを抜く)
- 待機電力(ランプ・モニター)を切る
- 窓に断熱シートを貼る
こめまに電源を切る(コンセントを抜く)のは電気代の節約の基本です。
家電によってはプラグが接続されているだけで待機電力がかかるため、ランプやモニターが内臓されている家電は電源を切るもしくはコンセントを抜きましょう。
他にもディスプレイが搭載された家電は待機電力を消費するため、意識的に切ることを推奨します。
その他、空調を頻繁に使用する場合は窓に断熱シートを貼るなど、工夫してみてください。
空調は家電のなかでも消費電力が激しい家電の1つであるため、使用する頻度を抑えるだけで電気代の節約になるでしょう。
太陽光発電と蓄電池を導入する
太陽光発電と蓄電池を導入することである程度の電気代を節約できます。
通常、一般家庭で使用する電気は電力会社から購入していますが、自宅で発電&蓄電ができれば購入する分をそのまま削減可能です。
購入する分が削減できれば、必然的に電気代の節約になるでしょう。
太陽光発電だけでは電力を貯めておけないため、蓄電池を一緒に導入する必要がありますが、蓄電池があれば太陽光発電で生み出した電力を一定期間・一定量貯められます。
実際に、電気代の安い日中に電力を作って貯めておき、電気代の高い夜中に使うことである程度の節約が可能です。
自家消費する分の電力を太陽光発電・蓄電池のみで補えれば、電気の自給自足を実現できるでしょう。余剰電力を売電し、副収入を得ることも不可能ではありません。
太陽光発電と蓄電池の両方を導入する場合は相応の初期費用がかかりますが、今後も電気代の値上がりが進む可能性があるため、今から備えておくのがベストです。
なお、蓄電池にはポータブル電源を推奨します。
ポータブル電源があれば、生み出した電力を貯めて家の外に持ち出せるため、キャンプや車中泊などのレジャーを楽しむ方にとっては便利でしょう。
電源の取れない場所でも快適に充電できるため、アウトドアやリモートワークでスマホ・タブレット・パソコンを使用したい方にも最適です。
あらかじめポータブル電源に充電しておけば、災害時には非常用電源として利用できるため、防災グッズとして導入しておくのも良いでしょう。
EcoFlowでは、EcoFlow DELTA Pro 3など高性能なポータブル電源を取り扱っており、太陽光発電の強みをより活かせる高出力・大容量のモデルを多数揃えています。
EcoFlow DELTA Pro 3は工事なしで導入できるポータブル電源で、毎月約30%(エクストラバッテリーと組み合わせると最大90%)節電が可能です。
レジャーや災害に備えられる他、普段の節電効果にも期待できるため、電気代を抑えたい人はぜひ一度ご検討いただけると幸いです。
商品の詳しい情報は、以下の公式ホームページからご覧いただけます。
まとめ
アンペア・ボルト・ワットの違いとは、電気代の計算方法、節約方法を解説しました。
アンペア・ボルト・ワットはそれぞれ電流・電圧・消費電力を表す単位です。このアンペアとボルトで計算したワットをどれくらい消費したかで、電気代の計算が可能となります。
一般家庭では細かな電気代を自ら計算することはあまりないですが、節約を意識する場合は各家電がどれくらいの電力を消費しているのかは計算しておきたいです。
なお、電気代を本格的に節約したい場合は太陽光発電と蓄電池の導入を推奨します。
自宅に太陽光発電と蓄電池があれば、電力の自給自足が可能となるため、電力会社への依存から脱却したい人はぜひ導入を検討してみましょう。
EcoFlowでは持ち運びできるポータブル電源を提供しており、蓄電池として利用可能です。太陽光発電と組み合わせれば、電力を作る・貯めるに加えて持ち運びが可能となります。
EcoFlow DELTA Pro 3など製品によっては節電効果に優れているモデルがあり、条件次第では毎月約30%の電気代を削減可能です。
エクストラバッテリーと組み合わせると最大90%の節電効果が期待できるため、電気代を抑えたい人に適しています。
もちろん、大規模災害による停電にも備えられるため、ぜひ一度導入をご検討ください。詳しくは公式ホームページからお問合せください。