車のバッテリーの見方がわかれば、規格・性能・サイズがどれくらいなのかが具体的にわかるため、知っておいて損はありません。
表示されている文字列には一定の法則があり、その法則さえ知っておけば、それぞれのスペックがわかるため、具体的な見方を知っておくべきです。
この記事では、バッテリーに記載されている文字列、規格・性能・サイズの見方、具体的な調べ方、使用上の注意点、長持ちさせる方法、よくある質問をわかりやすく解説します。
バッテリーの見方について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
バッテリーに記載されている文字列
車のバッテリーには、55B24Rなどのアルファベットや数字が記載されています。
上記の文字列は、規格・性能・サイズなどを意味する数字で、文字列を見ればどのランクのバッテリーなのかがわかる仕様といえるでしょう。
一方、バッテリーの見方を知らない人にとっては、何を意味するのかわかりません。
だからこそ、車のバッテリーの見方についてはある程度知っておくべきです。
まずはご自身がお持ちの車のバッテリーを参考にしてみてはいかがでしょうか。
バッテリーの規格・性能・サイズの見方
バッテリーの見方がわかれば、規格・性能・サイズも把握できるようになるため、具体的な見方は知っておきたいところです。
ここでは、バッテリーの規格・性能・サイズの見方について詳しく解説します。
※文字列が「55B24R」の場合を想定して解説
見方1.最初の数字
車のバッテリーによって変わるものの、仮に55B24Rと書かれていた場合、最初の数字はバッテリーの性能ランクを表しています。
数字の上下によって総合性能が変わり、数字が高いほど性能が高く、数字が低いほど性能が低いことを表すため、スペック全体を調べるための指標となるわけです。
見方2.アルファベット
同条件だと、アルファベットはバッテリーのサイズ区分を指しています。
AからHの順番となっており、Aが最も小さく、Hが最も大きいサイズです。
見方3.次の数字
次の数字は、バッテリーの全長を示しています。
仮に24と書かれていた場合、全長が24cmあると読み取れるわけです。
見方4.最後のアルファベット
最後のアルファベットは、バッテリーの端子の位置となっています。
Lだと左、Rだと右にあることがわかるわけです。
バッテリーの具体的な調べ方
車のバッテリーの具体的な調べ方を知っておくと、どれくらいのスペックがあるのかある程度わかるようになるため、知っておいて損はないです。
ここでは、バッテリーの具体的な調べ方について詳しく解説します。
55B24Rと表記されていた場合の例
55B24Rと表記されていた場合、以下のようなスペックとなります。
- 55B24Rの場合：性能ランク55・サイズB・全長24cm・右端子
以上のように、法則さえわかればどのようなバッテリーであっても解読可能です。
特殊な例：M-42と表記されていた場合
場合によっては特殊な例として、M-42のように表記されていることがあります。
- M-42の場合：サイズM・性能ランク42
バッテリーの種類によっては文字列の順番が異なる場合もあるため、注意が必要です。
バッテリーの使用上の注意点
バッテリーを使用する場合、いくつか注意が必要です。
ここでは、バッテリーの使用上の注意点について詳しく解説します。
バッテリー液に触れないようにする
バッテリーを使用する場合、バッテリー液に触れないようにしてください。
バッテリー液を使用するタイプのバッテリーだと、液漏れによって衣服や皮膚に付着することがあります。一度付着するとなかなか落ちないため、すぐに洗い流すことが重要です。
バッテリー端子は丁寧に取り扱う
バッテリーを使用する場合、バッテリー端子は丁寧に取り扱いましょう。
工具が直接接触したり端子同士が接触したりすると故障や破損の原因となります。また、過度な圧力や衝撃を与えると発火の原因となるため、常に丁寧に扱うことが大切です。
なお、取り外した端子は絶縁テープなどで保護しておくと幾分か安心です。電池のプラス極とマイナス極が直接接触するとショートするため、適切な保護が必要となります。
当然ながら、落としたり転がしたりするのも避けてください。
異物を接触させるのも、極力避けましょう。
バッテリーの改造や分解は控える
バッテリーの改造や分解も、控えなければいけません。
無暗に改造したり分解したりするとショートや火傷をする恐れがあります。安易に部品を取り換えたり外したりすると異常事態が発生することも珍しくないです。
異常を感じたら直ちに使用を中止し、専門家に対応してもらってください。
バッテリーは適切に処分する
バッテリーは、適切な処分が求められます。
カー用品店では新しいバッテリーの購入と同時に古いバッテリーを回収してくれる場合があるため、買い替えに合わせて処分するのが効率的です。
また、ガソリンスタンドや不用品回収業者でも回収してくれます。
その他、リサイクル施設などに持ち込むのも安心です。
バッテリーは水に濡らさない
バッテリーは、水に濡らしてはなりません。
水に濡れるとバッテリー内部がショートする可能性があります。特別な理由がない限り、湿地や水辺などの水気がある場所で使用するのは避けるべきです。
もし、意図せず濡らしてしまった場合は乾いた布で拭き、水滴による錆を防ぎましょう。
完全に水没した場合は、感電を避けるため、専門業者に対応をご依頼ください。
バッテリーを長持ちさせる方法
車のバッテリーは、工夫次第で寿命を長持ちさせることが可能です。
ここでは、バッテリーを長持ちさせる方法について詳しく解説します。
エンジンオフのまま電装品を使用しない
車のバッテリーを寿命まで使用し続けたい場合、エンジンオフのまま車に搭載されている電装品を使用しないようにしてください。
エアコンやオーディオ、ライトをつけっぱなしにするとバッテリーに負荷がかかります。
そのため、これらの機器を使用しない間は電源を切り、車のバッテリーに負担をかけないようにすることが肝心です。
過充電や過放電にならないようにする
車のバッテリーは、過充電や過放電にならないようにしましょう。
- 過充電とは：充電満タンの状態で充電し続けること
- 過放電とは：充電ゼロの状態で放置し続けること
どのバッテリーにもいえることですが、過充電と過放電を繰り返すと余計な負荷がかかり、本来の寿命を迎えるよりも前に限界が来ます。
最近のバッテリーは過充電や過放電を防げるよう改良されていますが、充電しっぱなしにしたり、逆に放置しっぱなしにするのは危険です。
車のバッテリーは定期的に運転することで適切に充放電されるため、最低でも週に一度は30分前後のドライブを行ってください。
普段から車に乗っている人も、定期的にメンテナンスを行いましょう。
高温多湿や直射日光を避ける
車のバッテリーは高温多湿や直射日光といった環境に強くないため、サンシェードやセカンドカーテンを使用したり、日陰に駐車したりするよう工夫してください。
炎天下に車を置いておくと、熱がこもってバッテリーが劣化しやすくなります。
他のバッテリーも高温多湿や直射日光に弱いため、リチウムイオン電池が搭載されているモバイルバッテリーなども日の当たらないところで保管すべきです。
バッテリーの寿命を延ばすためにも、普段の管理方法を工夫しましょう。
こまめに走行して充電する
車のバッテリーは走行中に充電されるため、こまめに走行して充電してあげると安心です。
数週間に一度や数ヶ月に一度しか運転しない人もいますが、特別な理由がない限りは週に1回、30分程度走らせるのが理想といえます。
なお、車のバッテリーの充電方法については以下の記事でも詳しく解説しているため、あわせてお読みください。
⇒車のバッテリーの充電方法4選！充電時間・場所・料金や急速充電のコツも解説
定期的に点検する
定期的に点検することも、忘れないようにしましょう。
車のバッテリーに限らず、どのようなバッテリーにもいえることですが、定期的に点検することで異変にすぐ気づけます。
異変が出ているにもかかわらず何もしないと発熱などによって劣化することがあるため、車のバッテリーは定期的にメンテナンスすべきです。
メンテナンスを行うことで、劣化の兆候を素早く見つけられるでしょう。
もし自力でやるのが大変であれば、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
予備バッテリーとしてのポータブル電源
予備バッテリーとして、ポータブル電源を車に積んでおくと安心です。
例えば、キャンプや車中泊する場合、車に標準装備されている空調や照明を長時間使用しているとバッテリーが上がってしまうことが珍しくありません。
他方、ポータブル電源で別途持ち込んだ空調や照明を使用すれば、車のバッテリーへの負担を軽減でき、バッテリー上がりを防止できます。
ポータブル電源があれば、他にもスマホの充電や電気製品への給電ができるため、よくキャンプや車中泊をする人はぜひ持参しましょう。
なお、まだポータブル電源をお持ちでない場合は、EcoFlowのEcoFlow DELTA 3 1500やEcoFlow DELTA 2 Maxの導入をご検討ください。
どちらの製品も高性能なポータブル電源として知られ、高出力・大容量となっています。
本体自体も持ち運びやすいサイズとなっており、車に積むのも楽々です。
普段は電気代の節約や災害への備えにもなるなど、1台あるだけで何かと安心です。
商品の情報に関しては、以下のリンクからご覧いただけます。
バッテリーの見方に関するよくある質問
バッテリーの見方に関しては、よくある質問も参考にすると良いです。
ここでは、バッテリーの見方に関するよくある質問について詳しく解説します。
バッテリーの寿命の目安はどれくらい？
バッテリーの寿命の目安は、おおよそ2〜3年とされています。使用状況によっては長くなったり短くなったりするため、いかに本来の寿命を保てるかが鍵です。
車のバッテリーはもちろん、他のバッテリーも正しい用法用量を守らないとすぐにバッテリーが劣化するため、長持ちさせる方法を知っておきましょう。
バッテリーの不具合は自力で直せる？
バッテリーの不具合は自力で直せないことはないですが、専門家に任せるのが安心です。
プロであれば当日もしくは数日で直してくれるのはもちろん、他に不具合が見られる箇所も調べてくれます。
異変は素人目ではわからないこともあるため、半年に一度もしくは1年に一度は専門業者に相談して見てもらってください。
まとめ
バッテリーに記載されている文字列、規格・性能・サイズの見方、具体的な調べ方、使用上の注意点、長持ちさせる方法、よくある質問を解説しました。
車のバッテリーに記載されている文字列の見方がわかれば、本体がどのような規格・性能・サイズなのかをすぐに判断できます。
文字列は大抵、最初の数字・アルファベット・次の数字・最後のアルファベットで構成されており、各々のアルファベットと数字を見れば、おおよそのスペックがわかります。
ただ、スペックが優秀でも扱い方によっては寿命が縮むことも珍しくないです。
なお、よくキャンプや車中泊をする人は、あまり車本体のバッテリーに負担をかけないようポータブル電源を持ち込むとより安心です。
EcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA 3 1500やEcoFlow DELTA 2 Maxがあれば、車のバッテリーに頼ることなく空調や照明を動かせるでしょう。
EcoFlow DELTA 3 1500やEcoFlow DELTA 2 Maxはどちらも高性能ポータブル電源に分類されるモデルで、1台あれば数日〜10日分の電力を貯めておけます。
用途によって使用できる時間は変わりますが、アウトドアの必需品です。
まだお持ちでない人は、一度EcoFlowの公式ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。