車中泊を楽しむ方が急増している昨今、快適性を求めるならフルフラットになる車が欠かせません。
しかし、どのような車種がフルフラットになるのか、具体的にどのような魅力があるのか、よくわからないという方は多いはずです。
フルフラットになる車は、車中泊だけでなく、大きな荷物の積載や車内作業など、多目的に活用できます。
さらに、最新モデルでは快適性や機能性が格段に向上しているため、従来よりも魅力が増している印象です。
この記事では、フルフラットになる車の魅力をはじめ、おすすめの車10選をわかりやすく解説します。
フルフラットになる車について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
フルフラットになる車とは
フルフラットになる車とは、後部座席を倒して座席とトランク部分を水平にし、1枚のフラットな空間を作り出せる車です。
シートアレンジ機能により、車内での就寝や荷物の収納が快適に行えます。
主にアウトドア愛好家や長距離ドライバーに人気があり、緊急時の避難場所としても活用できるため、幅広い場面で役立ちます。
なお、フルフラットになる車の多くは、ミニバンやSUV、ステーションワゴンなどです。これらの車種はシートアレンジの自由度が高く、荷室の広さも確保しやすいため、フルフラット機能を搭載しやすいのが特徴です。
最近では、コンパクトカーや軽自動車でもフルフラットになる車が増えてきており、選択肢が広がっています。
フルフラットになる車の魅力
フルフラットになる車の魅力は、多機能性と快適性にあります。車内空間を最大限に活用できるため、日常の買い物から長距離ドライブ、アウトドアまで幅広いシーンで活躍するのが特徴です。
さらに、荷室の広さを活かして大型の荷物を運べるほか、車中泊時には広々とした寝床になります。シートアレンジの自由度の高さも、乗車人数や荷物の量に応じて最適な空間を作り出せるため魅力といえるでしょう。
これらの特徴により、フルフラットになる車は移動手段を超えた、多目的な生活空間として活用できます。
ここでは、フルフラットになる車の魅力を詳しく解説します。
シーンごとに車内のシートアレンジが可能
フルフラットになる車の魅力は、シーンごとに適したシートアレンジが可能な点です。
例えば、普段は5人乗りとして使用し、大きな荷物を運ぶ際はリアシートを倒してフラットな荷室にできます。
また、車中泊時には全席をフラットにして広々とした寝床に変化させることも可能です。家族旅行では、子どもの遊び場やおむつ替えスペースとしても活用できます。仕事をしたいなら、後部座席を倒して作業デスクにするのもよいでしょう。
このように、1台の車でさまざまな用途に対応できるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な使い方が可能です。シートアレンジの自由度が高く、車の汎用性が格段に向上している点は、日々の生活をより便利で快適にしてくれます。
大きな荷物の積載が可能
フルフラットになる車は、大きな荷物の積載が可能になるメリットがあります。
通常のセダンやハッチバックでは積み込みが難しい長尺物や大型家具も、シートを倒してフラットにすれば運搬が簡単です。
例えば、引っ越し時の家具や家電、DIYで購入した木材、サーフボードやスキー板などのレジャー用品も余裕を持って積載できます。また、フラットな荷室は荷物の出し入れもスムーズなため、積み込み作業の効率も大幅に向上します。
さらに、荷室の天井高も確保されるため、背の高い荷物も問題なく積載が可能です。
フルフラットになる車は日常の買い物から趣味やレジャー、仕事用途まで幅広いシーンで活躍します。一般的な車よりも、ライフスタイルの幅を広げてくれるでしょう。
快適な車中泊を実現できる
フルフラットになる車の魅力は、快適な車中泊を実現できる点です。
シートを倒してフルフラットにすれば、足を伸ばして快適に就寝できます。通常の車中泊よりも格段に快適な睡眠環境を整えられるでしょう。
また、フラットな空間は就寝はもちろん、車内での作業や食事、着替えなどの日常動作もスムーズに行えます。加えて、サンシェードやカーテンを使用すれば、プライバシーも確保可能です。
このように、フルフラットになる車はアウトドアや長距離ドライブ時の宿泊コストを抑えつつ、快適な旅を楽しめる理想的な選択肢です。
車中泊キャンプの魅力については、以下の記事をご覧ください。
→車中泊キャンプの魅力5選！知っておきたいルールや注意点、持っていきたいアイテムを解説
おすすめのフルフラットになる車10選
ここでは、フルフラットになる車の中から、特におすすめの10車種を紹介します。
- スズキ ハスラー
- スズキ スペーシア ベース
- ホンダ N-VAN
- トヨタ ルーミー
- トヨタ ノア
- 日産 セレナ
- ホンダ ステップワゴン
- ホンダ フリード
- トヨタ シエンタ
- トヨタ ハイエースバン
車内空間の広さ、シートアレンジの自由度、燃費性能、価格帯を考慮し、厳選しました。自分のライフスタイルに合った1台を見つける参考にしてください。
スズキ ハスラー
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 3,395✕1475✕1,680 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,215✕1,330✕1,270 |
| 乗車定員 | 4 |
| 新車価格 | 151万円～ |
参考：ハスラー主要諸元
スズキ ハスラーは、コンパクトなボディながら広々とした室内空間を持つ軽自動車です。
後部座席を倒すとフルフラットになり、車中泊やアウトドアに最適な空間を作り出せます。
高い走破性能と燃費の良さを両立しており、街乗りから軽オフロードまで幅広いシーンで活躍するのが魅力です。デザイン性が高く、若年層からシニア層まで幅広く支持されています。
コンパクトな外観ながら室内は広々としており、大人2人が快適に車中泊できるスペースを確保できます。また、軽自動車ならではの経済性と取り回しの良さも魅力で、日常使いから週末のレジャーまで幅広く活用できる1台です。
スズキ スペーシア ベース
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 3,395✕1,475✕1,800 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 1,205（735）✕1,254（1,265）✕1,220 |
| 乗車定員 | 4 |
| 新車価格 | 147万円～ |
スズキ スペーシア ベースは、軽自動車の中でも特に室内空間の広さに注目した車種です。
高さを活かした設計により、無理なく着替えができるほどの室内高を確保しています。
フルフラット時には、大人2人が余裕を持って就寝できるスペースが生まれます。また、荷室の広さも十分で、アウトドア用品や大型の荷物も楽々と積載可能です。
燃費性能も優れており、経済的な運用ができます。日常の買い物から週末のキャンプまで、さまざまなシーンで活躍する多目的な1台といえるでしょう。
軽自動車ながら、ミニバン並みの使い勝手の良さを実現しているのが特徴です。
ホンダ N-VAN
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 3,395✕1,475✕1,945 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 1,510✕1,235✕1,370 |
| 乗車定員 | 4 |
| 新車価格 | 151万円～ |
参考：N-VAN 主要諸元
ホンダ N-VANは、軽バンの中でも使い勝手の良さに定評がある車種です。
助手席を含む全てのシートを倒すことで、広大なフラットスペースを作り出せます。
この空間は車中泊をはじめ、サーフボードなどの長尺物の運搬にも最適です。また、運転席側のスライドドアを全開にすると、荷物の積み下ろしがさらに容易になります。
燃費性能も優れており、商用車としての使用だけでなく、プライベートでのアウトドア利用にも最適です。シンプルで機能的なデザインも魅力で、ビジネスからレジャーまで幅広いニーズに応える万能な1台といえるでしょう。
トヨタ ルーミー
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 3,705✕1,670✕1,735 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,180✕1,480✕1,355 |
| 乗車定員 | 4 |
| 新車価格 | 174万円～ |
参考：ルーミー主要諸元
トヨタ ルーミーは、コンパクトなボディに広々とした室内空間を詰め込んだ、使い勝手の良い車種です。
後部座席を倒すとフルフラットになり、大人2人が快適に車中泊できるスペースが生まれます。
高い天井高を活かし、小さい子どもなら立ったまま着替えができるなど、日常生活での利便性も高いです。また、スライドドアを採用しているため、狭い駐車場でも乗り降りがしやすくなります。
燃費性能も優れており、街乗りから長距離ドライブまで幅広く活用できます。家族での使用はもちろん、アウトドア愛好家にも支持されている1台です。
コンパクトカーでありながら、ミニバン並みの使い勝手の良さを実現しています。
トヨタ ノア
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,695✕1,730✕1,895 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,805✕1,470✕1,405 |
| 乗車定員 | 7 |
| 新車価格 | 267万円～ |
参考：ノア主要諸元表
トヨタ ノアは、ミニバンのなかでも特に人気の高い車種です。
3列シートをすべて倒すと、広大なフラットスペースを作り出せます。この空間は、家族での車中泊や大型荷物の運搬に最適です。
また、2列目シートはロングスライド機能を備えており、乗車人数や荷物の量に応じて柔軟にアレンジできます。
燃費性能も優れており、ハイブリッドモデルではさらに経済性が向上します。家族での使用はもちろん、ビジネスでの利用にも最適です。
日産 セレナ
出展：日産：セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン Webカタログ トップ
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,690✕1,695✕1,870 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 3,145✕1,545✕1,400 |
| 乗車定員 | 8 |
| 新車価格 | 271万円～ |
参考：セレナ主要諸元
日産 セレナは、多機能性と快適性が魅力です。後部座席を倒すとフルフラットになり、車中泊やキャンプに適した空間を作り出せます。
セレナ マルチベッド仕様では、わずか2分程度で2,120mm×1,320mmのベッドスペースを展開できるため、急な車中泊にも対応可能です。
最新モデルでは、e-POWERシステムを搭載し、EVのような走行感覚と優れた燃費性能を両立しているのが特徴です。また、先進運転支援技術プロパイロット2.0を搭載したグレードもあり、高速道路での手放し運転が可能になるなど、長距離ドライブの負担を大幅に軽減します。
ホンダ ステップワゴン
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,800✕1,750✕1,840 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,845✕1,545✕1,410 |
| 乗車定員 | 7～8 |
| 新車価格 | 316万円～ |
参考：ステップワゴン主要諸元
ホンダ ステップワゴンは、広々とした室内空間と優れた燃費性能を兼ね備えた人気のミニバンです。1.5リッターターボエンジンを搭載し、力強い走りと経済性を両立しています。
CVTトランスミッションと組み合わせ、スムーズな加速と13.9km/Lの優れた燃費性能を実現しています。また、アイドリングストップ機能を標準装備し、さらなる燃費向上に貢献しているのも特徴です。
また、室内空間は広々としており、8人乗りの大容量設計となっています。フルフラットにすれば、車中泊やキャンプなどのアウトドア活動に最適です。
ホンダ フリード
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,310✕1,695✕1,755 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,645✕1,470✕1,270 |
| 乗車定員 | 5～6 |
| 新車価格 | 269万円～ |
参考：フリード主要諸元
ホンダ フリードは、コンパクトなボディに広々とした室内空間を詰め込んだ、使い勝手の良いミニバンです。1.5リッターエンジンを搭載し、CVTトランスミッションと組み合わせることで、スムーズな走りと優れた燃費性能を実現しています。
特筆すべきは、ハイブリッドモデルの「e:HEV」が用意されており、25km/Lという優れた燃費性能を達成しています。これにより、経済性と環境性能を両立させているのが魅力です。
室内空間は、2列目にキャプテンシートを採用した6人乗り仕様や、2-3-3の8人乗り仕様、さらには大容量の荷室を確保した5人乗り仕様など、多彩なバリエーションが用意されています。
トヨタ シエンタ
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,260✕1,695✕1,675 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 2,545✕1,530✕1,300 |
| 乗車定員 | 7 |
| 新車価格 | 199万円～ |
参考：シエンタ主要諸元
トヨタ シエンタは、コンパクトなボディに3列シートを備えた多目的ミニバンです。1.5リッターエンジンを搭載し、CVTトランスミッションと組み合わせることで、スムーズな走りと優れた燃費性能を実現しています。
特筆すべきは、ハイブリッドモデルが用意されており、30km/L以上の優れた燃費性能を達成している点です。これにより、経済性と環境性能を高次元で両立させています。
室内空間は、2列目シートをスライドさせると、荷室スペースを柔軟に調整できます。また、3列目シートは跳ね上げ式となっており、大容量の荷室を確保可能です。
トヨタ ハイエースバン
出展：トヨタ ハイエース バン | トヨタ自動車WEBサイト
| 全長✕全幅✕全高（mm） | 4,695✕1,695✕1,990 |
| 室内長✕室内幅✕室内高（mm） | 3,000✕1,520✕1,320 |
| 乗車定員 | 5～ |
| 新車価格 | 264万円～ |
トヨタ ハイエースバンは、広大な積載スペースと優れた走行性能を兼ね備えた商用バンです。2.0リッターまたは2.8リッターディーゼルエンジンを搭載し、力強い走りと経済性を両立しています。
特徴は、広大な積載スペースです。室内長は3,000mm以上あり、大型の荷物や長尺物の運搬に適しています。また、フルフラットにすると、車中泊やキャンプなどのアウトドア活動にも活用できます。
安全性能が高く、トヨタセーフティセンスを搭載し、衝突回避支援や車線逸脱警報など、先進の安全装備を備えているのも特徴です。
フルフラットになる車とEcoFlow DELTA 3 1500で快適な車中泊を実現
車中泊を快適にするには、フルフラットになる車とポータブル電源の組み合わせがおすすめです。
特にEcoFlow DELTA 3 1500は、大容量バッテリーと高出力を備え、車中泊の電力ニーズを満たします。
スマートフォンやタブレットの充電はもちろん、電気毛布や小型冷蔵庫などの家電製品も使用可能です。また、急速充電機能により短時間で充電できるため、電源の心配なく安心して車中泊を楽しめます。
フルフラットになる車での快適な車中泊を実現するなら、ぜひDELTA 3 1500の導入をご検討ください。
フルフラットになる車に関するよくある質問
ここでは、フルフラットになる車に関するよくある質問を紹介します。
フルフラットになる車で車中泊する際の注意点は？
車中泊時は、周囲への配慮が欠かせません。
駐車禁止場所での駐車や、騒音となるアイドリングは避けるべきです。
安全面も考慮し、必ず鍵を閉めてセキュリティ対策を万全にしてください。防犯グッズなども活用し、安心して過ごせる環境を整えましょう。
フルフラットになる車で車中泊する際に必要なアイテムは？
快適な睡眠のためには、マットや寝袋が欠かせません。
冬場は寒さ対策として、毛布や暖房器具も用意しましょう。
また、プライバシーを確保するためには、シェードやカーテンがあると便利です。ポータブル電源があれば、電源のない場所でも電気製品を使用できます。
フルフラットになる車なら大人二人でも車中泊はできる？
フルフラットになる車の多くは、大人2人が並んで寝られるスペースを確保できます。
ただし、軽自動車は車内空間が限られるため、荷物が多い場合は乗用車以上の車種を選ぶのがおすすめです。
事前に車内サイズを確認し、快適に過ごせるかどうか検討しましょう。
まとめ
フルフラットになる車の魅力をはじめ、おすすめの車10選を解説しました。
フルフラットになる車は、車中泊だけでなく、アウトドアや日常使いにも便利な多機能な車です。この記事で解説した情報を参考に、自分に最適な1台を見つけて、快適なカーライフを送ってください。
また、車中泊の快適性を向上するなら、ポータブル電源の導入もおすすめです。フルフラットになる車で車中泊をお考えであれば、合わせてご検討ください。