省エネをより徹底するには、暖房の温度設定を見直すのが良いです。
暖房は他の家電と比べて電力消費が大きいため、適切な温度設定となるよう調節することが結果的に省エネにつながるでしょう。
この記事では、省エネになる暖房の温度設定方法、注意点、室温20℃にすることで得られる恩恵、室温20℃でも快適に過ごす方法をわかりやすく解説します。
省エネになる暖房の温度設定について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
省エネになる暖房の温度設定方法
省エネを効率よく行うためには、暖房の温度設定から見直すことが重要です。ここでは、省エネになる暖房の温度設定方法について詳しく解説します。
環境省が推奨する室温は20℃
環境省では、省エネのために暖房の温度設定を見直す場合、室温20℃を推奨しています。
仮に暖房の設定温度を1℃下げた場合は約10％節電効果が期待できるとされ、室温25℃に設定している場合は20度にすることで約50％の節電効果が見込める計算です。
逆に1℃上げるだけでより電力消費が激しくなるため、意識的に調節すると良いでしょう。
なお、夏と冬とでは快適に感じられる室温が変わる他、性別や年齢によっても快適に感じられる室温が変わるため、必ずしも室温20℃である必要はありません。
18℃が快適なら18度、22℃が快適なら22℃と無理のない範囲で省エネを意識すると良いのではないでしょうか。
室温は一定に保つのが鉄則
室温は、一定に保つのが鉄則です。
部屋を一気に暖めようとすると電力消費が激しくなるため、常に室温を一定に保ち、暖房設備が過剰に稼働するのを避けることが求められます。
電力消費が激しくなると結果的に電気代がよりかかるようになるからこそ、日頃から室温を保てるような工夫をすると良いでしょう。
自動調節機能が快適
最近の暖房には自動調節機能があり、快適に過ごせるようになっています。
自動調節機能とは、自動で室温を調節してくれる機能のことです。
自動調節機能があることで部屋の室温が一定に保たれ、過度に暖房を稼働させる必要がなくなる他、つけっぱなしになるのを防げるでしょう。
なお、以下の記事ではエアコン暖房時の設定温度や寒い理由について解説しているため、あわせて参考にしてみてください。
→エアコン暖房時の設定温度は？室内が寒い原因や電気代を節約する方法も解説
→エアコン（暖房）を20度に設定しても寒い理由｜快適に過ごす方法を解説
省エネ暖房の温度設定に関する注意点
省エネ暖房の温度設定を見直す場合、いくつかの注意が必要です。ここでは、省エネ暖房の温度設定に関する注意点について詳しく解説します。
体感温度は人によって変わる
まず注意したいのが、体感温度は人によって変わるという点です。
体感温度は人によって十人十色で、室温20℃でちょうど良いと感じる人もいれば暑いと感じる人も寒いと感じる人もいるため、注意が必要となります。
一人暮らしでは自分の体質に合わせれば良いですが、お子さんやお年寄りのいる家庭では求められる温度が変わってくることを考慮しなければいけません。
二人暮らしや三人暮らしなど、家族の人数に応じて求められる温度設定も変わるため、一度話し合っておくと良いでしょう。
体調を崩さない程度にする
節約のためとはいえ、無理に暖房を我慢して体調を崩しては本末転倒です。そのため、適度に暖を取りながら調整することが重要です。
室温20℃でも暖かく感じる人はそのままで構いませんが、涼しく感じるにもかかわらず無理に我慢している人は風邪を引くこともあるでしょう。
電気代を削減するのが目的でも、風邪を引いて病院に行けば結局は同じです。
あまり省エネしなければならないと過剰にならず、できる範囲でやるのが良いでしょう。
風量が一定になるよう調節する
温度設定が適切でも、風量が一定でないと部屋は暖まらないため、常に風量が一定になるよう調節することも忘れないようにしましょう。
暖房は部屋に設置する角度や方向によって、暖まる速度や範囲が変わります。
そのため、部屋全体に届くよう風量を適切に調節すべきです。
もしくは他の方法で暖を取りながら、風量を調節するのが良いでしょう。
なお、以下の記事では暖房なしで冬を乗り切る方法、電気を使わない暖房器具一覧について解説しているため、あわせて参考にしてみてください。
→暖房なしで冬を乗り切る方法は？メリット・デメリット・注意点を解説
→【停電対策】電気を使わない暖房器具一覧！効果的な寒さ対策も紹介
室温20℃にすることで得られる恩恵
室温20℃にすることで得られる恩恵には、以下のようなものがあります。
- 快適な室内環境を維持できる
- 電気代の高騰に備えられる
- 地球温暖化を防げる
一般的に室温20℃というのは若干涼しく感じられる温度ではあるものの、暑すぎず寒すぎず、快適な室内環境を維持することが可能です。
室温が20℃あれば基本的に重ね着をすることで涼しさを軽減できるため、部屋着を工夫さえすれば快適に過ごせるでしょう。
なお、室温を20℃に抑えておけば電気代の高騰に備えられる他、地球温暖化を防ぐのにもつながります。
普段から室温20℃に慣れておけば過度に暖房をつけっぱなしにすることもなくなり、より電気代の削減にもつながるはずです。
室温20℃でも快適に過ごす方法
室温20℃でやや涼しいと感じる場合は、快適に過ごす方法を知っておくと安心です。ここでは、室温20℃でも快適に過ごす方法について詳しく解説します。
衣服を工夫して暖を取るようにする
室温20℃で肌寒く感じられる場合は、衣服を工夫して暖を取るようにしてください。
部屋にいる間もソックスは常に着用し、必要に応じて首にマフラー、手足にカイロを着用することで一定の体温を保てます。裏起毛になっている衣服を選べば、より快適です。
衣服だけでなく、ブランケットや毛布を羽織るようにするのも良いでしょう。
加湿器や除湿器で部屋の湿度を一定に保つ
室温20℃でもまったく湿度がないのと一定の湿度があるのとでは感じられる暖かさが変わるため、加湿器や除湿機で部屋の湿度を一定に保つようにしましょう。
人が快適に感じられる湿度は40〜60％とされているため、おおよそ50％前後を目安にしておくと良いです。
湿度が高すぎるとジメジメして不快ですし、逆に低すぎると粘膜や皮膚が乾燥して肌荒れの原因となるため、適度な湿度を保つのがコツとなります。
自動運転モードや省エネモードを活用する
室温20℃で快適に過ごす場合は、自動運転モードや省エネモードを活用すると良いです。
エアコンをはじめとする暖房器具には、自動運転モードや省エネモードが搭載されており、最近のものは自動で快適な温度に設定してくれます。
最新の家電には電力消費を抑えつつ室温を一定に保ってくれるものもあるため、必要に応じて買い替えるのも良いでしょう。
扇風機で空気を満遍なく循環させる
暖房付近では室温20℃となっていても、部屋の隅まで暖かさが届いていないことがあるため、寒く感じられるようなら扇風機で空気を満遍なく循環させると良いでしょう。
同じ部屋でも場所によって感じられる温度は変わるため、部屋全体に空気が行き届くようにするとより快適に過ごせるのではないでしょうか。
タイマー機能を駆使して無駄遣いを防ぐ
外出時や就寝時は、タイマー機能を駆使して無駄遣いを防ぐと良いです。
部屋の温度を一定にするために外出中や就寝中もずっと暖房をつけっぱなしにする人がいますが、外に出ている間や眠っている間は暖房を消しても差し支えないでしょう。
暖房の急激な運転を避けるためにも室温は一定に保つのが良いですが、何時間何十時間と家にいない場合は意識的に消しておくと電気代の削減につながります。
タイマー機能があれば何時から何時まで、もしくは何分間だけ何時間だけという具合に暖房の稼働時間を調節できるため、ぜひご活用ください。
断熱材で外気の侵入と内気の流出を防ぐ
保温の観点では、断熱材で外気の侵入と内気の流出を防ぐのが良いです。
部屋の温度は外気によって影響を受けるため、いかに内気が左右されないようにするかが重要となります。
外から冷たい空気が侵入したり家から暖かい空気が流出したりすると、一定の室温を保てなくなりより電気代がかかるため、断熱材を設置するのが良いでしょう。
手元に断熱材がない場合は、ダンボールで代用しましょう。
フィルターをこまめに掃除する
フィルターが汚れていると風の流れが滞り、よりパワーが必要となることで電気代がさらにかかるため、フィルターをこまめに掃除するのも欠かせません。
エアコンなどの暖房はフィルターを通して暖かい風を送る仕組みですが、掃除していないと塵や埃などの汚れが蓄積します。
汚れが蓄積した状態でエアコンを稼働させても本来の力を発揮できず、電気代がよりかさむため、注意が必要です。
毎日稼働させる場合は2週間に一度、たまに使用する場合は月に一度の頻度で掃除すると常に最適なパフォーマンスを発揮できるでしょう。
ポータブル電源で電気代を削減する方法
電気代削減には、ポータブル電源があると良いです。ここでは、ポータブル電源で電気代を削減する方法について詳しく解説します。
ソーラーパネルを活用して太陽光発電を行う
ポータブル電源で電気代を節約する代表的な方法となるのが、ソーラーパネルを活用して太陽光発電を行うという方法です。
ソーラーパネルがあれば太陽光から電気を生み出し、ポータブル電源に貯めておけます。
太陽光から電力を発電して蓄電しておけば、うまく自家消費することで電気代を一定まで削減できるでしょう。
理論上、太陽光から生み出した電力だけで生活できれば、電気代はかかりません。
もちろん、太陽光発電を行うためにはポータブル電源の他にソーラーパネルが別途で必要となりますが、せっかくなら両方一緒に導入しておくのが良いでしょう。
電気代の安い時間帯に充電して高い時間帯に使用する
電力会社のプランによっては一部の時間帯に限り電気代が抑えられるものがあるため、電気代の安い時間帯に充電して高い時間帯に使用するという方法もあります。
通常、電力会社から供給される電力はリアルタイムで利用する形となりますが、ポータブル電源があれば一定期間・一定量まで貯めておくことが可能です。
一度貯めた電力は任意のタイミングで使用できるため、上手に活かせば電気代の削減につながるでしょう。
ソーラーパネルと組み合わせればエネルギーの自給自足につながり、方法次第では電力会社に頼り切りの生活から抜け出せます。
なお、EcoFlowではソーラーパネルとの互換性があるポータブル電源を販売中です。
EcoFlow DELTA Pro 3は高性能なポータブル電源で、コンセントに接続して電源を入れておくだけの簡単操作であるのはもちろん、静音設計で静かなのが特徴です。
高耐久バッテリーで長寿命を実現しているなど、他の点でも優れています。
もちろん、EcoFlowが販売している一部のソーラーパネルとの互換性もあるため、ぜひ電気代の節約としてEcoFlow DELTA Pro 3をご検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
省エネになる暖房の温度設定方法、注意点、室温20℃にすることで得られる恩恵、室温20℃でも快適に過ごす方法を解説しました。
省エネを重視する場合、暖房の温度設定は20℃前後にすると良いです。
室温20℃あれば工夫次第で快適に過ごせるのはもちろん、電気代を削減できます。
なお、より電気代を削減したい場合は、ソーラーパネルやポータブル電源などを導入し、太陽光発電を行うのが良いでしょう。
太陽光発電によって生み出した電力のみで生活できれば、実質電気代はかかりません。
EcoFlowではソーラーパネルと同時に導入することで発電と蓄電の両方ができるポータブル電源、EcoFlow DELTA Pro 3を販売しています。
もちろん、EcoFlow DELTA Pro 3は単体でも使用できるため、電気代を削減したい人はぜひご検討いただけると幸いです。