省エネ暖房器具とは、エネルギー効率を重視して消費する暖房器具のことです。
実際に省エネ暖房器具を導入し、環境に配慮した生活を送っている人も珍しくありません。一方で、具体的にどのようなものなのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、省エネ暖房器具とは、省エネ性能を持つ暖房器具、選び方、節約する方法、暖房器具は電力消費が激しいかをわかりやすく解説します。
省エネ暖房器具について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
省エネ暖房器具とは？
省エネ暖房器具とは、エネルギーを効率的に消費する暖房器具のことです。
エネルギーを効率的に消費することで直接的に電気代を抑えられる他、間接的に必要な電気量を抑えられるため、地球の保護に貢献できる設備といえるでしょう。
暖房器具は他の家電と比べても電力消費が激しくなりやすいため、意識的に節約しないと電気代がかかる他、電気量がより必要となることで地球に負荷がかかります。
ゆえに、暖房器具は省エネのものを選ぶのが良いでしょう。
省エネ性能を持つ暖房器具
省エネ性能を持つ暖房器具としては、以下のようなものがあります。
- エアコン
- こたつ
- ストーブ
- 電気毛布
- ファンヒーター
- ホットカーペット
最近のエアコンは省エネ性能を持つものが標準となりつつあり、スタンダードなものからハイクラスのものまで効率よくエネルギーを消費可能です。
加えて、こたつやストーブ、電気毛布やファンヒーター、ホットカーペットなども省エネ性能を持つ暖房器具といえるでしょう。
他にも、メーカーの努力によって省エネ性能がアップしている暖房器具がいくつかあるため、必要に応じて導入すると良いのではないでしょうか。
他の記事では、電気を使用しない暖房器具一覧について解説しているため、災害に備えたい人や消費電力そのものを抑えたい人はぜひ参考にしてみてください。
→【停電対策】電気を使わない暖房器具一覧！効果的な寒さ対策も紹介
省エネ暖房器具の選び方
省エネ暖房器具を新たに購入する人は、安全機能・対象範囲・標準性能・本体能力という四つの観点から選ぶと良いです。
ここでは、省エネ暖房器具の選び方について詳しく解説します。
安全機能から選ぶ
省エネ暖房器具は、安全機能からお選びください。
安全機能を持つ暖房器具は、災害が発生した際に自動で消えたり、転倒時に自動で消えたりする他、障害物センサーや人感センサーを備えているものがあります。
熱源に直接触れないようガード付きのものがあったり、お子さんやお年寄りが触れないようロック付きのものがあったりするため、目的に応じて選ぶと良いです。
消し忘れ防止機能や不完全燃焼防止機能のあるものだと、火事を防げてより安心できるでしょう。
対象範囲から選ぶ
省エネ暖房器具は、対象範囲から選ぶのも良いです。
一部を対象とするのか、全体を対象とするのかで選ぶことが求められます。
- 一部を対象とするもの：こたつ・電気毛布・ホットカーペット
- 全体を対象とするもの：エアコン・ストーブ・ファンヒーター
一人暮らしの場合は一部を対象とするもの、二人暮らしや三人暮らしの場合は全体を対象とするものという具合に選び分けると良いでしょう。
標準性能から選ぶ
省エネ暖房器具は、標準性能からも選びましょう。
例えば、温度自動調節を備えている暖房器具は、部屋が暖まりすぎると自動で電源が落ち、暖まりすぎるのを防げます。設定した温度を基準に自動調節してくれるため、簡単です。
タイマー設定が備えられているものであれば、任意の時間を設定して自動で消えるようにできるため、活動中や就寝中も無駄な稼働を抑えられるでしょう。
設定に関しては難しいことはないため、購入した段階で行っておくと良いです。
季節に合わせて設定を見直せば、より節約につながります。
本体能力から選ぶ
省エネ暖房器具は、本体能力で選ぶのも良いです。例えば、出力に優れているものは速暖性に優れているため、すぐに部屋が暖まります。
出力は暖房器具のスペックそのものを表すため、よりパワーが欲しい場合は出力に優れている暖房器具を購入すると良いでしょう。
省エネ暖房器具で節約する方法
省エネ暖房器具で節約するには、温度設定を適切にする、起床中と就寝中で区別する、扇風機で空気を循環させる、定期的にフィルターを掃除するなどの方法が良いです。
太陽光発電システムを導入したり、熱を逃がさないよう工夫したりするだけでも変わってくるでしょう。
ここでは、省エネ暖房器具で節約する方法について詳しく解説します。
温度設定を適切にする
温度設定を適切にすることで、消費電力を抑えられます。
暖房器具は電力消費が比較的激しい家電が中心となるため、温度設置を適切にして部屋を暖めすぎないようにすると良いです。
部屋の適温については人によって感じ方が変わりますが、以下が目安とされます。
- 夏：25～28℃
- 冬：18～22℃
以上の目安を参考にしつつ温度設定を適切にすることで、電気代の節約になるでしょう。
暖房器具は夏につけることはあまりないため、冬にどのような設定すべきかを考えておくと良いです。
活動中と就寝中で区別する
活動中と就寝中で区別すると、必要な電力をコントロールできます。
活動中はつけて、就寝中はつけないという具合に使用する場面を区別することで、電気代の節約が可能です。
暖かい食べ物や飲み物を取り入れたり、厚着したりすることで暖房の稼働量自体を抑えるのも良いでしょう。
扇風機で空気を循環させる
暖房をつけても部屋が暖まりにくい場合は、扇風機で空気を循環させてください。
扇風機で空気を循環させることで、暖かい空気が部屋全体にまんべんなく行き渡ります。部屋の一部しか暖まらない場合は、扇風機の風向きを調節して風を送り込むと良いです。
扇風機を使用すると冷えると勘違いしやすいですが、あくまでも扇風機は空気を送るだけで冷やすものではないため、安心して良いでしょう。
なお、直接風を浴び続けると体に良くないとされているため、扇風機で空気を循環させる場合は人のいないスペースに送り込むようにしましょう。
定期的にフィルターを掃除する
暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない場合は、定期的にフィルターを掃除しましょう。
定期的にフィルターを掃除することで、暖かい空気が邪魔されることなくダイレクトに行き渡るようになります。部屋が全然暖まらない場合は、フィルターを交換すると良いです。
フィルターが汚れているとより電力を消費するため、塵や埃が溜まらないようメンテナンスも欠かさないようにすると良いでしょう。
常に、正常に稼働できる状態にしておいてください。
太陽光発電システムを導入する
電気代を節約したい人は、太陽光発電システムを導入するのも良いでしょう。
太陽光発電システムとは太陽光の力で発電するシステムで、電力会社から生活に必要な電気を購入せずにエネルギーの自給自足を実現するものです。
最近では家庭用の太陽光発電システムが開発されており、一般家庭でも導入できます。
なお、ソーラーパネルで発電したエネルギーを任意のタイミングで使用するためには、一定期間・一定量の電力を貯めておけるポータブル電源もあると良いでしょう。
ポータブル電源は持ち運びも可能なため、非常用電源として備えるのはもちろん、アウトドアやリモートワークでの電力供給源にもなります。
EcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusなど、急速充電に対応しているモデルであれば、身支度の最中に充電して持ち出すことが可能です。
EcoFlow DELTA 3 Plusは高出力かつ大容量でありながら携帯性に優れているため、太陽光発電システムを導入する人は一緒に導入してみてはいかがでしょうか。
熱を逃がさないよう工夫する
熱を逃がさないよう工夫することで暖かさが保たれ、電気代の節約につながります。
例えば、カーテンを薄手のものから厚手のものにするだけでも変わりますし、空気が出入りしやすい窓に隙間テープやダンボールを貼るだけでも変わるはずです。
熱が逃げるとそれを補うためにより暖房の稼働が必要となるため、一度生み出した熱を逃がさないようにすることは節約にとって重要といえるでしょう。
暖房器具は電力消費が激しい？
暖房器具は夏と冬で消費電力が変わるため、注意が必要です。ここでは、暖房器具は電力消費が激しいかについて詳しく解説します。
夏より冬の方が電力を消費する
暖房器具は、夏より冬の方が電力を消費します。単純計算で夏より冬の方が稼働させる機会が多いため、より電力を消費するわけです。
夏の冷房と比べて冬の暖房はよりエネルギーを要するため、稼働させればさせるほど電気代がかかるのは必然といえるでしょう。
電気代を節約したい場合は、稼働させる回数を少なくする必要があるでしょう。
電気代の計算方法とは
電気代の計算方法は、1時間あたりの消費電力に使用時間と料金単価を掛けて求めます。
- 電気代＝1時間あたりの消費電力（kW）×使用時間（h）×料金単価（円/kWh）
全国家庭電気製品公正取引協議会では、電気代を計算するための料金単価として31円/kWhと定めており、消費電力1kWのエアコンを8時間ほど使用した場合、以下の計算式となります。
- 1時間あたりの消費電力（kW）1×使用時間（h）8×料金単価（円/kWh）31＝248円
以上はあくまでも簡単に計算したもので、使用する環境によって変わるため、厳密な電気代とはいえません。
反面、電気代の計算方法を知っておけば暖房器具にかかる電気代をある程度自力で計算できるため、節約に役立つことは間違いないです。
他の電気代を計算する場合も料金単価の31円/kWhをかければ計算できるため、必要に応じて計算しておくと安心です。
他の記事では、電気代が安い暖房器具について解説しているため、電気代を抑えたい人はぜひ参考にしてみましょう。
→電気代が安い暖房器具8選！節約する方法や一人暮らしにおすすめの暖房も紹介
電力消費を抑えるには
電力消費を抑えるには、以下の方法をお試しください。
- 省エネ暖房器具に買い替える
- 使用しない間は主電源を切る
- 電力会社の見直しをする
電力消費を抑える方法として効果的なのが、省エネ暖房器具に買い替える方法です。
どうしても古い家電は電力消費が激しくなるため、電力消費の激しくない新しい家電に買い替えるのが有効となります。
普段の生活でも、使用しない間は主電源を切っておくと待機電力を抑えられるでしょう。
電気代そのものを節約したい場合は、電力会社の見直しをするのも良いです。電力自由化に伴い、現代では自由に電力会社を選べます。
もし何年何十年と同じ電力会社と契約している場合は、新電力会社のプランなどにも目を通してみてはいかがでしょうか。
まとめ
省エネ暖房器具とは、省エネ性能を持つ暖房器具、選び方、節約する方法、暖房器具は電力消費が激しいかを解説しました。
省エネ暖房器具があれば、日々の電気代を削減可能です。
暖房器具は他の家電と比べても消費電力が激しくなりやすいため、家電の買い替えを検討中の人は暖房器具から買い替えてみると良いでしょう。
なお、根本的に電気代を削減したい場合はソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせて太陽光発電システムを導入する方法があります。
ソーラーパネルによって発電できれば、電力会社から購入する分の電気を抑えられます。
もちろん、ポータブル電源単体でも電気代が安い時間帯に蓄電し、電気代が高い時間帯に使用することで節約が可能です。
EcoFlowでは、省エネ暖房器具を動かせる高性能ポータブル電源、EcoFlow DELTA 3 Plusなどを販売しているため、気になる人は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
当社の製品は高出力かつ大容量で災害発生時にも活躍するため、防災の観点で備えておくのも良いのではないでしょうか。