南海トラフ地震など巨大災害への備えが急がれるなか、非常食の備蓄が求められているものの、どこで買えるかわからない人もいるのではないでしょうか。
非常食はアウトドアショップをはじめ、家電量販店やホームセンターで購入が可能です。
ただし、他にも非常食の備蓄で知っておきたいことがいくつかあるため、各々が備えを万全にしておく必要があるでしょう。
この記事では、非常食とは、どこで買えるか、安く揃える方法、備蓄しておく目安、選び方をわかりやすく解説します。
非常食がどこで買えるかについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
非常食とは?
非常食とは、災害に備えるための食事のことです。
南海トラフ地震のような巨大地震が発生した場合、インフラが壊滅し、ライフラインが破壊されることで日常生活が送れなくなることがあります。
こうした事態に備えるために普段から備蓄しておくのが、非常食となります。
非常食はお店などで飲用水や食料品が調達できない状況で、命を守るために必要となるため、一気に買い占めるのではなく徐々に溜め込んでいくのが良いでしょう。
災害はいつどこで発生するか予測できないからこそ、被災した際に絶食とならないよう非常食を蓄えておくことが必要です。
自治体によっては被災時に物資を支給してくれることがありますが、必ずしもスムーズに行ってくれるとは限りません。むしろ、状況が混乱している場合は、何も対応できないこともあるでしょう。
そうした事態に備え、非常食は常にストックしておくことが求められるでしょう。
非常食はどこで買える?
非常食がどこで買えるのか、具体的には以下のようなお店で購入可能となっています。
- アウトドアショップ
- 家電量販店
- コンビニ・スーパー
- スポーツ用品店
- ドラッグストア
- ネット通販
- ホームセンター
非常食は、アウトドアショップで売られています。
アウトドアショップでは、キャンプや車中泊など限られた条件に合わせた食事を販売しており、非常食として応用できるものが豊富です。
加えて、家電量販店をはじめコンビニやスーパー、最近ではスポーツ用品店やドラッグストアなどでも購入可能です。
お店まで買いに行くのが大変な場合は、ネット通販などで購入しても良いでしょう。
他には、ホームセンターなどで販売されていることもあるため、お住まいの地域にあるお店に立ち寄る機会がある場合は、非常食がないか見ておきましょう。
他の記事では、非常食になるものについて解説しているため、あわせてお読みください。
→非常食になるもの一覧10選!選び方やローリングストック法・熱源も解説
非常食を安く揃える方法
非常食を安く揃えるためには、キャンペーンやセールを狙ったり、食品の種類に合わせてお店を変えたり、保存期間からコストパフォーマンスを考えたりするのが良いです。
また、政府が推奨しているローリングストックで備蓄するのも良いでしょう。
ここでは、非常食を安く揃える方法について詳しく解説します。
イベントを狙う
非常食に限らず、食品を取り扱っているお店では、キャンペーンやセールを行うことがあるため、イベントを狙うのが効果的です。
例えば、防災強化を目的としたイベントなどでは、非常食が安価で提供されていたりするため、非常食を買うタイミングがわからない人はイベントの際に購入してください。
地域によっては防災に関するイベントが定期的に行われており、同時に非常食の販売が行われていることもあるため、うまくイベントを活用しましょう。
防災に関するイベントは自分自身はもちろん家族の防災意識アップにもつながるため、積極的に参加することが求められます。
食品の種類に合わせてお店を変える
食品の種類に合わせてお店を変えることで、より安く揃えられます。
一つのお店でまとめて購入するのではなく、飲料水はドラッグストア、食料品はネット通販などと複数のお店に分けて購入すると安心です。
お店によって安く売りだされているものが変わるため、いくつかのお店を回って賢く取り揃えていくのが良いでしょう。
購入するお店を分散させることで買い占め防止にもつながり、結果的に他の人にも食品が回るようになります。買い溜めは余計なパニックを引き起こすため、各々が配慮すべきです。
保存期間からコストパフォーマンスを考える
保存期間からコストパフォーマンスを考えることで、より安く揃えることが可能です。
例えば、10食2万円で保存期間10年の非常食と10食1万円で保存期間3年の非常食だと、前者は1年あたり約2,000円、後者は1食あたり約3,333円となります。
上記はあくまでもざっくりとした計算ですが、保存できる期間と商品の値段を比較することでコスパがどれくらいなのかが見てくるでしょう。
もちろん、非常食はコスパよりも大事にすべき点がいくつかありますが、限られた予算で備蓄する人ほど保存期間に注目するのが望ましいです。
南海トラフ地震のように今後30年以内に発生する確率が80%といわれている未曽有の大災害もあるため、保存期間には目を通しておくことが推奨されます。
ローリングストックで備蓄する
ローリングストックで備蓄することで、非常食を比較的安く揃えられるでしょう。
ローリングストックとは、農林水産省が推奨している備蓄方法の一つです。日常食と非常食を購入し、古いものから順番に消費することで効率的に備蓄する方法となります。
消費したら新しいものを改めて購入して消費するというサイクルで備蓄するため、食品をロスすることがありません。
最近何かと話題となるフードロスの観点から見ても、ローリングストックで備蓄するのが賢いやり方といえるでしょう。
ローリングストックなら賞味期限が切れそうなものから消費していくため、定期的に備蓄する習慣が身につきます。結果的に災害にも備えられるなど、備蓄の方法としては有効です。
他の記事では、災害時になくて困ったものについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→【2025年】災害時なくて困ったものを状況別に徹底解説|防災グッズリスト
非常食を備蓄しておく目安
非常食の備蓄に関しては、3日分を目安にしておくと良いです。
ここでは、非常食を備蓄しておく目安について詳しく解説します。
一般的には3日分
非常食は、一般的に3日分が目安とされています。
災害が発生した際、3日ほど命をつなげるようにしておくことで、救助が来るまでの時間を凌げる他、インフラやライフラインが復旧するまでの時間を凌げます。
なお、非常食は人数分必要となるため、独身は1人分で良いですが、夫婦だと2人分、他にお子さんやお年寄りなど家族がいる場合は人数分を備蓄すべきです。
より理想的な備蓄量で考えると1週間分が目安とされるため、買い占めない程度に普段から買い溜めておく習慣を身につけておくと安心です。
状況が混乱すると他の人がパニックを起こすことで市場から物資が消えることもあるため、生命維持に必要な備蓄量がどれくらいかを考えておくと良いでしょう。
基本的な物資の例
非常食の基本的な物資の例は、以下の通りです。
- カップ麺:1個
- 缶詰:5缶
- 乾物:適量
- 米:数食
- パン:数食
- レトルト食品:数パック
- 水:3L
何を備蓄するかは自由ですが、以上のようにカップ麺を数個、缶詰を数個、乾物を数個という具合に複数に分けて備蓄しておくことが求められます。
仮にカップ麺だけを備蓄すると、お湯が手に入らない状況で苦労します。
缶詰や乾物の他に、米を数食、パンを数食、レトルト食品を数パックと分け、ガス・水道・電気いずれが止まっても対応できるようにしておくと安心です。
水は3Lほどと記載しましたが、生活用水としても使用する場合は多めに備蓄して置いても良いでしょう。食料品が少なくても飲料水があれば、比較的安心できるでしょう。
季節によっては飲料水や食料品が腐ることもあるため、腐りにくいものを中心に備蓄しておくと良いです。
なお、より災害に備えたい人は、ポータブル電源などの防災グッズもあると良いでしょう。
防災グッズについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
→【2025年】防災グッズで本当に必要なものランキング15位!グッズの選び方も紹介
→100均で買える防災グッズ12選!実際に役立ったものや本当に必要なものを紹介
非常食の選び方
非常食は、栄養バランスが整っているもの、ゴミになりにくいもの、短時間で調理できるもの、長時間保存できるもの、慣れているものを選ぶと良いです。
ここでは、非常食の選び方について詳しく解説します。
栄養バランスが整っているものを選ぶ
非常食はあくまでも非常時にいただくものであるため、栄養素についてはあまり考えていない人もいますが、栄養バランスが整っているものを選ぶと良いでしょう。
栄養バランスが偏っているものばかり揃えると体調不良になりかねないため、以下の点を意識してみてください。
- 主食:エネルギー源になるもの
- 主菜:たんぱく質を十分に含むもの
- 副菜:食物繊維・ビタミン・ミネラルを含むもの
- 果物:ビタミン・ミネラルを補うもの
例えば、主食は米やパンなど、活動するエネルギー源となるものを選ぶべきです。
主菜はたんぱく質を摂取できるよう肉や魚の缶詰、レトルト食品を中心に選び、副菜は食物繊維やビタミン、ミネラルを摂取できるよう野菜の缶詰や乾物を選びます。
余裕があれば野菜ジュースなど、果物も選ぶと良いでしょう。
何を備蓄するかは自由ですが、以上のように自分自身の健康を守るためにも、栄養バランスが崩れないようにしましょう。
ゴミになりにくいものを選ぶ
非常食は、ゴミになりにくいものを選ぶことも欠かせません。
災害で事態が混乱していると、自治体のゴミ収集が適切に行われないことがあります。ゴミを自宅で管理せざるを得ない状況となるため、ゴミになりにくいものを選ぶのが鉄則です。
個包装されていないもの、真空パックに入れられているものなど、比較的ゴミが出にくい非常食を選ぶのも良いでしょう。
短時間で調理できるものを選ぶ
非常食は、短時間で調理できるものを選ぶようにしてください。
ガス・水道・電気が停止する可能性に備え、可能な限り調理工数を抑えられる非常食を選ぶべきです。極論をいうと、お湯や水だけで調理できるものを選ぶのが理想といえます。
短時間で調理できるものは、無駄な洗い物を防ぐのにも良いため、非常食として選ぶなら簡単に調理できるものにしましょう。
長時間保存できるものを選ぶ
非常食は、長時間保存できるものを選ぶようにしましょう。
災害はいつどこで起こるかわからないため、ある程度保存期間に余裕のある非常食を選ぶべきです。万全を期すなら、消費期限や賞味期限から選ぶのが理想といえます。
- 消費期限:安全に食べられる期限
- 賞味期限:美味しく食べられる期限
消費期限は安全に食べられる期限、賞味期限は美味しく食べられる期限を意味するため、各日付がどのようになっているかを見てから購入してください。
慣れているものを選ぶ
非常食は、普段から食べ慣れているもの、作り慣れているものを選ぶべきです。
例えば、非常食として乾パンを備蓄していたとしても、普段から慣れていないと毎回の食事がストレスになります。
災害時はイレギュラーなことの連続で疲労が溜まりやすいからこそ、非常食は特別なものではなく、普段の食卓に並ぶようなものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
非常食とは、どこで買えるか、安く揃える方法、備蓄しておく目安、選び方を解説しました。
非常食は、災害に備えて備蓄しておく食事のことです。
南海トラフ地震など巨大災害では、インフラはもちろんライフラインがすべて崩壊する可能性があるため、いつどこで発生しても良いように非常食は備えておくことが求められます。
非常食はアウトドアショップをはじめ、家電量販店、コンビニやスーパー、スポーツ用品店、ドラッグストア、ネット通販、ホームセンターで購入できるため、ぜひ備えておきましょう。
なお、非常食だけでなくポータブル電源など、生活を守れるものも備えておくと安心です。
ポータブル電源は数日〜10日分の電気を貯めておける装置で、デバイスの充電や電気製品への給電に使用できます。
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