モバイルバッテリーは、外出先でスマートフォンやタブレットを充電するために活用できるアイテムです。
すべての製品が該当するわけではありませんが、買ってすぐに使えるケースは珍しくありません。ある程度充電された状態で販売されているのがほとんどです。
しかし、買ったばかりのモバイルバッテリーをすぐに使えるのか不安に感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、モバイルバッテリーは買ってすぐに使えるのか、購入後にやるべきことや充電時の注意点、すぐに使いたい場合に検討したいことをわかりやすく解説します。
モバイルバッテリーは買ってすぐ使えるのか知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
モバイルバッテリーは買ってすぐに使えるの？
モバイルバッテリーは、購入してすぐに使える場合が多いです。
これは販売中の過放電を避けるため、ある程度充電された状態で出荷されているためです。
しかし、この初期充電は使用が目的ではなく、製品の保護が目的です。そのため、販売されているモバイルバッテリーの電池残量は不明確なほか、購入直後にスマートフォンを満充電にできるとは限りません。
初期充電量はメーカーや製品によって異なり、長期間店頭に置かれていた場合は自然放電している可能性もあります。急いで使用する必要がある場合は、事前に充電残量を確認するか、フル充電してから使用するのが賢明です。
ただし、モバイルバッテリーの性能を最大限に活用するには、十分な充電を行うようにしてください。
モバイルバッテリー購入後にやるべきこと
モバイルバッテリーの購入後すぐに使用したいシーンもありますが、まずやるべきことがあります。
モバイルバッテリーを長く快適に使用するためには、購入後の確認作業が何よりも重要です。
ここでは、モバイルバッテリー購入後にやるべきことを解説します。
付属品の確認
モバイルバッテリーを購入したら、付属品をしっかりと確認しましょう。
多くの製品には、充電用のUSBケーブルやACアダプターが同梱されています。これらの付属品が揃っているか、破損や不良がないかを丁寧にチェックしてください。
もし不足や不具合があれば、すぐにメーカーや販売店に連絡します。
付属品の確認は、製品を使用する前に欠かせないステップです。適切なケーブルやアダプターを使用すれば、充電効率が上がり、製品の寿命も延びます。
また、純正の付属品を使用すると、安全性が高まります。
説明書や保証書の確認
モバイルバッテリーの説明書と保証書は、製品を適切に使用するために欠かせない付属品です。
トラブルが起こったときの対応にも、重要になる書類といえます。
説明書には正しい使用方法や保管方法、安全上の注意点が詳しく記載されています。これらの情報を熟読し理解すれば、製品の性能を最大限に引き出せるはずです。さらに、事故や故障を防げるでしょう。
また、保証書には、保証期間や保証内容が明記されています。期間内であれば、万が一の不具合が発生した場合でもメーカーによるサポートが受けられます。紛失しないよう、購入時のレシートとともに大切に保管しましょう。
説明書や保証書をしっかりと確認し、内容を把握すれば、モバイルバッテリーを長期にわたって使用できます。使用する前に必ず目を通すようにしてください。
フル充電を行う
新しく購入したモバイルバッテリーは、まずフル充電を行いましょう。
初期状態でもある程度の充電はされていますが、これはあくまで製品保護のためです。本来の性能を発揮するには不十分なため、しっかりと充電する必要があります。
フル充電は、バッテリーの容量や充電速度などの性能を正確に把握するために欠かせない行為です。付属のケーブルとACアダプターを使用し、説明書に記載された方法で行ってください。
ただし、フル充電完了後は速やかにコンセントから外しましょう。長時間接続したままにすると、過充電となりバッテリーの劣化を招く恐れがあります。
初回のフル充電は、モバイルバッテリーの性能を最大限に引き出す行動です。買ってすぐに使用するのではなく、まずは充電するようにしましょう。
実際に機器の充電に使用して不具合の有無を確認
モバイルバッテリーをフル充電した後は、スマートフォンなどの機器を充電して、性能や不具合の有無を確認してみてください。
まずはモバイルバッテリーの電源が正常に入るか、ランプや液晶画面が適切に表示されるかをチェックします。次に、機器を接続して充電が開始されるか、充電速度は適切か、途中で充電が止まらないかなどを確認しましょう。
この過程で異常な発熱や異音、充電の不安定さなどが見られた場合は、製品に問題がある可能性があります。直ちに使用を中止し、販売店やメーカーに問い合わせてください。
場合によっては初期不良の可能性もあるため、できるだけ早めに動作確認をしましょう。
モバイルバッテリー充電時の注意点
モバイルバッテリーを安全に長く使用するためには、充電時の注意点を守る必要があります。適切な充電方法を実践すれば、バッテリーの性能を維持できるほか、寿命を延ばせます。
また、事故や故障のリスクも大幅に減らせるでしょう。
ここでは、モバイルバッテリー充電時の注意点を解説します。
高温多湿の場所で使用しない
モバイルバッテリーの充電時は、高温多湿の場所を避けましょう。
高温の環境下では、バッテリー内部の化学反応が活発になり、過度の発熱や膨張を引き起こす可能性があります。
これらの現象はバッテリーの性能低下や寿命の短縮につながるだけでなく、発火や爆発のリスクが高くなります。
また、湿気の多い場所での使用は、内部回路のショートを引き起こす恐れがあります。特に、直射日光の当たる場所や車内、浴室など、温度や湿度が高くなりやすい環境での充電は避けましょう。
なお、適切な充電環境は、室温20〜25度程度の風通しの良い場所です。使用環境を守り、モバイルバッテリーの安全性と耐久性を高める使い方を心がけてください。
落下などによる衝撃を避ける
モバイルバッテリーは、精密な電子機器になるため、落下や強い衝撃は避けなければなりません。
特に、充電中は内部の電気回路が活発に働いているため、衝撃に対してより脆弱な状態です。落下による衝撃は、バッテリーセルの損傷や内部回路の断線を引き起こす可能性があります。
また、外装に目に見える損傷がなくても、内部で微細な破損が生じている場合があります。このような状態で使用を続けると、突然の動作不良や発熱発火のリスクが高くなるため注意が必要です。
充電中は安定した場所に置き、コードに引っかかって落下しないよう注意しましょう。加えて、持ち運ぶ際も専用のケースを使用するなど、衝撃から守る工夫が大切です。
パススルー充電を避ける
パススルー充電とは、モバイルバッテリー自体を充電しながら、同時にスマートフォンなどの機器を充電する方法です。
一見すると便利な機能ですが、避けるべき理由がいくつかあります。
まずパススルー充電は、モバイルバッテリーに過度な負荷がかかります。充電と放電を同時に行うため、内部の温度が上昇し、バッテリーの劣化を早めてしまう原因です。
また、充電効率も低下し、機器への充電速度が遅くなってしまうでしょう。
一部の製品ではパススルー充電に対応していないものもあり、強行すると故障の原因となる場合があります。
安全で効率的な充電を実現するためには、モバイルバッテリーと機器の充電は別々に行うべきです。バッテリーの寿命を延ばせるだけでなく、安全性を高められます。
パススルー充電について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
→パススルー充電とは？利用するメリットと注意事項、おすすめ商品を紹介！
過放電・過充電にならないように注意する
モバイルバッテリーの性能を維持し、長く使用するためには、過放電と過充電を避けなければいけません。
過放電とは、バッテリーを完全に使い切ってしまう状態です。バッテリーセルに深刻なダメージを与えてしまうため、充電容量が大幅に低下する可能性があります。
過充電は、フル充電状態のバッテリーを長時間コンセントに接続したままにすると起こる現象です。バッテリーの発熱や膨張を引き起こし、寿命を縮める可能性があります。
過放電や過充電にならないための使用方法は、バッテリー残量が20〜30%程度になったら充電を開始し、80〜90%程度で充電を終了させることです。また、長期間使用しない場合は、50%程度の充電状態で保管するのが理想です。
過充電の危険性については、以下の記事をご覧ください。
→ポータブル電源の充電しっぱなしは危険？長持ちさせる充電方法を解説
すぐにモバイルバッテリーを使いたい場合に検討したいこと
買ってすぐにモバイルバッテリーを使用したい場合は、乾電池式やレンタルの製品を検討するとよいでしょう。
一般的に販売されているモバイルバッテリーとは異なる特徴を持ち、即時使用が可能です。
ただし、メリットとデメリットがあるため、自分のニーズに合わせて選択する必要があります。
ここでは、すぐに使用できるモバイルバッテリーの選択肢について詳しく解説します。
乾電池式のモバイルバッテリー
乾電池式のモバイルバッテリーは、通常の単三電池や単四電池を使用して機器を充電できる製品です。
メリットは、電池交換により即座に使用可能な点です。コンビニエンスストアなどで手軽に乾電池を購入できるため、急な外出時や災害時に重宝するでしょう。
また、使用後の電池交換が簡単なため、充電時間を待つ必要がありません。
一方、繰り返し使用する場合はコストが高くなりやすいのがデメリットです。さらに使用済み電池の処分が必要だったり、リチウムイオンバッテリーを使用した通常のモバイルバッテリーと比べると容量や充電効率が劣ってしまいます。
乾電池式のモバイルバッテリーは環境への配慮が必要ですが、緊急時の備えとしては有効な選択肢といえるでしょう。
レンタルのモバイルバッテリー
レンタルのモバイルバッテリーは、急な電池切れに対応できる便利なサービスです。
駅や商業施設などに設置されたスポットから、充電済みのモバイルバッテリーを借りて使用し、後で返却します。
レンタルのモバイルバッテリーは、借りてすぐに使用できる点がメリットです。自身でモバイルバッテリーを購入・管理する必要がないため、初期投資や維持管理の手間も省けます。
また、多くの場合は最新の高性能モバイルバッテリーを利用できます。
ただし、利用可能な場所が限られ、長期間使用する場合はレンタル料金が高くなる可能性があることがデメリットとなるでしょう。返却忘れや紛失時のペナルティにも注意しなければいけません。
レンタルのモバイルバッテリーは短期の外出や旅行時に便利ですが、日常的な使用には向いていない場合もあります。
外出先でも手軽に電源を確保したいならEcoFlow RAPID Magnetic Power Bankがおすすめ
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bankは、外出先での電源確保に重宝する最新のモバイルバッテリーです。
5,000mAhと10,000mAhの2つのモデルをラインナップし、MagSafeおよびQi2規格のワイヤレス充電に対応しています。
また、独自の特許技術X-Streamテクノロジーを搭載し、定番モデルのスマートフォンと同等のエネルギー密度と急速充電機能を実現しているのが特徴です。例えば、iPhone 15 Proであれば、最速25分で50%の充電ができます。
さらに、強力な磁力でスマートフォンにピタッとくっつき、使用中も安定して充電できる設計になっています。内蔵USB-Cケーブルと高出力（5,000mAhモデルは30W、10,000mAhモデルは65W）により、MacBook、iPad、Kindle、スマートバンド、イヤホンなど、ほとんどのモバイルデバイスに対応可能です。
加えて、先進的な冷却システムと温度センサーにより、充電中の安全性も確保しています。
外出先でも手軽に電源を確保したい方は、ぜひEcoFlow RAPID Magnetic Power Bankをご検討ください。
まとめ
この記事では、モバイルバッテリーは買ってすぐに使えるのか、購入後にやるべきことや充電時の注意点、すぐに使いたい場合に検討したいことを解説しました。
モバイルバッテリーは、現代のデジタルライフに欠かせないアイテムです。買ってすぐに使える製品は多いですが、性能を引き出すにはまずフル充電を行いましょう。
また、付属品の確認、説明書や保証書の確認、フル充電の実施、実際の使用テストも行い、安全に使用できる環境を整える意識を持つべきです。
さらに、製品の性能と寿命を第一に考え、充電時は高温多湿を避けたり、パススルー充電や過放電・過充電を防いだりする工夫をしましょう。
また、モバイルバッテリーを買ってすぐ使用したい場合は、乾電池式やレンタルの製品も選択肢としておすすめです。