モバイルバッテリーが普及し、ノートパソコンも外出先で簡単に充電できると思いがちですが、実際にはそう簡単ではありません。出力や容量、規格の問題により、モバイルバッテリーではノートパソコンを充電できない可能性があります。
そこで本記事では、モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因や対処法について解説します。パソコンを充電するためのモバイルバッテリーの選び方も掲載しているので、外出先で常にパソコンが使えるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因3選
電源がない場所でも電化製品に給電できるモバイルバッテリー。パソコンとケーブルで接続しても、充電が始まらず困った経験がある方も多いでしょう。モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因は、以下のとおりです。
- 原因1|最大出力が不足している
- 原因2|容量が不足している
- 原因3|USB PDに対応していない
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
原因1|最大出力が不足している
パソコンが必要としている電力をモバイルバッテリーの最大出力が満たない場合は、充電できない可能性があります。例えば、充電するのに65Wが必要なパソコンに対して、モバイルバッテリーの最大出力が30Wでは充電が難しいでしょう。
仮に充電できたとしても、充電速度は遅くなります。一方で、モバイルバッテリーの最大出力がパソコンが必要とする出力を超えていた場合は、パソコンが受け取れる最大の出力で充電されます。
原因2|容量が不足している
モバイルバッテリーでパソコンを満充電できない場合は、容量不足が疑われます。例えば、満充電するのに20,000mAhの容量が必要なパソコンを、容量10,000mAhのモバイルバッテリーで充電した場合、バッテリー50%以下までしか充電できません。
また、20,000mAhの容量が必要なパソコンを、20,000mAhの容量を持つモバイルバッテリーで充電しても、満充電にはできないでしょう。モバイルバッテリーから充電を行う際に、表記容量の約30%は電圧変換によるロスが発生するのです。
原因3|USB PDに対応していない
パソコンをモバイルバッテリーで充電するためには、パソコン・モバイルバッテリー・充電ケーブルがUSB PD(USB Power Delivery)という規格に対応していなければなりません。USB PDとは、最大240Wの供給を可能にするUSB Type-C端子に対応した給電規格です。
USB Type-C端子のモバイルバッテリーだからといって、全てがUSB PDに対応しているわけではないため、注意してください。
モバイルバッテリーでパソコンが充電できない際の対処法
USB PDに対応しているパソコン・充電ケーブル・高出力・大容量のモバイルバッテリーを用意しているにも関わらず、充電できない場合があります。充電不足や設定不備、断線などに起因している可能性があるので、以下の対処法を行ってみてください。
- モバイルバッテリーの充電残量を確認する
- パソコンを日の当たらない場所で放熱させる
- 充電ケーブルを交換する
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
モバイルバッテリーの充電残量を確認する
まずは、モバイルバッテリーの充電残量を確認してみてください。モバイルバッテリー自体の充電残量がなかったり、少なかったりする場合は、パソコンを十分に充電できません。多くの製品は電源スイッチを押すと、充電残量を表示する仕様になっています。
パソコンを日の当たらない場所で放熱させる
パソコンで重たい処理を行っていた直後で、バッテリーが熱を持っている場合は、保護機能が働いて充電できない可能性があります。
パソコンを日の当たらない涼しい場所に置いて、しばらく放熱させましょう。バッテリーの温度が低下すると、モバイルバッテリーで充電できるようになります。バッテリーの充電能力を低下させないために、高温環境での充電は避けてください。
充電ケーブルを交換する
充電ケーブルが破損していると充電できないので、一度交換してみてください。充電ケーブルの端子が折れ曲がったり、断線したりしていると、充電できないケースがあります。
別のデバイスを充電してみて、同様に充電できないのであれば、充電ケーブルに問題があると言えるでしょう。買い替える際は、耐久性に優れ、柔らかく使いやすい充電ケーブルがおすすめです。
パソコンの充電用「モバイルバッテリー」の選び方
モバイルバッテリーでパソコンを充電するためには、複数の条件を満たさなければなりません。決して安い買い物ではないので、慎重に選びましょう。パソコンの充電用「モバイルバッテリー」の選び方は、以下のとおりです。
- 最大出力がPCの定める出力を超える
- USB PDに対応したUSB Type-C端子がある
- 20,000mAh以上の容量を備える
- 複数のポートを搭載する
それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。
最大出力がPCの定める出力を超える
まずは、モバイルバッテリーの最大出力がPCの定める出力を超えている必要があります。一般的に最大出力が65Wあれば、ほとんどのパソコンを高速で充電できるでしょう。
モバイルバッテリーの最大出力がパソコンが定める出力を超えて、オーバースペックになったとしても問題ありません。パソコン以外のデバイスにも同時に給電する場合は、マルチポート出力時の最大出力がパソコンで規定される出力を超えている必要があります。
USB PDに対応したUSB Type-C端子がある
大前提として、USB PDに対応したUSB Type-C端子がなければ、モバイルバッテリーでパソコンを充電できません。USB Type-C端子が搭載されたモバイルバッテリーであっても、USB PD対応の表記があるかを必ず確認してください。
急速充電の規格としてQuick Chargeがありますが、Quick Charge2.0・3.0はUSB PDと互換性がないので注意が必要です。Quick Chargeはあくまでも、スマートフォンやタブレットを高速で充電できる規格なので、USB PDに対応しているかを確認しましょう。
20,000mAh以上の容量を備える
ノートパソコンを満充電するためには、20,000mAh以上の実容量が必要です。パソコンのバッテリー容量は、取り扱い説明書に記載されているので確認してみてください。
充電の過程で変換ロスが発生するため、モバイルバッテリーに表記されている容量は全て使えません。表記の容量が多い製品であっても、変換ロス率が高ければ、表記の容量が少ない製品よりも実容量が少ない可能性もあります。
複数のポートを搭載する
パソコンと同時にタブレットやスマートフォンも充電したい場合は、複数の出力ポートを搭載したモバイルバッテリーを選びましょう。一般的なモバイルバッテリーには、1〜4つの出力ポートを搭載しています。
マルチポート出力時に、パソコン用に使うUSB Type-C端子から65W以上を出力できるかも確認しておきましょう。出力ポートには、USB Type-C端子とUSB Type-A端子があるので、充電したいデバイスに対応する端子を備えているかも重要です。
パソコンの高速充電に対応!ポータブル電源の魅力とは
パソコンを外出先で充電するのに便利なモバイルバッテリーですが、さらに大容量・高出力・高機能な電源を求めている方には、ポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、外出先でも電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- カフェでパソコンやタブレット、スマホなどを同時に複数回、高速充電できる
- アウトドアで冷暖房機器を稼働して、快適な気温で過ごせる
- アウトドアで小型冷蔵庫に食材や飲み物を長期保存しておける
- LEDランタンを稼働して、夜の暗闇を照らせる
- 停電時には自宅にある家電を使用して、健康的な生活を維持できる
ポータブル電源があれば、仕事だけでなく、アウトドアや停電対策としても重宝します。電源を持ち歩いて、快適な生活を送りたい方は、ぜひポータブル電源を導入してください。
パソコンの充電に必要な性能|おすすめの製品
パソコンの充電用として使用するポータブル電源には、65W以上の出力と100Wh以上の容量があると安心です。頻繁に外に持ち出す場合は、携帯性も重視する必要があるでしょう。
EcoFlowは、出力450W・容量230Whを持つポータブル電源「RIVER 3」を販売しています。「RIVER 3」の主な特徴は、以下のとおりです。
- ノートパソコンを3回以上満充電にできる
- 窒化ガリウム(GaN)を採用し、エネルギー損失を最小限に抑える
- 業界標準よりも30%小型化されている
- 30dB以下の騒音しか発生しないため、作業に集中できる
- ACやUSB-C、USB-Aなど、6つのポートを搭載する
- ACコンセントから1時間で急速充電できる
- リン酸鉄リチウムイオン電池採用により、10年以上も活躍する
防水性や耐火性、耐落下性に優れているので、頻繁に外に持ち出しても安心です。ソーラーパネルを使うと、コンセントがない場所にいながら、最短2.6時間で満充電できます。電源に困らない生活を実現したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
→コンパクトサイズでありながらパワフルな性能を誇る「RIVER 3」
モバイルバッテリーでパソコンを充電するメリット
モバイルバッテリーは、移動中やカフェでの作業が多い方にとって頼れる存在です。モバイルバッテリーでパソコンを充電するメリットを紹介します。
- ACコンセントがない場所でも充電できる
- 汎用性の低いACアダプターを携帯する必要がない
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ACコンセントがない場所でも充電できる
パソコン用のモバイルバッテリーを持っていれば、ACコンセントがない場所でもバッテリー残量を気にせずパソコン作業が行えます。高出力・大容量のモバイルバッテリーを選べば、パソコンを充電しながら、スマホの充電も可能です。
リモートワークをしている方は、仕事場が電源のあるカフェである必要がなくなります。場所に縛られない働き方がしたい方にとっては、必需品と言えるでしょう。
汎用性の低いACアダプターを携帯する必要がない
パソコン用のモバイルバッテリーがあれば、汎用性の低いACアダプターを携帯する必要がありません。ノートパソコンを持ち歩く際、付属のACアダプターは意外とかさばるもの。機種ごとに形状が異なり、互換性が低いのも特徴です。
モバイルバッテリーを使えば、USBケーブル1本で充電が可能なため、荷物を大幅に軽減できます。複数のデバイスを1つのモバイルバッテリーで充電できるため、出先での利便性が大幅に向上するでしょう。
モバイルバッテリーでパソコンを充電するデメリット
場所を選ばずにパソコン作業が可能になるモバイルバッテリーですが、以下のようなデメリットも存在します。寿命の問題や持ち運びの負担を理解した上で、購入してください。
- 充電できる回数に制限がある
- 容量が大きいほど持ち運びが大変になる
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
充電できる回数に制限がある
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池には、十分なパフォーマンスを発揮できる充電回数(充放電サイクル)が決まっています。充放電サイクルでは、0%の状態から100%まで充電し、再度0%まで使ったら1サイクルとしています。
リチウムイオン電池の充放電サイクルは、300〜500サイクル程度です。毎日充放電した場合は、約1年半程度で寿命がくると理解しておきましょう。リン酸鉄リチウムイオンが搭載されたポータブル電源であれば、10年以上も使用できます。
容量が大きいほど持ち運びが大変になる
パソコンを充電できるだけの容量を備えたモバイルバッテリーは、サイズが大きく、重量が重たくなりがちなので、持ち運びに苦労する恐れがあります。
せっかく場所に縛られずにパソコン作業ができるようになっても、道中の行き来で疲弊していては本末転倒でしょう。パソコン用のモバイルバッテリーの中でも、できるだけ軽量かつコンパクトなタイプを選んでみてください。
まとめ
本記事では、モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因や対処法について解説してきました。
モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因として、最大出力・容量の不足やUSB PD未対応が挙げられます。まずは、パソコン・モバイルバッテリー・充電ケーブルがUSB PDに対応しているかを確認してみてください。
条件を満たしているにも関わらず、充電ができない場合は、モバイルバッテリーをフル充電にし、パソコンを放熱した上で試してみましょう。充電ケーブルが断線している可能性もあるので、新しいUSB PD対応のケーブルと交換するのがおすすめです。
EcoFlowでは、パソコンを複数回満充電できるポータブル電源を販売しています。場所を選ばず、パソコンや家電に給電したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→30%小型化した軽量コンパクト設計を実現する「RIVER 3」