太陽光発電は災害時でも発電可能で、システム・設備が被害を受けていなければ一定の電力を確保できる他、蓄電池があれば数日間の電気を蓄電可能です。
しかし、災害時の稼働は危険を伴うため、注意点を把握しておかなければいけません。
この記事では、太陽光発電は災害時に使えないのか、想定される危険性と活用術、災害に備えるためにできることをわかりやすく解説します。
太陽光発電は災害時に使えないのかについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
太陽光発電は災害時に使えない?
太陽光発電は、災害時でも使用可能です。システム・設備さえあれば一定の電力を確保できる他、蓄電池があれば数日間の電気を貯めておけるでしょう。
ここでは、太陽光発電は災害時に使えないのかについて詳しく解説します。
太陽光発電があれば一定の電力を確保できる
太陽光発電があれば、一定の電力を確保できます。
雨の日や曇りの日は発電量が低下するものの、晴れの日は一定の発電量が期待でき、災害の有無に関係なく発電が可能です。
太陽光発電のシステム・設備さえ稼働していれば、災害時でも電気が使用できるでしょう。
ただし、被害状況によっては太陽光パネルが損傷して、正常に発電できなくなっている可能性があります。
地震や台風など大規模災害の際は電気系統がダメージを受けて動かなくなる場合もあるため、必ずしも災害時に使用できるとは限りません。
蓄電池がなくあらかじめ充電していない場合もシステム・設備が稼働できないため、注意が必要です。
蓄電池があれば数日間の電力を貯めておける
蓄電池があれば、数日間の電力を貯めておけます。
性能によって変わるものの、製品によっては数日〜10日分の蓄電が可能です。
日本では停電の復旧までにかかる日数がおおよそ1〜2日程度とされているため、一般的な容量・出力の蓄電池があれば問題なく生活できるでしょう。
蓄電池によっては停電時に自動で電源が切り替わるものもあり、ストレスなく生活を続けたい場合はあらかじめ高性能な製品を導入しておくのが望ましいです。
電力を持ち出したい場合は、ポータブル電源の購入を推奨します。
ソーラーパネルとパワーコンディショナーに注意
災害時でも太陽光発電は可能ですが、ソーラーパネルとパワーコンディショナーを稼働させるには一定の電気が必要となるため、ご注意ください。
また、ソーラーパネル・パワーコンディショナーともに通常運転モードのままだと停電時には機能しないため、自立運転モードに切り替えなくてはなりません。
どちらも稼働の際には電気が必要となるため、必ず蓄電池を導入しておきましょう。
あらかじめ電気を貯めておかないと万が一のときに太陽光発電ができないため、災害用に蓄電池を購入しておくのが望ましいです。
どうしても予算が足りない場合は例外ですが、基本は同時導入が推奨されます。
なお、災害の種類については他の記事で解説しているため、どのような災害があるのか気になる方はあわせてチェックしてみてください。
→災害の種類一覧|被害の特徴と安全性を確保する備え・対策とは?
災害時に想定される太陽光発電の危険性
太陽光発電は災害に耐えられるよう安全性・耐久性に考慮されているものの、大規模災害が発生した場合は火災や感電、倒壊・崩落する恐れがあるため注意が必要です。
ここでは、災害時に想定される太陽光発電の危険性について詳しく解説します。
火災が発生する可能性がある
災害で太陽光発電装置にダメージが及んだ場合、火災が発生する可能性があります。
太陽光発電装置からの出火する例は珍しいものの、いくつかの事例が報告されているため、油断は禁物です。
火災が発生した場合は、速やかに消防署に連絡しましょう。
感電する可能性がある
災害で太陽光発電装置が浸水した場合、感電する可能性があります。
太陽光発電装置が水に浸っている場合は、決して素手で触らないようご注意ください。感電は命を落とす可能性があるため、すぐに遠くへ退避しましょう。
周囲に危険が生じそうであれば、消防もしくは警察に連絡するのが望ましいです。
倒壊・崩落の恐れがある
地震や台風によってソーラーパネル・パワーコンディショナーを固定している架台や接続しているケーブルが損傷すると、倒壊・崩落を引き起こす恐れがあります。
頑丈に設置されていても、建物自体が倒壊・崩落する可能性がゼロではありません。
建物が全開・半壊した場合は太陽光発電が使えないどころか、人的被害にまで発展するため十分に注意が必要です。
なお、災害時にペットと避難する場合やオフィスから避難する場合にどういった行動をすべきかわからない場合は、他の記事もご確認ください。
→災害時の避難所はペット受け入れ可能?拒否される理由と懸念される問題を解説
→オフィス防災の重要性とは?注意すべき災害や具体的な対策方法を解説
災害時の太陽光発電の活用術
災害時に太陽光発電があると、デバイスを充電して連絡を取ったり、Wi-Fiに給電して情報収集したり、家電を駆使して生活インフラを守ったりすることが可能です。
ここでは、災害時の太陽光発電の活用術について詳しく解説します。
デバイスを充電して連絡を取る
太陽光発電があれば、デバイスを充電して連絡が取れます。スマホ・タブレット・パソコンさえ充電できれば、家族や親戚、恋人や友人、知り合いとの連絡が可能です。
大規模災害では安否確認や状況確認が必要となるため、デバイスの充電は欠かせません。
災害時には停電が発生する可能性があるものの、太陽光発電があれば問題なく電子機器を充電できるため、防災グッズとして活用するのが良いでしょう。
Wi-Fiに給電して情報収集する
Wi-Fiに給電して情報収集するのにも、太陽光発電が役立ちます。インターネットに接続できれば、ニュースやSNSから情報収集が可能です。
インターネットがつながっていれば、被害の状況や停電の復旧について調べられるため、避難時にも欠かせません。
緊急事態のときはガセネタや偽情報も出回るため注意が必要ですが、太陽光発電があればインターネットが使用できるため、上手に活用しましょう。
家電を駆使して生活インフラを守る
太陽光発電ができれば、災害時も家電を駆使して生活インフラを守れるでしょう。
例えば、エアコンやストーブを使用することで、快適な生活環境を維持できます。空調は災害時の体調管理に欠かせないため、使用できるだけで心強いはずです。
他にも、太陽光発電があれば冷蔵庫を動かし続けることで食べ物・飲み物の腐敗を防げますし、テレビなどで現状を把握できるため、災害時には欠かせません。
なお、災害時に役立つ防災グッズや防災ポーチに入れるべき中身については他の記事で解説しているため、あわせてご参照ください。
→災害時に役立つ最強の防災グッズ18選|本当に必要なものを徹底解説
→防災ポーチに入れるべきおすすめの中身10選!災害対策に必要なものと被災時に取るべき行動は?
災害に備えるためにできること
災害に備えるためには、地震・台風に見舞われることを想定しておくこと、発電機器の操作方法を事前に確認しておくこと、使用する家電の個数と種類を把握しておくのが重要です。
ここでは、災害に備えるためにできることについて詳しく解説します。
地震・台風に見舞われることを想定しておく
災害に備えるためには、地震・台風に見舞われることを想定しておくことが重要です。日本では定期的に大規模災害が発生しており、いくつかの前例があります。
むしろ、日本にいて災害に遭遇しない方が珍しいため、常に災害に遭遇することを想定して防災グッズを用意しておきましょう。
具体的には、避難用のリュックに荷物を詰めておくのはもちろん、ポータブル電源など停電時にも使用できる蓄電池を導入しておくなどの工夫が必要です。
可能であれば、数日生活できる分の物資を備蓄しておくことを推奨します。
発電機器の操作方法を事前に確認しておく
発電機器の操作方法を事前に確認しておくことは、災害への備えとして有効です。
停電時は太陽光発電のシステム・設備を直接操作しなければならない場面がいくつかあるため、操作方法をあらかじめ把握しておきましょう。
停電は昼間・夜間問わず発生する可能性があるため、周辺に懐中電灯などを備え付けておくとより安心できると思います。
ただし、システム・設備が故障している場合は火災や感電、倒壊・崩落のリスクがあるため、危険だと判断した場合は近づかないようにしましょう。
使用する家電の個数と種類を把握しておく
災害に備えたい場合は、使用する家電の個数と種類を把握しておくことが重要です。
太陽光発電装置の非常用コンセントは消費電力量の上限が決まっている場合があり、必ずしもすべての家電を動かせるわけではありません。
家電の個数によって必要となる電気の総量が変わる他、家電の種類によって起動時に必要な電気量が変わるため、あらかじめ把握しておく必要があります。
災害時には限られた電力を効率的に利用しなければならないため、太陽光発電でどれくらいの家電に対応できるのかは正確に把握しておきましょう。
ポータブル電源を導入しておく
ポータブル電源を導入しておけば、停電してもしばらくは電気が使用できます。
ポータブル電源は据え置きの蓄電池と違って持ち運びできるため、自宅が全壊・半壊したときにも一緒に携帯して電源を確保可能です。
小型かつ軽量のものであれば、避難生活でも役立つかもしれません。
そのため、災害に備えたい場合は太陽光発電と一緒にポータブル電源を導入しましょう。
優秀なポータブル電源であれば、2〜3日の生活に必要な電気は貯めておけます。製品によっては10日ほどの電気を貯めておけるため、大規模災害による停電にも対応可能です。
災害時は電気が使用できないと生命維持にも影響が出てくるため、電力インフラだけは守っておかなければいけません。
特に日本は定期的に大規模災害による停電が発生するため、いつどこで被害に遭っても耐えられるように準備しておくことが重要です。
太陽光発電とポータブル電源などの蓄電池があれば、電力の自給自足が可能となるため、想定を超える災害が発生しても安心できます。
もちろん、災害の規模は状況によって変わるため一概にはいえませんが、電気が使えない状況を避けるためにはポータブル電源を導入しておくのが良いでしょう。
なお、EcoFlowでは災害時に役立つEcoFlow DELTA Pro 3を販売しています。
EcoFlow DELTA Pro 3は、コンセントに挿すだけで使用できるポータブル電源で、太陽光発電と組み合わせて使用可能です。
当製品は高速充電に対応していて瞬時に電気を貯められる他、大容量・高出力でほとんどの家電が使えるため、災害時も安心です。
いつどこで災害が発生するかわからない日本に住んでいるからこそ、電力供給減確保のために太陽光発電とポータブル電源を導入してみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のリンクからご覧いただけます。
当社では単品販売・セット販売の両方に対応しているため、まだ太陽光発電がない人もぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
太陽光発電は災害時に使えないのか、想定される危険性と活用術、災害に備えるためにできることを解説しました。
太陽光発電は、災害時でも使用可能です。しかし、停電を伴う災害の場合、電力供給がストップすることでシステム・設備の稼働に必要な電力が足りなくなることがあります。
もし災害時も快適に太陽光発電を行いたい場合は、蓄電池を備えておくのが良いでしょう。
ただし、災害時には住宅そのものがダメージを受ける場合があるため、できれば据え置きではなく持ち運びできるポータブル電源をお選びください。
携帯性に優れたポータブル電源なら、電力供給がストップしても数日間は電気が使えます。
例えば、EcoFlowが販売しているEcoFlow DELTA Pro 3は最大10日分ほどの電力を貯めておけるため、電気が必要な場面でも安心です。
約1時間の充電で1日分のエネルギーを貯められるため、急遽電気が必要となった場合でもうまく活用できるでしょう。
大規模災害の他、アウトドアやリモートワークにも使えるため、気になる人は一度公式ホームページをご覧ください。