これまでに大きな地震を経験してこなかった方は、巨大地震が突然来たらどうするべきか分からないのではないでしょうか。地震は予測が難しく、一瞬の判断が生死を分けます。誤った行動は家族を危険に晒す恐れもあるので、正しい知識の習得が重要です。
そこで本記事では、地震が来たらどうするかについて解説します。場所や家族構成別の正しい行動や、日頃からできる地震が来ても焦らないための対策も掲載しているので、地震が来ても冷静かつ迅速に行動したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
地震が来たらどうする？正しい行動とは
地震が来たらどうするのかを頭ですぐにシミュレーションできなければ、いざ揺れが起きた時、冷静に行動するのは難しいものです。揺れが生じた瞬間から落下物の危険があるので、判断に迷っている暇はありません。屋内で地震が発生した際の正しい行動を紹介します。
- 1.身の安全を確保する
- 2.火元の始末を行う
- 3.出口を確保する
- 4.安否を確認する
- 5.災害情報を収集する
それぞれの行動について、詳しく見ていきましょう。
1.身の安全を確保する
揺れを感じたら、まずは落ち着いて身の安全を確保します。家具の落下や転倒に注意しながら、頑丈な机の下にもぐり込みましょう。クッションや座布団で頭を保護できれば安心です。できるだけ体を小さくして、机の外に体が出ないようにしてください。
2.火元の始末を行う
揺れが小さくなったら、火元の始末を行います。コンロの火を消して、ガスの元栓を閉めましょう。万が一、出火している場合は、家にある消火器や風呂の水などで消火活動が必要です。天井に届くほど火の勢いが強い場合は、無理をせずに逃げてください。
3.出口を確保する
ドアや窓を開けて、出口を確保しましょう。揺れが収まった後では、ドアや窓の枠が歪んで開かなくなる恐れがあります。転倒した家具や落下物、ガラスの破片で足を怪我する恐れがあるので、底の厚いスリッパを履いて移動するのがおすすめです。
爆発や火災を避けるために、点火したり、ブレーカーを上げたり、電気のスイッチに触ったりするのは避けてください。
4.安否を確認する
揺れが完全に収まったら、家族や隣近所の安否を確認します。建物の下敷きになったり、閉じ込められたりしている人がいないか確認し、必要に応じて手助けしましょう。
特に一人暮らしの高齢者や要介護者がいる家には、積極的に声をかけてください。近所で火災が起きている場合は、大声で周囲に知らせて、協力して消火活動を行います。
5.災害情報を収集する
正しい行動を取るために、災害情報を収集しましょう。災害時はデマが飛び交いやすい状況なので、ラジオやテレビからの情報収集がおすすめです。
誤った情報に従って行動した結果、かえって危険な目に遭う恐れもあります。インターネットを使う場合は、SNSではなく、以下のサイトを活用しましょう。
【場所別】地震が起きたらするべきこと
自宅や職場、学校、車内など、地震はいつどこで起きるか分かりません。地震が来たらどうするかは場所ごとで異なります。以下の場所別に地震発生時の正しい行動を紹介します。
- 家（マンション・アパート）
- 屋外
- 車内
それぞれの正しい行動について、詳しく見ていきましょう。
家（マンション・アパート）
マンションやアパートで地震が起こった場合、高層階になればなるほど、揺れは激しくなります。小さな地震と油断せず、身の安全と出入口の確保を徹底してください。
火災が一度発生すると、被害は複数階にわたって拡大する恐れがあるため、避難する前には必ずブレーカーを落としましょう。エレベーターで避難すると閉じ込められる危険があるので、非常階段で1階まで向かってください。
屋外
屋外にいる時は、頭をカバンで保護し、ブロック塀から離れましょう。ビルや住居の倒壊に注意しながら、広く安全な場所へ避難する必要があります。広い場所に逃げる余裕がない場合は、耐震性の高い鉄筋コンクリート造の建物に逃げ込んでください。
屋外における詳細な場所別に、正しい行動を紹介します。
| 場所 | 正しい行動 |
| 駅 | ホームから転落しないよう近くの柱に移動する |
| 地下街 | 柱や壁の側で揺れが収まるのを待つ |
| 劇場・ホール | 非常口や階段に殺到せず、係員の指示に従う |
| デパート・スーパー | 階段の踊り場や柱の側に移動する |
車内
車に乗っている最中に地震の揺れを感じた際には、ハザードランプを点灯しながら徐々に減速しましょう。道路の左側に停車し、エンジンを切ります。
駐車場や空き地に駐車できれば、なお安心です。揺れが収まるまで待ち、車内のラジオで情報収集してください。車から避難する際には、緊急車両の通行を妨げないようにキーは付けたままロックをせず、連絡先メモを残しましょう。
【人別】地震が来たらどうするべきか
子供やペットがいる家庭では、一人暮らしほどスムーズに行動できません。また、以下の家族構成によって、地震が来た時に気を付けるべき行動は異なります。
- 子供連れ家族の場合
- 赤ちゃん連れ家族の場合
- ペット連れ家族の場合
地震が来たらどうするかについて、家族構成別に見ていきましょう。
子供連れ家族の場合
地震が起きると子供はパニックに陥り、外に飛び出す恐れがあるので、子供の手を取って重たい家具やガラスから離れた場所に移動してください。頑丈な机の下に身をかくし、子供と向かい合わせになって、親のお腹に子供の頭が来るようにします。
子供のお尻は抱きかかえて、体をできるだけ丸めましょう。この体勢を取れば、子供が咄嗟に腕から飛び出すのを防ぎ、頭部をしっかり守れます。いざという時に子供が暴れないように、普段からシミュレーションしておくと安心です。
赤ちゃん連れ家族の場合
大地震が起きると、身動きが取れなくなります。揺れが大きくなる前に、赤ちゃんのいる場所に駆け寄りましょう。室内であれば、赤ちゃんの頭を親のお腹側にして覆いかぶさる形で守ります。屋外でだっこ紐で抱えていれば、赤ちゃんを守るようにうずくまります。
避難する際には、ベビーカーは使わず、赤ちゃんの様子が分かりやすい抱っこがおすすめです。ただし、ベビーカーは荷物を運ぶために大活躍します。
ペット連れ家族の場合
地震が発生した際、まずは自分の安全を最優先にしてください。自分の安全を確保できたら、落ち着いてペットの身を守ります。突然の地震でペットもパニックに陥る恐れがあるため、逸走や怪我に気を付けましょう。
避難する際には、リードを付けたり、ゲージに入れたりする配慮が必要です。飼い主とペットが一緒に避難する「同行避難」が原則ですが、やむを得ずペットを自宅に置いてきた場合には、自治体の動物担当部署に相談しましょう（※1）。
※1参考：環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」
地震による停電が起きたら？ポータブル電源の魅力
地震で送電設備が損傷を受けると、3日以上に及ぶ大規模な停電が発生します。地震による停電が起きても電気の供給を継続するには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、停電時も電化製品を動かせる機器を指します。
地震による停電時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- エアコンや扇風機を稼働し、快適な気温で避難生活を送れる
- 電子レンジやケトルを使い、非常食を簡単に温められる
- 冷蔵庫に給電し、食品が傷むのを防げる
- LEDランタンを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
- 家族との連絡手段になるスマホを、常にフル充電にしておける
- 防災ラジオを稼働し、災害情報を迅速に収集できる
ポータブル電源があれば、地震が来ても電気のある快適な生活を継続できます。停電生活の最中でも太陽光発電で充電が可能なソーラーパネルがあると、さらに安心です。
地震対策に必要な性能|おすすめの製品
地震が来たらどうするか悩んでいる方は、自宅にあるあらゆる家電を動かせる高出力のポータブル電源を選びましょう。例えば、エアコン（500W）やドライヤー（1000W）、炊飯器（350W）、冷蔵庫（150W）を同時に動かすには、2000Wの出力が必要です。
EcoFlowは、最大出力2000Wを誇るポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 約12.5kgの軽量小型設計により、家中どこでも持ち運びやすい
- コンセントから56分、ソーラーパネルから70分で急速充電できる
- UPS機能を搭載し、停電時は10ms以内に電気供給源を切り替える
- 12時間以内に悪天候が予想されると、自動で本体への充電が開始される
- LFPバッテリーを搭載し、10年以上も停電対策として活躍する
- 高性能BMSを搭載し、子供や高齢者でも安全に使用できる
- 出力600W未満の動作時に稼働音を30dbに抑えられる
- 容量1024Whを5kWhまで自由に拡張できる
ACやDC、USB、シガーソケットなど多彩な出力ポートを13個搭載しているので、家族の人数が多い家庭でも普段通りの生活が送れます。地震による大規模な停電対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
地震が来ても焦らないために必要な対策3選
地震が来ても焦らず安全に行動するためには、事前の備えが欠かせません。地震による揺れだけでなく、二次災害も想定して、以下の対策を講じましょう。
- 家具類の転倒防止対策を行う
- ハザードマップを確認する
- 防災グッズを備蓄する
それぞれの対策について、詳しく解説します。
家具類の転倒防止対策を行う
近年発生している地震で負傷した方の30%〜50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因です（※2）。家具類の転倒防止対策を万全にして、怪我の防止に努めましょう。
まずは、生活空間にできるだけ家具を置かないように工夫します。避難障害を発生しにくいレイアウトも重要です。最後に器具を使って、家具と壁・床を固定させてください。
※2参考：東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」
ハザードマップを確認する
地震による津波や土砂災害、水害などの二次災害を防ぐためには、ハザードマップの確認が欠かせません。ハザードマップとは、被害想定区域や避難場所が記された地図です。
ハザードマップで危険なエリアを特定し、最適な避難経路を導き出しておけば、災害時にはスムーズに行動できます。ハザードマップは、自治体のホームページで入手可能です。
防災グッズを備蓄する
地震が起きると、物流が停止して必要なものがすぐに手に入らない恐れがあります。日頃から計画的に、以下の防災グッズを備蓄しておきましょう。
- 飲料水
- 非常食
- 衛生用品
- 救急セット
- 懐中電灯
- 簡易トイレ
- 防災ラジオ
- ポータブル電源
女性は生理用品や化粧品、高齢者は紙おむつや介護用品、乳幼児は粉ミルクや哺乳瓶などが別途必要です。自宅用と持ち出し用に分けて、準備しておく必要があります。
地震が来たらどうするかに関するよくある質問
最後に、地震が来たらどうするかに関するよくある質問を紹介します。
- 南海トラフ地震のような巨大地震が来たらどうする？
- 地震によって津波が来たらどうする？
- 地震で避難指示が来たら犬はどうする？
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
南海トラフ地震のような巨大地震が来たらどうする？
今後30年以内に80%の確率で発生すると言われる南海トラフ地震のような巨大地震が起きたとしても、基本的な以下の対応は変わりません（※3）。
- 身の安全を確保する
- 火元の始末を行い、出口を確保する
- 家族や隣近所の安否を確認する
- ラジオやテレビで災害情報を収集する
地震の規模が大きいと二次災害のリスクも高まるので、注意してください。
※3参考：地震本部「長期評価による地震発生確率値の更新について」
地震によって津波が来たらどうする？
2011年に発生した東日本大震災では、岩手、宮城、福島県を中心に巨大な津波が襲い、全体の92.4%にも及ぶ死亡者を出しました（※4）。
地震によって長く強い揺れを感じたり、津波警報・注意報を確認したりした場合は、海辺から離れて、できるだけ高い場所まで避難してください。原則徒歩で避難を行います。
地震で避難指示が来たら犬はどうする？
ペットがいる家庭では、同行避難が原則です。地震で避難指示が来たら、犬も連れて避難しましょう。災害によって犬も興奮しているので、リードは決して離さないでください。万が一、犬とはぐれてしまった場合には、自治体の動物担当部署に相談します。
まとめ
本記事では、地震が来たらどうするかについて解説してきました。
地震が来たら、まず最初に身の安全を確保しましょう。頑丈な机の下に身をひそめて、クッションや座布団で頭を保護します。出口の確保や火元の始末を行ったら、家族や隣近所の安否を確認してください。災害情報を収集し、必要に応じて避難します。
地震が来ても慌てず、安全に行動するためには、日頃からの備えが重要です。防災グッズとして、飲料水や非常食、救急セット、ポータブル電源などを備蓄しておきましょう。
EcoFlowでは、災害による停電時の電気供給源になる高出力・大容量のポータブル電源を販売しています。地震が来ても電気のある快適な生活を維持したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。