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熱帯低気圧とは?台風・温帯低気圧との違いや起こりうる災害・対策も解説

天気予報でよく耳にする熱帯低気圧とは何なのか、理解できていない方は多いのではないでしょうか。熱帯地方の海洋上で発生する熱帯低気圧は、台風へと成長する前段階です。大雨や暴風による被害を最小限に留めるためには、熱帯低気圧への注意が欠かせません。

そこで本記事では、熱帯低気圧とは何かについて詳しく解説します。台風と熱帯低気圧の違いや家庭でできる熱帯低気圧への対策も掲載しているので、熱帯低気圧の性質を理解して、適切な対策を講じたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

熱帯低気圧とは

熱帯低気圧

熱帯低気圧とは、熱帯地方の海域で発生する低気圧です。暖かい海面から多量の水蒸気が反時計回りに上昇し、多数の積乱雲が発生します。積乱雲が集まり、大きな渦になったものが熱帯低気圧です。

熱帯低気圧は、南北の緯度5〜25度付近かつ水温27℃以上の海面で発生します。全世界で熱帯低気圧が発生する場所の36%を占めているのが、北西太平洋の西部です。

台風と熱帯低気圧の違いとは

台風  熱帯低気圧  違い

台風とは、熱帯低気圧の一種であり、中心の風速が17.2m/s以上のものを指します。近海の海水温が低いと勢力は衰えていきますが、海水温が高いと台風に変化しながら発達していきます。特に近海の海水温が高い7〜9月頃は、大型の台風に注意が必要です。

台風(熱帯低気圧)の呼び名は発生場所によって異なり、インド洋ではサイクロン、メキシコ湾ではハリケーン、オーストラリア付近ではウィリー・ウィリーと呼ばれます。

熱帯低気圧が台風になる確率

熱帯低気圧が台風になる確率は、特定されていません。しかし、気象庁は日本近海で発達する熱帯低気圧がある場合、台風へと発達する見込みと発表する場合があります。

気象庁の専門家は、数々の気象データを比較しながら中心付近の最大風速を推定するのです。熱帯低気圧が発達している場合は、特に気象庁が発表する情報に注視しましょう。

熱帯低気圧と温帯低気圧の違いとは

熱帯低気圧 温帯低気圧 違い

温帯低気圧は、中緯度や高緯度の下層で発生・発達する低気圧です。北の冷たい空気と南の暖かい空気がぶつかり、うずを巻くことで発生します。熱帯低気圧と温帯低気圧の違いについて、詳しく見ていきましょう。

熱帯低気圧温帯低気圧
発生場所熱帯地域中緯度地域
エネルギー源・多量の水蒸気
・暖かい空気
・冷たい空気
・暖かい空気
前線なしあり
風速・17.2m/s未満:熱帯低気圧
・17.2m/s以上:台風
定義なし

台風(熱帯低気圧)が北上して中緯度付近に到達すると、冷たい空気が入り込んできて、温帯低気圧の構造へと変わっていきます。

熱帯低気圧がもたらす主な5つの災害

熱帯低気圧 もたらす 災害

台風の勢力はもちろんのこと、風が弱い熱帯低気圧であっても油断はできません。1999年に発生した台風に満たない熱帯低気圧は、死者・行方不明者18名の被害を出しました(※1)。熱帯低気圧がもたらす主な災害は、以下のとおりです。

  • 災害1|大雨
  • 災害2|暴風
  • 災害3|土砂災害
  • 災害4|洪水
  • 災害5|高潮

それぞれの災害について、詳しく見ていきましょう。

※1参考:国土交通省「弱い熱帯低気圧による大雨」

災害1|大雨

熱帯低気圧がもたらす代表的な災害といえば、大雨です。積乱雲が集まった熱帯低気圧は、多量の雨を広範囲にわたって長時間降らせます。

特に猛烈な暴風雨に見舞われるのは、眼の周りを取り巻く垂直に発達した積乱雲付近です。1976年に九州を襲った台風第17号は、徳島県木頭村で東京の2年分に相当する総降雨量2,781mmの大雨をもたらしました(※2)。

※2参考:気象庁「台風に伴う雨の特性」

災害2|暴風

熱帯低気圧の接近に伴い、暴風が吹き荒れると様々な被害をもたらします。台風に満たない17.2m/s未満の熱帯低気圧であっても、注意しなければなりません。熱帯低気圧で発生する風が人や屋外にもたらす影響を、風速別に見ていきましょう(※3)。

風速影響
15~20m/s・風に向かって歩けなくなる
・転倒する人もいる
・電線が鳴り始める
・看板やトタン板が外れ始める
20~25m/s・何かに掴まらないと立っていられない
・飛来物で怪我をする恐れがある
25~35m/s・細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れたりする
・看板が落下したり飛散したりする
35m/s以上・屋外での行動は危険
・走行中のトラックが横転する
・樹木、電柱、街灯が倒れる
・木造住宅が倒壊し始める

※3参考:気象庁「風の強さと吹き方」

災害3|土砂災害

破壊力のある土砂が一気に押し寄せてくる土砂災害も、熱帯低気圧がもたらす災害の一つです。土砂災害は、以下の3つの種類に分類されます。

土砂災害の種類特徴
土石流山や谷の土・石・砂が水と一体になり、一気に流れてくる現象
がけ崩れ雨の影響で土の抵抗力が弱まり、急な斜面が突然崩れ落ちる現象
地すべり雨が染み込んだ地下水によって、上の地面がすべり落ちていく現象

災害4|洪水

熱帯低気圧による大雨が原因で、河川の流量が著しく増加して氾濫する災害が洪水です。堤防や川岸を越えて溢れ出した水は、周辺にある家の中まで入ってきます。洪水がもたらす主な被害は、以下のとおりです。

  • 家具や家電が使い物にならなくなる
  • 交通機関が運転を見合わせる
  • 住宅が押し流される
  • 自動車から脱出できない
  • ライフラインが寸断する
  • 感染症が流行する
  • 農作物の生育が弱る

災害5|高潮

熱帯低気圧が近づくと上昇気流によって海面が吸い上げられ、高潮が発生します。高潮は満潮時と重なるとさらに危険性が増し、防潮堤や護岸を超える可能性もあります。

万が一、海水が防潮堤を超えて一気に街へと流れ込んだ場合、木造家屋や車が流されて倒壊したり、浸水によりライフラインが停止したりと被害は甚大です。

家庭でできる熱帯低気圧への備え7選

家庭 熱帯低気圧 備え

大雨や洪水、土砂災害など、人命に関わる大規模な災害をもたらす熱帯低気圧。お住まいの地域に接近する直前ではなく、前もって以下の対策を講じておきましょう。

  • 1.ハザードマップを確認する
  • 2.ベランダにある物を屋内に入れる
  • 3.カーテン・雨戸を閉める
  • 4.窓に飛散防止フィルムを貼る
  • 5.スマホやポータブル電源を充電する
  • 6.側溝や排水溝を掃除する
  • 7.防災グッズを備蓄しておく

それぞれの備えについて、詳しく解説します。

1.ハザードマップを確認する

熱帯低気圧によって起こりうる被害は、地域によって異なります。自治体が発行するハザードマップを入手して、想定される被害の種類に応じた対策を図りましょう。

ハザードマップとは、被害想定区域や避難場所が記された地図です。ハザードマップで危険なエリアを把握しておけば、被災した際に安全に避難できます。

2.ベランダにある物を屋内に入れる

強風による被害を最小限に抑えるために、ベランダにある物は屋内に入れてください。熱帯低気圧の影響で窓ガラスが割れたと聞くと、風圧で割れたと思われる方も多いでしょう。

しかし、熱帯低気圧で窓ガラスが割れる原因の大半は、飛来物によるものです。ベランダに置いている物干し竿や植木鉢、自転車、テーブル、椅子などは室内に収納しましょう。

3.カーテン・雨戸を閉める

窓ガラスが割れて室内に破片が飛散するリスクを回避するために、カーテン・雨戸を閉めておくと安心です。雨戸があれば、飛来物の衝撃をある程度は吸収してくれます。

万が一、台風の影響で窓ガラスが割れてしまったとしても、カーテンを閉めておけば、室内に窓ガラスの破片が侵入するのを最小限に留められます。

4.窓に飛散防止フィルムを貼る

熱帯低気圧による強風で窓ガラスが割れた場合に備えて、窓に飛散防止フィルムを貼っておきましょう。飛散防止フィルムとは、ガラスが飛び散るのを防ぐフィルムです。

ガラス自体の強度は変わりませんが、割れた場合に破片が飛散・落下するのを防げます。窓ガラスフィルムに付加される主な機能は、遮熱・断熱・UVカット・防犯・目隠しです。

5.スマホやポータブル電源を充電する

熱帯低気圧が接近する直前には、スマホやポータブル電源を満充電にしておきましょう。熱帯低気圧は、大規模な停電を引き起こす場合があります。

停電時にスマホの充電が切れていては、災害情報の収集や家族との連絡ができません。停電は長期化するケースもあるため、家電を動かすためのポータブル電源も必要です。

6.側溝や排水溝を掃除する

熱帯低気圧による雨風が強くなる前に、側溝や排水溝は掃除しておきましょう。側溝や排水溝に落ち葉やごみが溜まっていると、水が溢れて浸水する恐れがあります。

部屋の中に水が入ってこなかったとしても、階下に水漏れを起こしたら、ご近所トラブルに繋がりかねません。平常時から定期的に掃除を行っておくのがおすすめです。

7.防災グッズを備蓄しておく

熱帯低気圧が台風になるまで発達すると、長期間の避難生活を余儀なくされる場合があります。物流機能が停止している事態に備えて、防災グッズを備蓄しておきましょう。熱帯低気圧への備えとして揃えるべき防災グッズは、以下のとおりです。

  • 非常食
  • 飲料水
  • 携帯ラジオ
  • 懐中電灯
  • 現金
  • 衛生用品
  • 救急用品
  • ポータブル電源

防災対策に必須!ポータブル電源とは

防災 対策 ポータブル電源

熱帯低気圧によって3日以上にのぼる大規模な停電が発生した場合、電気の供給を継続するためにはポータブル電源が欠かせません。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。

停電発生時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。

  • エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
  • 電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に温かい料理が作れる
  • 冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防ぐ
  • LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
  • 情報収集や連絡手段になるスマホを常にフル充電にしておける

ポータブル電源は持ち運びが自由なので、自宅だけでなく、避難所や車中泊でも活躍します。ソーラーパネルと併用すれば、充電切れになる心配はありません。

台風対策に必要な性能|おすすめの製品

熱帯低気圧への対策として備えるポータブル電源は、急速充電が可能なタイプを選びましょう。せっかく大容量のポータブル電源を用意したとしても、熱帯低気圧が接近した際に充電残量がほとんどなければ意味がありません。

EcoFlowは、最短56分という業界最速クラスの急速充電が可能なポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。

  • 2つの500Wソーラーパネルを使うと、70分で満充電できる
  • 最大2000Wの高出力で、消費電力の高い家電も動かせる
  • 容量10024Whを最大5kWhまで拡張できる
  • LFPバッテリーを搭載し、10年以上も停電対策で活躍する
  • 出力600W未満の動作時に30dbの動作音に抑えられる
  • 高性能なBMSを搭載し、発火や爆発を防ぐ
  • 約12.5kgの小型設計で、自由に持ち運べる
  • 12時間以内に悪天候が予想されると、充電が優先される
  • UPS機能を搭載し、停電時に10ms以内で電気供給源を切り替える

ACやDC、USB、シガーソケットなど、計13個の出力ポートを搭載しているので、停電時は自宅にあるほとんど全ての家電に同時給電できます。大規模な停電時も電気のある快適な生活を送りたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow DELTA 3 Plus
DELTA 3 Plusは、1024Whの大容量に加えて、EcoFlowのX-Stream充電テクノロジーと1,500WのAC入力を使用すると、40分で80%、56分で100%充電できます。大規模な災害をもたらす熱帯低気圧などの非常時に備え、防災グッズとして備蓄しておくのにも最適です。

熱帯低気圧とは何かに関するよくある質問

熱帯低気圧 質問

最後に、熱帯低気圧とは何かに関するよくある質問を紹介します。

  • 熱帯低気圧とは何かを子供向けに簡単に説明すると?
  • 台風が熱帯低気圧に変わるとはどういう状態?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

熱帯低気圧とは何かを子供向けに簡単に説明すると?

熱帯低気圧とは、暖かい海の上で発生する低気圧です。多量の水蒸気を含んだ空気が上昇すると、やがて積乱雲に成長します。積乱雲の渦はどんどん大きくなり、熱帯低気圧へと発達するのです。熱帯低気圧が近づくと、強風や大雨に見舞われます。

台風が熱帯低気圧に変わるとはどういう状態?

台風と熱帯低気圧の違いは、風速のみです。そのため、台風が熱帯低気圧に変わるとは、台風の勢力が弱まり、風速17.2m/s未満になった状態を指します。

台風が熱帯低気圧に変わっても大雨に見舞われる可能性は十分にあるので、引き続き注意が必要です。一方で、台風に冷たい空気が流れ込むと、温帯低気圧に変わる場合があります。台風が熱帯低気圧に変わるのは夏、温帯低気圧に変わるのは秋に多いのが特徴です。

まとめ

熱帯低気圧 定義

本記事では、熱帯低気圧とは何かについて解説してきました。

熱帯低気圧とは、熱帯地域の海域で発生する低気圧です。暖かい海面から多量の水蒸気が渦を巻いて上昇すると、積乱雲が成長してまとまっていきます。

熱帯低気圧がもたらす主な災害は、大雨、暴風、土砂災害、洪水、高潮です。ライフラインが長期間停止する恐れもあるので、防災グッズの準備は万全にしておきましょう。

EcoFlowでは、停電中も自宅にあるほぼ全ての家電に給電できるポータブル電源を販売しています。熱帯低気圧による大規模な停電から家族を守りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

熱帯低気圧が接近する前の最短56分でフル充電できる「DELTA 3 Plus」

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