太陽光発電はベランダでも行えることをご存知でしょうか?以前までは複数の精密機器を導入し、手間のかかる配線や設定が必要でした。
しかし、現在では発電に必要な道具が一式揃った専用キットが販売されているため、太陽光発電システム導入までのハードルが下がっています。ただし、ベランダで太陽光発電を行う場合は、一部デメリットも考えられるため注意が必要です。
そこで今回は、ベランダで太陽光発電を行う方法、導入費用やメリット・デメリットを解説します。ベランダでの太陽光発電を検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ベランダで太陽光発電を行う方法とは?
ベランダで太陽光発電を行うためには、ソーラーパネルやバッテリー、インバーター、チャージコントローラーなど、複数の精密機器を用意する必要がありました。
しかし、現在では発電システムを整える道具が一式揃った専用キットが販売されているため、配線や発電などの専門知識がなくても、誰でも太陽光発電を始めることが可能です。
専用キットは一般的に、ソーラーパネルとポータブル電源がセットになった商品を指します。それぞれ単体で購入することもできますが、効率的な太陽光発電システムを構築したい場合は、セットで導入することをおすすめします。
ただし、ベランダで太陽光発電を行う場合は、ソーラーパネルとポータブル電源の大きさに注意しなければなりません。「購入したのに設置する場所がない」というトラブルを避けるためにも、購入する前にベランダと製品の大きさを調べておきましょう。
なお、製品の種類によっても異なりますが、専用キットを購入したあとはソーラーパネルを広げてポータブル電源と接続し、それぞれの機材を起動させればセット完了です。複雑な設定は基本必要ないため、初心者でも安心して導入できます。
太陽光発電キットの導入費用|電気代節約の目安
メーカーや製品によってピンきりですが、太陽光発電キットの導入費用は150,000〜300,000円が相場です。導入費用は決して安くないため、予算と相談した上で導入を検討しましょう。
導入時のコストは高いですが、太陽光発電キットは一度セットさえすれば、20〜30年使用し続けることができます。その間は電気代の節約効果が見込めるため、トータルで考えるとプラスになる可能性が高いと言えます。
なお、太陽光発電による電気代の節約効果は、1ヶ月あたり800〜1,000円が目安です。もちろん太陽光発電キットの種類や、使用する電気機器によっても異なりますが、1年で9,600〜12,000円の節約効果に期待できます。
ベランダで太陽光発電を行う3つのメリット
ベランダで太陽光発電を行うメリットを3つ解説します。太陽光発電キットの導入を検討している方は、ぜひ以下のメリットをご確認ください。
- 簡単な電気機器の利用はすべて太陽光発電でまかなえる
- 環境に優しい生活がスムーズに実現する
- 緊急時の備えとして機能する
それぞれのメリットを1つずつ解説します。
メリット1.簡単な電気機器の利用はすべて太陽光発電でまかなえる
1つ目のメリットは、簡単な電気機器の利用はすべて太陽光発電でまかなえることです。スマホやパソコン、イヤホンなど、こまめな充電を必要とする電気機器の電力は、すべて太陽光発電によってまかなえます。
また、簡単な電気機器以外にも、扇風機や電気ケトル、小型冷蔵庫といった消費電力がそこまで大きくない機器であれば、太陽光発電の電力で十分まかなうことが可能です。普段から太陽光発電を活用することで、電気代の節約効果に期待できるでしょう。
メリット2.環境に優しい生活がスムーズに実現する
環境に優しい生活がスムーズに実現するのもメリットです。太陽光発電は燃料を燃やさないため、二酸化炭素や有害物質を排出せずに発電できます。
電力会社から電力を供給せず、太陽光発電のみの電力で生活を送れば、地球温暖化防止に大きく貢献できるのです。また、ベランダで行う太陽光発電は、屋根やカーポートにソーラーパネルを設置する場合に比べてハードルが低いのもメリットです。
メリット3.緊急時の備えとして機能する
ベランダに発電システムを整えておけば、緊急時の備えとしても機能します。台風や地震などの自然災害で停電が起こった場合、電力会社からの電力供給が絶たれてしまうため、基本的に自宅内の電気機器は使用できなくなります。
しかし、事前に発電システムを整えておけば、電力供給が絶たれた状況でも、発電した電力を用いて電気機器を問題なく使用できるのです。冬場や夏場に停電が起きたとしても、扇風機やヒーターを使って快適な生活が送れます。
ベランダで太陽光発電を行う3つのデメリット
ベランダで太陽光発電を行う場合、メリットだけでなくデメリットも一部考えられます。良い点と悪い点の両方を理解した上で、太陽光発電キットの導入を決めましょう。
- 備え付けの発電システムに比べて発電効率が悪い
- ベランダが広くないと設置が難しい
- 電気代の大幅な節約効果は見込めない
各ポイントを順番に見ていきましょう。
デメリット1.備え付けの発電システムに比べて発電効率が悪い
1つ目のデメリットは、備え付けの発電システムに比べて発電効率が悪いことです。ベランダはスペース的にソーラーパネルの設置数が限られているため、屋根やカーポートに比べて発電効率が劣ってしまいます。
また、ベランダによっては建物の影となり、十分に発電できない場合もあります。導入コストが比較的安いのはメリットですが、その分発電効率が劣ることを覚えておきましょう。
デメリット2.ベランダが広くないと設置が難しい
ベランダが広くないと設置が難しいというデメリットもあります。コンパクトなソーラーパネルを選んだとしても、製品のサイズはそれなりにあるため、ベランダが狭いと設置できない可能性があるのです。
また、ソーラーパネルを設置できたとしても、ベランダのスペースを占領してしまうことから、洗濯物を干すときやガーデニングを行う際に邪魔になることも。そのため、太陽光発電キットは事前にベランダの広さを確認した上で導入しましょう。
デメリット3.電気代の大幅な節約効果は見込めない
3つ目のデメリットは、電気代の大幅な節約効果は見込めないことです。前述した通り、ベランダに設置できるソーラーパネルの数は限られているため、発電した電力を電気機器に使用しても、大した節約効果には期待できません。
ベランダに太陽光発電システムを構築しても、導入コストの回収までに時間がかかることから、キットの導入は長期目線で考える必要があります。
太陽光発電キットの選び方|意識すべき3つのポイント
太陽光発電キットは製品によって特徴が異なります。製品を選ぶ際は、以下3つのポイントを意識してみてください。
- ソーラーパネルの出力
- ポータブル電源のバッテリー容量
- 太陽光発電キットのサイズ
太陽光発電キットを購入予定の方は、事前に以下の詳細をご確認ください。
ポイント1.ソーラーパネルの出力
まずは、ソーラーパネルの出力を確認しましょう。ソーラーパネルの出力が高ければ、その分多くの電力を発電することができます。
そのため、高い発電効率を求める方は、高出力のソーラーパネルがおすすめだと言えます。しかし、出力値に応じて導入コストも変化するため、予算と相談した上で出力値を選択しましょう。
ポイント2.ポータブル電源のバッテリー容量
2つ目のポイントは、ポータブル電源のバッテリー容量です。バッテリー容量が大きければ、日中にソーラーパネルで発電した電力を多く貯め、夜間や緊急時により多くの電力を使うことができます。
ポータブル電源のバッテリー容量は、「Wh(ワットアワー)」で確認します。バッテリー容量もソーラーパネルの出力同様、大きければその分導入コストもかさむため注意が必要です。
ポイント3.太陽光発電キットのサイズ
太陽光発電キットのサイズも重要です。前述した通り、コンパクトなソーラーパネルでもベランダのスペースをそれなりに占領してしまうため、自宅のベランダの大きさに合わせてサイズを選ぶ必要があります。
「ベランダに収まらない製品を買ってしまった」というトラブルを避けるためにも、太陽光発電キットのサイズを事前に確認しておきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=mxA66cOMM9U⇒ソーラーパネルの出力が低くて活用できない?ソーラーパネルの使い方について全解説!
ベランダ設置に適したEcoFlowの太陽光発電キット
EcoFlowは、ソーラーパネルとポータブル電源のセット商品を販売しております。EcoFlowのソーラーパネルはコンパクトサイズで、なおかつ発電効率に優れているため、ベランダへの設置におすすめです。
また、ポータブル電源は充電スピードが早いほか、安心の純正弦波が採用されているなどの利点があります。太陽光発電キットの購入を検討している方は、ぜひ以下の製品詳細をご確認ください。
【DELTA Pro 3 + 400Wソーラーパネル】
容量 | 4,096Wh |
サイズ | 69.3×34.1×41cm |
重量 | 約51.5kg |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
寿命 | 4000回以上(初期容量の80%以上を維持) |
AC充電 | 100V 1,500W/200V 3,000W |
AC入力電圧 | AC100~240V (50Hz/60Hz) |
AC出力 | 100V/200V、3,600W(サージ7,200W),X-Boost 5,100W |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-3-400w |
【DELTA 2 + 220Wソーラーパネルセット】
容量 | 1,024Wh |
サイズ | 40.0×21.1×28.1cm |
重量 | 約12kg |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
寿命 | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) |
AC充電 | 最大1,200W |
AC入力電圧 | AC100~120V(50Hz/60Hz) |
AC出力 | 合計1,500W(サージ 2,250W), X-Boost機能をオンで最大1,900W |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-solar-generator-220w-solar-panel |
【RIVER 2 Pro + 220W両面受光型ソーラーパネル】
容量 | 768Wh |
サイズ | 26.9 x 25.9 x 22.6cm |
重量 | 約7.8kg |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
寿命 | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) |
AC充電 | 940W |
AC入力電圧 | 100-120V 50Hz/60Hz, 最大10A |
AC出力 | 100V(50Hz/60Hz切替)、合計800W(サージ1600W)、X-Boost 1000W |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-pro-solar-generator-220w-solar-panel |
まとめ
本記事では、ベランダで太陽光発電を行う方法、導入費用やメリット・デメリットを解説しました。
メーカーから販売されている専用キットを購入すれば、専門知識がなくてもベランダで太陽光発電を始められます。簡単な電気機器の利用はすべて太陽光発電でまかなえる、停電時の備えになるなどのメリットが見込める一方、一部デメリットも考えられるため注意が必要です。
なお、EcoFlowは、ソーラーパネルとポータブル電源のセット商品を販売しております。ベランダ設置に適した製品をお求めの方は、以下のセット商品を検討してみてください。
DELTA Pro 3 + 400Wソーラーパネル | DELTA 2 + 220Wソーラーパネルセット | RIVER 2 Pro + 220W両面受光型ソーラーパネル | |
容量 | 4,096Wh | 1,024Wh | 768Wh |
サイズ | 69.3×34.1x41cm | 40.0×21.1×28.1cm | 26.9 x 25.9 x 22.6cm |
重量 | 約51.5kg | 約12kg | 約7.8kg |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
寿命 | 約4,000回(初期容量の80%以上を維持) | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) |
AC充電 | 100V 1,500W/200V 3,000W | 最大1,200W | 940W |
AC入力電圧 | AC100~240V (50Hz/60Hz) | AC100~120V(50Hz/60Hz) | 100-120V 50Hz/60Hz, 最大10A |
AC出力 | 100V/200V、3,600W(サージ7,200W)X-Boost 5,100W | 合計1,500W(サージ 2,250W), X-Boost機能をオンで最大1,900W | 100V(50Hz/60Hz切替)、合計800W(サージ1600W)、X-Boost 1000W |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-3-400w | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-solar-generator-400w-solar-panel | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-pro-solar-generator-220w-solar-panel |