ポータブル電源は「正しく使用」しないと危険!
ポータブル電源とは、その名の通り「持ち運びできるバッテリー」です。家庭用の普通のコンセントのように差して使うことができるので、気軽に使えるのが嬉しいですよね。
特にコロナ禍の影響でキャンプや車中泊が人気の今、アウトドアでの必須アイテムとも言われています。
ところで、ポータブル電源は便利ではありますが、正しく取り扱わないと火災などの危険があります。
この記事では、ポータブル電源の正しい使い方と保管方法、そして購入時の注意事項をご案内していきます。後半では、EcoFlowのポータブル電源の特徴や安全性能もご紹介しますので、ぜひご検討ください。
ポータブル電源の「発煙」「発火」の原因は?
ポータブル電源は、ほとんどがリチウムイオンバッテリーであり、正しく使用しないと過熱、または発火の恐れがあります。まずは、どんなときにその危険があるかを見ていきましょう。
(1) ポータブル電源は熱くなりすぎると危険!
ポータブル電源のバッテリーが過熱になると(許容範囲以上に熱が加わると)、電池に損害が出て、最悪の場合、発火する可能性があります。特に危険な使用方法は次の3つです。
過熱要因① 高温環境(45℃以上)での保管及び使用
「45℃以上なんて、普通なるかなあ?」と疑問に思われるかもしれませんが、実は案外簡単にこの温度に達します。たとえば、日当たりが良い場所に放置するだけでも温度が上がります。夏の車内や火の近くに置くのもとても危険です。高温状態にならないように常に注意しながら保管・使用してください。
過熱要因② 長時間、消費電力が高い電気製品を使用
出力が高い電気製品をずっと使い続けるのも、危険な使い方です。ただ、ちゃんとしたメーカーで製造されたポータブル電源なら、過負荷保護機能が付いているはず。この機能があれば、電源の最大出力電力を超えたときに自動的にシャットダウンし、発火の危険を避けてくれます。
ただし、絶対的に安全とも言い切れません。たとえば、「出力1000Wのポータブル電源を消費電力1000Wの製品に接続して30分以上使う」という状況では、過熱の可能性があります。
そのため、電池が熱くなってきたら一旦使用を停止して休ませてあげましょう。また、ポータブル電源を選ぶときに、どんな電気製品を使うか決めている場合は、消費電力より出力電力が少し高めのモデルを選んだ方がいいでしょう。
過熱要因③ 冷却ファンの前を塞いで使用
ポータブル電源を車内やテント内で使用するとき、毛布、衣装などを周りに置いてしまってごちゃごちゃしていることはないでしょうか?
冷却ファンが塞がれてしまうと、電源の冷却機能が干渉され、過熱の原因になりえます。冷却ファンが正しく作用するように、ポータブル電源の周りには物を置きすぎないように注意しましょう。
(2) オーバーロードすると危険!
オーバーロードとは、過負荷を掛けること。たとえば、「出力1000Wのポータブル電源に消費電力2000Wの電気製品を接続して使用する」など、本来の機能以上に負荷を掛けてしまうと、やはり発煙・発火の危険があります。
ポータブル電源を使うときは、オーバーロードを避ければ、安全に長く使うことができます。そのため、購入前に「どんな電気製品を使う予定か」を考え、自分の使い方に合った製品を購入することが大事なポイントです。
(3) ポータブル電源の中にゴミが入ると危険!
ポータブル電源の中にゴミが入って、それが可燃物の場合、高温になって燃える恐れがあります。そのため、ポータブル電源をほこりが多い場所に置かないよう注意してください。
特に気を付けたいのが「DIY」に使用するときです。
電源のない車庫でポータブル電源を使用してDIYを楽しむ、という使い方は便利ですが、ほこりが入り込んでしまう可能性も高くなります。
ほこりの多い場所で作業するときには、ポータブル電源をケースに入れた方が良いかもしれません。
その場合、ちゃんとポータブル電源が熱を放散できるように、熱がこもらず、冷却ファンが正しく動くケースを選ぶことも大切です。
このように、ポータブル電源は「熱くならないように気を付ける」「オーバーロードに気を付ける」「ゴミやほこりに気を付ける」ことで、安全に使うことができます。
ポータブル電源に充電するときの注意点は?
いざ使おうとしたとき、充電がされていないのでは困りますから、使用前にまずはポータブル電源をフル充電しておきたいですよね。この「充電」も方法を間違えると、機械が壊れてしまうことがありますから十分に注意してください。
【AC充電の場合の注意事項】
(1) 安定した電圧で充電する
(2) ポータブル電源の定格充電入力よりも高い電力で充電する(入力電力=機械出力 – 損失です。変換ロスがあるため、入力仕様よりも高い電力を使用してください)
(3) 純粋な正弦波の波形であること(ポータブル電源はほとんど正弦波入力が前提です。ただ、普通の家庭用のコンセントから流れている電流は正弦波ですので、あまり気にしなくても大丈夫です)以上の点を誤ると、機械に損傷を与える可能性があるので、注意して充電を行ってください。
ポータブル電源を購入するときに気を付けたい3つのポイント
ポータブル電源はけっしてお安い買い物ではありませんから、自分の使い方に合った安全な製品を選びたいですよね。次に、ポータブル電源を購入するときの注意点を詳しくお伝えします。
具体的なポイントは、「バッテリー管理システム(BMS)」「電池の材料」「波形」の3つ。
これらの説明と共に、EcoFlowが製造・販売するポータブル電源の安全性や特徴についても解説していきますので、ぜひご検討の際の参考にしてください。
(1) バッテリー管理システム(BMS)を確認
バッテリー管理システムとは、リチウムイオン電池を安全に使うための機能です。
リチウムイオン電池は、高電圧を維持できるという利点を持つ一方で、過充電、過熱、過剰放電、その他動作の問題が生じることがあります。また、製造技法および構造、取り扱いに問題があると、爆発する可能性があるなどの課題を抱えています。
このような問題を起こさないために、各メーカーの製品は独自のバッテリー管理システム(BMS)を構築しています。つまり、バッテリー管理システムの性能が良いものを選ぶことで、安全にアウトドアレジャーやDIYを楽しむことができるでしょう。
① バッテリー管理システムの役割
購入前、各社のポータブル電源を比較する際には、バッテリー管理システムが具体的にどのような機能を持っているか、チェックが必要です。
一般的に、BMS(Battery Management System)の主な機能は以下の5つです。
・セルの過充電、過放電を防ぐ機能
・セルの過電流を防ぐ機能
・セルの温度管理を行う機能
・電池残量(SOC)を算出する機能
・セル電圧の均等化(セルバランス)を行う機能
このような機能を兼ね備えていれば、安全な制御ができていると言えます。購入を検討しているポータブル電源があれば、この点をチェックしましょう。
② EcoFlowポータブル電源のBMSの持つ機能は?
EcoFlowのポータブル電源は、BMSに特に自信があります!
当初より、バッテリーセルを安全に監視・調整するよう設計されており、保護機能として、
・高温保護
・低温保護
・過放電保護
・過充電保護
・過負荷保護
・短絡保護
・過電流保護など、
多数の視点から安全性を確保しています。さらにEcoFlowのBMSシステムは、バッテリーの充放電をより正確に制御する高度なアルゴリズムを含んでおり、システムモジュールとより効率的に通信することが可能です。高い安全性能を誇るEcoFlowポータブル電源をぜひご検討ください。
(2) 電池の材料を確認
ポータブル電源の安全性はとても大事ですが、長く使えることも大切ですね。
ポータブル電源のバッテリーの重要なポイントとして、「急速充放電、また充放電を繰り返しても長寿命であること(サイクル寿命が長いこと)」が挙げられます。
この条件を満たすため、リチウムイオン電池が最も多く使用されているのです。リチウムイオン電池は、他の種類と比較して安全面、サイズ、寿命のバランスが最も蓄電池に適していると言われています。
ちなみに、EcoFlowのポータブル電源は、「リン酸鉄系リチウムイオン電池」もしくは「三元系リチウムイオン電池」を採用しています。
「リン酸鉄リチウム電池」VS「三元リチウム電池」 性能の違いは?
では、この2つのリチウム電池の能力を比較してみましょう。
リン酸鉄系は、リン酸を正極に使用している電池です。そして三元系は、NMC(ニッケル、マンガン、コバルトの頭文字を取った化合物)を正極に使用している電池です。
<リン酸鉄リチウム電池の長所>
・長寿命で、3500サイクルの使用でも80%以上のエネルギーが残ります。それに対し、三元リチウムは800サイクルの使用で80%以上が残ります。
・高温でも安定した性能を発揮し、乱用に比較的強いのも特徴です。過充電・過放電にある程度耐えられるため、安全性が高くなっています。
<三元リチウム電池の長所>
・低温性能が高く、リン酸鉄リチウム電池よりも寒さに強い電池です。
・長期間保管した場合、パワーダウン速度はリン酸鉄リチウム電池よりも遅くなります。
このように、目的に合わせて、ポータブル電源がどんな電池を使っているのかチェックして購入しましょう。
(3) 波形を確認
ポータブル電源は、正弦波の製品がオススメです。聞き慣れない言葉だと思いますので、まずはこの波形について説明していきます。
正弦波のポータブル電源をオススメする理由
「正弦波(せいげんは)」とは交流(AC電源)の波形の一種です。
周期的でなめらかな曲線を描く波形で、サイン波とも呼ばれています。数学が得意な人は、こちらの呼び方がピンとくるかもしれませんね。正弦波は電圧の振幅が同じで、波と波の間隔も一定ですので、おおまかなイメージ的には、穏やかな海面を思い浮かべると良いでしょう。
そして、ほとんどの家電やIT機器などの電化製品は、電圧がなめらかに変化する正弦波を前提に製造されています。矩形波や修正正弦波を使った場合、故障や劣化につながってしまいかねません。
「ポータブル電源に何を接続するか決めていない」「家庭のコンセントと同じ感覚で使いたい」といった方は、オールマイティーの正弦波タイプを選んでおけば安心です。正弦波タイプのポータブル電源なら、うっかりパソコンを接続して故障してしまったとか、肝心なときに必要な家電が使えなかった、などの余計なトラブルも発生しません。
敢えて矩形波や修正正弦波のポータブル電源を購入する場合は、使う予定の電気製品が本当に使えるかどうか、事前にチェックしておきましょう。
(4) EcoFlowポータブル電源をオススメする理由
ここまで、ポータブル電源購入時のポイントとして、「バッテリー管理システム(BMS)」「電池の材料」「波形」についてお伝えしてきました。お客様が安全に使えて、さらに使いやすいことが、ポータブル電源を選ぶ際のポイントだと思います。
そして、EcoFlowはアウトドアでの利用から長期間にわたる停電に対応した製品まで、幅広いタイプのポータブル電源を高品質で提供しています。もちろん、全部の製品が正弦波を採用。EcoFlowのACポートは純粋な正弦波を出力していますので、コンセントと同じように一般の電化製品を全て安心して使えます。
次に、EcoFlow独自の安全対策についてもご案内します。
安全性を確保するためのEcoFlowの独自対策
EcoFlowは、製品の安全性を非常に重視しています。製品の開発にあたっては、電池の材質にこだわるだけでなく、独自なインテリジェントBMSを利用してバッテリーセルを監視しています。ケーシングの耐衝撃性も考慮し、ハニカム構造を採用。また、以下のように、生産時だけではなく出荷時にも製品をテストしています。
生産時:バッテリーを組み立てる前に、保護機能テストとバッテリーの充電/放電サイクルテストを実施
出荷時:工場から出荷される前に、全ての電源ポートの機能と経年劣化サイクルのテストを実施
このように、安全性に特にこだわったEcoFlowのポータブル電源は、自信を持って皆さまにお勧めできる製品です。
ポータブル電源を正しく使用して、新しい生活を楽しみましょう
今回の記事で、ポータブル電源の使用時には注意しないといけないことが意外と多いな、と思われた方もいらっしゃると思います。
大容量のバッテリーは、それだけエネルギーを秘めています。安全のため、正しい方法で使用しましょう。
また、ポータブル電源を選ぶときに、目的や安全性を考えることもとても大切です。安心して使用できて、使用していないときは安全に保管できるポータブル電源をぜひ選んでください。
EcoFlowのポータブル電源は、便利で安全にお使いいただけるよう、多くのアイデアと機能を詰め込んであります。
ぜひ、一度製品ページをご覧ください。