台風コロッケは、インターネット掲示板の2ちゃんねるの書き込みから生まれた言葉で、2001年8月21日の台風11号に対する書き込みから広まったものです。
一方、なぜコロッケと台風が関係あるのか、気になっている人もいるでしょう。
この記事では、台風コロッケとは、起源(元ネタ)、なぜ広まったのか、台風コロッケ以外に備えるもの、よくある質問をわかりやすく解説します。
台風コロッケとは

まずは、台風コロッケがどのようなものなのかについて見ていきましょう。
台風コロッケの意味は、以下の通りです。
- 台風の際にコロッケを食べる行為のこと
- 台風時に備えたコロッケのこと
もともとは2001年8月21日の台風11号に対するインターネット掲示板の2ちゃんねるの書き込みから生まれた言葉で、特別深い意味があるわけではありません。
単に、ネットミームとして広まっただけで、何かを暗示しているわけでもありません。
コロッケと台風という不釣り合いな組み合わせの言葉がキャッチーでユニークだったことで、ネットを中心に広まったとされています。
台風コロッケの起源(元ネタ)

台風コロッケは、インターネット上のある書き込みから生まれた言葉です。
ここでは、台風コロッケの起源(元ネタ)について詳しく解説します。
2ちゃんねるの書き込みから生まれた
台風コロッケは、2ちゃんねるの書き込みから生まれたネットミームです。
2ちゃんねるは日本最大級の匿名掲示板で、実業家の西村博之氏が1999年に開設したサービスです。現在のネットコミュニケーションの基礎となったサービスで、2017年に5ちゃんねるへ引き継がれた後も一定のユーザーを獲得しています。
2ちゃんねるもとい5ちゃんねるでは、ユーザーによってスレッドが立てられ、レスと呼ばれる投稿を書き込む形式で情報交換が行われています。
現在では、その匿名性から幅広い話題を取り扱うジャンルに枝分かれしており、真面目な内容からふざけた内容まで日々交流が行われているといえるでしょう。
2001年8月21日の台風11号に対する書き込み
台風コロッケは、2001年8月21日の台風11号に対する書き込みが起源(元ネタ)です。
台風11号が接近した2001年8月21日昼過ぎ、2ちゃんねるのニュース速報板「【台風11号パブーク】上陸秒読み実況スレッド 14号」に、以下のような書き込みがありました。
- 念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました。
/ハンドルネーム:こちら横浜
以上のコメントは、台風実況スレッドに実際に書き込まれたものとなっています。
本人が真面目に投稿したのか、はたまたふざけて投稿したのかは不明ですが、災害が差し迫った状況にもかかわらず、緩い雰囲気の書き込みが人気を博した形です。
一方、台風は甚大な被害をもたらす危険性がある災害の一つとなっています。
以下の記事では台風の大きさや強さ、ヘクトパスカルという単位について解説しているため、あわせてお読みいただけると幸いです。
⇒台風の「大きさ」と「強さ」の基準|影響や被害について詳しく解説
⇒台風のヘクトパスカルとは?大きさや強さの判断基準や備えとなる防災方法を解説
台風コロッケはなぜ広まったのか

台風コロッケは、コロッケと台風というアンマッチな組み合わせが共感を得たことで、しばらくは2ちゃんねらーたちの風習として使用され、世間一般にも広まるようになりました。
現在ではSNSだけでなく企業なども乗っかり、一種のブーム化しているわけです。
ここでは、台風コロッケはなぜ広まったのかについて詳しく解説します。
アンマッチな組み合わせが共感を得た
台風コロッケは、コロッケと台風というアンマッチな組み合わせが共感を得たことが、インターネットを中心に広まった要因の一つと考えられます。
台風が上陸した状況でコロッケを食べる、もしくは台風の上陸に合わせてコロッケを備えるといった謎に包まれた言動が2ちゃんねらーを中心に共感を得たわけです。
しばらくは2ちゃんねらーたちの風習だった
台風コロッケは、しばらくは2ちゃんねらーたちの間だけの風習でした。
実際、台風が上陸する度に台風コロッケという言葉が投稿され、ある種のミーム化現象へと波及し、結果的にインターネットの世界以外にも知られるようになりました。
2012年にTwitterのトレンドワードにランクインした
2012年に発生した台風4号の際は、Twitterで台風コロッケがトレンドワードにランクインしたことで、さらに世間に広まるきっかけとなりました。
ネットメディアが取り上げるようになり、世間にも広まったとされています。
同時期に、ねとらぼが300人にアンケートを取ったところ、台風コロッケを以前から知っていた人は5割、最近知った人は2割、台風4号が来た日にコロッケを食べた人は3割だったという調査結果も出たほどです。
以降、2ちゃんねるだけでなくSNSでも台風コロッケといったハッシュタグとともに投稿が拡散されるようになり、より話題を集めるようになりました。
2013年にぐるなびにて検索数の折れ線グラフが発表された
2013年に発生した台風時には、ぐるなびが台風コロッケの検索数の折れ線グラフを発表し、その注目度が可視化されました。
当時の折れ線グラフでは、台風の上陸に合わせて台風コロッケの検索数が飛躍的に伸びたことが発表され、いかに世間の注目を集めたかがわかります。
この頃から、一部の人を中心に台風コロッケが定着し始めたわけです。
2010年代中頃にはコンビニやスーパーにも波及した
2010年代中頃には、コンビニやスーパーにも波及しました。
なかには、台風が接近する度にコロッケの値引きセールを実施する店舗も出てくるなど、もともとインターネットの一ネタに過ぎなかったものが、一つのブームになったわけです。
一時期、テレビ番組でも取り上げられたことで、より幅広い世代にも知られるようになったとされています。
2017年にはスマホゲームが開発された
2017年には、台風コロッケを題材にしたスマホゲームが開発されました。
正式名称は「台風コロッケ J( ‘ー`)し「配達おねがいね」」で、AndroidとiPhoneの両方に対応しています。内容は、台風が吹き荒れる横スクロールのステージで、母が作ったコロッケを目的地まで配達するというものです。
シュールな絵柄と独特の世界観が癖になる作りとなっているため、興味のある人はぜひプレイしてみると良いでしょう。
同年2017年にはイオンでも販売された
同年2017年には、イオンでも販売されました。
台風21号が日本列島に接近するなか、イオンを展開するイオンリテール株式会社は台風コロッケに着目し、台風の進行方向に合わせて各店舗のコロッケの販売を強化しました。
販売を強化したのは四国と本州の約400店舗で、一部の店舗では完売するほどの大盛況となったと記録されています。実際に、当時の総菜売り場には台風接近中といったポップ広告が提示され、通常の約1.5倍の売り上げを記録したそうです。
これは、2ちゃんねるの風習を大企業がうまく活用した形といえるでしょう。
その効果も相まって、台風コロッケは広く認識されるようになりました。
台風コロッケ以外に備えるもの

台風コロッケはあくまでも2ちゃんねらーから広まったネタであり、台風で必ずしもコロッケを食べなければいけないわけではありません。
むしろ、台風は深刻な被害をもたらすこともあるため、備えが重要です。
ここでは、台風コロッケ以外に備えるものについて詳しく解説します。
飲料水と食料品
台風の備えとして、飲料水と食料品は欠かせません。
食べ物は缶詰や乾パン、乾麺(うどん・そば・パスタ)や米(パックご飯)、レトルト食品を中心に、飲み物は2L×6本×4箱を基準に備えておくのが望ましいです。
日持ちする野菜をはじめ、調味料や保存食も備えておくことを推奨します。
生活用品
必要に応じて、生活用品も備えておきましょう。
- 衛生用品類(コンディショナー・シャンプー・洗顔料・歯ブラシ・歯磨き粉)
- 紙類(ウェットティッシュ・ティッシュペーパー・トイレットペーパー)
- 調理用品類(ガスボンベ・カセットコンロ)
- 燃料類(ガソリン・灯油)
何が必要なのかは人によって変わりますが、上記のものを備えておけば幾分か安心です。
大雨や強風による被害だけでなく、二次災害として起こりうる停電や土砂災害にも備えられるようにしておくことが求められます。
防災用品
高潮や暴風雨を引き起こすこともある台風では、防災用品も備えておきたいところです。
例えば、浸水に備えて土のう袋やブルーシート、断水に備えて簡易トイレやトイレットペーパーといった具合に防災用品を備えておくと良いでしょう。
窓ガラスの飛散に備えるなら、ダンボールや養生テープも必要となります。
ポータブル電源

台風では停電も発生する可能性があるため、ポータブル電源も備えておきましょう。
例えば、急速充電対応のモデルであれば、台風の接近が発覚した段階で充電を行っても十分に間に合うため、急速充電できるものを中心に選ぶと良いです。
具体的には、Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusなど、AC充電で約1時間で充電できるモデルがあると安心できます。
EcoFlow DELTA 3 Plusは、高性能UPS&スマートな防災機能を備えているのはもちろん、高耐久LFPバッテリーで長寿命な製品となっています。また、高出力・大容量でありながら持ち運びやすい形状、かつ静音設計です。
まだお持ちでない場合は、購入をご検討いただけると幸いです。
商品情報については、以下のリンクからご覧いただけます。

台風コロッケのよくある質問

台風コロッケについては、よくある質問にも目を通しておきたいところです。
ここでは、台風コロッケのよくある質問について詳しく解説します。
台風コロッケはいつ買える?
台風コロッケの販売時期は具体的に決められているわけではありませんが、台風の接近に合わせて販売されることがあります。
具体的には、台風が接近することの多い7〜10月頃が狙い目です。
台風コロッケはどこで売ってる?
台風のコロッケの販売店舗は、コンビニやスーパーなどが中心です。
コロッケ自体は、少なくともイオンといったスーパーマーケットをはじめ、各種コンビニエンスストアでも販売されているため、すぐに手に入ります。
台風コロッケはみんなに通じる?
みんなに通じるわけではありません。
最近ではSNSなどでも耳にすることはありますが、未だにネット民を中心に使用されています。台風コロッケといっても通じないことがあるため、注意が必要です。
まとめ
台風コロッケとは、起源(元ネタ)、なぜ広まったのか、台風コロッケ以外に備えるもの、よくある質問を解説しました。
台風コロッケとは、インターネット掲示板の2ちゃんねるの書き込みから生まれた言葉で、2001年8月21日の台風11号に対する書き込みから広まったものです。
言葉自体に深い意味はなく、台風の際にコロッケを食べる行為のことや台風時に備えたコロッケのことを指します。
実際に、イオンなどでは実際に台風の上陸に合わせてコロッケの販売が強化されるなど、最近ではちょっとした社会現象になりつつあるといえるでしょう。
一方で、台風への備えとしてはコロッケでは不十分なため、他に防災用品などを別途で備えておく必要があります。
例えば、Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusといったポータブル電源など、災害に備えるための準備は怠らないようにしましょう。
まだポータブル電源をお持ちでない人は、購入をご検討いただけると幸いです。