太陽光パネルは一般家庭で何枚必要なのか、迷っている人もいるのではないでしょうか。
現に太陽光パネルは適当に設置すればいいというものではないため、各家庭ごとに適切な枚数を判断することが必要です。
この記事では、太陽光パネルは一般家庭で何枚あれば十分か、枚数を左右する要素、一般家庭用太陽光パネルのメリット・デメリット、よくある質問をわかりやすく解説します。
太陽光パネルは一般家庭に何枚あれば十分かについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
太陽光パネルは一般家庭で何枚あれば十分？
太陽光パネルが一般家庭で何枚必要なのかは各家庭の状況によって変わるため、一人暮らしや二人暮らし、4人家族や二世帯住宅という具合に分けて判断すべきです。
ここでは、太陽光パネルは一般家庭で何枚あれば十分かについて詳しく解説します。
一人暮らしや二人暮らしの場合：10～15枚
一人暮らしや二人暮らしの家庭だと、必要とされる電力量が比較的少ないため、設置する太陽光パネルは10〜15枚前後が目安です。
太陽光パネルが10〜15枚あれば、日中に必要な電力を補うことが可能です。
ポータブル電源などの蓄電池があれば、発電した電力を夜中まで溜めておいて任意のタイミングで使用できる他、売電することで電気代も削減できます。
オール電化や電気自動車を使用している場合は、増設もご検討ください。
4人家族や二世帯住宅の場合：15～20枚
4人家族や二世帯住宅の家庭では、必要とされる電力量が必然的に多いため、設置する太陽光パネルは15〜20枚程度が目安となります。
太陽光パネルが15〜20枚あれば、必要となる電力をある程度賄えます。
エアコン・給湯器・照明器具・洗濯機・テレビ・冷蔵庫など電気代のかかる家電を頻繁に使用する場合は、余裕を持って25枚ほど設置すると安心です。
災害による停電に備える場合は、ポータブル電源などの蓄電池も同時に導入しましょう。
必要な枚数は家庭ごとに変わる
ここまで一般家庭に必要な太陽光パネルの枚数について説明してきましたが、設置すべき枚数は家庭ごとに変わります。
なぜなら、家庭ごとに消費電力量が異なるためです。
消費電力量が違えば、必然的に必要となる太陽光パネルの枚数も変わってくるため、家族の生活スタイルや地域の日照時間、太陽光の方角なども計算に入れておきましょう。
例えば、同じ家族構成でも誰も家にいない家庭と専業主婦（主夫）やお子さん、お年寄りのいる家庭では必要となる電力量が必然的に変わってきます。
ゆえに、一般家庭で太陽光パネルが何枚必要なのかについては家庭によって千差万別です。
なお、以下の記事では太陽光パネルの仕組みや処分費用について解説しているため、初めて設置する人はあわせてお読みください。
⇒太陽光パネルとは？仕組みや発電量、メリット・デメリットについて解説
⇒太陽光パネルの1枚あたりの処分費用はいくら？処分が必要になるタイミングや流れを解説
太陽光パネルの枚数を左右する要素
太陽光パネルの枚数は、自家消費と売電、消費電力量、太陽光システムの発電量、太陽光パネルの出力、屋根の面積などによって左右されるのが通例です。
ここでは、太陽光パネルの枚数を左右する要素について詳しく解説します。
自家消費と売電
太陽光発電を導入した場合、正規の手順を踏めば自家消費に加えて売電も行えるようになりますが、自家消費と売電の両立を実現するためには相応の太陽光パネルが必要です。
自家消費分を発電するだけならある程度の枚数で足りますが、一緒に売電もするとなるとさらに数枚〜数十枚の太陽光パネルが必要となります。
まずは、自家消費と売電どちらか一方か、もしくは両方かを検討してみてください。
なお、余剰電力の活用方法については以下の記事でも解説しています。
⇒余剰電力の主な活用方法は2つ！売電よりも自家消費がおすすめな理由や無駄な余剰電力を発生させないテクニックを解説
消費電力量
太陽光パネルの枚数は、消費電力量によっても左右されます。
消費電力量が多い家庭は太陽光パネルの枚数も多く、消費電力量が少ない家庭は太陽光パネルの枚数も少なくなるのが一般的です。
基本的に消費電力量と太陽光パネルの枚数は比例するため、家電をよく使用する家庭では多めに、あまり使用しない家庭では少なめにしましょう。
なお、電気使用量や電気代については以下の記事を参考にしていただけると幸いです。
⇒一般家庭の消費電力は平均どれくらい？1日の電気使用量と電気代の計算方法を解説
⇒電気代の内訳とは？消費電力の割合や節約の方法について解説！
太陽光システムの発電量
太陽光システムの発電量を安定させるためには、相応の枚数が必要となります。
太陽光発電は、文字通り太陽光から電力を生み出す発電方法であるがゆえに、雨が降っている日や曇っている日はどうしても発電効率が悪くなります。
場合によっては、晴れている日の半分ほどしか発電できないことも珍しくありません。
安定した発電量を確保したい場合は、太陽光パネルをよりたくさん設置する必要があるでしょう。
太陽光パネルの出力
太陽光パネルは、出力の強弱によっても必要な枚数が変わります。
例えば、4kWの発電量を確保したい場合、200Wの太陽光パネルだと20枚ほど必要となりますが、300Wの太陽光パネルでは13〜14枚ほどで済むわけです。
つまり、太陽光パネルの出力によって必要な枚数が変わるといっても過言ではありません。
屋根の面積が限られているなど、事情がある場合は200Wではなく300Wの太陽光パネルを選ぶなど、工夫してみてはいかがでしょうか。
屋根の面積
単純な話、屋根の面積によって設置できる太陽光パネルの枚数も変わります。
屋根が狭ければ数枚前後しか設置できませんが、広ければ数十枚程度設置可能です。
屋根の傾斜や形状によって設置できるかどうかは変わりますが、単純計算で屋根の面積が太陽光パネルの枚数に比例するため、施工会社と相談して決める必要があるでしょう。
まずは、太陽光パネルの販売業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
一般家庭用太陽光パネルのメリット
一般家庭用太陽光パネルは、電気代の負担を軽減できる点、非常用電源として使用できる点、副収入となる場合がある点などが主なメリットです。
ここでは、一般家庭用太陽光パネルのメリットについて詳しく解説します。
電気代の負担を軽減できる
電気代の負担を軽減できるのは、太陽光パネルの代表的なメリットです。
太陽光パネルを設置することで太陽光から電気を生み出せるようになるため、電力会社から購入する分を必然的に削減できます。
日中あまり電気を使用しない人の場合、太陽光パネルで生み出した電力だけで賄うことも可能なため、エコであり、省エネにも貢献できます。
ポータブル電源などの蓄電池も導入すれば、夜中の電気代も削減できてより家計の支えになるでしょう。
非常用電源として使用できる
太陽光パネルがあれば、非常用電源としても使用できます。
厳密には太陽光発電を非常用電源とするためには蓄電池が必要となるのですが、太陽光パネルだけでも停電中の電気を補うことは可能です。
仮に災害で停電が発生しても、ライフラインの断絶を防げるわけです。
もちろん、高出力・大容量のポータブル電源があれば、使用環境によっては数日〜10日分の電気を確保できるため、地震や台風に襲われても比較的安心でしょう。
まずは、防災用品としての導入も検討してみてはいかがでしょうか。
副収入となる場合がある
副収入となる場合があるのも、太陽光パネルのメリットの1つです。
太陽光パネルによってたくさんの電気を発電した場合、一部の電力に限り、契約している電力会社に買い取ってもらう制度（固定価格買取制度や余剰電力買取制度）を利用可能です。
いわゆる余剰電力を売ることで一定の収入を得られます。
もちろん、電力会社に売電できる量は限られていてまとまった収入となるわけではありませんが、条件次第では年間で数万円の副収入を得られるのではないでしょうか。
一般家庭用太陽光パネルのデメリット
一般家庭用太陽光パネルは、維持費や初期費用がかかる点、単体では発電できない場合がある点、天候次第で発電効率が変わる点などが主なデメリットです。
ここでは、一般家庭用太陽光パネルのデメリットについて詳しく解説します。
維持費や初期費用がかかる
太陽光パネルを設置するとなると、維持費や初期費用がかかります。
屋根などの屋外に設置するのが基本となる太陽光パネルは、維持していくだけでも毎日の保守点検やメンテナンスが必要となり、プロに依頼するとまとまった費用がかかるわけです。
また、東京電力の情報によると住宅用の太陽光発電は1kWあたり約28.6万円ほどかかるとされているため、単純計算で4kWが必要な場合は合計114.4万円かかる計算です。
つまり、まとまった枚数を設置するとなると一定の予算が必要となります。
しかし、運用次第では電気代の削減や売電による副収入である程度までカバーできる可能性があるため、将来的なビジョンも含めて計画すると良いでしょう。
単体では発電できない場合がある
単体では発電できない場合があるのも、太陽光パネルのデメリットです。
太陽光パネルだけで発電できると勘違いしている人もいますが、本格的な太陽光発電システムを構築するとなると以下のような機器が必要となります。
- 架台
- ケーブル
- 蓄電池
- 電力量計
- パワーコンディショナー
- ブレーカー
- 分電盤
- モニター
ざっと挙げるだけでも以上のように架台・ケーブル・蓄電池・電力量計・パワーコンディショナー・ブレーカー・分電盤・モニターなどの装置を揃える必要があるため、太陽光発電システムを導入しようと考えている人はご注意ください。
必要なものに関しては状況によって変わるため、まずは、何が必要なのかをプロに相談して決めましょう。
天候次第で発電効率が変わる
太陽光パネルは、天候次第で発電効率が変わります。
例えば、雨の日や曇りの日と晴れの日を比べるとなかなかの差です。
厳密な数字として割り出すのは困難ですが、仮に晴天時の発電量を100%とすると、雨天時は20%前後、曇天時は40〜60％程度になるとされています。
木から出る落ち葉や鳩が落とすフンなどで太陽光パネルが汚れると、より発電効率は低下するため、日々の管理が必須です。
ただし、最近では発電効率に優れた太陽光パネルの開発が進められているため、様子を見ながら設置すべきかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。
一般家庭用太陽光パネルのよくある質問
太陽光パネルを一般家庭に導入する場合、よくある質問について把握しておくと安心です。
ここでは、一般家庭用太陽光パネルのよくある質問について詳しく解説します。
太陽光発電はアパートやマンションでも設置できる？
太陽光発電は、設置できる物件とできない物件があります。
一般的に太陽光発電システムは屋根に設置するわけですが、基本的に屋根は契約者のものではなく管理会社のものとなるため、許可を得ない限りは設置できません。
コンパクトなものをバルコニーやベランダに設置する分には問題ないですが、本格的な太陽光発電システムを設置する場合は管理会社に一度連絡すべきです。
太陽光発電はいつでもどこでも導入できる？
太陽光発電は、いつでもどこでも導入できるものではありません。
導入するには架台・ケーブル・蓄電池・電力量計・パワーコンディショナー・ブレーカー・分電盤・モニターなどの機器が必要です。
一方、EcoFlowなどメーカーによってはソーラーパネルとポータブル電源がセットになったものを販売しており、互換性のあるもの同士であれば任意の場所で太陽光発電できます。
例えば、EcoFlow DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセットのように同時に導入することを前提としているものであれば、すぐにでも太陽光発電を始めることが可能です。
もちろん、貯めた電力はスマホの充電や電気製品への給電に使用できます。
もしまだ導入していないものの、気になっているということであれば、ぜひ一度EcoFlowの公式ホームページご覧いただけると幸いです。
まとめ
太陽光パネルは一般家庭で何枚あれば十分か、枚数を左右する要素、一般家庭用太陽光パネルのメリット・デメリット、よくある質問を解説しました。
太陽光パネルを一般家庭に導入する場合、一人暮らしや二人暮らしであれば10〜15枚、4人家族や二世帯住宅であれば15〜20枚ほど必要となります。
なお、出力が200Wのものより300Wのものの方が発電効率に優れているため、より少ない枚数で多く発電したい場合は、出力に優れたものを選ぶと良いです。
設置する場所が限られている場合は、EcoFlowが販売しているEcoFlow DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセットなど、セット販売されているものが便利です。
EcoFlow DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセットは導入後にすぐ発電できる装置で、太陽光さえあれば効率的に充電できます。
家全体の電気を補うとなると本格的な太陽光発電システムが必要ですが、スマホを充電したり電気製品に給電したりするだけであればEcoFlow DELTA Pro 3+400Wソーラーパネルセットでも十分に対応可能といえるでしょう。
まずは、EcoFlowの公式ホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。