毎月の支出を見直した時に、電気代が高いと感じられる方は多いのではないでしょうか。特に季節の変わり目には、冷暖房の使用量が増えて電気代が一気に跳ね上がりがちです。生活の快適さを損なわずに、節約を実現する方法はたくさんあります。
そこで今回は、電気代を節約する方法について解説します。電気代が高くなる理由や節約を実現するアイテムも掲載しているので、毎月の電気代を削減して家計にゆとりをもたせたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
電気代が高い3つの理由とは
他の家庭と比較して、自分の家庭は明らかに電気代が高いのではないかと疑念を抱いている方は多いのではないでしょうか。世界情勢の影響で電気代が高騰している場合もありますが、実際には以下のような家電の使い方や契約内容が原因であるケースが大半です。
- 理由1|家電の使用時間が長い
- 理由2|消費電力の高い家電を使用している
- 理由3|電気料金プランが家庭に合っていない
それぞれの電気代が高い理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1|家電の使用時間が長い
電気代が高くなる理由として最も多いのは、家庭における電気使用量の増加です。特に、夏や冬になると、冷暖房機器を稼働する時間が長くなります。
家電の使用時間が長くなるほど、電気代の構成要素である「電力量料金」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が高くなるので、結果として電気代は高くなるのです。
理由2|消費電力の高い家電を使用している
電気使用量の計算式は「家電の消費電力（W） × 使用時間（h）」です。家電の使用時間は変わっていなかったとしても、使用する家電の消費電力が高くなれば、電気代も上がります。消費電力が高い主な家電は、以下のとおりです（※1）。
| 家電 | 消費電力 |
| オイルヒーター | 300W～1500W |
| ハロゲンヒーター | 500～1000W |
| エアコン | 冷房：580W（起動時1400W）暖房：660W（起動時2000W） |
| 電子レンジ | 500W～1500W |
| 電気ポット | 700W～900W |
| アイロン | 1200W～1400W |
| ドライヤー | 1200W |
理由3|電気料金プランが家庭に合っていない
電気使用量が多いわけではないのに毎月の電気代が高い場合は、電気料金プランが合っていない可能性があります。電力会社と契約している電気料金プランは、電気代の構成要素である「基本料金」「電力量料金単価」に影響します。
電気料金プランごとに異なるのは、家庭で使用できるアンペア数です。契約しているアンペア数が実際の電力使用量よりも低いと頻繁にブレーカーが落ちてしまいますが、反対に高過ぎると無駄に電気代を支払っていることになります。
電気代の計算方法とは？料金の仕組み
電気代の計算式は「基本料金 + 電力量料金 + 再エネ賦課金」です。毎月の電気使用量は「電力量料金」「再エネ賦課金」に影響します。それぞれの構成要素について、詳細な仕組みを見ていきましょう。
| 電気代の構成要素 | 仕組み |
| 基本料金 | ・電力会社のプラン/アンペア数で決まる最低料金・電気を使わなくても、払わなければならない |
| 電力量料金 | ・使用した電力量に応じて変わる料金・（電力量料金単価 × A）± 燃料費調整額（燃料費調整単価 × A） ※A：使用電力量 |
| 再エネ賦課金 | ・再生可能エネルギーで発電された電気の買取に課せられる料金・再生可能エネルギー発電促進賦課金単価 × 使用電力量 |
【節約】電気代を安くする方法5選
電気代を決める要素は、契約している電気料金プランと電気使用量、家電の消費電力でした。電気代を削減したい方は、以下の節約方法を実践してみてください。
- 方法1|電源を切る習慣をつける
- 方法2|省エネ効果が高い家電に買い替える
- 方法3|電力会社・電気料金プランを見直す
- 方法4|家電を定期的に掃除する
- 方法5|電気料金が安い時間帯に使用する
それぞれの節約方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|電源を切る習慣をつける
電源を点けっぱなしにしていると、無駄な待機電力が生まれます。テレビや照明器具、電子レンジ、電気便座などの電源はこまめに切る習慣をつけましょう。
資源エネルギー庁の調査によると、家庭1世帯あたりの待機電力は、年間228kWhです。これは、家庭1世帯あたりの全消費電力量における5.1%に相当します（※2）。
※2参考：資源エネルギー庁「省エネ家庭用性能カタログ 2019年版」
方法2|省エネ効果が高い家電に買い替える
古い家電を省エネ家電に買い替えることで、消費電力の削減に繋がります。家電の省エネ性能は年々進化しており、最新モデルを導入するだけで大幅な節約が可能です。
エアコンを例にとると、10年前と比較して約15%の省エネが実現しています（※3）。年間の電気代に換算すると、約4,150円もお得です（1kWh31円の場合）。
※3参考：一般財団法人 家電製品協会「2023年度版スマートライフおすすめBOOK」
方法3|電力会社・電気料金プランを見直す
電力会社で契約している電気料金プランを見直せば、毎月の電気代を節約できる可能性があります。契約プランは生活スタイルによって定められている場合が多く、現在のプランが家庭に合っているかを電力会社のホームページで確認してみましょう。
家族構成や住宅の種別ごとに最適なアンペア数の目安は、以下のとおりです。
- 1～2人暮らし：30A
- 3～4人暮らし：40A～60A
- オール電化住宅：60A～
アンペア数を下げるだけで、電気代の基本料金を削減できます。
方法4|家電を定期的に掃除する
家電の定期的な掃除も、電気代を節約する方法の一つです。エアコンや空気清浄機などの家電は、フィルターにホコリが詰まっていると余計な電力を消費します。
ダイキン工業株式会社の調査によると、エアコンのフィルターを掃除した場合に、1ヵ月あたり800円の電気代節約に繋がりました（※4）。
※4参考：ダイキン工業株式会社「エアコンの節電効果を検証 」
方法5|電気料金が安い時間帯に使用する
電気代が安くなるオフピーク時間帯に家電を使用すると、電気代の節約に繋がります。電力の需要が高まるピークタイムは、発電設備をフル稼働しなければならないため、電気料金が高く設定されているのです。
一方で、深夜から早朝にかけてのオフピーク時間帯には電気料金が安く設定されています。蓄電池をオフピーク時間帯に充電すれば、ピークタイムの使用を抑えることが可能です。
【家電別】電気代を節約する方法
資源エネルギー庁の資料によると、冬季に家庭で使用する電気の割合は、暖房機器と冷蔵庫が上位を占めています（※5）。家電別の節約方法は、以下のとおりです。
- エアコン|扇風機やサーキュレーターと併用する
- エアコン|設定温度を見直す
- 冷蔵庫|ドアの開閉を減らす
- 冷蔵庫|冷蔵室に詰め過ぎない
- 洗濯機|まとめ洗いをする
- 洗濯機|乾燥時間を短くする
それぞれの節約方法について、詳しく見ていきましょう。
エアコン|扇風機やサーキュレーターと併用する
エアコンは、扇風機やサーキュレーターと併用することで節電効果を発揮します。エアコンを使用すると、冷たい風は下に、温かい風は上に滞留しがちです。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させれば、部屋の温度差を減らせます。結果的に、暖房であれば設定温度を下げられ、冷房であれば設定温度を上げられるので、電気代の節約に繋がるのです。
エアコン|設定温度を見直す
普段当たり前のように設定しているエアコンの温度が適切かどうかを、今一度見直してみてください。冷房・暖房共に、設定温度を1℃変えるだけで約10%の節電効果があると言われています。衣服の着脱で調節できれば、設定温度を変えられる可能性があります。
冷蔵庫|ドアの開閉を減らす
冷蔵庫はドアの開閉を減らせば、年間で約280円の節約が可能です（※6）。冷蔵庫を開けると外気が庫内に入り込み、温度を下げるために無駄な電力を消費します。冷蔵庫の開閉を減らすために、中身を整理し、一回の開閉で中身を把握できるようにしましょう。
※6参考：資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2023年版」
冷蔵庫|冷蔵室に詰め過ぎない
冷蔵庫に食品を詰め過ぎると、吹き出し口からの冷気が上手く循環しなくなるため、余計な電力を消費します。資源エネルギー庁の調査によると、食品を詰め込んだ状態から半分まで空けると、約1,180円の電気代を節約できました（※6）。食品の間に隙間を作り、冷気の流れをよくしましょう。
洗濯機|まとめ洗いをする
毎日の洗濯物を、その日のうちに洗濯する習慣がある方は多いのではないでしょうか。洗濯機は毎日少量ずつ洗うよりも、まとめ洗いをした方が電気代を節約できます。
ECCJ 省エネルギーセンターの調査によると、少量ずつの洗濯よりもまとめ洗いの方が、年間で約3,950円の節約になりました（※7）。
洗濯機|乾燥時間を短くする
日頃からまとめ洗いをしている方は、乾燥機能の使用時間を短縮しましょう。洗濯物の生乾きを防ぎつつ、洗濯機の乾燥時間を短縮する方法は、以下のとおりです。
- 晴れている日は極力外に干す
- 脱水の時間を長くする
- 乾燥フィルターを掃除する
浴室乾燥機は洗濯機の乾燥機能よりも電気代が高くなるので、注意してください。
電気代を節約できるグッズ「ポータブル電源」
自宅に導入するだけで、手軽に電気代を節約できるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源を使って電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
- 電気料金が安い時間帯に溜めた電気で日中帯を過ごす
- ソーラーパネルから溜めた電気で生活する
電気料金が安く設定されている深夜～早朝の時間帯にポータブル電源に蓄電しておけば、電気料金が高くなる時間帯にコンセントから給電する必要がありません。ソーラーパネルから発電した電気を使用すれば、電気代は常に無料です。
節電に必要な機能|おすすめの製品
電気代を節約するために使用するポータブル電源は、幅広い家電を使用できる定格出力と終日稼働できるだけの容量を備えている必要があります。
例えば、深夜帯に蓄電した電気で、冷蔵庫（40W）を19時間、エアコン（450W）を3時間、炊飯器（350W）を1時間、ケトル（1000W）を1時間使用すると仮定します。全ての家電を同時に使用する場合、単純計算で定格出力1,840W、容量3,460Whが必要です。
本サイトを運営するEcoFlowが販売するポータブル電源「DELTA Pro 3」は、3,600Wの定格出力と4,096Whの容量を備えています。
「DELTA Pro 3」の主な特徴は、以下のとおりです。
- エクストラバッテリーを使用すると、最大24kWhまで拡張できる
- 並列接続によって、出力を最大7200Wまで拡張できる
- LFPバッテリー採用により、10年以上も電気代を節約できる
- スマホアプリから自宅の消費電力を管理できる
- 革新的なCTC技術により、業界最高峰の高強度構造を実現する
- 握りやすいハンドルを備えており、家電を使いたい場所まで気軽に持ち運べる
- ソーラーパネルを使えば、最速2時間10分で満充電できる
- 動作音はわずか30dBにより、就寝中も電気代を節約できる
DELTA Pro 3に太陽光発電で蓄電すると、1台で毎月約30％の電気代削減に繋がります。エクストラバッテリーと組み合わせた節電効果は、なんと最大90％です。電気工事なしで気軽に電気代を節電したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
電気代を節約する方法に関するよくある質問
最後に、電気代を節約する方法に関するよくある質問を紹介します。
- オール電化の家庭で電気代を節約する方法は？
- 一人暮らしで電気代を節約する方法は？
- 電気代が高くなる冬の節約方法は？
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
オール電化の家庭で電気代を節約する方法は？
オール電化の家庭で電気代を節約するためには、電気料金が安い時間帯に家電を使用する方法がおすすめです。オール電化向けの電気料金プランでは、電力需要が低い深夜〜早朝の時間帯に電気代が安く設定されています。
日中帯の消費電力を抑えるための方法は、以下のとおりです。
- エコキュートの給湯開始時刻を深夜に設定する
- 洗濯機や乾燥機をナイトタイムに設定する
- 深夜帯にポータブル電源を充電し、日中帯の電力使用を避ける
一人暮らしで電気代を節約する方法は？
一人暮らしでは、電気の使用量が少なくなるため、まずは電気料金プランを見直しましょう。契約しているアンペア数が実態よりも高く設定されていると、電力使用量によらず余計な基本料金がかかってしまいます。また、一人暮らし向けの消費電力が低い家電に買い替える方法も効果的です。
電気代が高くなる冬の節約方法は？
暖房機器の使用時間が長くなる冬は、1年で最も電気代が高くなる季節です。冬の電気代を節約するためには、以下の方法を実践しましょう。
- 断熱シートを窓に貼り、温まった空気を外に逃がさない
- エアコンの代わりに消費電力が低い電気毛布やこたつを使う
- サーキュレーターで空気を循環させ、エアコンの設定温度を下げる
まとめ
本記事では、電気代の節約方法について解説してきました。
家庭の電気代が高くなる理由には、家電の消費電力と使用時間、電気料金プランが関係しています。電気代の計算式は「基本料金 + 電力量料金 + 再エネ賦課金」です。
電気代を節約するためには、家電の定期的な掃除が欠かせません。電気料金が安い深夜〜早朝の時間帯に、家電を使用する方法もおすすめです。
本サイトを運営するEcoFlowでは、最大90％の電気代を節約できるポータブル電源を販売しています。ポータブル電源を導入し、手軽に節電生活を始めたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→1台で4kWhの大容量と3600Wの高出力を備える「DELTA Pro 3」