無駄な電気を使わずできる限り節約するという意識は、世間にも浸透しつつあります。ただ、そもそもなぜ節電を行う必要があるのか、その理由やメリットについて知らない人も多いのではないでしょうか。一人ひとりが節電を心がけることで、さまざまなメリットがあります。そこで、この記事では節電の主な目的やメリット、自宅でできる節電方法について解説します。
節電の意味や目的とは
世間では「節電を心がけよう」という認識が広まっています。しかし、なぜ節電を行う必要があるのでしょうか。ここでは、節電の意味や目的、メリットについて確認していきましょう。
節電とは
節電とは、使用する電気量を節約することをいいます。節電というと、一般家庭で行うというイメージが強いかもしれません。しかし、実際には国や電力会社による計画停電など、大規模に行われるケースもあります。災害が発生すると電力供給不足に陥ることがあり、このようなときにも計画停電が実施される可能性があるでしょう。
節電の目的
節電の目的はさまざまです。なかでも、大きな目的には以下のようなものがあります。まず「停電を防げる」ことです。電気を使いすぎると供給不足の状態になり、停電となるおそれがあります。大規模な停電が発生すると一般家庭はもちろん、企業などにも影響が生じます。たとえば、工場の場合はものづくりがストップしてしまう原因になるでしょう。このように、節電は停電による不便さを回避するためだけではなく、社会の動きを止めないためにも重要な意味を持つのです。
また、節電は「温暖化防止」という目的もあります。電気をつくるためには、通常石油・石炭・天然ガスなどが用いられます。これらの資源は限りがある貴重なものです。だからこそ、大切に使うことが求められます。一人ひとりが節電の意識を持ち、資源を無駄なく大切に活用することで温暖化防止につなげられます。
節電するメリット
節電をすることで得られるメリットは数多くあります。たとえば、「コストカットが見込める」ことがメリットです。節電によって電力量が抑えられ、電気代の節約につなげられるでしょう。また「環境に配慮できる」こともメリットといえます。節電とは省エネルギーということであり、CO2排出量削減にもつながります。節電は環境保護の取り組みにもなるのです。また「電気料金に関する知識が増える」というメリットもあります。現代は電力自由化にともない、電気に関する知識が求められる機会も増えています。
節電を心がけるようになると、自然に電気料金に関する知識も深まっていくでしょう。電気料金に詳しくなれば、電力会社や料金プランなどを選ぶ際に役立てられます。
【季節別】すぐ実践できる!節電方法
一人ひとりが節電・省エネを心がけることで、電量の安定供給につながります。日常でできる少しの工夫によって、節電対策を行うことが可能です。なお、季節によっても効果的な節電方法は変わってきます。どのような行動を意識すれば良いのか、すぐに始められる季節ごとの節電方法をチェックしていきましょう。
春の節電方法
春は冬と比較すると暖房器具の使用頻度が減り、電力消費量も少ない時期です。夏になると電力消費量も増えやすいため、気候の良い春のうちにしっかりと節電を行うことが重要です。
・暖房は朝晩だけにする:冬からつけている暖房は、春になっても惰性でそのまま使ってしまいがちです。寒さの厳しくない日中は暖房器具の使用を避けると、節電につなげられます。朝晩など、冷え込む時間帯のみ暖房をつけるよう意識すると良いでしょう。
・便座温度を下げる:春になり寒さが和らいだら、便座温度の設定を下げることも節電につながります。あわせて、洗浄の水温も下げると効果的です。
夏の節電方法
夏は暑さが厳しく、エアコンの稼働時間が増えやすい季節です。消費電力が増えやすい時期であるため、ポイントを押さえてかしこく節電しましょう。
・扇風機やサーキューレーターをあわせて使う:人の身体は風を感じると体感温度が下がるといわれています。エアコン使用時に扇風機やサーキュレーターをあわせて使うことで、より涼しさを感じられるようになります。これにより、設定温度を上げるなど無理のない節電ができるようになるでしょう。
・エアコンのフィルターを掃除する:エアコンのフィルターが目詰まりしている場合、十分な効果が発揮されない可能性があります。きちんと掃除を行いましょう。 ・窓に直射日光を当てないようにする:窓に直射日光が当たると、室温が上昇する原因につながります。すだれなどを使って直射日光を遮断することで、室温の上昇を防ぎやすくなります。
秋の節電方法
秋は室内と屋外の気温差が少なく、過ごしやすい時期です。しかし、その過ごしやすさから節電への意識が薄れてしまうことがあります。秋を満喫しつつ、しっかり節電を行いましょう。
・外出をして照明を使う頻度を減らす:秋は気候が良く、天気の良い日は積極的に散歩をすることもおすすめです。家にいると、普通に過ごしているだけでも暖房・照明・テレビなど電力を消費してしまいがちです。外出すれば自宅の暖房や照明を使わずに済み、効果的に節電できます。
・エアコンの機能を使いこなす:秋は暑い日もあれば寒い日もあり、エアコンの設定温度に悩んでしまうものです。エアコンを使っていて寒いと感じるときは設定温度を上げる、弱冷房除湿にするなど、機能を使いこなして節電につなげましょう。
冬
冬は暖房を使用する時間が長くなり、電力を使いやすい季節です。電力を抑えつつ冬を乗り切るためのポイントを見ていきましょう。
・厚着をする:防寒肌着や保温性の高い衣類を着込み、暖をとると効果的に節電できます。特に首や足首、手首などを保温すると全身が温まりやすくなります。
・断熱シートを使う:暖めた空気が窓やドアから逃げてしまわないよう、断熱シートを活用することがおすすめです。窓ガラスに断熱シートを貼ると、室内に暖気を閉じ込めることができます。外の冷気もシャットアウトしやすくなるでしょう。
一年を通してできる節電方法
季節を問わず、一年中できる節電方法もあります。どのようなものがあるのか、見ていきましょう。
・使っていないコンセントは抜いておく:電源プラグをコンセントに挿し込んでいるだけでも、電気製品は待機電力が発生しています。使わない電気製品の電源プラグをコンセントから抜くことで、節電効果を得られます。
・ポータブル電源+ソーラーパネルを使う:太陽光を有効に使うため、ポータブル電源とソーラーパネルを用意し、発電することもおすすめです。たとえば、「EcoFlowポータブル電源+ソーラーパネル」を使えば、一年中どの季節でも日光のある日に発電できます。ポータブル電源に充電された電気は、スマホやパソコンの充電などさまざまなことに使えます。アウトドア・停電・災害時など、幅広いシーンで活用することが可能です。
どれくらい電気を使っている?電気製品の消費電力一覧表
普段使っている電気製品はどのくらいの電力を消費するのか、知らない人も多いでしょう。使っている電気製品の消費電力の把握は、節電をするうえでも重要です。そこで、ここでは一般家庭で使われる主な電気製品の消費電力の目安を一覧で紹介します。ただし、電気製品の種類や大きさによっても消費電力は異なります。正確な数値は手持ちの製品の消費電力を確認しましょう。また、エコチェッカーを使うとリアルタイムで消費電力を把握できます。
電気製品 | 消費電力 |
---|---|
デスクトップパソコン | 150W~300W程度 |
ノートパソコン | 50W~120W程度 |
電子レンジ | 1300W程度 |
冷蔵庫 | 150W~500W程度 |
炊飯器 | 350W~1200W程度 |
洗濯機 | 500W~900W程度 |
ドライヤー | 600W~1200W程度 |
扇風機 | 50W~60W程度 |
温水洗浄便座 | 450W~470W程度 |
電気毛布 | 50W~90W程度 |
かしこく節電して電気代の節約や環境配慮につなげよう!
節電によって地球温暖化や停電の防止、電気代の節約などさまざまなメリットを得られます。節電方法は多岐にわたり、すぐに実践できるものも多くあります。節電の意識を持って過ごすことで、かしこく電気代を抑えることができるでしょう。また、節電のためには「EcoFlowポータブル電源+ソーラーパネル」を活用することもおすすめです。日々の工夫でコツコツと節電に取り組みましょう。