「2,000Wh以上の大容量ポータブル電源は必要?」と疑問に思う方もいるでしょう。確かに、日常生活では必要性を感じる場面は少ないかもしれません。
しかし、長期間の車中泊や大人数でのキャンプ、災害時の非常用電源など、特別な状況下では大容量のバッテリーが重要な役割を果たします。
大容量のポータブル電源には、長時間のアウトドア活動に利用できたり、高出力機器の使用が可能であったりなど、さまざまなメリットがあるのです。
本記事では、2,000Wh以上のポータブル電源のメリット・デメリット、選ぶ際の重要ポイント、おすすめの製品について解説します。大容量ポータブル電源の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
大容量のポータブル電源は必要?
大容量のポータブル電源は、長期間の車中泊や大人数でのキャンプ、非常用電源として必要になることがあります。普段の生活では必要性を感じないかもしれませんが、特別な状況下では大容量のバッテリーが重要な役割を果たすのです。
例えば、複数日にわたるキャンプでは、スマートフォンやカメラ、ライトなどの充電に加え、冷蔵庫やテレビ、ヒーターなどの電化製品を使用することがあります。これらの機器を長時間稼働させるには、大容量のバッテリーが不可欠です。
また、災害時や停電時には、冷蔵庫や医療機器など、生活に欠かせない電化製品の電源を確保する必要があります。大容量のポータブル電源があれば、これらの機器を長時間稼働させることができ、非常時の備えとして安心です。
2,000Wh以上のポータブル電源のメリット
大容量のポータブル電源には、さまざまな利点があります。ここでは、2,000Wh以上のポータブル電源のメリットを3つ紹介します。
- 長期間のアウトドアに対応できる
- 非常用電源として活用できる
- 高出力機器の使用が可能
以下、各メリットの詳細について見ていきましょう。
メリット1.長期間のアウトドアに対応できる
大容量バッテリーを搭載したポータブル電源は、長期のキャンプや野外活動でも十分な電力を供給できます。複数の電化製品を同時に使用しても、電力不足の心配が少ない点が大きな利点です。
例えば、2〜3日程度のキャンプであれば、スマートフォンやカメラ、ライト、ポータブル冷蔵庫、ノートパソコンなどを問題なく使用できるでしょう。また、大人数でのキャンプにも対応可能です。
複数人分のデバイス充電や、大型の電化製品の使用にも余裕を持って対応できるため、グループでのアウトドアがさらに快適になります。
メリット2.非常用電源として活用できる
2,000Wh以上のポータブル電源であれば、非常用電源として活用できます。自然災害によって電力会社からの電力供給が絶たれたとしても、家庭用の電化製品を長時間稼働させることが可能です。
特に冷蔵庫や医療機器など、電力供給が途絶えると困る機器の電源を確保できる点は大きなメリットと言えます。さらに、スマートフォンやラジオ、懐中電灯など、情報収集や照明に必要な機器の電源としても重宝します。
医療機器を使っている家庭や、ペットがいる家庭では、非常時の備えとして大容量のポータブル電源が1台あると安心です。
→緊急時に活躍する非常用電源とは?製品の選び方やおすすめのポータブル電源を紹介
メリット3.高出力機器の使用が可能
大容量ポータブル電源の多くは、1,500W以上の高出力を持つAC電源ポートを搭載しています。これにより、電子レンジや電気ケトル、ホットプレートなど、消費電力の大きな機器も問題なく使用できます。
キャンプなどのアウトドアシーンでは、大人数分の料理に電子レンジや電気ポットが使えるほか、イベント会場では、音響機器や照明器具の電源としても使えるでしょう。
また、大容量のバッテリーと高出力のAC電源ポートにより、複数の高出力機器を同時に稼働させることも可能です。この利便性の高さは、大容量ポータブル電源ならではの魅力と言えるでしょう。
2,000Wh以上のポータブル電源のデメリット
大容量のポータブル電源には複数のメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。2,000Wh以上のポータブル電源を導入する際は、以下のデメリットを踏まえた上で検討しましょう。
- 重量が大きくなる
- 値段が高くなりやすい
- 充電に時間がかかる
それぞれのデメリットを1つずつ順番に解説します。
デメリット1.重量が大きくなる
大容量バッテリーを搭載したポータブル電源の欠点は、重量の大幅な増加です。1人での持ち運びが困難になるケースが多く、移動時の不便さにつながります。
特に3,000Wh以上のモデルになると、重量が50kgを超えることも多々あります。女性や高齢者にとっては、持ち上げることすらも難しいでしょう。
アウトドアでの使用時には、重量増加による機動性の低下が不便さを感じやすいため注意が必要です。
デメリット2.値段が高くなりやすい
値段が高くなりやすい点もデメリットに含まれます。高性能な部品や大容量バッテリーを使用していることから、販売価格が高めに設定されているのです。
2,000Wh以上のモデルの多くは、10万円以上の価格帯に位置しています。予算とのバランスを考えると、購入に踏み切れないケースも多々あるでしょう。
しかし、大容量モデルは1回の充電で長時間使用できるため、長期的に見ると電気代の節約につながる可能性があります。初期投資と長期的なメリットを天秤にかけて、慎重に判断することが重要です。
デメリット3.充電に時間がかかる
大容量ポータブル電源のデメリットとして、充電に長時間を要することも挙げられます。2,000Whクラスのモデルの多くは、充電が完了するまでに数時間はかかります。
頻繁に使用する場合、充電のタイミングを計画的に管理しなければなりません。急な使用に備えて、常にある程度の充電状態を保つ必要がありますが、そのための手間は無視できません。
さらに、ソーラーパネルを使った充電は、天候次第でさらに時間がかかります。曇りや雨の日が続けば、1日では充電が完了しないこともあるでしょう。
EcoFlowのポータブル電源「EcoFlow DELTA 2 Max」では、最大1,000Wのソーラー充電とAC充電を組み合わせれば、わずか43分で80%までの充電が完了します。世界最速レベルの充電速度を実現しています。
2,000Wh以上のポータブル電源を選ぶ際の重要ポイント
大容量のポータブル電源を選ぶ際は、いくつかの重要ポイントが存在します。製品ごとに特徴が異なるため、自分のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。
- 定格出力
- 出力ポートの数と種類
- 充電方法
- 携帯性
- 安全性
以下、各ポイントの詳細について見ていきましょう。
ポイント1.定格出力
大容量のポータブル電源を選ぶ際は、定格出力を必ず確認しましょう。使用する機器の消費電力に合わせて、適切な出力の製品を選ぶことが大切です。
例えば、電子レンジや電気ケトルなど、消費電力の大きな機器を使用する場合は、一般的に1,500W以上の出力が必要となります。余裕を持った出力を選ぶことで、将来的な用途の拡大にも対応できるでしょう。
反対に、スマートフォンやタブレットの充電のみに使用するなら、500W程度の出力でも十分です。過剰な出力を選ぶと、サイズや重量、価格が不必要に大きくなってしまいます。
ポイント2.出力ポートの数と種類
2,000Wh以上の大容量ポータブル電源には、さまざまな出力ポートが搭載されています。AC出力、USB出力、シガーソケットなど、使用する機器に合わせて必要なポートを確認しましょう。
キャンプなどのアウトドアシーンでは、USB出力の数が多いと便利です。ポート数が多いことで、スマートフォンやカメラ、ライトなど、複数のデバイスを同時に充電できます。
一方、災害時の備えとしてポータブル電源を使用する場合、冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品を稼働させる必要があるため、AC出力が重要となります。
ポイント3.充電方法
効率的に使用するためにも、対応している充電方法を確認しましょう。ポータブル電源の主な充電方法は以下の通りです。
- AC充電
- USB充電
- ソーラー充電
- シガーソケット充電
- 発電機充電
自宅で使用する場合は、AC充電が主な充電方法となります。一方、車中泊やキャンプなどでは、シガーソケット充電やソーラー充電が活躍します。
特に長期間の停電に備えて使用する場合は、ソーラー充電が可能な製品を選ぶようにしましょう。使用環境に合わせて、適切な充電方法を選択できる製品を選ぶことが重要です。
ポイント4.携帯性
2,000Wh以上の大容量ポータブル電源は、サイズと重量が大きくなる傾向にあります。そのため、持ち運びの容易さも重要なポイントの1つです。
車で運ぶことが多い場合は、重量が多少重くてもそれほど問題にはなりません。しかし、徒歩での移動が必要な場合は、できるだけ軽量でコンパクトな製品を選ぶことをおすすめします。
また、ハンドルや車輪の有無も確認しましょう。大容量モデルのなかには、キャリーハンドルや車輪が付いている製品もあります。
ポイント5.安全性
長く安心して使用するためには、ポータブル電源の安全性を確認する必要があります。過充電保護、過放電保護、温度管理など、各種の保護機能が搭載されているかを確認しましょう。
国内法規に適合し、PSEマークの表示があるかも重要です。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、長期的な安全性を確保できるでしょう。
2,000Wh以上のポータブル電源のおすすめ製品3選
大容量のポータブル電源を選ぶ際は、性能や機能、用途に合わせて製品を比較することが大切です。ここでは、2,000Wh以上のおすすめ製品を3つ紹介します。
EcoFlow DELTA 2 Max
「EcoFlow DELTA 2 Max」は、10年間毎日使える長寿命のLFPバッテリーを採用した大容量ポータブル電源です。充電回数は約3,000回と、業界平均の約6倍の耐久性を誇ります。
高度なBMSにより安全性と最適なパフォーマンスを実現。堅牢な一体型デザインで、持ち運びにも対応しています。2,000Wの高出力でさまざまな電化製品に対応し、X-Boost機能で最大2,400Wの出力が可能です。
容量2,048Whの大容量バッテリーを搭載しており、エクストラバッテリーを接続すれば最大6kWhまで拡張できます。
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,400W |
AC充電入力 | 100~120V (50 / 60Hz)、最大 15 A |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
重量 | 約23kg |
出力ポート | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station |
EcoFlow DELTA Pro 3
「EcoFlow DELTA Pro 3」は、卒FIT後の余剰電力の活用に最適な大容量ポータブル電源です。電気工事なしで手軽に節電生活を始められ、1台で毎月約30%の電気代削減を実現します。
容量4kWhの大容量バッテリーを搭載し、最大24kWhまで拡張可能です。1〜2日間の停電でも、蓄えた電力で安定的に給電できるでしょう。
また、3,600Wの高出力と出力拡張にも対応しているほか、UPS(無停電電源装置)機能も備えています。6通りの充電方法に対応している点もポイントです。
容量 | 4,096Wh |
定格出力 | 3,600W |
AC充電入力 | 100V 1,500W / 200V 3,000W |
サイズ | 69.3 × 34.1 × 41 cm |
重量 | 約51.5kg |
出力ポート | 合計13 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-3?variant=44261300175009 |
EcoFlow DELTA Pro
ポータブル性と大容量を兼ね備えた家庭用蓄電池を探しているなら、「EcoFlow DELTA Pro」がおすすめです。容量3,600Whのバッテリーを搭載しており、エクストラバッテリーを接続すれば最大21,600Whまで拡張可能。停電時に必要な電力を約12日間まかなえます。
定格出力3,000W、瞬間出力6,000Wの高出力により、ドライヤーと電子レンジを同時に使用しても余裕の性能を誇ります。最大15デバイスを同時給電でき、アウトドアや災害時の電源確保に活躍します。
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W |
AC充電入力 | 120V ( 50Hz / 60Hz ) 最大1,500W |
サイズ | 63.5 × 28.5 × 41.6 cm |
重量 | 約45kg |
出力ポート | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
まとめ
本記事では、2,000Wh以上のポータブル電源のメリット・デメリット、選ぶ際の重要ポイント、おすすめの製品について解説しました。
大容量のポータブル電源は、長期間のアウトドア活動や非常用電源として活躍します。複数の電化製品を同時に使用できる大容量バッテリーと高出力のAC電源ポートによる、利便性の高さが特徴です。
一方で、重量の増加や高価格、充電時間の長さといったデメリットも考慮する必要があります。自分のニーズに合った製品を選ぶために、定格出力や出力ポートの数と種類、充電方法、携帯性、安全性など、さまざまな観点から比較検討することが大切です。
2,000Wh以上のポータブル電源の導入を考えている方は、以下のEcoFlow製品の購入をご検討ください。アウトドア活動や日常生活、緊急時など幅広いシーンで活躍します。
製品名 | EcoFlow DELTA 2 Max | EcoFlow DELTA Pro 3 | EcoFlow DELTA Pro |
容量 | 2,048Wh | 4,096Wh | 3,600Wh |
定格出力 | 2,400W | 3,600W | 3,000W |
AC充電入力 | 100~120V (50 / 60Hz)、最大 15 A | 100V 1,500W / 200V 3,000W | 120V ( 50Hz / 60Hz ) 最大1,500W |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm | 69.3 × 34.1 × 41 cm | 63.5 × 28.5 × 41.6 cm |
重量 | 約23kg | 約51.5kg | 約45kg |
出力ポート | 合計15 | 合計13 | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-3?variant=44261300175009 | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |