ポータブル電源は、デバイスの充電や家電への給電に便利な持ち運びできる蓄電池です。
しかし、扇風機は何時間使用できるのかなど、具体的な使用時間について気になっている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ポータブル電源で扇風機は何時間使用できるのか、選び方、種類、場面をわかりやすく解説します。
ポータブル電源で扇風機が使用できる時間について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ポータブル電源で扇風機は何時間使用できる?
扇風機の使用時間は「ポータブル電源の容量(Wh)×0.8÷家電の消費電力(W)=使用時間(h)」で計算可能です。
ここでは、容量2,000Whのものを使用すると想定しつつ、ポータブル電源で扇風機は何時間使用できるのかについて詳しく解説します。
使用できる時間の計算方法
使用できる時間の計算方法は、以下の通りです。
- ポータブル電源の容量(Wh)×0.8÷家電の消費電力(W)=使用時間(h)
扇風機に限らず、使用時間についてはポータブル電源の容量に0.8を掛けて、家電の消費電力で割ることで計算できます。
仮に、ポータブル電源の容量が2,000Whで家電の消費電力が100Wの場合、16時間は使用できる計算となります。
200Wの場合は8時間、300Wの場合は5.3時間、400Wの場合は4時間という計算です。
使用時間はポータブル電源の容量と家電の消費電力に比例するため、数時間程度しか使用しないなら小型のもの、何十時間と使用するなら中型〜大型の物を選びましょう。
ただし、扇風機の使用時間はモーターの形式によっても変わるため、それぞれ使用できる時間については計算しておかなければいけません。
ACモーター扇風機の場合
ACモーター扇風機は、周波数によって消費電力が若干変わります。使用できる時間には地域差があり、50Hzの地域で約10〜35W、60Hzの地域で約12〜37Wとされています。
仮に「強」設定(35〜37W)で使用した場合の計算式は以下の通りです。
- 50Hzの地域:2,000×0.8÷35=45.7
- 60Hzの地域:2,000×0.8÷37=43.2
つまり、ACモーター扇風機ならフル充電した容量2,000Whのポータブル電源で43〜46時間ほど使用できる計算となるでしょう。
DCモーター扇風機の場合
DCモーター扇風機は、他の扇風機よりも消費電力が抑えられます。幅広い風に対応しているため、消費電力は約1.5〜20Wとされています。
仮に「強」設定(20W)で使用した場合の計算式は以下の通りです。
- 2,000×0.8÷20=80
つまり、DCモーター扇風機ならフル充電した容量2,000Whのポータブル電源で80時間ほど使用できる計算となるでしょう。
USB扇風機の場合
USB扇風機は、他の扇風機よりもさらに消費電力が抑えられます。消費電力は約5〜10Wとされています。
仮に「強」設定(10W)で使用した場合の計算式は以下の通りです。
- 2,000×0.8÷10=160
つまり、USB扇風機ならフル充電した容量2,000Whのポータブル電源で160時間ほど使用できる計算となるでしょう。
なお、他の記事ではポータブル電源のベストな容量とその目安、電源における正弦波とはについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→ポータブル電源のベストな容量とその目安|製品を選ぶ際に意識すべきポイント
→電源における正弦波とは?ポータブル電源の正弦波・修正正弦波・矩形波を解説
扇風機用として使用するポータブル電源の選び方
ここでは、扇風機用として使用するポータブル電源の選び方について詳しく解説します。
- 出力で選ぶ
- 容量で選ぶ
- ポートの種類で選ぶ
- ソーラーパネルの対応可否で選ぶ
ポータブル電源は、出力と容量によって使用できる家電が大幅に変わるため、できる限り高出力・大容量のものを購入するのが良いでしょう。
扇風機の平均的な消費電力はACモーターで約10〜35W(50Hzの地域)・約12〜37W(60Hzの地域)、DCモーターで約1.5〜20W、USBで約5〜10Wとなっているため、小型のもので十分に対応可能です。
ただ、一緒に他のデバイスを充電したり、他の家電に給電したりすることを考えると中型〜大型のポータブル電源が必要となるでしょう。
同時に接続を想定するなら、ポートの種類で選ぶことも欠かせません。
もし太陽光発電を併用したいなら、ソーラーパネルの対応可否についても事前に考慮しておいてください。
なお、EcoFlowでは高出力・大容量の製品を取り扱っており、扇風機を何十時間何百時間と使用できるモデルを揃えています。
具体的にはEcoFlow DELTA 3 Plusなど、幅広いデバイス・家電に対応できるポータブル電源を提供しているため、気になる方は一度お問い合わせいただけると幸いです。
当社の製品は安全性・耐久性にも優れており、単に扇風機を使用するだけでなく幅広いシーンで使用できるよう設計しています。
アウトドアやリモートワークなど、電源が取れない場所であっても簡単にエネルギーを持ち運べる他、大規模災害による停電時には非常用電源としても使用可能です。
普段はコンセントに挿してスイッチを入れるだけで難なく節電や売電ができるため、エコな生活を送りたい人にも良い商品といえるでしょう。
詳しくは、公式ホームページからご相談ください。
ポータブル電源で使用できる扇風機の種類
ポータブル電源で使用できる扇風機は、主にACモーター扇風機、DCモーター扇風機、USB扇風機の3つです。
ここでは、ポータブル電源で使用できる扇風機の種類について詳しく解説します。
ACモーター扇風機
ACモーター扇風機は、日本で幅広く普及している扇風機の一つです。
コンセントから直接扇風機に電気を供給して使用できるのが特徴で、ポータブル電源からそのまま給電できます。
一般的な家電量販店で販売されているため、ポータブル電源で使用できるものをお探しの人に適した種類といえるでしょう。
DCモーター扇風機
DCモーター扇風機は、2010年にバルミューダが発売した扇風機の一つです。
基本的に風量を10段階など段階的に調整できる他、回転音などがあまり出ないのが特徴で、ポータブル電源からの給電もできます。
消費電力を抑えられる他、自然の風に近い感覚で体にも心にも優しいといわれているため、安心して使用できるものをお探しの人に向いている種類といえるでしょう。
USB扇風機
USB扇風機は、USBポートから充電できるタイプとなっています。
持ち運びに便利で任意の場所に置けるため、時間や場所を選ばず使用できるのが特徴です。
消費電力も比較的抑えられるため、ポータブル電源とうまく併用して節約したい人に良いかもしれません。
ACモーター扇風機やDCモーター扇風機と比べるとやや物足りなさがあるものの、デスクなどで使用するには十分といえるでしょう。
なお、他の記事では電池の種類一覧、発電方法の10種類とはについて解説しているため、あわせてご参照ください。
→電池の種類一覧!ボタン電池・乾電池のサイズ・特徴や蓄電池のおすすめも紹介
→発電方法の10種類とは?自家発電に最適な太陽光発電のメリット・デメリットも紹介
ポータブル電源で扇風機を使用する場面
ポータブル電源と扇風機があれば、アウトドアやリモートワークがより快適になる他、緊急時には命を守ることにも繋がるため、使用できる場面について知っておきたいです。
ここでは、ポータブル電源で扇風機を使用する場面について詳しく解説します。
キャンプや車中泊などのアウトドアで必要となる
キャンプや車中泊などのアウトドア時は、扇風機がないと快適に過ごせません。
真冬だと扇風機は不要ですが、真夏は扇風機が必須です。扇風機がなくてもキャンプや車中泊はできますが、当日の温度・湿度によっては熱中症になるため、注意が必要です。
せっかくポータブル電源を持参するなら、ぜひ扇風機も持参しましょう。
最近ではポータブル電源と併用できるポータブルエアコンもあるため、より快適に過ごしたいなら持ち運びできるエアコンの導入もご検討ください。
仕事などのリモートワークで必要となる
仕事などのリモートワーク時も、扇風機がないと快適に過ごせないかもしれません。
屋外での仕事も屋内での仕事も、扇風機があることで常に新鮮な空気に包まれて作業できます。東屋や木陰に扇風機を置いて作業すれば、熱中症になるリスクも軽減できます。
ワーケーションなど長期的に作業する場面でも、扇風機があると良いでしょう。
外や家でのバーベキューで必要となる
外や家でのバーベキュー時も、扇風機が必要となるでしょう。
バーベキューでは火を扱うため、一酸化酸素中毒や熱中症にならないよう常に扇風機を動かして空気の流れを作っておきたいです。
ガレージや倉庫でバーベキューする場合も、一酸化炭素中毒や熱中症にならないよう扇風機を回して空気を循環させることが求められます。
ポータブル電源があれば電源がなくても扇風機を動かせるため、場所を選ばずにバーベキューしたい人に良いのではないでしょうか。
屋上などコンセントが確保できない場所でバーベキューする場合も、ポータブル電源があれば自由自在です。いつでもどこでも電源が取れるのは、非常に心強いと思います。
停電などの緊急時に必要となる
仮に家にいたとしても地震や台風によって停電するとエアコンが使用できなくなることがあるため、緊急時にもポータブル電源で扇風機を使用できるようにしておきたいです。
ポータブル電源は、緊急時の非常用電源として使用できます。
日本は災害への対応に慣れていて、一度停電しても1〜2日あれば復旧するとされていますが、発電所そのものが壊滅的なダメージを受けると簡単には復旧できません。
電気系統が破壊されてしまえば、数日以内の復旧は難しいでしょう。
状況によっては人命救助が優先され、完全な生活インフラの復旧までには数日〜1週間ほどかかるため、被災者は自力での生活を余儀なくされます。
ただ、停電しているとデバイスの充電も家電への給電もできず、何もできなくなることがあるため、ポータブル電源を備えておきたいです。
ポータブル電源は製品によって貯められるエネルギーが変わりますが、最近のものは数日分〜10日分の電気を貯められるため、扇風機を動かすのにも役立つでしょう。
もちろん、スマホ・タブレット・パソコンを充電するのに使用できる他、電気毛布やドライヤーへの給電にも使用できるため、生活インフラの崩壊を防げます。
ポータブル電源があるだけで災害への備えを強化できるからこそ、扇風機のみならず他の電化製品・電子機器とも併用して備えておくことが重要です。
災害時に大切なのはとにかく命を守ることであるため、ぜひポータブル電源を備えて停電に備えられるようにしておきましょう。
なお、他の記事では車中泊に扇風機は必要なのか、扇風機の電気代、ソーラーパネルとの組み合わせで節電は可能なのかについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→車内泊に扇風機は必要?サーキュレーターの選び方と涼しく過ごすポイントを解説
→扇風機、エアコンの電気代は1ヶ月いくら?違いや効果的な節電方法を解説
→ソーラーパネルと扇風機の組み合わせで節電は可能?効果的な組み合わせ方を紹介
まとめ
ポータブル電源で扇風機は何時間使用できるのか、選び方、種類、場面を解説しました。
ポータブル電源で扇風機を使用する場合、ACモーター扇風機だと約43〜46時間、DCモーター扇風機だと約80時間、USB扇風機だと約160時間は使用可能です。
ただ、使用時間はポータブル電源の容量と家電の消費電力によって上下するため、必ずしもここで挙げた数字通りとなるわけではありません。
使用する環境によっても変わるため、おおよその目安としてご理解ください。
単にアウトドアやリモートワークなど短期間使用するだけなら小型、数日ほど避難生活するなら中型〜大型と使い分けることを推奨します。
用いる場面によっては節電・売電にも応用できるため、興味がある人はぜひポータブル電源を購入してみてください。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど高性能なポータブル電源を販売中です。
EcoFlow DELTA 3 Plusは急速充電対応で約56分で100%充電できる他、扇風機を含め約99%の家電に給電できるため、1台あるだけで重宝します。
高出力・大容量なのはもちろん、毎日のように使用しても10年ほど持つ長寿命を実現しているからこそ、今後の災害に備えておきたい人にも良いでしょう。
他にはアプリと連携させることで日々のエネルギー管理も容易に行えるため、普段の電気代を削減したり、余った電力を売却したりするのにも便利です。
一定の電力を確保しつつ節電や売電にも役立つため、ぜひ一度EcoFlowの公式ホームページをご覧ください。