「ポータブル電源だけでは、家庭の電気代をまかなえない」
「長期旅行の最後には、ポータブル電源の充電が切れてしまう」
このような悩みを抱えている方は、多いのではないでしょうか。拡張バッテリーを導入すれば、ポータブル電源の容量を簡単に増量でき、快適な生活が実現します。
そこで本記事では、拡張バッテリーを導入するメリットについて解説します。拡張バッテリーを選ぶ際のポイントや、おすすめの拡張バッテリーも掲載しているので、より多くの電力を確保したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源の拡張バッテリーとは
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-1.jpg)
拡張バッテリーとは、ポータブル電源に連結させて容量を増量できるバッテリーです。1台だけではまかなえない長時間の使用や、大型家電の使用に適しています。本体にケーブルを接続するだけで簡単に連結できるので、導入時の手間はかかりません。
長期的なコストパフォーマンスに優れているので、拡張バッテリーを導入するか悩んでいる方は、早い段階で決断した方がお得です。ポータブル電源と異なるメーカーの拡張バッテリーを検討している場合には、互換性があるかを必ず確認しましょう。
拡張バッテリーを導入する3つのメリット
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-2.jpg)
ポータブル電源1台が持つ容量は、最大でも4,000Wh程度です。実際に使用していると、電力不足で困った経験がある方も多いでしょう。拡張バッテリーを導入するメリットは、以下のとおりです。
- 長期間の停電にも対応できる
- 大人数・連泊のアウトドアが快適になる
- 大幅な節電効果が得られる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
長期間の停電にも対応できる
拡張バッテリーで容量を増やせれば、災害時の停電対策がさらに万全になります。災害による停電は、復旧するまでに3日以上を要するケースもあり、ポータブル電源1台分の電力だけではとても足りません。
日本で起きた災害別に停電が復旧するまでにかかった日数は、以下のとおりです(※1)。
災害 | 発生年月日 | 復旧率約90%までの日数 |
東日本大震災 | 2011年3月11日 | 8日間 |
熊本地震 | 2016年4月14日 | 5日間 |
能登半島地震 | 2024年1月1日 | 30日間 |
拡張バッテリーでポータブル電源の容量を増量すれば、より長期間の電気供給が可能になります。特に家族の人数が多い家庭では、拡張バッテリーの導入が必須です。
※1参考:
経済産業省「3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要」
商務流通保安グループ「平成二十八年熊本地震における設備被害と停電復旧対応について」
大人数・連泊のアウトドアが快適になる
大人数や連泊のアウトドアでは電力の消耗が早くなるため、拡張バッテリーを備えたポータブル電源が大活躍します。大人数のアウトドアでは、スマホやドライヤー、冷暖房機器など、同時に使用する家電の数が多くなるため大容量が必要です。
一方、連泊のアウトドアでも家電の使用時間が長くなるため、多くの容量を要します。例えば、真冬のキャンプ中にポータブル電源の充電が切れてしまった場合、夜は暖房機器が使えない極寒の中で眠らなければなりません。
楽しいはずの思い出が辛い体験になりかねないので、拡張バッテリーで十分な電力を確保しておきましょう。大容量の電力があれば、大人数・連泊のアウトドアが快適に過ごせます。
大幅な節電効果が得られる
ポータブル電源の容量を拡張すれば、電気代のさらなる節電効果が期待できます。例えば、1日の電力使用量が5kWh、ポータブル電源の容量が2kWhと仮定した場合、電気代の節電効果は全体の40%です。2kWhの拡張バッテリーを1台導入すると、80%まで上昇します。
電気料金の単価が1kWh31円とした場合には、拡張バッテリーの有無によって、年間で節電できる電気代に22,630円もの差が生まれます。ポータブル電源の節電効果を最大化したい方は、拡張バッテリーを導入しましょう。
拡張バッテリーを選ぶ際のポイント7選
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-3.jpg)
アウトドアから防災用途まで幅広く使える拡張バッテリーを選ぶには、容量だけでなく携帯性や互換性なども重要です。拡張バッテリーを選ぶ際のポイントを紹介します。
- ポイント1|1台で大容量の電力を追加できる
- ポイント2|複数の充電方法に対応している
- ポイント3|充電速度が速い
- ポイント4|コンパクトで持ち運びやすい
- ポイント5|リン酸鉄リチウムイオン電池を採用する
- ポイント6|複数のポータブル電源と互換性がある
- ポイント7|ケーブルで簡単に接続できる
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1|1台で大容量の電力を追加できる
拡張バッテリー1台を追加するだけで、目的を達成できるかに着目しましょう。キャンプや車中泊などのアウトドアシーンでは、調理家電や照明など、想定以上に電力が必要になるケースがあります。災害による停電対策としても、大容量であるほど安心です。
中途半端な容量を追加してしまうと、拡張バッテリーを買い足さざるを得なくなり、管理の手間やコストが余計にかかります。
ポイント2|複数の充電方法に対応している
複数の充電方法に対応した拡張バッテリーを選べば、利用シーンが広がります。ポータブル電源が多彩な充電方法に対応していたとしても、拡張バッテリーが対応していなければ意味がありません。拡張バッテリーの主な充電方法は、以下のとおりです。
充電方法 | 特徴 |
AC充電 | ・家庭にあるコンセントから充電する・最も高速で充電できる |
シガーソケット充電 | ・車についているシガーソケットから充電する・車での移動中に充電できる |
ソーラーパネル充電 | ・ソーラーパネルによる太陽光発電で充電する・電気が使えない屋外でも充電できる |
ポイント3|充電速度が速い
充電速度の速い拡張バッテリーを選べば、好きなタイミングで家電を使用できます。充電速度の遅い拡張バッテリーでは、使用できるまでの待機時間が長くなるため、緊急時に使い物になりません。
特に、キャンプや車中泊、災害時など、限られた時間で電力を補給しなければならないシーンでは、充電速度が重要です。2〜3時間で高速充電できるタイプを選びましょう。
ポイント4|コンパクトで持ち運びやすい
拡張バッテリーは、軽量コンパクト設計で持ち運びやすいタイプがおすすめです。ポータブル電源に加えて拡張バッテリーも持ち運ぶとなると、ただでさえ負担がかかります。
特に、キャンプや車中泊などの屋外で使用する場合は、携帯性が重要です。駐車場からサイトまで離れているケースもあるので注意してください。
ポイント5|リン酸鉄リチウムイオン電池を採用する
リン酸鉄リチウムイオン電池が採用されている拡張バッテリーは、安全性や長寿命の観点でおすすめです。リチウムイオンバッテリーの種類と特徴を紹介します。
リチウムイオンバッテリー | 特徴 |
リン酸鉄リチウム | ・熱暴走が起こりづらく、安全性が高い・約10年以上の長寿命を誇る・自己放電率が低い |
三元系リチウム | ・エネルギー密度が高い・出力が安定している・低温耐性に優れている |
NCA系リチウム | ・耐熱性が高く、発熱量が少ない・高エネルギー密度化に優れる |
ポイント6|複数のポータブル電源と互換性がある
複数のポータブル電源と互換性がある拡張バッテリーを選べば、運用の自由度が広がります。異なるシリーズとの組み合わせが実現すると、用途に合った出力・容量を選択できるようになります。
ポータブル電源だけを別の機種に買い替えることも可能です。現在使用しているポータブル電源よりも出力ポートが多彩な機種に買い替えれば、さらに幅広い家電に給電できます。
ポイント7|ケーブルで簡単に接続できる
ケーブルで簡単にポータブル電源と接続できる拡張バッテリーは、使い勝手が抜群です。ケーブルを差し込むだけで自動的に認識されるタイプであれば、急いでいる状況でもスムーズに運用できるでしょう。
また、接続がシンプルな設計は、誤接続によって充電できていない事態も防げます。特に、初めて拡張バッテリーを導入する方は、接続方法が簡単なタイプを選びましょう。
おすすめのポータブル電源と拡張バッテリー
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アウトドアや停電対策、節電対策などで拡張バッテリーの導入を検討している方には、EcoFlowが販売する「DELTA 3 Plus + DELTA 3 専用エクストラバッテリーセット」がおすすめです。ポータブル電源と拡張バッテリーの特徴を見ていきましょう。
■DELTA 3 Plus
- ACコンセントから最短56分で満充電できる
- 2つの500Wソーラー入力ポートにより、70分で満充電できる
- X-Boost機能により、2000Wまでの家電に給電できる
- Storm Guard機能により、悪天候が予想されると優先的に充電される
- UPS機能を搭載し、停電時に10ms未満で電気供給源を切り替える
- LFPバッテリーを採用し、10年以上も長寿命を誇る
- BMS管理システムにより、発火や爆発から安全を確保する
- 出力600W未満の動作時に、稼働音を30dbに抑える
■DELTA 3 専用エクストラバッテリー
- エクストラバッテリーを繋ぐと、容量を2,048Whに倍増できる
- 折りたたみソーラーパネル、ACコンセント、スマート発電機から充電できる
- ポータブル電源とケーブルで簡単に接続できる
- ACコンセントから、最短1.8時間で満充電できる
- 重量9.6 kgの軽量コンパクト設計を誇る
- DELTAシリーズの計4機種と互換性がある
ポータブル電源と拡張バッテリーは、いずれもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、この先10年以上も活躍してくれるでしょう。自宅に大容量かつ高性能な蓄電池を常備したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→2,048Whの大容量を実現「DELTA 3 Plus + DELTA 3 専用エクストラバッテリーセット」
拡張バッテリーを使用する際の注意点3選
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-5.jpg)
拡張バッテリーは使い方を誤ると、ポータブル電源の破損や拡張バッテリーの故障につながります。拡張バッテリーを使用する際の注意点は、以下のとおりです。
- ポータブル電源の稼働時に接続・切断しない
- 荷重がポータブル電源の重量を超えない
- 本体の長辺を壁に向けて積み重ねる
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
ポータブル電源の稼働時に接続・切断しない
ポータブル電源の電源がオンになっている状態では、拡張バッテリーのケーブルを抜き差ししないようにしましょう。ポータブル電源との接続が上手くいかないだけでなく、ポータブル電源・拡張バッテリーの故障や漏電につながる危険もあります。
電化製品の使用中に拡張バッテリーとの接続を切断すると、電化製品の不具合にもつながりかねません。必ずポータブル電源の電源をオフにした上で、拡張バッテリーのケーブルを抜き差ししてください。
荷重がポータブル電源の重量を超えない
ポータブル電源の上に拡張バッテリーやその他の電化製品等を積み重ねる際には、ポータブル電源自体の重量を超えない範囲での荷重に収めましょう。通常、ポータブル電源の上には、拡張バッテリーを積み重ねて保管することのみが推奨されています。
また、拡張バッテリーを互換性のないポータブル電源の上に積んで使用するのは控えてください。誤って落下して破損したり、荷重に耐えられず破損したりする可能性があります。
本体の長辺を壁に向けて積み重ねる
積み重ねて使用する場合は、ポータブル電源および拡張バッテリーの長辺を壁に向けて配置しましょう。ポータブル電源と拡張バッテリーを壁で支えられるので、拡張バッテリーの落下を防げます。ただし、完全に壁と密着させると熱が籠る恐れがあるので、わずかに隙間を空けておくのがおすすめです。
拡張バッテリーに関するよくある質問
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-6.jpg)
最後に、拡張バッテリーに関するよくある質問を紹介します。
- 拡張バッテリーを保管する際の注意点は?
- 拡張バッテリーの上にポータブル電源を置いてもよい?
- 拡張バッテリーの寿命を延ばすためのコツは?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
拡張バッテリーを保管する際の注意点は?
拡張バッテリーは適切に保管しないと、バッテリーの寿命が短くなったり、故障したりする可能性があります。拡張バッテリーを保管する際の注意点は、以下のとおりです。
- 45℃を超える場所や-10℃を下回る場所には保管しない
- 塵埃がなく、通気性の良い場所に保管する
- 水気、高温、鋭利な物から遠ざける
- 寿命低下を防ぐため、3ヵ月ごとに充放電を行う
拡張バッテリーの上にポータブル電源を置いてもよい?
拡張バッテリーの上には、ポータブル電源を置かないようにしましょう。ポータブル電源の上であれば、荷重が重量を超えない範囲で拡張バッテリーを積み重ねられます。
ただし、互換性のないポータブル電源の上に拡張バッテリーを積み重ねると、落下の危険があるため注意してください。積み重ねる際は、本体の長辺を壁に向けて配置します。
拡張バッテリーの寿命を延ばすためのコツは?
拡張バッテリーの寿命を延ばすためには、過充電・過放電を避けましょう。長期間使用しない場合でも、3ヵ月おきには充放電を行うのがおすすめです。満充電になったら、充電ケーブルを速やかに取り外してください。
また、高温・低温環境もバッテリー寿命を縮める要因の一つです。拡張バッテリーを使用する際には、適切な温度範囲(20〜30℃)を守りましょう。
まとめ
![ポータブル 電源 拡張 バッテリー](https://blog.ecoflow.com/jp/wp-content/uploads/2025/02/portable-power-extension-battery-7.jpg)
本記事では、拡張バッテリーのメリットや選び方について解説してきました。
拡張バッテリーをポータブル電源に接続すれば、容量を大幅に増量できます。大人数・連泊でのアウトドアや大規模な停電、家庭の節電対策などで大きな効果を発揮するでしょう。
拡張バッテリーを選ぶ際は、容量や充電方法、充電速度、互換性、携帯性などに注意が必要です。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用する拡張バッテリーを選べば、10年以上も自宅やアウトドアで活躍してくれます。
EcoFlowでは、最大2,048Whまで容量を倍増できるポータブル電源と拡張バッテリーのセットを販売しています。大容量の電気を備えて、活用の幅を広げたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。