山に登るとき、どんな持ち物を用意すればいいか迷うことはありませんか?
天候や体力、コースの難易度によって必要な持ち物は異なりますが、初心者から上級者まで安心して山を楽しむには、しっかりとした準備が大切です。
この記事では、登山で必須の持ち物からあると便利な持ち物まで、全部で20点のアイテムを厳選して紹介します。
絶対に必要な登山の持ち物リスト12選

登山を安全かつ快適に楽しむためには、絶対に欠かせない必需品があります。持ち物リストは以下の通りです。
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ザック(バックパック)
- レインウェア
- 防寒着
- ベースレイヤー(アンダーウェア)
- 飲料水
- 行動食・非常食
- 地図・コンパス・登山アプリ
- ヘッドライト(予備電池含む)
- ファーストエイドキット
- ゴミ袋
- 身分証明書
ここでは、絶対に必要な持ち物について一つずつ詳しく解説します。
登山靴・トレッキングシューズ
山道を歩く際、足元の安定性と安全性を大きく左右するのが靴選びです。
登山靴やトレッキングシューズは、スニーカーとは異なりソールが硬くグリップ力が高いため、足首をしっかりサポートしてくれる構造となります。
特にハイカットタイプは足首の固定力が高いため、捻挫のリスクを大幅に減らし、荷物が重い場合でも安定して歩くことができます。
一方、ローカットタイプは軽快な動きが可能で、日帰りや楽なコースにおすすめです。防水透湿性のある素材を選べば、突然の雨や湿った道でも足元を守ることができます。
ザック(バックパック)
登山では、持ち物をまとめて運ぶためのザック(バックパック)が必須です。
容量や機能性によって選ぶべきモデルは異なりますが、初心者の方であれば30~40リットル程度が目安となります。ザック選びのポイントは以下の通りです。
- 自分の体に合ったサイズを選ぶ
- 登山スタイルや計画に合った容量を選ぶ
- 背負い心地を重視する
- ベルトが体にフィットするか試着する
- 防水性やザックカバーの有無を確認する
ザックがしっかりと身体にフィットする設計であれば、長時間背負っていても疲れにくく、肩や腰への負担を軽減できます。
天候の急変に備えて、ザックカバーが付属しているかや、防水性があるかもチェックしましょう。
レインウェア
山の天気は変わりやすいため、レインウェアは登山の基本装備となります。
防水性と透湿性が高い素材を選べば、雨を防ぎつつ蒸れにくい快適さを得ることができ、パンツもセットで購入すれば全身をガードできます。
また、軽量でコンパクトに収納できるモデルなら、ザックに常備しておいても邪魔になりません。日常のアウトドア活動でも使えるため、質の良いものを選びましょう。
防寒着
標高が上がるほど気温は下がるため、体温調節や寒さ対策に防寒着は欠かせません。特におすすめしたいのは、ダウンジャケットやフリースなど、軽量で保温性の高い素材です。
防寒着を選ぶ際は、気温や天候、コースの標高差を考慮し、過剰な装備にならないよう注意してください。過剰な装備は、荷物を重くする原因となります。
防寒着は、山での快適さを大きく左右するため、ザックに収納しやすくコンパクトに折りたためるモデルを選び、しっかりと準備しましょう。
ベースレイヤー(アンダーウェア)
登山中の快適さを保つためには、ベースレイヤー(アンダーウェア)が重要です。ベースレイヤーは、肌に直接触れる一番下に着る服(肌着)を指します。
速乾性や吸湿発熱性のある素材を選ぶことで、汗を素早く乾かし体温を維持できます。
綿素材は汗を吸うと乾きにくく体を冷やす原因になるため、ポリエステルやウールなど、機能性素材のベースレイヤーを選ぶことで、長時間の登山でも快適に過ごせます。
また、ベースレイヤーは季節や気温に応じて厚さや長さを調整し、重ね着で温度調節するのがコツです。登山の快適さを左右するため、慎重に選びましょう。
飲料水
登山では多くの水分が失われるため、十分な量の飲料水を持参することが大切です。
目安としては、1日あたり1~2リットル以上を用意し、状況に応じて増やすことをおすすめします。特に夏場や長距離コースでは、熱中症や脱水症状を防ぐためにも欠かせません。
保温性のある水筒や、軽量なウォーターシステムを使うと、暑い日でも冷たい水を、寒い日でも温かい飲み物を楽しめます。
また、登山の途中で補給できる水源があるか事前に確認し、必要に応じて浄水器も携帯するとより安心です。
行動食・非常食
登山中の体力を維持するためには、行動食や非常食が欠かせません。
行動食は歩きながらでも手軽に食べられるエネルギー補給食品で、非常食は万が一の遭難やトラブルに備えて保存性が高くすぐに食べられるものです。
登山に最適な行動食・非常食は以下が挙げられます。
行動食 | 非常食 |
・おにぎり ・ナッツ類 ・ゼリー飲料 ・ようかん ・ドライフルーツ ・カロリーメイト ・グミ ・プロテインバー | ・カンパン ・缶詰 ・レトルト食品 ・ビスケット ・カップ麺 ・アルファ米 ・カロリーメイト ・長期保存パン |
万が一の事態に備えて、行動食や非常食は多めに持っていくと安心です。
地図・コンパス・登山アプリ
登山では、現在地や進路を正確に判断しなければなりません。そのためには、地図やコンパス、登山アプリが必要です。
特に近年はスマートフォンの登山アプリが普及しており、GPS機能やコース情報が手軽に確認できるため重宝されています。
登山アプリは事前にダウンロードし、必要な地形図やルート情報をオフラインでも利用できる設定にしておくと安心です。
ただし、登山中にスマートフォンの電池切れや通信障害が発生する可能性があるため、紙の地図とコンパスは必ずバックアップとして持参してください。
地図は防水ケースやジッパー付きの袋で持ち歩くと、雨や汗から守ることができます。
ヘッドライト(予備電池含む)
登山では、計画通りに下山できず日が暮れてしまうこともあるため、予備電池を含めてヘッドライトは必ず携行してください。
ヘッドライトは両手が自由になるため、夜道や緊急時の行動にとても便利です。また、予備電池も忘れずに持ち歩き、電池切れによるトラブルを防ぎましょう。
明るさや照射範囲、軽量さや防水性を基準に、長時間の使用にも耐えられるモデルを選ぶのがおすすめです。
ファーストエイドキット
登山中は、転倒や擦り傷、虫刺されや体調不良など、さまざまなアクシデントが発生する可能性があるため、応急処置ができるファーストエイドキットは必要です。
ファーストエイドキットの中身は、以下のものを揃えておきましょう。
- 絆創膏
- 消毒液
- 包帯
- ガーゼ
- テープ
- 常備薬
- ハサミ
- ピンセット
- アルコール綿
ファーストエイドキットは、ザックの取り出しやすい場所に収納し、いつでも使える状態にしておくことが重要です。
ゴミ袋
登山では、自然環境を守るためにゴミを持ち帰る必要があるため、ゴミ袋は必ず携行してください。自分のゴミはもちろん、道中で見つけたゴミを持ち帰る意識も大切です。
ゴミ袋は軽量でコンパクトなタイプを選び、ザックのポケットなどすぐに取り出せる場所に入れておきましょう。
登山道や山頂には基本的にゴミ箱が設置されていないため、食料の包装やティッシュ、行動食の容器など、すべてのゴミを袋に入れて持ち帰るようにしてください。
身分証明書
万が一の事故やトラブルに備えて、身分証明書も必ず携行してください。
警察や救助隊、山小屋などで身元確認が必要になった場合、身分証明書があるとスムーズに対応できます。
身分証明書は、防水ケースやジッパー付きの袋に入れて持ち歩くと、雨や汗から守ることができます。
また、連絡先や血液型、アレルギー情報などをメモしておくと、さらに安心です。
あると便利な登山の持ち物リスト8選

登山では、必需品だけでなく安全性や快適性を高めてくれる便利な持ち物が多くあります。以下の持ち物は、山行の質を上げてくれる便利グッズです。
- サングラス・日焼け止め
- トレッキングポール
- タオル・手ぬぐい
- 携帯トイレ
- ホイッスル・小型ナイフ
- 軽量シート・簡易座布団
- モバイルバッテリー
ここでは、あると便利な持ち物を一つずつ詳しく解説します。
サングラス・日焼け止め
標高が高くなるほど紫外線が強くなるため、日焼けや目のダメージを防ぐためにサングラスや日焼け止めは非常に重要です。
特に晴天時や雪面のあるコースでは、サングラスがないと眩しくて目を開けていられないこともあります。
サングラスは紫外線カット率や偏光レンズの有無を確認し、軽量でフィット感の良いものを選ぶと良いでしょう。
日焼け止めはSPF値の高いものを選び、2~3時間に1回の頻度でこまめに塗り直すと、肌をしっかり守ることができます。
トレッキングポール
トレッキングポールは、体のバランスを保ち膝や足腰への負担を軽減するアイテムです。特に長距離や起伏の激しいコースでは、歩行が楽になり疲労の蓄積も抑えられます。
また、ダブルポールで使うことでより安定した歩行が可能になり、ザレ場や足場が不安定な場所でも転倒防止に役立ちます。
長さ調節や折りたたみ機能が付いた軽量モデルが多く、ザックに簡単に取り付けられるタイプが特に人気です。
休憩時のテントやタープの設営、野生動物との遭遇時に身を守る道具としても活用できるため、山行の幅を広げてくれます。
タオル・手ぬぐい
登山中は、汗をかいたり顔や手を拭いたりする機会が多いため、タオルや手ぬぐいは欠かせません。
軽量で速乾性のある素材を選ぶと、濡れてもすぐに乾き、ザックの中でかさばりません。
また、特に夏場は汗を拭くだけでなく、水に濡らして首や額に巻くことで、体温上昇を抑える効果も期待できます。
タオルはバンダナやミニタオルなど、サイズや厚みを選べるため、ザックの空きスペースや好みに合わせて選びましょう。
携帯トイレ
山はトイレが設置されていない場合も多いため、マナーや環境保護の観点からも携帯トイレは非常に重要なアイテムです。
非常時に備えて必ず持参し、使用後は必ず持ち帰りましょう。軽量でコンパクトなものが多いため、ザックに入れても邪魔になりません。
また、携帯トイレは使い方が簡単なのも特徴。袋の中に凝固剤や吸収シートが入っているタイプが一般的のため、中で用を足せば完了です。
携帯トイレは自然環境を守るためにも、登山のマナーとしてぜひ準備してください。
ホイッスル・小型ナイフ
ホイッスルや小型ナイフは、万が一の遭難に備える重要なアイテムです。
ホイッスルは声を出すよりも遠くまで音が届き、体力を消耗しません。軽量かつコンパクトであるため、首から下げたりザックのポケットに入れておくと安心です。
また、小型ナイフは食料のカットやロープの切断、非常時の道具として役立ちます。登山用の軽量モデルや折りたたみ式があるため、携帯しやすいのも特徴です。
ただし、ナイフは取り扱いに注意し、刃物の管理を徹底しましょう。
軽量シート・簡易座布団
軽量シートや簡易座布団があれば、登山中も快適に休憩でき体力回復につながります。
軽量シートは折りたたみ式や空気を抜いて収納できるタイプが人気で、ザックのサイドポケットや上部に収納できます。
簡易座布団はクッション性があり、長時間座ってもお尻が痛くなりにくいです。特に春や秋、冬など地面が冷たい季節は、軽量シートや簡易座布団があると快適に過ごせます。
モバイルバッテリー
スマートフォンやGPS機器、ヘッドライトなど、電子機器のバッテリー切れを防ぐためにモバイルバッテリーは非常に便利です。
山の中では充電できる場所がほとんどないため、万が一の不測の事態に備えて容量の大きいモバイルバッテリーを持参しましょう。
最近では、ソーラー充電機能を搭載したモバイルバッテリーや、ソーラーパネルと組み合わせて使える製品も注目されています。
EcoFlowの『45Wソーラーパネル』は軽量で携帯しやすく、晴天時には太陽光でバッテリーを充電できるため、長期の山行やアウトドア活動に最適です。

また、『RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)』は磁石で簡単に装着できる独自のマグネット式充電に対応し、電子デバイスを手軽に充電できます。

EcoFlowのソーラーパネルやモバイルバッテリーは、山での快適さと安心感を高めてくれるおすすめアイテムです。ぜひこの機会に、商品詳細をチェックしてみてください。

登山の持ち物に関するよくある質問

最後に、登山の持ち物に関するよくある質問を詳しく解説します。
持ち物を軽量化する方法は?
登山の持ち物を軽量化するには、「本当に自分に必要なものか」を見直すことが重要です。
例えば、テントや寝袋、ザックなどの大型ギアは、素材を軽いものに買い替えることで大幅に軽量化できます。
また、行動食や日用品は個包装をまとめてジップロックに入れる、小分けボトルに移し替えるなど、細かな工夫も効果的です。
安全に関わるアイテムは削らず、快適さとのバランスを重視しましょう。
季節ごとで変わる持ち物は?
季節ごとに登山で必要な持ち物は大きく変わります。
- 春や秋:天候が変わりやすいため、体温調節できるアイテムが必須
- 夏:紫外線対策や熱中症対策アイテム
- 冬:ダウンジャケット、手袋、帽子、ネックウォーマーなど厚手の防寒着
季節ごとに必要となるアイテムを見直し、快適かつ安全に登山を楽しみましょう。
まとめ
登山を安全かつ快適に楽しむためには、絶対に必要なアイテムと、あると便利なアイテムをしっかりと準備することが大切です。
登山靴やレインウェア、ザックなどの基本装備はもちろん、季節や天候、コースの難易度に応じて必要な持ち物は変わります。
また、軽量化や効率化を意識しつつも、安全に関わる装備は決して削らず、自分の体力や経験、山の状況に合わせて最適な装備を選ぶことが重要です。
登山の快適さを上げるには、ソーラーパネルやモバイルバッテリーをおすすめします。ぜひこの機会に、購入をご検討ください。