太陽光発電に必要なソーラーパネルは自作できることをご存知でしょうか?必要なアイテムを揃え、正しい手順で進めれば、初めての方でもソーラーパネルを問題なく自作できます。
ソーラーパネルを自作すれば、既製品を購入する場合に比べて導入コストを抑えられる、デザインを自由に決められるなどのメリットがあります。しかし、その一方で複数のデメリットも考えられるため注意が必要です。
そこで今回は、ソーラーパネルの自作方法、自作するメリット・デメリット、おすすめの既製品を解説します。最後までご覧になれば、自作品と既製品それぞれの違いを理解でき、その上でご自身に適した導入方法を見つけられるはずです。
ソーラーパネルは自作できる?
太陽光発電システムを構築するためには、ソーラーパネルや蓄電池、チャージコントローラーなどの機器が必要になります。すべてを自作するのは難易度が極めて高いですが、ソーラーパネルだけなら十分実現可能だと言えるでしょう。
また、最近は自作キットが販売されていたり、ソーラーパネルの自作方法が公開されていたりするので、以前に比べて自作をするハードルが低くなっています。
太陽光発電に必要なソーラーパネルを自作すれば、業者やメーカーに依頼するよりも安価で導入できるため、興味がある方はぜひ一度自作をご検討ください。なお、電子工作の経験が一度でもある方なら、より快適にソーラーパネルの製作を進められるはずです。
ソーラーパネルを自作する方法
ソーラーパネルを自作する場合、以下のようなアイテムが必要になります。希望の完成形によっては必要アイテムが異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
- ソーラーセル
- はんだごて
- 合板
- フラックスペン
- グルー
- 枠用の木材
- 屋外用の塗料
- PET樹脂板
- 電動ドライバー
- ネジ
- 木材ブロック台
- シリコンシール
これらのアイテムはあくまで一例なので、必要であればアイテムを追加で用意しましょう。なお、ソーラーパネルの自作方法は以下の通りです。
手順1.セルをつなぎ合わせる
下準備として、セルをつなぎ合わせましょう。まずは合板を、ソーラーパネルをつなぎ合わせたときの形に合わせてカットします。この際、合板の端には2.5〜3cm程度の余りを残しておきます。
合板をカットしたら、セルを縦方向に8枚直列で接続したものを4つ作り、合板に貼り付けましょう。これで1枚のモジュールが完成します。
手順2.フレームパネルを作る
モジュールが完成したら、木材とデッキネジを使用し、保護するためのフレームパネルを作ります。枠の高さは、合板の周囲3cm程度がおすすめです。枠の幅が広すぎると、モジュールに影ができてしまうため注意が必要です。
枠に好きな色の塗料を塗ったあと、グルーを塗布して合板と枠の底をくっつけます。接着したことを確認したら、電動ドライバーで適切な位置に配線用の穴を2つあけます。
手順3.PET樹脂板で蓋をする
手順3として、PET樹脂板を枠の内側の寸法に合わせてカットし、枠の四隅にPET樹脂板を支える木製ブロック台を接着します。この際、ブロックは枠の高さよりも低いものを使用しましょう。
モジュールやバッテリー、充電コントローラーなど、各種配線が完了したら、PET樹脂板で蓋をします。その後、シリコンシールで枠とPET樹脂板をくっつけて完成です。
ソーラーパネルを自作する3つのメリット
専門知識がないと少々苦戦するソーラーパネルの自作ですが、実施すれば以下のようなメリットが見込めます。
- 既製品よりもコストを抑えられる
- 思い通りにデザインできる
- 自作したことによる達成感を得られる
それぞれのメリットを1つずつ解説します。
メリット1.既製品よりもコストを抑えられる
1つ目のメリットは、既製品よりもコストを抑えられることです。既製品のソーラーパネルだと、導入時に数十万円から数百万円のコストがかかります。
ポータブル電源や蓄電池をセットで導入する場合は、さらにコストがかさんでしまうため、予算にかなりの余裕がないと難しいと言えるでしょう。
一方、ソーラーパネルを自作すれば、導入時のコストは数万円程度に収まります。予算が浮けば、その分ほかの設備を充実させることが可能です。
メリット2.思い通りにデザインできる
思い通りにデザインできるところもメリットの1つです。既製品のソーラーパネルを購入する場合、限られた製品のなかから選択するため、自分好みのデザインが見つからない可能性があります。
その一方でソーラーパネルを自作すれば、使用するアイテムや塗料の色を調整して思い通りのデザインを実現できます。「自宅の外観に合ったソーラーパネルを導入したい」という方は、ソーラーパネルの自作をご検討ください。
メリット3.自作したことによる達成感を得られる
3つ目のメリットは、自作したことによる達成感を得られることです。ソーラーパネルを自作するとなれば、使用するアイテムをご自身で用意し、手間をかけて1から作り上げなければなりません。
ソーラーパネルの製作に時間と労力をかけたからこそ、完成後は自作でしか得られない達成感があります。自宅に設置してあるソーラーパネルを見るたびに、満ち足りた気持ちを思い出すことができるでしょう。
ソーラーパネルを自作する3つのデメリット
ソーラーパネルを自作すれば複数のメリットを得られますが、どちらかと言えばデメリットのほうが大きくなります。これからソーラーパネルを自作する予定の方は、始める前に以下のデメリットを確認しておきましょう。
- 専門技術がないと難易度が高い
- 完成度が低いと発火などのリスクが伴う
- 長期利用には向いていない
各デメリットを順番に解説します。
デメリット1.専門技術がないと難易度が高い
1つ目のデメリットは、専門技術がないと難易度が高いことです。専門知識やある程度の技術がないと、自作に必要なアイテムを揃えるのですら一苦労。
また、セルは割れやすく、取り扱いが難しいため、組み立てている最中に割ってしまうなんてことも。途中で組み立て方がわからなくなり、思うように進められないケースも多々あるため、最低限の知識と技術を身に付けた上で製作を始めましょう。
デメリット2.完成度が低いと発火などのリスクが伴う
完成度が低いと発火などのリスクが伴う点にも注意が必要です。ソーラーパネルの自作はバッテリーなどの電気機器を扱うため、配線の接続ミスでショートなどのトラブルが起こる可能性があります。
完成度によっては大事故につながる恐れもあるため、発火や爆発などのリスクを考慮した上で進めましょう。また、完成後は安全を確保するためにも、接触不良や膨張、加熱、発煙などの症状を、定期的に確認することが大切です。
デメリット3.長期利用には向いていない
自作のソーラーパネルは低コストで導入できますが、長期利用には向いていないというデメリットがあります。自作品は既製品に比べ、どうしても完成度が劣ってしまうため、10年以上の長期利用は難しいと言えます。
あらかじめ長期での利用が想定されている場合は、トータルコストを抑えるためにも、既製品の購入を検討してみてください。ソーラーパネルの利用期間に合わせて、安価で導入できる自作品なのか、長持ちする既製品なのかを選択しましょう。
ソーラーパネルの既製品ならEcoFlowがおすすめ
ソーラーパネルを自作する場合、どうしてもデメリットが気になってしまいます。専門技術があり、短期間の利用を想定するなら自作のほうが適しているかもしれませんが、それ以外のケースでは既製品の購入をおすすめします。
本サイトを運営するEcoFlowは、比較的安価なソーラーパネルを多数販売しております。ソーラーパネルの導入を検討している方は、ぜひ以下の製品をチェックしてみてください。
- 110Wソーラーパネル
- 160Wソーラーパネル
- 220W両面受光型ソーラーパネル
- 400Wソーラーパネル
それぞれの製品を詳しく解説します。
110Wソーラーパネル
安価でコンパクトな既製品を求めている方には、「110Wソーラーパネル」をおすすめします。本製品は税込み33,000円と、比較的安価で購入できるため、「予算に余裕がない」という方にも適しています。
また、高効率な単結晶シリコンセルで構成されており、ポータブル電源や電気機器を充電し、ポータブル電源に接続したときに機器を中断することなく稼働させ続けることが可能です。コンパクトかつ軽量で持ち運びやすいという点も魅力的。
寸法(展開時) | 42.0×178.5×2.5 cm |
寸法(折り畳み時) | 42.0×48.0×2.5 cm |
重量 | 6kg(チャージャー部分4kg) |
保証 | 12ヶ月 |
定格出力 | 110W(+/-5W) |
効率 | 22.8% |
接続タイプ | MC4 |
開回路電圧 | 21.8V (Vmp 18.4V) |
短絡電流 | 6.5A(Imp 6.0A) |
電池タイプ | 単結晶シリコン |
公式URL |
160Wソーラーパネル
続いて紹介する「160Wソーラーパネル」は、自宅やアウトドア、緊急時など、幅広い用途で活躍するソーラーパネルです。本製品は軽量デザインが採用されており、本体重量はおよそ7kgです。
折りたたみ可能で、外に持ち運ぶ際に荷物の負担になりづらいという利点があります。また、本製品は防水・防塵規格IP68を備えているため、急な天候変化が起きても安心して利用できます。
寸法(展開時) | 68×157×2.4 cm |
寸法(折り畳み時) | 68×42×2.4 cm |
重量 | 7.0KG (チャージャー部分5.0KG) |
保証 | 購入から12ヶ月 |
定格出力 | 160W(+/-5W) |
効率 | 21%-22% |
接続タイプ | MC4 |
開回路電圧 | 21.4V(Vmp 18.2V) |
短絡電流 | 9.6A(Imp 8.8A) |
電池タイプ | 単結晶シリコン |
公式URL |
220W両面受光型ソーラーパネル
「220W両面受光型ソーラーパネル」は、両面受光パネルを採用した高機能ソーラーパネルです。太陽光を表面から受けるだけでなく、裏面からも地上や屋上、大気中のあらゆる反射光を受光し、表面の分にプラスして発電量を得られます。
また、P68の防塵・防水仕様を備えた素材で、148度の耐熱性があるなど、自作では実現困難な性能を有しているのも特徴です。「ソーラーパネルの発電効率にこだわりたい」という方に推奨されます。
サイズ | 82×183×2.5cm |
重量 | 約9.5kg |
定格出力 | 表面 220W / 裏面 155W |
効率 | 22〜23% |
接続タイプ | MC4 |
開回路電圧 | 21.8V (Vmp 18.4V) |
短絡電流 | 13A (Imp 12.0A)表面/ 8.8A (Imp8.4A)裏面 |
電池タイプ | 単結晶シリコン |
公式URL |
400Wソーラーパネル
「400Wソーラーパネル」は、EcoFlow史上最も高出力を誇るソーラーパネルです。1枚でも驚きの出力にも関わらず、3枚を直列接続すれば最大1,200Wもの発電を可能にします。
自作では実現が難しいパワフルなソーラーパネルで、それでいて折りたたみにも対応。自宅での利用はもちろんのこと、登山やキャンプなどのアウトドア、災害などによる停電時にも活躍します。
サイズ | 約236.5×105.8×2.5 cm |
重量 | 約16.0kg |
効率 | 22.60% |
接続タイプ | MC4 |
開回路電圧 | 48V (Vmp 41V) |
短絡電流 | 11A (Imp 9.8A) |
公式URL |
太陽光発電をスムーズに行いたいなら「パワーシステム」
太陽光発電を本格的に行いたい場合は、自作品や既製品に関わらず、別途でポータブル電源やチャージコントローラーが必要になります。これらの製品をまとめて導入し、太陽光発電システムをスムーズに整えたいのであれば、EcoFlowが販売する「パワーシステム」をおすすめします。
EcoFlowのパワーシステムは、業界初のコンパクトなモジュール型電源システムです。太陽光発電に必要な5つのモジュールが1つのパワーハブに集約されており、ケーブルを挿して電源を入れるだけで作動します。
また、使用する状況に応じて、パワーシステムを自由にカスタマイズすることも可能です。「スムーズに太陽光発電システムを整えたい」という方は、ぜひ以下の公式サイトから製品情報をご確認ください。
【EcoFlowパワーシステムの2kWh/5kWh LFPバッテリー】
バッテリー容量 | 2,048Wh/5,120Wh |
蓄電池の種類 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
サイクル寿命 | 約3,000回/約3,500回 |
寸法 | 28.4×34.8×19.8cm/30×50×26cm |
正味重量 | 16.8kg/41kg |
IP保護等級 | IP54 |
→コンパクトな次世代RV&オフグリッドシステム「パワーシステム」はこちら
まとめ
本記事では、ソーラーパネルの自作方法、自作するメリット・デメリット、おすすめの既製品を解説しました。
太陽光発電システムすべてを自作するのは難易度が極めて高いですが、ソーラーパネルだけなら十分実現可能だと言えます。自作して設備を整えれば、既製品よりもコストを抑えられる、思い通りにデザインできるなどのメリットがある一方、複数のデメリットも考えられます。
あらかじめ長期利用を想定している場合は、自作品ではなく既製品のソーラーパネルの導入を検討してみてください。
なお、本サイトを運営するEcoFlowは、比較的安価なソーラーパネルを多数販売しております。既製品を購入予定の方は、ぜひ以下の公式サイトから製品情報をご確認ください。