ポータブル電源だけで生活することを夢見ている人もいるのではないでしょうか。
ただ、現実的に考えると完全にポータブル電源だけで生活するのは厳しいです。
この記事では、ポータブル電源だけで生活できるのか、生活する方法、ライフスタイル、維持できる生活をわかりやすく解説します。
ポータブル電源での生活について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ポータブル電源だけで生活できる?
完全にポータブル電源だけで生活するのは厳しいですが、使用するものの出力・容量によって変わるため、絶対に不可能とは断言できません。
リスクはありますが、方法によっては実現可能です。
ここでは、ポータブル電源だけで生活できるのかについて詳しく解説します。
完全にポータブル電源だけで生活するのは厳しい
完全にポータブル電源だけで生活するのは、正直厳しいです。
ポータブル電源はあくまでも持ち運びできる蓄電池であって、ソーラーパネルのように太陽光から電気を生み出せるわけではありません。
あらかじめ充電すれば数日分〜10日分のエネルギーを貯められるため、事前にフル充電さえしておけば一定の間だけ生活できるかもしれません。
しかし、電力の自給自足という観点で考えると太陽光発電設備が必要となります。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせて初めて電気を生み出せるようになるため、ポータブル電源だけで生活しようと考えている人は注意が必要となるでしょう。
必要な出力・容量によって変わる
どのようなデバイスや家電を使用するのかによって必要な出力・容量も変わります。
あまり電気を必要としない家庭なら、ポータブル電源を100%まで充電することで数日間〜10日間は生活できます。
大規模災害によって停電が発生しても、ポータブル電源のバッテリー残量がある程度ある限りは電気のある生活を続けられるでしょう。
仮に容量2,000Whのポータブル電源がある場合、スマホ・タブレット・パソコンの充電に数十時間〜数百時間は使用可能です。他の家電への給電も、数時間は可能です。
ただし、消費電力1,000Wのルームエアコンの稼働では1.6時間ほどしか持ちません。
ポータブル電源は平時や緊急時に一時的に使用するのには適していますが、本体のみでの生活には向いていません。
リスクがゼロではない
ポータブル電源だけでの生活は、一定のリスクがあります。
本体は安全性・耐久性に考慮して開発されているものの、何度も充放電を繰り返すことでバッテリーの劣化が進みます。
バッテリー残量100%の状況で充電を続けるのはもちろん、空の状態で放置するのもバッテリーの劣化につながるため、適切な管理が必要です。
高温多湿な場所で保管すると故障する可能性がある他、圧迫や衝撃によって発火・爆発する可能性もあるため、丁寧に扱わなければいけません。
ポータブル電源だけで生活すると、本体の破損によって一気に生活が破綻する場合があるからこそ、リスクがゼロとはいえません。
なお、他の記事ではポータブル電源でドライヤー・冷蔵庫・電子レンジは使えるのかについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→ポータブル電源でドライヤーは使える?メリット・デメリットや選び方を解説
→ポータブル電源で冷蔵庫は使える?主な活用シーンや動作させる際のポイントを解説
→ポータブル電源で電子レンジは使える?覚えておくべき知識や使用シーン、最適な製品の選び方を解説
ポータブル電源だけで生活する方法
ポータブル電源だけで生活するためには、工夫が必要です。ここでは、ポータブル電源だけで生活する方法について詳しく解説します。
初期費用とランニングコストを計算する
ポータブル電源だけで生活するなら、初期費用とランニングコストを計算しましょう。
ポータブル電源は、本体だけで数万円〜数十万円します。より高出力・大容量のものだと100万円を超えるものもあるため、初期費用は具体的に計算しておきたいです。
なかにはレンタルできるものやローンを組めるものもありますが、初期費用が後々足かせになるとポータブル電源だけで生活するのは難しいです。
購入後も定期的なメンテナンスなどでランニングコストがかかるため、お金の面でつまずかないよう予算計画は徹底しておいてください。
太陽光発電と互換性のあるものを導入する
太陽光発電と互換性のあるものを購入すれば、発電・蓄電が同時に行えます。
完全に電力の自給自足を考えるなら、ソーラーパネルとポータブル電源を一緒に導入して発電・蓄電の両方に対応できるようにしておくのが理想です。
ソーラーパネルだけだと停電時に起動できず発電できない他、ポータブル電源だけでも蓄電できないため、両方を備えておくのが安心でしょう。
毎日の充電を日課にして常に備える
毎日の充電を日課にして常に備えれば、数日間はポータブル電源だけで生活できます。
ポータブル電源はあらかじめ充電しておかないと意味がないのですが、事前に充電しておくことで平時はもちろん緊急時にも電力供給源として使用できます。
しかし、ケーブルをコンセントに挿しっぱなしにしたり、バッテリーが空のまま放っておいたりすると劣化しやすくなるため、満充電での充電・充電ゼロでの放置は避けてください。
FIT制度(固定価格買取制度)を活用する
ポータブル電源だけで生活するためには、初期費用・ランニングコストをうまく回収する必要があるため、FIT制度(固定価格買取制度)を活用しましょう。
FIT制度(固定価格買取制度)とは、家庭用太陽光発電設備の導入において10年間、大手電力会社に電気を買い取ってもらえる制度です。
毎日のように発電・蓄電を行っていると自家消費しきれずに余剰電力が発生することがあるため、電気を無駄にしないためにも売れる状態を作っておきたいです。
上記の制度をうまく活用すれば初期費用・ランニングコストと相殺できるため、間接的に経済的負担を軽減できます。
他の蓄電池搭載製品と併用する
ポータブル電源だけで生活するためには、他の蓄電池搭載製品と併用してください。
蓄電池を内蔵した製品には、以下のようなものがあります。
- ポータブル電源
- モバイルバッテリー
- 電気自動車
- 電動バイク
以上の4つは蓄電池を内蔵しており、一定期間・一定量の電気を貯めておけます。
ポータブル電源は前述の通りですが、モバイルバッテリーがあればスマホ・タブレット・パソコンなどのデバイスを充電するのに役立つでしょう。
電気自動車や電動バイクに至っては、本体そのものを蓄電池として利用できるものがあるため、コンバーターなどで他の家電にも給電できるようにしておくのが良いです。
あくまでもポータブル電源だけで生活するのにこだわるのであれば、高出力・大容量のモデルを導入するなど、必要な電力量に応じてご購入ください。
家をオール電化住宅にしたり、車を電気自動車・電動バイクにしたりするだけで電気主体の生活が送れるため、ポータブル電源以外の方法も検討してみましょう。
なお、他の記事ではポータブル電源で湯沸かしするなら電気ケトル、ポータブル電源でノートパソコンを使用するメリットについて解説しているため、あわせてご参照ください。
→ポータブル電源で湯沸かしするなら電気ケトル!おすすめする理由や注意点を解説
→ポータブル電源でノートパソコンを使用するメリットは?注意点や製品の選び方を解説
ポータブル電源を活用したライフスタイル
ポータブル電源があれば、オフグリッド生活・半オフグリッド生活・避難生活など多種多様なライフスタイルを実現可能です。
ここでは、ポータブル電源を活用したライフスタイルについて詳しく解説します。
ポータブル電源を活用したライフスタイル
ポータブル電源を活用したライフスタイルとしては、主に以下の3つがあります。
- オフグリッド生活
- 半オフグリッド生活
- 避難生活
オフグリッド生活は電力会社に頼らず太陽光発電のみで生活すること、半オフグリッド生活は電力会社に頼りつつも太陽光発電で生活することを指します。
ポータブル電源があれば避難生活もストレスなく送れるため、いざというときに備えて準備しておくのが良いでしょう。
エネルギーを効率的に管理するためには、ポータブル電源などの蓄電池に加えてソーラーパネルなどの太陽光発電があると良いです。
太陽光発電があれば半永久的にエネルギーを生み出せるため、持続可能な生活が可能です。
生み出したエネルギーを無駄にしないよう蓄電池と組み合わせれば、オフグリッド生活・半オフグリッド生活を実現できるのではないでしょうか。
なお、EcoFlowではポータブル電源と互換性のあるソーラーパネルをいくつか取り扱っている他、エクストラバッテリーも取り揃えています。
ソーラーパネルとエクストラバッテリーの両方があれば、電力会社に依存する生活から抜け出せる他、電気代の高騰にも備えられるでしょう。
詳しくは、EcoFlowの公式ホームページをご覧いただけると幸いです。
→EcoFlow ソーラーパネル
→EcoFlow エクストラバッテリー
ポータブル電源だけで生活するメリット
ポータブル電源だけで生活するメリットは、以下の通りです。
- アウトドアやリモートワークで快適に過ごせる
- 環境に優しいエコ・SDGsな生活を送れる
- 災害で生き延びられる確率がアップする
- 電気代の値上げに一喜一憂しなくて済む
- 電源のないところでも家電に給電できる
- 停電中に予備電源として使用できる
ポータブル電源だけでの生活は、アウトドアやリモートワークで快適に過ごせる点、環境に優しいエコ・SDGsな生活を送れる点、災害で生き延びられる確率がアップする点などがメリットとなります。
他には、電気代の値上げに一喜一憂しなくて済む他、電源のないところでも家電に給電できたり、停電中に予備電源として使用できたりするのが利点といえるでしょう。
ポータブル電源だけで生活するデメリット
ポータブル電源だけで生活するデメリットには、以下のようなものがあります。
- あらかじめ充電する必要がある
- 充電に時間がかかるものがある
- 単体では太陽光発電できない
- 停電中は充電できない
- 防水力が期待できない
- 持ち運びにくいものがある
- 予備の蓄電池が必要となる
ポータブル電源だけでの生活は、あらかじめ充電する必要がある点、充電に時間がかかるものがある点などがデメリットです。
他にも、単体では太陽光発電できなかったり停電中は充電できなかったりする他、防水力が期待できない、持ち運びにくいものがある、予備の蓄電池が必要となるなどの欠点も忘れてはなりません。
ただ、緊急時の対処さえ考えておけば、デメリットはさほど気になりません。
むしろ、メリットの方が目立つのではないでしょうか。
なお、他の記事ではポータブル電源の過放電を復活させる方法とは、ポータブル電源の充電残量が急に0になるのはなぜなのかについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→ポータブル電源の過放電を復活させる方法とは?復活が難しい場合の対処法も紹介
→ポータブル電源の充電残量が急に0になるのはなぜ?原因や対処法を詳しく解説!
ポータブル電源だけで維持できる生活
ここからは、ポータブル電源だけで維持できる生活について詳しく解説するため、あわせてご覧いただけると幸いです。
EcoFlow DELTA 3 Plus(約1,500Wh)やEcoFlow DELTA Pro 3(約4,000Wh)を例にしつつ、「ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力」で計算した使用時間を紹介します。
デバイスの充電は何時間できるのか
デバイスの充電に使用できるポータブル電源の時間は、以下を目安にしてください。
- スマホ(20~30Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約40~60時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約107~160時間 - タブレット(30~40Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約30~40時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約80~107時間 - ノートパソコン(50~60Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約20~24時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約53~64時間
あくまでも一つの基準でしかありませんが、高出力・大容量のポータブル電源があれば数十時間〜百数十時間はデバイスを充電可能です。
家電への給電は何時間できるのか
家電への給電に使用できるポータブル電源の時間は、以下を目安にしましょう。
- エアコン(400~500Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約2.4~3時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約6.4~8時間 - テレビ(52~67Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約18~23時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約48~62時間 - 冷蔵庫(300~800Wで計算)
→EcoFlow DELTA 3 Plusの場合:約1.5~4時間
→EcoFlow DELTA Pro 3の場合:約4~11時間
電化製品・電子機器によって大幅に変わりますが、高性能なポータブル電源があれば数時間〜数十時間は家電に給電できます。
まとめ
ポータブル電源だけで生活できるのか、生活する方法、ライフスタイル、維持できる生活を解説しました。
完全にポータブル電源だけで生活するのは、正直厳しいです。
ポータブル電源はあくまでもコンセントやシガーソケットから電力を一時的に貯めるだけで、ソーラーパネルのように自ら電気を生み出すことはできません。
フル充電しておけば数日〜10日ほどは生活できるものの、充電が切れてしまえば何もできなくなります。
ゆえに、ポータブル電源だけでの生活は厳しいといえるでしょう。
ただ、太陽光発電と組み合わせたり、他の蓄電池搭載製品と併用したりすることで、生活に必要なエネルギーを確保することは可能です。
うまく節電・売電すれば、ポータブル電源だけで持続可能な生活を実現できるかもしれません。
そのためには高出力・大容量のポータブル電源が必要となるため、もしポータブル電源だけでの生活を考えているなら、高性能なモデルをご購入ください。
例えば、EcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA 3 PlusやEcoFlow DELTA Pro 3などが便利です。
EcoFlow DELTA 3 PlusやEcoFlow DELTA Pro 3は高出力・大容量で急速充電にも対応している他、安全性・耐久性にも優れているため、ポータブル電源だけで生活したい人に良いでしょう。
商品の詳細については、以下のリンクからご覧いただけます。