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雷で停電する理由とは?復旧までの正しい行動や家庭でできる対策も紹介

突然の雷鳴とともに訪れる停電は、私たちを一瞬で混乱に陥れます。停電によって電化製品の故障が危惧されるだけでなく、長期化すると日常生活に深刻な問題を及ぼしかねません。雷によって停電が起きた時の対処法を理解し、必要な対策を講じておきましょう。

そこで今回は、雷によって停電が起きる原因や主な被害について解説します。対処法や対策も掲載しているので、雷による停電リスクを最小限にし、冷静に対処できる術を身に着けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

雷で停電が起きるのはなぜ?

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雷によって停電が起きる原因は、送電設備に影響を与えるためです。長時間の停電にはならずに、瞬停と呼ばれる瞬間的に生じる停電が起きる場合もあります。いずれの場合も、生じるメカニズムが分かっていなければ、パニックに陥りかねません。

雷によって停電が起きる原因について、詳しく見ていきましょう。

大半は送電設備の故障が原因

雷によって停電が起きる原因のほとんどは、送電設備の故障です。雷の瞬間的な電圧は、200万〜1億ボルトにも上ります。家庭用の電気の約100万倍にも相当する電圧を持つ雷が電線に流れると、許容電流をオーバーして切れる場合があるのです。

ただし、現在の送電設備は進化しており、送電機に落雷があると送電線路を遮断する場合があります。瞬時に別のルートに切り替えて電気供給を行うため、長時間の停電は発生しづらいです。

落雷で一瞬だけ停電する理由とは

長時間の停電には至らないまでも、故障点を持つ回路が一時的に遮断されてから再送電されるまでの間には、瞬間的な停電(瞬停)が起きます。瞬電が起きている時間は、約1分間です。正常に再送電できない場合は、さらに停電が長引く恐れもあるでしょう。

瞬停の7〜8割近くは落雷による影響が原因です。稀に電力会社から供給される電源が安定していても、大電力家電の使用により瞬停が起きる場合もあります。

雷による停電で想定される3つの被害

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瞬間的に停電が起きるだけなら特に問題ない、と思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、瞬間的にでも停電が起きると、以下のような被害をもたらす恐れがあります。

  • パソコンが誤動作やデータ消失を起こす
  • 雷サージで電化製品が故障する
  • プラグに触れると感電する

それぞれの被害について、詳しく見ていきましょう。

パソコンが誤動作やデータ消失を起こす

デスクトップパソコンを始めとするコンピュータ機器は、停電によって誤動作やデータ消失を起こす恐れがあります。デスクトップパソコンはバッテリーを持たないので、停電と同時に強制シャットダウンします。

停電の直前に実行中のプロセスや開かれているファイルが存在した場合は、正常に保存されません。その結果、ファイルシステムが不整合を起こし、データが破損したり失われたりする可能性があるのです。

雷サージで電化製品が故障する

雷が電線に伝わり、規定以上の過電流が家庭に流れ込む現象が雷サージです。雷サージが起きると、使用している電化製品が故障する恐れがあります。故障する可能性があるのは、電源ケーブルや電話回線、LANケーブルに接続している全ての電化製品です。

雷によって停電や瞬停が起きている場合は、送電設備に落雷したと考えられます。そのため、雷サージも同時に発生している可能性が十分にありえるでしょう。

プラグに触れると感電する

雷サージが起きている最中に電源プラグや電源コードを触ると、感電するリスクがあります。コードには規定を超える電力が流れているため、むやみやたらに触るのは危険です。

アースが不十分な場合にも、サージ電流が適切に地面に逃げずに配線や電化製品に高電圧が残っている恐れがあります。

雷で停電が発生したらどうする?正しい行動とは

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雷が引き起こす停電は予測が難しく、突然暗闇に包まれるとパニックになる方も多いでしょう。特に夜間の停電では視界が制限されるため、安全を最優先で確保する必要があります。雷で停電が起きた場合の正しい行動は、以下のとおりです。

  1. 電化製品に触れないよう安全を確保する
  2. 明かりを確保する
  3. ブレーカーが落ちていないか確認する
  4. 停電情報をリアルタイムで収集する

それぞれの行動を理解し、いざという時のシミュレーションを行っておきましょう。

1.電化製品に触れないよう安全を確保する

雷の電力は家庭用の電気の約100万倍に相当し、家庭のコンセントに流れている可能性があるので非常に危険です。電気の復旧を急ぐ前に、まずは身の安全を確保しましょう。

電化製品に触れないよう、壁から1m以上は離れてください。鉄筋の建築物や車は雷の影響を受けにくいので、雷が落ち着くまでは車内で待機するのもおすすめです。

2.明かりを確保する

雷が電線を切断している場合には停電が長期化する可能性があります。すぐに復旧しない場合には、状況を把握するために明かりを確保しましょう。

明かりには懐中電灯を使用するのがおすすめです。スマホのライトを使用して、万が一充電が切れてしまうと、復旧方法・災害情報の確認や家族への連絡ができません。

3.ブレーカーが落ちていないか確認する

停電を復旧させるためにブレーカーが落ちていないか確認してください。ブレーカーとは、電気を遮断する機能をもった装置を指します。ブレーカーの種類は、以下のとおりです。

ブレーカーの種類役割
漏電ブレーカー家屋内の漏電・電圧異常を察知して、電気供給を遮断する
アンペアブレーカー電気会社と契約しているアンペア数を超えた場合に、家全体の電気供給を遮断する
安全ブレーカー回路ごとの電気を管理し、電気を使い過ぎた回路の電気供給を遮断する

雷サージによってコンセントがショートしたり、過電流を察知したりすると、漏電ブレーカーが落ちる可能性があります。漏電ブレーカーが落ちている場合には、まずは漏電ブレーカー以外のブレーカーも全て切ってください。

その後、アンペアブレーカー、漏電ブレーカーの順に「入」に戻します。安全ブレーカーのレバーを順に「入」に戻していけば、どこかの回路で漏電ブレーカーが「切」になるはずです。反応のあった回路以外を「入」にすれば、漏電個所を除いて復旧します。

漏電は雷による一時的な過電流以外に原因がある可能性もあるので、素人判断はせずに専門業者に依頼しましょう。ブレーカーが落ちてないのに停電する場合の対処法が知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

ブレーカーが落ちてないのに停電する原因は?復旧方法や対処法を詳しく解説

4.停電情報をリアルタイムで収集する

ブレーカー操作でも電気が復旧しない場合には、雷やその他の災害による停電が考えられます。被害状況や復旧目途を確認するために、停電情報を収集しましょう。

スマホから収集する場合は、SNSではなく電力会社の公式ホームページを確認してください。スマホが使用できない場合は、電池式や手回し式のラジオを使用するのがおすすめです。

家庭でできる落雷による停電対策3選

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雷による電化製品の故障や感電などの被害は、以下のような方法で対策できます。また、停電が長期化しても非常用電源があれば、電気のある生活を継続できます。

  • 対策1|雷サージ保護機能付きの電源タップを使う
  • 対策2|電源ケーブルをコンセントから抜く
  • 対策3|非常用電源を備えておく

それぞれの停電対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|雷サージ保護機能付きの電源タップを使う

電源タップを雷サージ保護機能付きに変えることで、雷サージを防げる確率が高まります。サージ電流を外に追い出す雷サージ吸収素子が内蔵されているので、接続機器にサージ電流が流れません。外出していて、電化製品をコンセントから外せない場合に役立ちます。

対策2|電源ケーブルをコンセントから抜く

雷サージを完全に防ぐには、電源ケーブルをコンセントから抜くしかありません。電源をオフにしているだけでは、サージ電流が電化製品まで到達する可能性があります。電話線やLANケーブルにもサージ電流は流れるので、忘れずにコンセントから抜いておきましょう。

対策3|非常用電源を備えておく

電気設備の故障による停電は、復旧までに時間を要する恐れがあります。万が一、停電しても電気供給を持続できるように非常用電源を用意しておきましょう。非常用電源といえば、スマホの充電に使用するモバイルバッテリーを想像する方も多いのではないでしょうか。

しかし、モバイルバッテリーでは定格出力や容量が小さいため、停電対策には向いていません。そこでおすすめの非常用電源が、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリーを超える大量の電気を蓄え、緊急時に電化製品を動かせる機器を指します。

雷による停電発生時に重宝するポータブル電源

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雷による停電時にポータブル電源があれば、冷暖房機器を使った気温対策や調理家電を使った加熱調理が問題なく行えます。冷蔵庫も稼働できるので、食品が傷む心配はいりません。

雷による停電は一過性である場合がほとんどですが、送電設備の損傷が激しい場合は長期化する恐れもあります。ほとんど全ての家電を動かせるだけの定格出力と、最低でも3日間は電気を供給し続けられるだけの容量を備えたポータブル電源を選ぶと安心です。

EcoFlowは、雷を含む自然災害による停電対策に最適なポータブル電源として、中容量の「RIVERシリーズ」と大容量の「DELTAシリーズ」を販売しています。それぞれに共通する特徴は、以下のとおりです。

  • 純正弦波の採用により、使用する電気製品が故障する心配はいらない
  • 安全保護機能「BMS」を搭載し、過充電や過放電を防止する
  • X-Boost機能により、定格出力以上の電化製品を稼働できる
  • EPS機能・パススルー充電に対応している

機種固有の特徴について、詳しく見ていきましょう。

雷の停電対策に最適な製品1|中容量「RIVERシリーズ」

軽量かつコンパクトなボディで、収納性や持ち運びに優れたポータブル電源が「RIVERシリーズ」です。台風による雷で停電し、万が一避難を余儀なくされても、気軽に外に持ち出せます。「RIVERシリーズ」の主な特徴を見ていきましょう。

  • 8Kg以下の軽量かつコンパクト設計を誇る
  • 最大容量768Wh、最大出力1,200Wの性能で電化製品を稼働する
  • 10個の出力ポートから電化製品を同時に動かせる
  • 全機種アプリ対応により、どこにいてもスマホから遠隔操作できる
  • ソーラーパネルを使うと、停電中も最短2.5時間でフル充電できる

一人~2人暮らしの停電対策におすすめの機種です。外への持ち運びも想定されている方は、ぜひ製品の購入を検討してみてください。

家庭・屋外における蓄電池として活躍する「EcoFlow RIVERシリーズ」

雷の停電対策に最適な製品2|大容量「DELTAシリーズ」

家庭にある多種多様な家電を動かせる高出力と、数日間動かせる大容量を備えたポータブル電源が「DELTAシリーズ」です。万が一復旧するまでに3日以上を要しても、使用する家電によっては電気供給を続けられます。「DELTAシリーズ」の特徴を見ていきましょう。

  • 最大容量4,000Wh、最大出力3,750Wにより、99%以上の電化製品を長期間稼働する
  • 最大21,600Whまで容量を拡張できる
  • 15個の出力ポートから電化製品を同時に動かせる
  • わずか1時間でゼロから80%充電まで高速充電できる
  • ソーラーパネルを使うと、停電中も最短3時間でフル充電できる

21,600Whの超大容量は、家庭で使用する12日分の電力に相当します。3人以上の家族で雷による停電対策がしたい方や、地震や台風による停電対策も万全にしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してみてください。

停電の長期化にも対応できる「EcoFlow DELTA シリーズ」

落雷による停電対策としてあると便利なグッズ5選

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雷による停電は、いつ発生してもおかしくありません。停電時に困らないためには、以下のような停電対策グッズの準備が重要です。早めに揃えて、一か所にまとめておきましょう。

  • 懐中電灯
  • 防寒着
  • カセットコンロ
  • 現金
  • 携帯ラジオ

それぞれのグッズの特徴について、解説します。

懐中電灯

停電が起きるのは、必ずしも日中帯とは限りません。停電時に速やかに手元を照らせるように、懐中電灯を常備しておきましょう。夜に停電が起きると辺りは真っ暗闇に包まれます。

暗闇の中、手探りでブレーカー操作を行おうとすると、感電のリスクもあるでしょう。室内で足元や手元を照らす用途では、45〜100lm程度のLEDライトがおすすめです。

防寒着

停電が起きて非常用電源を持っていない場合、エアコンや扇風機、電気毛布などの冷暖房機器は全て使用できません。冷え込む夜や冬の時期に停電が起きた場合に備えて、防寒着を用意しておきましょう。

台風が接近している場合は、避難を余儀なくされる場合もあります。道中や避難所では寒さを感じやすいので、ダウンコートや手袋、マフラーの準備が重要です。

カセットコンロ

ガスが使えなくなる事態に備えて、カセットコンロも用意しておく必要があります。雷と同時に豪雨や暴風が発生してる場合、ガスメーターの安全装置が作動してガスの供給が止まる恐れがあります。オール電化住宅では、雷による停電だけでも加熱調理ができません。

カセットコンロがあれば、手軽に食材を加熱したりお湯を沸かしたりできます。特に赤ちゃんがいる家庭では、調乳に沸騰したお湯が必要不可欠です。

現金

停電時には、スーパーやコンビニで物を買う際に現金しか使えなくなる恐れがあります。そのため、少なくとも1万円〜2万円の現金は用意しておきましょう。停電が起きると、レジでキャッシュレス決済を認証するための端末が稼働しません。

ATMも稼働しないため、現金を引き出せなくなる可能性もあります。普段はキャッシュレス派で現金を一切持っていないという方は、特に注意してください。

携帯ラジオ

停電時に情報収集を行う手段として、携帯ラジオがあると便利です。雷を含む災害によって停電が発生した際には、電力会社が発信する正しい災害情報の収集が欠かせません。停電時に役立つ携帯ラジオの種類は、以下のとおりです。家庭に合ったタイプを選んでください。

携帯ラジオの種類特徴
乾電池式・市販の乾電池から給電する・連続使用時間が長い
充電池式・充電することで繰り返し使用できる・ポータブル電源があれば使用し続けられる
手回し充電式・付属のハンドルを回して給電する・電力が確保できない状況でも使用できる

まとめ

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本記事では、雷が引き起こす停電について解説してきました。

雷による停電は、送電設備の故障によって起こるケースがほとんどです。落雷が起きた送電線路は自動的に遮断され、再送電によって復旧します。再送電が上手くいかなかった場合には停電が長期化する恐れがあるため、非常用電源の備えが欠かせません。

EcoFlowでは、停電してから復旧するまで電気供給を継続できる大容量のポータブル電源を販売しています。災害による停電対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてみてください。

コンパクト軽量設計で外出先での使用も可能な中容量「EcoFlow RIVERシリーズ」
3人以上の家族でも快適な停電生活を実現する大容量「EcoFlow DELTA シリーズ」

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