こたつを24時間つけっぱなしにした場合の電気代が気になる方も多いでしょう。24時間使った場合の電気代は、目安として210〜420円程度になるケースが多いですが、こたつの種類や設定温度によって大きく変動します。
使用環境によっては、想像以上に光熱費がかさむかもしれません。とはいえ、こたつは足元からじんわり暖めてくれる便利な暖房器具です。適切な使い方を把握し、電気代を必要以上に上げない工夫を行うことが大切になります。
本記事では、こたつの電気代の計算方法や、ヒーターの種類ごとの24時間使用時の目安、ほかの暖房器具との比較、電気代を節約する具体的なコツについて解説します。
寒い冬を快適に乗り切りつつ、お財布にもやさしい暮らしを実現したい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
こたつの電気代はいくらかかる?
こたつの電気代は、使用時間や設定温度によって大きく変動します。特に長時間使用する場合はその分電力消費量が上がり、光熱費への影響も顕著になるでしょう。
一般的に1日あたりで考えると、目安として210〜420円程度になるケースが多い傾向にあります。実際にはこたつの消費電力や室温、地域の電力料金などによって前後しますが、何も対策を行わずにつけっぱなしにし続けると、月間の電気代が思わぬ額になる可能性があります。
寒冷地に住んでいる方や、断熱性の低い部屋で使う場合は、熱が外へ逃げやすい分だけ消費電力が増えるかもしれません。節約を目指すなら、保温効果を高める工夫やこまめな温度調整を行うことで、無駄な出費を抑えられます。
こたつの電気代の計算方法
こたつの電気代は、以下の計算式によって算出できます。
「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金(円/kWh)=電気代」
例えば、消費電力が0.4kW(400W)で1日8時間使用し、電力量料金が31円/kWhの場合、「0.4×8×31=99.2円」が1日の電気代です。こたつの一般的な消費電力は300W〜600W程度とされるため、各家庭の利用状況に合わせて計算式を応用してみてください。
注意点としては、設定温度や自動オンオフ機能などによって実際の通電時間が変化することがあります。同じ消費電力でも、部屋の気密性が高いほど短時間で室内が暖まり、電気代を抑えられるでしょう。
こたつを24時間つけっぱなしにした場合の電気代
こたつを1日中つけっぱなしにすると、どの種類のヒーターを使っているかによって電気代が大きく変わります。ここでは、代表的な3種類のヒーターを例に、24時間使用時のおおよその目安を見ていきましょう。
ヒーターの種類 | 1日の電気代 |
カーボンヒーター | 223.2円 |
石英管ヒーター | 372円 |
ハロゲンヒーター | 446.4円 |
なお、1日の電気代はあくまで目安であり、こたつの使い方によって変動する可能性がある点を覚えておきましょう。
カーボンヒーター
カーボンヒーターの場合、消費電力は約300Wが一般的です。1kWhあたり31円という電力量料金で計算すると、「0.3kW×24h×31円=223.2円」ほどかかります。
カーボンヒーターの特徴は、立ち上がりの速さと比較的低めの消費電力です。必要なときに素早く暖められるため、こまめなオンオフ運用にも向いています。
ただし、周囲への熱伝導が弱い製品だと、部屋全体が冷えている状態では暖房効率が落ちやすい点も覚えておきましょう。
石英管ヒーター
石英管ヒーターは、消費電力が約500W程度の製品が多く見られます。計算に当てはめると、「0.5kW×24h×31円=372円」となり、カーボンヒーターと比べてやや電気代が高くなります。
安定した温度を維持しやすい特性があり、長時間使用していても温度差をあまり感じにくい点がメリットです。とはいえ、初動で暖まるまで時間がかかる場合もあるため、急激な冷え込みにはほかの暖房器具との併用を検討するのも一案です。
ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターのこたつでは、消費電力が約600Wとなる場合が一般的です。24時間つけっぱなしだと、「0.6kW×24h×31円=446.4円」ほどの電気代になります。
即暖性に優れているため、スイッチを入れればすぐに熱を感じられる反面、長時間使用時の電気代は高くなる傾向があります。
自動温度制御機能やタイマー運転をうまく活用し、必要以上に通電し続けないよう工夫すると無駄なコストを抑えられるでしょう。
こたつとほかの暖房器具との電気代比較
暖房器具を選ぶ際は、こたつ以外の選択肢との比較も重要です。ここでは、代表的な暖房器具を24時間使用した場合の電気代の目安を紹介します。
暖房器具の種類 | 1日の電気代 |
エアコン | 約500円 |
ホットカーペット | 約200円 |
電気毛布 | 約100円 |
ファンヒーター | 約80円 |
これらの電気代は、製品の種類や設定温度によって大きく異なる場合があります。以下、各電気代について詳しく解説します。
エアコン
エアコンを1日24時間運転し続けた場合の電気代は、およそ500円前後となるケースが多いです。部屋全体を効率的に暖められるため、複数人が同じ部屋で過ごす状況では便利でしょう。
一方、古い機種やフィルター汚れがあると消費電力が増え、実際の電気代が上振れする恐れがあります。暖房効果が弱い場合はこたつとの併用も1つの手段ですが、それぞれをフル稼働させるとトータルコストが高くなる点には注意してください。
→冬に使用するエアコン(暖房)の電気代はどれくらい?効果的な節電対策も紹介
ホットカーペット
ホットカーペットは24時間連続使用すると、約200円の電気代になることが多いです。床からの熱がじわじわと伝わるため、足元を中心に暖まりたいときに重宝します。
ただし、表面が十分に暖まるまで時間がかかることや、薄着でいると上半身が寒いと感じる場合もあります。エアコンなどと組み合わせて、足元と上半身を別々に暖める方法をとるとより快適に過ごせるでしょう。
電気毛布
電気毛布を24時間使い続けると、100円程度の電気代になるとされています。こたつに比べると圧倒的に安上がりですが、その分適用範囲が布団やベッド周辺に限定される点は理解しておきましょう。
就寝時に活用するには優れたコストパフォーマンスを発揮するものの、日中に部屋全体を暖める用途には不向きです。
かじかむ手足を暖める目的でこたつと併用するケースもありますが、使い方を間違えると寝汗をかきやすくなるため注意が必要です。
→電気毛布における消費電力の目安は?使用時の電気代・消費電力を抑える方法
ファンヒーター
ファンヒーターを24時間運転した場合、電気代はおよそ80円となります。数ある暖房器具のなかでは電気代が抑えられる部類ですが、灯油やガスなど別の燃料費がかかる点を忘れずに計算に入れましょう。
温風を放出して、部屋を素早く暖める機能は魅力的です。しかし、燃焼時の排気による換気や、燃料補給の手間が必要となります。安全面にも気を配りながら取り扱いを行うことが大切です。
こたつの電気代を節約する方法
こたつの電気代を抑えるには、さまざまな工夫を取り入れるのが効果的です。ここからは、実践しやすい節約テクニックを6つ紹介していきます。
- 上掛け毛布を使う
- 設定温度を弱める
- ほかの暖房器具と併用する
- 新しいこたつに買い替える
- 電力会社を変更する
- 太陽光発電を行う
以下、各方法の詳細を順番に見ていきましょう。
方法1.上掛け毛布を使う
こたつ布団の上に毛布を重ねると、内部にたまった暖かい空気が逃げにくくなります。これにより設定温度を抑えても十分に暖を取れるようになり、結果として電力消費の削減が期待できるでしょう。
ただし、分厚い毛布を何枚も重ねすぎると通気性が悪くなり、布団内に湿気がこもる場合があります。適度な厚さの上掛け毛布を1〜2枚追加する程度にとどめ、こまめに乾燥や洗濯を行うのがおすすめです。
方法2.設定温度を弱める
こたつのスイッチを入れる際に、強設定ばかりを使っていると電気代がかさんでしまいます。徐々に設定温度を下げてみることで、それほど不快に感じない範囲で消費電力を抑えられるでしょう。
特に上半身を暖める必要がない場合は、最初に「強」で布団内を暖めたあとに「弱」へ切り替える運用を心がけてください。ヒーターが頻繁にオンオフを繰り返す機種の場合、こまめな温度調整がさらなる節電につながります。
方法3.ほかの暖房器具と併用する
部屋全体が極端に冷え込んでいる場合は、エアコンやファンヒーターとの併用も検討しましょう。ある程度室温が上がれば、こたつ自体の設定温度を低めに設定できるため、その分電気代を抑えられます。
部屋のなかの温度ムラが軽減され、暖房効率も向上するので、一石二鳥の効果が期待できます。
方法4.新しいこたつに買い替える
古いこたつは消費電力が高めのヒーターを搭載している場合があり、常時稼働させていると電気代が大きくなる恐れがあります。省エネ性能を高めた最新モデルに買い替えれば、長期的な光熱費削減が実現しやすいでしょう。
買い替え費用は無視できませんが、製品の寿命や年間の使用頻度を考慮すると、トータルコストは意外と早い段階で回収できる可能性があります。
ヒーターの種類の違いだけでなく、自動温度制御機能や安全装置の充実度にも注目して選んでみてください。
方法5.電力会社を変更する
暖房器具の料金が高い場合は、いっそのこと電力会社を変更するのも1つの手です。深夜に料金が安くなるプランや、特定時間帯が割引となるプランなど、ライフスタイルに合ったプランを見つければ、こたつの使用コストを大幅に下げられます。
ただし、契約変更の際には解約違約金や、ほかの料金割引との兼ね合いなども考慮する必要があります。各社の比較サイトやシミュレーターを活用して、自分に合った最適なプランを検討しましょう。
方法6.太陽光発電を行う
自宅に太陽光発電システムを導入すれば、日中に発電した電気を活用できるため、電力会社から購入する電力量を減らせます。こたつをはじめ、家中の家電にかかる電気代が大幅に下がる点が大きなメリットです。
初期費用はかかるものの、自治体の補助金や売電制度などを活用できるケースもあります。環境に配慮した再生可能エネルギーを利用することで、エコロジーと経済性の両立を目指した生活が実現できるでしょう。
→太陽光発電とは?仕組みや費用、導入までの手順、メリット・デメリットを解説
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→最大25%の発電効率を誇るEcoFlowのソーラーパネル/太陽光パネル
まとめ
本記事では、こたつの電気代の計算方法、ヒーターの種類ごとの24時間使用時の目安、ほかの暖房器具との比較、電気代を節約するコツについて解説しました。
こたつを24時間つけっぱなしにすると、消費電力や電力量料金によっては毎日数百円単位の電気代が発生し、月単位ではかなりの負担となります。
とはいえ、こたつはピンポイントで身体を暖められる暖房器具として根強い人気があり、上掛け毛布の活用や設定温度を弱めるといった工夫で電気代を抑えることが可能です。
また、エアコンやホットカーペット、電気毛布などの特性を知り、必要に応じて併用することで効率よく室内を暖められます。さらに、太陽光発電や省エネ性能の高いモデルを導入すれば、光熱費の大幅な削減も期待できるでしょう。