防災 新生活応援
Image 1

なぜ日本は地震が多いのか?地震が起こる理由・仕組みや種類を簡単に解説

世界で発生しているマグニチュード6以上の地震のうち、約2割は日本で起きています。そこで、なぜ日本は地震が多いのか、疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか。日本で地震が多い理由には、日本列島とプレートの位置が関係しています。

そこで本記事では、なぜ日本は地震が多いのかについて詳しく解説します。日本で起こる地震の種類と被害や、地震が多い日本で必要な対策も掲載しているので、日本で地震が多い理由を知り、適切な対策へとつなげたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

なぜ日本は地震が多いのか

地震が多い

日本では毎年のように震度6を超える大地震が起きており、なぜ日本はこんなに地震が多いのか不思議に思う方も多いでしょう。日本で地震が多い主な理由は、日本が4つのプレートに乗っているためです。

また、大地震を起こす可能性が高い活断層の存在も関係しています。まずは、地震が起きる仕組みを理解した後に、日本で地震が頻発する理由を見ていきましょう。

地震が起こる仕組みとは

地球の表面はいくつかのプレートで覆われており、それぞれのプレートは1年に数cmずつ動いています。プレート同士が境目でぶつかると、一方のプレートがもう一方のプレートの下にもぐり込むのが特徴です。

プレートが動き続けるとプレート同士のひずみが溜まっていき、ひずみに地盤が耐えきれなくなると、プレートが壊れたり亀裂が入ったりして地震が起きます。

また、引きずり込まれている陸のプレートの内部には、活断層と呼ばれる弱い部分が存在します。活断層がたまったひずみに耐えきれなくなり、地層やプレートが割れて上下・左右にずれた時に生じる揺れも地震です。

日本で地震が頻繁に起こる理由

日本で地震が多い理由は、日本が4枚ものプレートの境目に囲まれているためです。日本は北海道から関東地方にかけて陸のプレートである北アメリカプレートに乗っており、その東側には海のプレートである太平洋プレートがあります。

さらに、中部地方から沖縄地方までは陸のプレートであるユーラシアプレートに乗っており、その南東側には海のプレートであるフィリピン海プレートがあります。

地震は、プレートの境目で起こりやすいので、プレートの境目が周囲に多数存在する日本は、地震が多くなるのです。また、日本が乗っている陸のプレートには多くの活断層が存在することも、地震の発生頻度を高めています。

日本で起こる地震の種類と被害

地震 が 起こる 理由

日本で起こる地震は、大きく以下の2種類に分けられます。海溝型地震は、海の底を震源とし、広範囲に大きな揺れを発生させるのが特徴です。一方の内陸型地震は、陸を震源として、局地的に揺れを発生させます。

  • 海溝型地震|プレートが原因で起こる
  • 内陸型地震|活断層が原因で起こる

それぞれの種類別に特徴と被害について、詳しく見ていきましょう。

海溝型地震|プレートが原因で起こる

海溝型地震は、陸のプレートと海のプレートの境界で起こる地震です。広範囲のプレートが動くため、長時間大きく揺れています。海溝型地震の仕組みは、以下のとおりです。

  1. 海のプレートが陸のプレートの下にもぐり込む
  2. 海のプレートが陸のプレートの端を一緒に引きずり込む
  3. 引きずり込みに陸のプレートが耐えられなくなる
  4. 陸のプレートが元の形に戻ろうと跳ね返り、地震が起きる

海溝型地震は海の底を震源としているため、津波が発生します。

内陸型地震|活断層が原因で起こる

内陸型地震は、陸のプレートの活断層で起こる地震です。日本列島には、約2000の活断層が発見されています。内陸型地震の仕組みは、以下のとおりです。

  1. 陸のプレートの内部で、海のプレートによる押し引きの力が働く
  2. 活断層に割れ目が生じ、地殻やプレートが割れる
  3. プレートが上下・左右にずれて地震が起こる

直下型地震とも呼ばれ、震源の真上に都市がある場合は、甚大な被害をもたらします。震源が浅いため、被害は大きくなりやすいのが特徴です。周期が長く、場所によっては1万年に1回程度の頻度で発生します。

日本で地震が多い都道府県とは

地震が多い都道府県

気象庁が公表する震度データベース検索によると、2004年5月26日から2025年2月20日までの間で、震度6以上の地震が多かった県のトップ7は、以下のとおりです(※1)。

都道府県震度6以上の地震が起きた回数
1位:新潟県10
2位:熊本県8
3位:宮城県、石川県6
4位:福島県、茨城県、長野県5
5位:岩手県4
6位:北海道3
7位:大分県、静岡県2

※1参考:気象庁「震度データベース検索」

過去に日本で起きた巨大地震3選

日本で起きた巨大地震

海溝型地震と内陸型地震は、いずれも過去に日本で震度7の地震を観測し、甚大な被害をもたらしました。どちらの種類かによって、発生しうる二次災害は異なります。過去に日本で起きた巨大地震は、以下のとおりです。

  • 【内陸型】1995年|阪神・淡路大震災
  • 【海溝型】2011年|東日本大震災
  • 【内陸型】2024年|能登半島地震

それぞれの巨大地震について、詳しく見ていきましょう。

【内陸型】1995年|阪神・淡路大震災

1995年 1月17日に起きた阪神・淡路大震災は、マグニチュード7.3を観測した内陸型地震です(※2)。朝の5時46分と国民のほとんどが寝ている時間帯に起きたため、亡くなった6,434名のうち、80%以上は家具の転倒や家屋の倒壊による圧死でした。

特に六甲山地の活断層に沿って甚大な被害が及び、家屋倒壊に加えて、火災が182件、液状化現象が多発しています。ライフラインは、約260万戸で停電が発生しました。

※2参考:内閣府「阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要」

【海溝型】2011年|東日本大震災

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、宮城県牡鹿半島沖の海底を震源とする、マグニチュード9.0を記録した海溝型地震です(※3)。犠牲者は15,844名にのぼり、そのうち92.4%は津波による溺死でした。

巨大津波以外に、地盤沈下や液状化現象、石油コンビナート火災などが発生しています。約466万戸で停電が発生し、90%以上が復旧するのに8日を要しました(※4)。

※3参考:内閣府防災情報「東日本大震災の被害の概要」

※4参考:経済産業省「3月11日の地震により東北電で発生した広域停電の概要」

【内陸型】2024年|能登半島地震

2024年1月1日に起きた能登半島地震は、石川県能登地方を震源とする、マグニチュード7.6の内陸型地震です(※5)。能登半島の北に約100km伸びる活断層が一気に動いて、最大級の内陸型地震を引き起こしました。

死者515名、住家の全壊6,461棟に及ぶ甚大な被害をもたらしています。輪島市では、約240棟が焼損する大規模な火災が発生しました。最大の停電戸数は、約4万戸です。

※5参考:内閣府「令和6年能登半島地震に係る被害状況等について」

今後日本で予想されている巨大地震3選

地震 が 起こる 理由

地震が多い日本に住んでいる以上、巨大地震はいつ起きるか分かりません。しかし、特定の周期で繰り返し発生している地震に関しては、ある程度の確率が予測されています。今後、日本で予想されている巨大地震は、以下のとおりです。

  • 南海トラフ地震
  • 首都直下型地震
  • 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震

それぞれの巨大地震について、詳しく見ていきましょう。

南海トラフ地震

今後30年以内に80%程度の確率で起こると言われている巨大地震が、南海トラフ地震です(※6)。静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く海のプレートで発生します。

高知県や静岡県などでは震度7、四国や近畿などでは震度6、関東から九州にかけての広範囲では震度5弱以上の地震が予想されています。

※6参考:地震本部「長期評価による地震発生確率値の更新について」

首都直下型地震

今後30年以内に70%の確率で発生すると言われている巨大地震が、首都直下型地震です。南関東地域を震源として、マグニチュード7.3の地震が起きると予想されています。死者は2万3000人にのぼると予想されており、特に注意すべきは火災と倒壊です。

※7参考:内閣府「特集 首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)」

日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震

今後30年以内に60%の確率で発生すると言われている巨大地震が、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震です(※8)。房総沖から青森県東方沖の海溝「日本海溝」では、マグニチュード9.1・震度6強の地震が想定され、津波高は約30mにのぼります。

十勝沖から択捉島沖、それより東の海溝「千島海溝」で発生する地震は、マグニチュード9.3・震度7、津波高約28mです。死者数は、両地震合わせて約30万人と予想されています。

※8参考:気象庁「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震とは」

地震が多い日本で備えるべき対策3選

地震が多い日本で備えるべき対策

世界でも有数の地震大国である日本。大地震から自分や家族の命を守るためには、日頃からの備えが欠かせません。地震が多い日本で備えるべき対策は、以下のとおりです。

  • 住宅・建造物の耐震化を行う
  • ハザードマップを確認する
  • 防災グッズを備蓄する

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

住宅・建造物の耐震化を行う

家屋の損壊や全壊を防ぐためには、住宅の耐震化が重要です。2024年の能登半島地震で派生した住宅被害は、8万1649棟にのぼりました(※9)。特に1981年以前に旧耐震基準で建築された住宅の多くが、被害に見舞われました。

耐震化は、耐震診断、耐震改修計画、耐震改修工事の流れで進んでいきます。自治体から助成金が支給される場合もあるので、自治体のホームページで確認してみてください。

※9参考:内閣府「令和6年能登半島地震に係る被害状況等について」

ハザードマップを確認する

地震発生時に避難場所まで迅速かつ安全に避難するためには、ハザードマップの確認が欠かせません。ハザードマップとは、地域の被害想定区域や避難場所が記された地図です。

ハザードマップからは、地震発生時に近づくべきではない危険なエリアを特定でき、避難場所までの最適な避難経路を導き出せます。

防災グッズを備蓄する

地震が発生すると物流機能が止まり、スーパーやコンビニには人が殺到するため、簡単には物を入手できません。日頃から最低限、以下の防災グッズを備蓄しておきましょう。

  • 飲料水
  • 非常食
  • 懐中電灯
  • 防災ラジオ
  • 簡易トイレ
  • 衛生用品
  • 救急セット
  • ポータブル電源

女性には生理用品や着替え、子供にはお気に入りのおもちゃやおやつ、ペットにはゲージやペットフードなどが別途必要です。

地震が多い日本では必需品「ポータブル電源」

地震 が 起こる 理由

地震が多い日本に住んでいると、大小問わず地震の経験がある方も多いでしょう。地震による直接的な被害は受けなかったとしても、3日以上にのぼる大規模な停電に見舞われるリスクがあります。停電時に電気の給源を継続するには、ポータブル電源が必要です。

ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、停電中も電化製品に給電できる機器を指します。停電中にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。

  • エアコンや扇風機を稼働し、快適な気温で避難生活を送れる
  • 電子レンジやケトルを使い、非常食を簡単に温められる
  • 冷蔵庫に給電し、食品が傷むのを防げる
  • LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
  • 家族との連絡手段になるスマホを、常にフル充電にしておける
  • 防災ラジオを稼働し、災害情報を迅速に収集できる

ソーラーパネルと併用すれば、停電中も太陽光発電でポータブル電源を充電できます。

地震対策に必要な性能|おすすめの製品

地震による停電は、3日〜1週間以上も続くケースがあるので、高出力・大容量のポータブル電源を選びましょう。例えば、1日に以下の家電を使用すると仮定します。

  • エアコン(500W):5時間
  • 電子レンジ(800W):30分
  • 炊飯器(350W):1時間
  • ドライヤー(600W):1時間

停電が3日間続く場合には、最低でも出力2,250W・容量3,850Whのポータブル電源が必要です。家族の人数が増えれば、出力・容量はさらに必要になるでしょう。

EcoFlowは、定格出力3,600W・容量4,096Whのポータブル電源「DELTA Pro 3」を販売しています。「DELTA Pro 3」の特徴は、以下のとおりです。

  • X-Boost機能で最大5,100Wの家電を稼働できる
  • エクストラバッテリーで最大24kWhまで容量を拡張できる
  • わずか65分で0%から80%まで充電できる
  • ソーラーパネルを使えば、最速2時間10分で満充電できる
  • 動作音はわずか30dBなので、就寝中も安心して稼働できる
  • UPS機能によって停電時に10ms以内で電気供給源を切り替える
  • LFPバッテリーを採用し、10年以上も地震対策として活躍する

コンパクトなデザインかつ握りやすいハンドルを備えているので、自宅のあらゆる場所まで自由に移動できます。自宅の地震対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow DELTA Pro 3
4096Whのバッテリー容量を誇り、一度の充電で長時間の使用が可能です。大容量バッテリーであらゆるデバイスを長時間稼働させることができ、非常時やアウトドアでも安心して利用できます。

なぜ日本は地震が多いのかに関するよくある質問

地震 が 起こる 理由

最後に、なぜ日本は地震が多いのかに関するよくある質問を紹介します。

  • 火山や地震が多い日本環太平洋造山帯とは?
  • なぜ日本は地震や火山が多いのかを簡単に説明すると?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

火山や地震が多い環太平洋造山帯とは?

環太平洋造山帯とは、造山運動の影響を活発に受けるエリア(造山帯)の一種です。世界は大きく分けて「安定陸塊」「古期造山帯」「新期造山帯」の3つの大地からできています。

環太平洋造山帯は、新期造山帯に含まれます。新期造山帯では、火山活動や地震が頻繁に起きており、世界の大半の地震が環太平洋造山帯で起きているのが特徴です。日本も、環太平洋造山帯を通っています。

なぜ日本は地震や火山が多いのかを簡単に説明すると?

日本列島は、4枚のプレートが衝突している場所の近くに位置しています。プレートの境目では、一方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込み、元の形に戻ろうと跳ね返った時に起こるのが地震です。プレートが沈み込む場所では、火山活動も活発になります。

そのため、プレートの境目が多い日本では、地震や火山が多くなるのです。日本ほど多くのプレートがせめぎ合う場所は、世界中で他にありません。

まとめ

地震 が 多い

本記事では、なぜ日本は地震が多いのかについて解説してきました。

日本で地震が多いのは、4つのプレートが衝突する場所の近くに位置しているためです。プレートの境目では、プレート同士がぶつかり合い、片方がもう片方の下に沈み込みます。沈み込んだプレートは、元の形に戻ろうと反発して地震が起きるのです。

海のプレートの沈み込みによって起きる地震は、海溝型地震と呼ばれます。一方で、陸のプレートにある活断層が原因の地震は、内陸型地震です。地震が多い日本に住んでいる以上は、日頃からの備えが欠かせません。

EcoFlowでは、停電時の非常用電源になる高出力・大容量のポータブル電源を販売しています。3日〜1週間にのぼる大規模な停電中も、自宅で電気供給を継続したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

Image 1

コメントを書く

コメントを入力してください
お名前を入力してください