日本を象徴する美しい富士山ですが、もし噴火したら私たちの生活は一変します。被害は周辺地域だけにとどまらず、広範囲に及ぶでしょう。前回の噴火からは300年以上が経過しているため、近い将来に噴火する可能性は十分にあります。
そこで本記事では、富士山が噴火したらどうなるのかについて解説します。火山灰の降灰範囲や適切な対処法、事前にできる対策も掲載しているので、富士山の噴火に備えて対策を万全にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
富士山が噴火したらどうなる?5つの災害

富士山は、歴史的に何度も噴火している活火山です。最後の噴火は、江戸時代の1707年に起きた「宝永噴火」にまでさかのぼります。万が一、富士山が噴火したら、被害は周辺地域だけに留まりません。富士山の噴火による被害は、以下のとおりです。
- 被害1|噴石・火山灰
- 被害2|火砕流・火砕サージ
- 被害3|溶岩流
- 被害4|火山性地震
- 被害5|ライフラインの停止
それぞれの被害について、詳しく見ていきましょう。
被害1|噴石・火山灰
富士山が噴火したら広範囲に及ぶ被害として、噴石・火山灰が挙げられます。噴石とは、噴火によって火口から吹き飛ばされる岩石です。20〜30cmほどの大きな噴石になれば、弾道を描いて市街地に飛散し、コンクリートの建物に穴を空けるほどの威力を持ちます。
噴火による噴出物のうち、直径2mm未満の細かいものを火山灰と呼びます。火山灰は直接命を奪うほどの危険性はないものの、風に乗って広範囲に降灰するのが特徴です。
被害2|火砕流・火砕サージ
火砕流(火砕サージ)は、火山灰や岩石、火山ガスなどが一体となって高速で斜面を流れ落ちてくる現象です。火砕流の速度は、時速100km以上にのぼる場合もあります。
大抵の火砕流は400〜700℃あり、巻き込まれたらひとたまりもありません。地形的に低い場所を流れ落ちるため、数10〜100mほどの高さがある場所に避難する必要があります。
被害3|溶岩流
火口から噴出した高温のマグマが地表を流れ下る現象が、溶岩流です。火砕流に比べるとゆっくり流れるので、噴火してからでも逃げ切れる可能性があります。
ただし、静岡県が令和3年に更新した富士山ハザードマップによると、大規模な溶岩流が流れ落ちた場合、新幹線や高速道路の一部が飲み込まれます(※1)。
※1参考:静岡県公式ホームページ「富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)」
被害4|火山性地震
富士山が噴火したら、直下型の火山性地震が起こります。マグマの動きや熱水の活動、噴火などによって発生し、火山活動が活発になると発生頻度も増えるのが特徴です。
一般的にはマグニチュード5以下の小さい地震が多く、揺れも震度1以下にとどまります。範囲は周辺地域のみで、首都圏への影響はほとんどありません。
被害5|ライフラインの停止
富士山が噴火したら、周辺地域ではライフラインが停止する可能性があります。ライフラインとは、電気・ガス・水道などの生活に必要不可欠なインフラです。富士山の噴火によって、ライフラインは以下のような被害に見舞われます。
- 電気:火山灰によって送電線がショートし、停電が起きる
- 通信:通信アンテナに火山灰が積もり、通信障害が発生する
- 交通:溶岩流が道路や線路を飲み込み、運行が遮断される
- 上水道:火山灰で浄水場のろ過装置が詰まり、断水が発生する
富士山が噴火したら影響はどこまで及ぶ?

富士山が噴火したら、溶岩流は東名高速道路、新東名高速道路、東海道新幹線まで到達する可能性があります。東名高速道路まで到達するのは、噴火から最短で2時間後です。
静岡県が公表する降灰の可能性マップによると、火山灰は神奈川県で30cm、東京で10cm、千葉県で2cm程度積もります(※2)。火山灰が積もった首都圏一帯で雨が降ると、土石流が発生しやすくなるため、注意が必要です。
富士山が噴火したらどうする?適切な対処法

富士山が噴火したらどうするべきか、正しい行動を理解しておかなければ、被災時にかえって危険な行動を取る恐れがあります。富士山が噴火した時の行動は、以下のとおりです。
- 1.できるだけ噴火口から離れる
- 2.身近な物で頭部や口元を覆う
- 3.噴火警報の指示に従う
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
1.できるだけ噴火口から離れる
富士山で登山中に噴火した場合、できるだけ噴火口から離れてください。火砕流や泥流の被害を防ぐために、噴火口の下流方向に逃げるのは避けましょう。
気象庁が公表する噴火警戒レベルによると、火山活動は落ち着いているレベル1の段階で火口周辺への立入は規制されます(※3)。
※3参考:気象庁「噴火警戒レベルの説明」
2.身近な物で頭部や口元を覆う
噴石や火山灰を避けるため、ヘルメットやマスク、ゴーグルで頭部や口元を覆いましょう。専用の道具を持っていなければ、リュックやタオルでも問題ありません。
富士山の噴火口から少し離れた程度では、噴石が頭に当たって致命傷になるリスクがあります。火山灰を大量に浴びると、呼吸器系や目、鼻、喉に悪影響を及ぼしかねません。
3.噴火警報の指示に従う
富士山が噴火したら、まずは身の安全を確保し、噴火警報の指示に従いましょう。富士山が噴火して以下のいずれかに該当する場合、気象庁は警戒が必要な範囲を明示し、噴火警戒レベルと噴火警報を公表します。
- 生命に危険を及ぼす火山現象が予想される
- 危険が及ぶ範囲の拡大が予想される
被害の規模によっては時間的猶予がない可能性もあるので、噴火警報をしっかり聞き、自治体の指示に従って素早く避難してください。
富士山の噴火に備えて今すぐできる5つの対策

富士山が噴火したら火山灰が降り注ぎ、車を動かせなくなったり、木造建物が倒壊したりする恐れがあります。富士山の噴火による影響範囲は、静岡、神奈川、東京、埼玉、千葉です。富士山の噴火に備えて、以下の対策を行いましょう。
- 対策1|富士山ハザードマップを確認する
- 対策2|噴火警報・予報をこまめに確認する
- 対策3|近隣住民との協力体制を整備する
- 対策4|ヘルメット・マスク・ゴーグルを用意する
- 対策5|防災グッズを備蓄する
それぞれの対策について、詳しく解説します。
対策1|富士山ハザードマップを確認する
富士山ハザードマップを入手し、自分が住んでいる地域で想定されている被害を把握しましょう。富士山ハザードマップとは、富士山の噴火で影響が及ぶ範囲を地図上に記したものです。富士山ハザードマップには、以下の2種類があります。
- ドリルマップ:任意の開始点における災害シミュレーション結果が描画されている
- 可能性マップ:各開始点のドリルマップを重ねて包絡線としている
富士山の噴火で起こりえる火砕流・火砕サージ、噴石、溶岩流、火山灰などの被害は、それぞれ時間的猶予が異なります。富士山ハザードマップで想定される被害の種類を把握できれば、逃げ遅れるリスクを最小限にできるでしょう。
対策2|噴火警報・予報をこまめに確認する
富士山が噴火したら、気象庁や自治体が発表する噴火警報・予報をこまめに確認してください。気象庁が定める噴火警戒レベルと対応する警報・予報は、以下のとおりです(※3)。
噴火警戒レベル | 警報・予報の名称 | 住民の行動 |
レベル5:避難 | ・噴火警報(居住地域)・噴火警報 | 危険な居住地域から避難が必要 |
レベル4:高齢者等避難 | 警戒が必要な居住地域での要配慮者の避難、住民の避難準備が必要 | |
レベル3:入山規制 | ・噴火警報(火口周辺)・火口周辺警報 | 状況に応じて要配慮者の避難準備が必要 |
レベル2:火口周辺規制 | 状況に応じて火山活動に関する情報収集、避難手順の確認が必要 | |
レベル1:活火山に留意 | 噴火予報 |
対策3|近隣住民との協力体制を整備する
富士山の噴火による被害を最小限に抑えるには、近隣住民との協力が欠かせません。普段からコミュニケーションを図り、近隣住民との協力体制を整備しておきましょう。
特に高齢者や体の不自由な方が近所に住んでいる場合、被災した際には積極的に声かけを行ってください。万が一、少ない物資での生活を余儀なくされても、協力体制が整っていれば、近隣住民と必要な物資を分け合える可能性があります。
対策4|ヘルメット・マスク・ゴーグルを用意する
噴石や火山灰から身を守るため、ヘルメット・マスク・ゴーグルを用意しておきましょう。ヘルメットを着用していれば、大きな噴石が降ってきても頭を守れます。火山灰が積もっている地面に雨が付着すると滑りやすくなるため、転倒時の怪我防止にもつながります。
防塵マスクや防塵ゴーグルは、火山灰から呼吸器や目、鼻、口を守るために欠かせません。通常のマスク・ゴーグルよりも顔との密着感があり、火山灰の侵入を徹底的に防げます。
対策5|防災グッズを備蓄する
富士山が噴火したら、物流機能が停止して簡単には物資を調達できない恐れがあります。いつ富士山が噴火しても避難生活が送れるよう、以下の防災グッズを備蓄しておきましょう。
- 飲料水
- 非常食
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 衛生用品
- 携帯トイレ
- 救急セット
- ポータブル電源
救急セットの中身には、体調不良で使う常備薬に加えて、噴石や火山灰、溶岩流などによる怪我に備えた消毒液、包帯、絆創膏も必要です。
富士山が噴火したら停電?ポータブル電源の必要性

富士山が噴火したら、火山灰は首都圏の広域に達し、わずか数時間で停電が発生する恐れがあります。2016年に起きた阿蘇山の噴火では、0.3cm程度の降灰で停電が発生しました(※4)。富士山の噴火では、東京周辺で10cmも降灰すると予想されています。
噴火による停電時に電化製品を動かすには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。停電時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
- 電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に温かい料理が作れる
- 冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防ぐ
- LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
- 情報収集や連絡手段になるスマホを常にフル充電にしておける
ポータブル電源は持ち運びできるので、在宅避難だけでなく避難所でも大活躍します。
富士山の噴火対策に必要な性能|おすすめの製品
富士山の噴火対策として用意するポータブル電源は、在宅避難と避難所のどちらを想定するかによって異なります。富士山が噴火しても、気象庁から避難指示が出ておらず、自宅が安全性や機能面で問題なければ、在宅避難が可能です。
在宅避難で使用するポータブル電源は、復旧するまでの3〜7日間、電気を供給し続けられる大容量の製品を選びましょう。ソーラーパネルと併用すれば、充電切れに困る心配はありません。一方の避難所を想定する場合は、軽量コンパクトなポータブル電源が必要です。
EcoFlowは、富士山の噴火対策に最適な以下のポータブル電源を販売しています。
- 在宅避難用「DELTA 3 Plus」
- 避難所用「RIVER 3 Plus (290)」
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
RIVER 3 Plus (290)
定格出力600W、容量286Whのポータブル電源。わずか約4.7kgの軽量小型設計なので、富士山が噴火したら避難所まで迅速に持ち運べます。X-Boostで最大900Wの家電も稼働できるので、避難所で電気毛布やLEDランタン、スマホなどに同時給電が可能です。
GaNテクノロジー搭載で電化製品の稼働時間は2倍になっています。防水、耐火、耐衝撃設計により、避難時に強い衝撃が加わっても安全に使用できます。30dB以下の静音設計なので、避難所で使用しても他の被災者の迷惑になりません。

DELTA 3 Plus
定格出力1500W、容量1024Whのポータブル電源。容量は最大5kWhまで拡張できるので、大家族でも安心です。X-Boost機能で自宅にあるほとんど全ての家電(2000Wまで)を稼働できます。約12.5kgの小型設計により、自宅のあらゆる場所で大活躍です。
高度なUPS機能を搭載しているので、火山灰による停電時には10ms未満で電気供給源を切り替えます。IP65防水・防塵規格に準拠しており、火山の噴火対策に最適な製品と言えるでしょう。13個の出力ポートからは、複数台の家電に同時給電が可能です。

富士山が噴火したらどうなるかに関するよくある質問

最後に、富士山が噴火したらどうなるかに関するよくある質問を紹介します。
- 富士山が噴火したら東京まで影響が及ぶ?
- もし富士山が噴火したらどこに逃げる?
- 富士山の噴火は事前に予測できる?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
富士山が噴火したら東京まで影響が及ぶ?
富士山が噴火したら、東京まで影響が及びます。静岡県が公表する富士山ハザードマップによると、東京都では火山灰が10cm堆積し、土石流が発生する恐れがあります(※2)。
富士山が最後に噴火したのは約300年前なので、いつ噴火してもおかしくありません。東京にお住まいの方は、火山灰の降灰に備えて防災グッズや防塵マスク、防塵ゴーグルを常備しておきましょう。
もし富士山が噴火したらどこに逃げる?
富士山が噴火したら、火口周辺からできるだけ遠くに逃げてください。闇雲に避難すると、かえって身を危険にさらす恐れがあるため、富士山ハザードマップで安全な避難経路を把握しましょう。富士山ハザードマップは、溶岩流や噴石など、主な災害別に分かれています。
富士山の噴火は事前に予測できる?
富士山が噴火する前にはマグマが動き始めるため、予兆を得られる可能性が高いでしょう。伊豆大島(1986年)や三宅島(1983年)の噴火では、マグマが火山の下で動き始めた際に地震が発生しました。地震から約2時間後に噴火が起きています。
まとめ

本記事では、富士山が噴火したらどうなるかについて解説してきました。
富士山が噴火したら、噴石や火山灰、火砕流(火砕サージ)、溶岩流、火山性地震などの被害に見舞われます。火山灰が市街地に降り積もると、ライフラインが停止するリスクもあります。被害規模は地域によって異なるため、富士山ハザードマップを確認しましょう。
富士山の噴火による被害は、静岡だけでなく、東京や神奈川、千葉、埼玉にまで及びます。富士山はいつ噴火してもおかしくないので、今すぐ必要な物資を揃えておきましょう。
EcoFlowでは、富士山の噴火による停電時に電気供給を継続できるポータブル電源を販売しています。在宅避難または避難所で快適な生活を送りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。