車のエンジンは「ちょっとくらいならつけっぱなしでいいか」と考える人もいるのですが、かけっぱなしにするのは危険です。
最悪の場合は命を落としたり、法律に抵触したりする可能性があるため、状況に合わせてエンジンは切っておくのが良いでしょう。
この記事では、アイドリング状態の車では何ができるのか、車のエンジンつけっぱなしで気を付けたいこと、エンジンかけっぱなしで停車する注意点をわかりやすく解説します。
車のエンジンのリスクについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
アイドリング状態の車では何ができる?
車をアイドリング状態にすることで、いくつかの機能が利用可能です。ここでは、アイドリング状態の車では何ができるのかについて詳しく解説します。
エアコンの使用
アイドリング状態の車だと、エアコンが使用できます。
エアコンはエンジンつけっぱなしで使用する人が多く、暑さや寒さを和らげるための手段として使用する人が少なくありません。
エンジンを切った状態でもエアコンは使用できますが、エンジン停止の状態で使用すると単なる送風となり、扇風機のような役割しか持てません。
そのため、車内の空調機能を最大限に活かすならアイドリングが必要です。
デバイスの充電
アイドリング状態の車なら、デバイスの充電が可能です。
シガーライターを加熱するためにあるシガーソケットにスマホ・タブレット・パソコンなどを接続すれば、簡単に充電できます。
別名アクセサリーソケットと呼ばれるシガーソケットがあれば、簡単にデバイスを充電できるため、緊急時の電力源として使用するのが良いでしょう。
災害時には車そのものが簡易的な蓄電池となるため、効果的に使用してみてください。
なお、他の記事ではキャンピングカーで始める車中泊生活、車中泊はサービスエリア・パーキングエリアでできるのかについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→キャンピングカーで始める車中泊生活!魅力や注意点、必要な事前準備を紹介
→車中泊はサービスエリア・パーキングエリアでできる?高速道路でのルールと注意点を解説
車のエンジンつけっぱなしで気を付けたいこと
車のエンジンつけっぱなしは一酸化炭素中毒になったり、エンジン音がうるさいと苦情が入ったりするため、十分に気を付けたいです。
ここでは、車のエンジンつけっぱなしで気を付けたいことについて詳しく解説します。
一酸化炭素中毒になるかもしれない
車のエンジンをつけっぱなしにすると、一酸化炭素中毒になる可能性があります。
よくあるのが雪国でアイドリング状態にしていて、気づかないうちに雪が積もり、一酸化炭素中毒を発症するケースです。
本来、車はマフラーから排気する構造になっているのですが、マフラーが雪に覆われるとうまく空気を吐き出せず、排気ガスが車内に充満します。
実際に一酸化炭素中毒を引き起こし、命を落とす人も珍しくありません。
雪国ではくれぐれもエンジンかけっぱなしで過ごさないよう気を付けたいです。
エンジン音がうるさいと苦情が入る
車のエンジンをかけっぱなしにすると、エンジン音がうるさいと苦情が入る場合があります。
アイドリングによる騒音・振動は十分な迷惑行為となるため、長時間エンジンをつけっぱなしにするのは避けたいです。
本人は気にしなくても近所の人は気になる可能性があるからこそ、停車中はエンジンを切っておくのが望ましいでしょう。
どうしてもエンジンを起動させておかなければいけない状況でない限りは、極力無駄にアイドリングしないようお気を付けください。
エンジンオイルが劣化しやすくなる
車の状況によっては、エンジンオイルが劣化することがあります。
エンジンオイルが劣化すると部品の摩耗が激しくなり、結果的に故障などのトラブルに発展する恐れがあるため、エンジンのつけっぱなしは避けたいです。
新しい車は問題なくとも古い車はエンジンオイルの劣化が進みやすいため、無駄にアイドリングせずに1回1回きちんと切るのが良いでしょう。
エンジンルームに熱がこもりやすくなる
車の状態によっては、エンジンルームに熱がこもることもあります。
エンジンルームに熱がこもるとオーバーヒートしやすくなり、最終的には故障などのトラブルに発展する恐れがあるため、エンジンのかけっぱなしは控えましょう。
何度もエンジンルームに負荷をかけると熱がこもって壊れやすくなるため、アイドリングは意識的にやめるようにしてください。
エンジンそのものの交換が必要となると相応の費用がかかるからこそ、普段から丁寧に扱うことが必要です。
ガソリンを無駄する可能性がある
過度なアイドリングは、ガソリンを無駄にする可能性があります。
車種によって燃費は変わりますが、おおよそ10分間アイドリングするだけで約130mlのガソリンを消費するため、経済的ではありません。
いつでもどこでも給油できる環境であれば良いものの、燃費が悪い車だと気づかないうちにガス欠になっている場合があるからこそ、十分に気を付けたいです。
バッテリーが上がる場合がある
無駄にアイドリングを続けると、バッテリーが上がる場合があります。
エアコンの使用・デバイスの充電・ランプの点灯など、エンジンつけっぱなしで特定の行動をするとバッテリーが上がりやすいです。
災害時に逃げようにもバッテリーが上がっていると身動きできず避難できないため、くれぐれもエンジンをかけたまま作業することのないようお気を付けください。
平時でもバッテリーが上がると復旧するのが大変だからこそ、普段からバッテリーは丁寧に扱いましょう。
法律に抵触することがある
エンジンをかけたまま車から離れると、道路交通法違反となることがあります。
私有地であれば構いませんが、公共の道路などでエンジンをつけたままいなくなると法律に抵触するため、エンジン起動中は車から離れないよう気を付けておきたいです。
どうしても車から離れなくてはならないのなら、一度エンジンを切り、ロックをかけてから離れてください。
単純にキーを挿しっぱなしで本人がいなくなると周囲に迷惑がかかる他、盗まれることもあるからこそ、エンジンを起動したままいなくならないよう気を付けましょう。
なお、他の記事では車のバッテリー上がりは自然回復するのか、オルタネーターの仕組みとはについて解説しているため、あわせてご参照ください。
→車のバッテリー上がりは自然回復する?上がったときの対処法4選と防ぐための対策3選
→オルタネーターの仕組みとは?ダイナモとの違い、点検・交換方法を解説
エンジンかけっぱなしで停車する注意点
エンジンかけっぱなしで車を止めるなら、他人の敷地に無断で侵入しない、停車禁止・駐車禁止の場所には停めない、迷惑にならないよう配慮するなどの注意が必要です。
ここでは、エンジンかけっぱなしで停車する注意点について詳しく解説します。
誤操作で事故を起こさないようにする
エンジンをかけたままにしておくと、誤操作によって事故を起こすことがあります。
エンジンがついたままだとアクセル・ハンドル・ブレーキが簡単に動く状態となり、ちょっと手や足を引っかけるだけで発進・後退するため、非常に危険です。
最近では誤操作による事故を防ぐよう車体の前後にセンサーが組み込まれた車種もありますが、緊急停止など最先端の安全装置を持たない車も珍しくありません。
誤操作によって誰かに危害を加えた場合は逮捕される他、尊い人命を奪ってしまう可能性があるからこそ、ドライバーは常に警戒が必要となるでしょう。
他人の敷地に無断で侵入しないようにする
事情があってやむを得ず停車する際は、他人の敷地に無断で侵入しないようにします。
エンジンつけっぱなし以前に、他人の敷地に無断で停車するのは違法です。
私有地で持ち主の許可を得ている場合は別ですが、見知らぬ人の土地に勝手に入るのは法律に抵触する可能性があるため、十分に注意しましょう。
不法侵入したら、警察を呼ばれても文句はいえません。
停車禁止・駐車禁止の場所には停めない
何らかの事情があって停車するときも、停車禁止・駐車禁止の場所に停めてはなりません。
エンジンかけっぱなしで停めていてすぐに移動できる状態でも、停車禁止の場所で停まってはいけませんし、駐車禁止の場所に停めてはなりません。
禁止されている場所で停車・駐車するのは違法行為とみなされる可能性があるため、エンジンの不具合など特別な理由がある場合以外は停めないようにしましょう。
許可されていない場所に放置したら、レッカーされても文句はいえません。
迷惑にならないよう配慮する
エンジンの音や振動は近隣の迷惑になる可能性があるため、周辺住民の生活に影響を与えないよう配慮が必要となります。
大規模災害によって停電が発生した場合は車中泊を余儀なくされることもあるかもしれませんが、例外を除いて不必要なアイドリングは避けるようにしておきたいです。
本人は気にしなくても周りの人が気になっているパターンはよくあるからこそ、不用意なアイドリングは避け、エンジンを止めるようご配慮ください。
なお、他の記事では車中泊旅行で気を付けたいこと、道の駅の車中泊禁止リストについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→車中泊旅行で気を付けたいことは?マナーと注意点を詳しく解説!
→道の駅の車中泊禁止リスト!車中泊が禁止されている理由と守るべきルール・マナーを解説
災害時の給電ならポータブル電源が便利
災害時の給電なら、ポータブル電源があると便利です。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池のことで、車にも難なく積めるコンパクトサイズのものが主流となっています。
人によってはエアコンを使用したくてエンジンをつけっぱなしにしたり、デバイスを充電したくてエンジンをかけっぱなしにしたりする人もいますが、ポータブル電源があればわざわざエンジンを起動させる必要はありません。
ポータブル電源さえあれば車内でポータブルエアコンを使用したり、ポータブルバッテリーを充電したりできるため、エンジンを切っていても快適に過ごせます。
高出力・大容量のポータブル電源ならほとんどの家電を動かせるため、車中泊が必要となった際にも役立つでしょう。
今後、日本では超巨大地震が来ると予想されているため、ただエンジンを起動させて車の機能に頼るのではなく、ポータブル電源などの備えが必要です。
いつどこで発生するかわからないからこそ、災害が来ることを想定して万全の準備をしておくことが重要ではないでしょうか。
なお、EcoFlowでは高速充電対応の高性能ポータブル電源、EcoFlow DELTA 3 Plusなどを取り扱っているため、興味がある人は一度お問い合わせください。
EcoFlow DELTA 3 Plusは約1時間でフル充電できるポータブル電源で、数日分〜10日分のエネルギーを貯めておけます。
具体的には約56分で100%充電できるため、従来のポータブル電源と比べてもより幅広いシーンで活躍できるでしょう。
それでいて家電の約99%に対応できるため、車中で何か電化製品・電子機器を使用したいときにも便利です。
製品自体は安全性・耐久性に十分配慮して開発されているからこそ、車中で使用する場面でも安心できるのではないでしょうか。
もちろん、アウトドアやリモートワークなど普段使いにも良いでしょう。
詳しいEcoFlow DELTA 3 Plusの情報については公式ホームページで紹介しているため、気になる人はぜひチェックしてみてください。
まとめ
アイドリング状態の車では何ができるのか、車のエンジンつけっぱなしで気を付けたいこと、エンジンかけっぱなしで停車する注意点を解説しました。
アイドリング状態の車では、エアコンを使用したり、デバイスを充電したりできます。
しかし、エンジンをつけっぱなしにすると一酸化炭素中毒になったり、エンジン音がうるさいと苦情が入ったりする可能性があるため、十分に気を付けたいです。
また、誤操作で事故を起こしたりする場合もあるため、ご注意ください。
なお、エンジンをかけっぱなしにせずともポータブル電源があればエアコンを使用したりデバイスを充電したりできるため、快適に過ごしたいなら持ち運びできる蓄電池を購入するのが良いでしょう。
EcoFlowでは、EcoFlow DELTA 3 Plusをはじめとする高性能なポータブル電源を販売しています。
EcoFlow DELTA 3 Plusは約56分で100%充電でき、家電の約99%に対応できる高性能ポータブル電源となっており、車中泊などに便利です。
エンジンを止めていてもポータブル電源があれば電化製品・電子機器を難なく動かせるため、車中泊をお考えの人はぜひ一度ご検討ください。
当社では他の製品も幅広く取り揃えているため、普段使いはもちろん災害への備えとしても効果的です。災害はいつどこで発生するかわからないからこそ、有効な対策を講じておくことが推奨されます。
ポータブル電源は防災グッズとして1台あるだけで心強いため、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。