テント泊登山には、日帰り登山や山小屋泊とはまた異なる特別な魅力があります。
夕日に染まる絶景や満天の星空、朝日に照らされる山々など、テント泊登山ならではの景色との出会いが待っています。
この記事では、テント泊登山の魅力や初心者でも安心しておすすめできる山の選び方、実際の一日の流れなどを詳しく紹介します。
興味はあるけど一歩を踏み出せない方は、ぜひ最後までご覧ください。
テント泊登山の基本情報

テント泊登山には、独自の魅力と注意点があります。ここでは、特に初心者が押さえておくべき基本情報について詳しく解説します。
テント泊登山の魅力
テント泊登山の魅力は、大自然と向き合いながら過ごせることです。
好きな場所で自由にテントを張ることができ、夕焼けや満天の星空、朝日に照らされる山々など、日帰り登山では味わえない絶景を体験できます。
また、テント泊登山はすべての宿泊装備を自分で背負い、設営や自炊も自分で行うため、達成感や充実感が大きく山との一体感を感じられます。
さらに、山小屋の予約が難しいシーズンや人気の山でも、テント泊なら宿泊が可能な場合が多い点も魅力の一つです。
テント泊登山の注意点
テント泊登山は、テントや寝袋、食料や調理器具など、多くの装備が必要になるため荷物が重くなりやすい点に注意が必要です。
体力に自信がない場合は、装備の軽量化や荷物の整理が重要となります。
また、テント場は先着順の場合が多く、到着が遅いと目当ての場所が埋まっていることもあるため、常に早めの行動が求められます。
さらに、天候の急変や気温の低下にも備え、防寒や雨対策を万全にしておかなければいけません。ゴミは持ち帰る、自然や地形に手を加えないなどのマナー遵守も重要です。
山小屋泊との違い
テント泊と山小屋泊の主な違いは以下の通りです。
- 装備の重さ
- 食事の準備
- 宿泊費
- 予約の必要性
- 自然との一体感
- 天候への対応
最も大きな違いは装備の重さです。テント泊は多くの荷物を背負う必要がありますが、山小屋泊は基本的に日帰り登山とほぼ同じ装備で済みます。
また、山小屋泊は事前予約が必要で就寝や食事の時間が決まっていることが多いですが、テント泊は自分で自由に行動計画を立てることができます。
テント泊は悪天候時に不便や危険が伴いますが、山小屋泊は安全に過ごせます。それぞれに良し悪しがあるため、自分の目的や好みに合わせて選びましょう。
テント泊登山におすすめの山の選び方

テント泊登山を安全かつ快適に楽しむためには、山やテント場の選び方が重要です。ここでは、おすすめの山の選び方について詳しく解説します。
標高と登山ルートの難易度をチェックする
テント泊登山では、標高や登山ルートの難易度を事前に確認することが重要です。
標高が高い山ほど気温が低く天候の変化も激しいため、経験や装備が求められます。初心者は、標高1,000~1,200m程度で登山道がよく整備されている山がおすすめです。
また、急登や岩場、鎖場が多いルートは体力や技術が必要なため、最初は緩やかな道や整備された登山道を選びましょう。
標高やコースの難易度がわからない場合は、ガイドブックや登山アプリ、山岳ガイドの情報を参考にするのがおすすめです。
テント場の設備や環境を確認する
テント場の設備や環境も、快適なテント泊登山に欠かせない要素です。
水場がある場合は飲料水や炊事用の水を現地調達でき、トイレが近くにあると夜間や早朝の利用でも安心感があります。
また、山小屋が近くにあると天候悪化時や体調不良時にサポートを受けられます。テント場の広さや混雑状況、予約の有無は事前に調べておきましょう。
登山口までの交通手段がわかりやすい山を選ぶ
テント泊登山では、登山口までの交通手段がわかりやすい山を選ぶことも重要です。
公共交通機関を利用する場合は、時刻表や運行状況を事前に確認しましょう。バスの本数が少ない路線や季節運行の場合もあるため、下調べは欠かせません。
自家用車の場合は、駐車場の場所や料金、混雑状況を調べておくと安心です。人気の山では早朝から駐車場が満車になることもあるため、余裕を持って行動しましょう。
登山口へのアクセスがスムーズな山を選ぶことで、移動のストレスを減らし、気持ちよく登山をスタートできます。
テント泊登山の事前準備

山は天候や環境の変化が激しく荷物も多くなるため、しっかりとした準備が事故やトラブルを防ぎます。ここでは、テント泊登山の事前準備について詳しく解説します。
テント場の事前リサーチ
テント泊登山では、テント場の場所や設備、ルールを事前にリサーチすることが重要です。
テント場が標高の高い場所か、樹林帯にあるか、水場やトイレの有無などを確認してください。特に初心者の場合は、水場やトイレが近くにあるテント場を選ぶと安心です。
また、テント場の利用料や設営可能な時間、受付やルールも事前に調べておきましょう。火気厳禁やゴミの持ち帰り、指定された設営場所がある場合もあります。
天候が悪化した場合の避難場所や、近くの山小屋の情報も把握しておくと、万が一の時に役立ちます。
登山計画書の作成
登山計画書は、遭難やトラブル時の救助活動に役立つ重要な書類です。計画書には、主に以下の内容を記載します。
- 参加者の情報(氏名、年齢、性別、住所、電話番号、緊急連絡先)
- 登山する山やエリアの名称
- 登山ルート(登山口や下山口、目的の山や通過する山)
- 入山・下山予定日時
- 宿泊場所(宿泊ありの場合)
- その他(服装、テント、雨具の色など)
行きたい山とルートを決めたら、コースタイムや休憩予定、テント場での設営や食事の時間も含め、詳細に記入しましょう。
作成した計画書は、家族や友人、登山口の管理事務所などに提出し、自宅にもコピーを残しておくと安心です。
体力づくり
テント泊登山は、日帰り登山に比べて荷物が重く体力を消耗しやすいため、事前の体力づくりが重要です。
特に初めてのテント泊では、経験や体力に自信がない場合、無理をせず段階的にトレーニングを積みましょう。
- ランニング
- 階段踏み台昇降
- スクワット
- プランク
- ローイングマシン
- 水泳
- ヒップリフト
普段から階段の上り下りやウォーキング、軽いジョギングなどで脚力を強化しておくと、山道での負担が軽減されます。
また、実際に重いリュックを背負って近所の山や公園を歩くなど、装備を背負った状態でのトレーニングも効果的です。
持ち物リストの作成
テント泊登山では多くの装備が必要です。忘れ物を防ぐためにも、事前に持ち物リストを作成してチェックしながら準備を進めましょう。
- テント
- 寝袋
- シュラフマット
- バーナー
- 食器
- 食料
- 登山用ウェア
- 防寒着
- レインウェア
- ヘッドライト
- 予備電池
- ファーストエイドキット
上記の必須の持ち物以外にも、モバイルバッテリーや折りたたみ椅子など、あると便利なものも多くあります。
持ち物リストは必ず事前に作成し、忘れ物防止に努めましょう。
荷物の軽量化
テント泊登山では、すべての装備を自分で背負って移動するため荷物の軽量化が重要です。
まずは装備の重さを計り、本当に必要なものだけを厳選しましょう。テントや寝袋、シュラフマットは軽量モデルを選び、調理器具や食器もコンパクトなものにします。
食料はフリーズドライやレトルトなど軽くて調理しやすいものを選び、余分なパッケージは家で外しておくのがおすすめです。
また、着替えや防寒着も最小限にし、重複するアイテムは持ち込まないようにしましょう。荷物の軽量化を徹底することで、テント泊登山をより快適に楽しめます。
テント泊登山の一日の流れ

テント泊登山では、登山前の準備から当日の行動、宿泊、翌日の下山まで、一日の流れをしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、時間帯ごとに一日の流れを詳しく解説します。
前日夜~当日早朝:出発
テント泊登山の前日夜は、持ち物リストを確認しながら最終チェックを行います。
当日早朝は、起床後すぐに出発できるように準備を整え、余裕を持って登山口へ向かうことが重要です。時刻表や乗り換えは事前に調べておきましょう。
朝:登山開始
登山口に到着したら、まずはトイレや水分補給、装備の最終確認を行います。その後、登山計画書を提出し、家族や友人に連絡を入れてから登山を開始します。
途中で気分や体調に異変を感じた場合は、無理をせず休憩を取りましょう。
昼:テント設営
昼ごろにテント場に到着したら、まずは設営場所を探します。テント場のルールを守り、他の登山者のスペースを圧迫しないように注意しましょう。
テントの設営は、風や日当たり、地面の状態を考慮して行います。設営が終わったら、荷物を整理し、昼食や休憩を取る時間です。
午後:自由時間
テント設営が終わった午後は、自由時間として過ごします。テント場周辺の散策や、近くの山頂や展望台を目指して軽いハイキングを楽しむのもおすすめです。
他にも、読書や写真撮影、仲間との会話など、自分の好きな過ごし方を選べます。
また、自由時間中にモバイルバッテリーやスマートフォン、ヘッドランプなどの電子機器を充電しておけば、夜や翌朝も安心して使えます。

例えば、EcoFlowの『45Wソーラーパネル』があれば太陽光でモバイルバッテリーやスマートフォンを充電でき、山の中でも電力に困りません。
モバイルバッテリーの『RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)』はマグネット式で、万が一の電力不足にも対処できる優れものです。
夜や翌朝を有意義に過ごすためにも、自由時間を有意義に使いましょう。


夕方~夜:食事と就寝
夕方から夜は、夕食を準備して温かい料理を楽しむ時間帯です。
食事後は、ゴミをしっかりと片付け、翌日の準備を整えてから就寝します。夜は気温が下がるため、防寒着や寝袋でしっかりと体を温めましょう。
翌朝:撤収と下山
翌朝は、日が昇るとともに起床し朝食をとります。
テントや装備を片付ける際は、ゴミや忘れ物がないかしっかりと確認し、テント場を来た時よりもきれいにしてから出発しましょう。
登山口に到着したら、家族や友人に無事を報告し、登山計画書の提出先にも連絡します。
テント泊登山に関するよくある質問

最後に、テント泊登山に関するよくある質問を詳しく解説します。
初心者でもテント泊登山はできる?
初心者でもテント泊登山は十分に楽しむことができます。
ただし、事前準備や装備確認、体力づくりを欠かさず、登山口からテント場までの距離が短く難易度の低いコースを選びましょう。
また、初心者のうちは友人や仲間と一緒に行動したり、事前にテント設営の練習をしておくと本番でスムーズに準備ができます。
テント泊での防寒や雨対策は?
防寒対策としては、ダウンジャケットやフリース、保温性の高い寝袋(シュラフ)、エアマット(シュラフマット)などを用意しましょう。
雨対策はレインウェアやザックカバー、防水性の高いテントやシートが必須です。
テント設営時は水はけの良い場所を選び、テントの下にグラウンドシートを敷いて防水力を高めてください。
装備や衣類はビニール袋や防水パックに分けて収納し、濡れを防ぎましょう。
トラブルが発生したらどうする?
トラブルが発生した場合、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。
例えば、テントのポールが折れた場合は、リペアパイプや木の枝、ガムテープなどで応急処置を施し、無理がなければそのまま使用できます。
体調不良や天候悪化の場合は、無理をせずに下山や避難を優先します。山小屋が近くにあれば協力を求め、必要に応じて救助を呼びましょう。
非常食やファーストエイドキット、モバイルバッテリーなどは必ず携帯し、万が一に備えておくことが重要です。
まとめ
テント泊登山は、日帰り登山や山小屋泊とは異なる特別な体験と魅力にあふれています。
大自然の中に身を置き、自分で装備を背負い、食事や睡眠までをすべて自分でまかなうことで、日常では得られない達成感や開放感を味わうことができます。
初心者でも、余裕を持った山やコース選び、十分な事前準備、装備や体力づくりをしっかりと行えば、安全に楽しむことが可能です。
テント泊登山を快適にするアイテムとしては、ソーラーパネルはモバイルバッテリーがあると便利です。万が一の備えにもなるため、興味がある方はぜひチェックしてください。
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