外出先でスマホやタブレットを充電するのに欠かせない充電器。携帯性に優れたコンパクトな充電器を選べば、持ち運びの邪魔になりません。コンセントの前に長時間いれない状況では、急速充電によって素早く充電が完了する充電器が重宝します。
そこで本記事では、屋外に携帯する充電器を選ぶ際のポイントについて解説します。急速充電器を使用する際の注意点や、おすすめの充電器も掲載しているので、長く使える便利な充電器を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
携帯性抜群!充電器とは
充電器とは、蓄電池を充電するために使用する機器を指します。コンセントから供給される交流電圧を、充電用の直流に変換しているのが特徴です。
携帯性に優れたタイプが多く、一般的に出力ポートは1〜4つ搭載されています。充電器に充電ケーブルとデバイスを接続し、コンセントに充電器を接続すると、充電が開始されます。
ACアダプターと充電器の違い
ACアダプターと充電器はいずれも充電が目的の機器ですが、意味の違いを理解している方は少ないのではないでしょうか。充電器は、交流を直流に変換してバッテリーへの蓄電までを担うのに対して、ACアダプターが担うのは交流から直流への変換のみです。
それぞれの違いを対象・回路・端子に分けて紹介します。
ACアダプター | 充電器 | |
対象 | バッテリーが内蔵されている機器 | バッテリー単体 |
回路 | ・変圧回路・整流回路・平滑回路 | ・変圧回路・整流回路・平滑回路・充電制御回路 |
端子 | USBコネクタやACプラグなど | バッテリーに特化した端子 |
ACアダプターはスマートフォンやゲーム機などに内蔵されたバッテリーを充電する際に用いられ、充電器はバッテリーそのものを充電する際に用いられます。
ただし、一般的に「充電器」と呼ばれている機器の大半が、ACアダプターです。本記事では、ACアダプターも含めて充電器と呼んでいます。
急速充電に対応した充電器の魅力
急速充電とは、通常よりも多くの電力を一度に供給することで充電時間を短縮する技術です。急速充電に対応した充電器を使用すれば、時間が限られている状況でも、高速でデバイスを充電します。
USB Type-C端子に対応した給電規格「USB PD」は、最大240Wの出力を可能にする世界共通規格です。USB PDに対応した充電器を選べば、スマホやタブレットだけでなく、大型デバイスに対しても急速充電が行えます。複数デバイスへの同時充電も可能です。
高速で満充電!急速充電器の選び方5選
急速充電器は、数多くのメーカーから販売されているので、どれを選べばよいか迷われる方も多いでしょう。急速充電器を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 選び方1|30W以上の出力を誇る
- 選び方2|携帯性に優れている
- 選び方3|複数端末への同時給電に対応する
- 選び方4|多彩なポートを搭載する
- 選び方5|ユニバーサル互換性がある
それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。
選び方1|30W以上の出力を誇る
充電速度を重視したい方は、30W以上の出力を持つ充電器がおすすめです。充電器の充電速度は、最大出力で決まります。最大出力とは、一度に供給できる最大の電力です。
スマホが受け取れる出力は20W〜30Wほどなので、30W以上の充電器があれば、急速充電が実現します。ノートパソコンの充電も考えている場合は、100W以上を選びましょう。
選び方2|携帯性に優れている
充電器を持ち歩いて使用する機会が多い方は、携帯性も重要です。小型のキューブ型や薄型を選べば、カバンのポケットにしまって気軽に持ち運べます。プラグが折りたたみ式になっている充電器は、収納の邪魔になりません。
カバンの中で絡まりがちな充電ケーブルを内部に収納できる充電器も存在します。USB PD対応モデルは比較的サイズが大きめなので、最新のコンパクトモデルを選びましょう。
選び方3|複数端末への同時給電に対応する
1つの充電器で複数の端末を同時に充電したい方は、複数の出力ポートを搭載した製品が必要です。ビジネスシーンでの利用を考えている場合は、スマホとノートパソコンを同時に充電しなければならない場面に遭遇する可能性があります。
別々の充電器を使うとなると、コンセントも端末の数だけ必要になり、場所が制限されるでしょう。充電器は一般的に1〜4つの出力ポートを備えているので、用途に応じて最適なポート数を搭載したタイプを選んでください。
選び方4|多彩なポートを搭載する
多彩な出力ポートを搭載した充電器を選べば、給電できる機器の幅が広がります。充電ケーブルの端子と充電器のポートが合っていなければ、接続自体ができません。特にUSB PDによる急速充電を実現したい方は、USB Type-Cのポートが必要です。
汎用性の高いポートとしてUSB Type-Aも搭載していると、重宝するでしょう。複数のポートが備わった充電器を選ぶ場合は、ポートの種類の配分も考慮する必要があります。
選び方5|ユニバーサル互換性がある
幅広いデバイスに対応したユニバーサル互換性がある充電器であれば、充電対象を選びません。旅行や出張などで友人や同僚が充電器を忘れたとしても、気軽に貸して手助けできます。スマホ以外に、タブレットやイヤホン、スマートウォッチなどの多種多様なデバイスを充電したい方にもおすすめです。
急速充電器が熱くなるリスクとは
急速充電器は、通常の充電器よりも一度に多くの電力を供給するため、熱を帯びやすいのが特徴です。直射日光が当たる場所や夏の車内など、高温の環境下で充電を行えば、さらに発熱しやすくなるでしょう。充電器が熱くなるリスクは、以下のとおりです。
- 正常に充電できなくなる
- 誤って肌に触れて火傷をする
- 熱暴走を起こして発火する
充電器が過度に熱くなった場合は、充電を止めて、風通しの良い場所で冷やしましょう。充電器から異臭・異音がする場合は、使用せずに交換してください。
急速充電器を使用する際の注意点4選
急速充電器の使用方法を誤ると、充電器の発熱・発火を引き起こすだけでなく、デバイスのバッテリーを劣化させる恐れもあります。急速充電器を使用する際に気を付けるべき注意点は、以下のとおりです。
- 注意点1|過充電・過放電を避ける
- 注意点2|充電しながら操作しない
- 注意点3|高温環境に放置しない
- 注意点4|急速充電に対応した端末を用意する
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|過充電・過放電を避ける
過充電・過放電は、デバイスのバッテリーを劣化させる一因になるので、避けましょう。デバイスによっては、100%まで充電されると自動的に充電を停止させる仕組みが備わっています。しかし、充電ケーブルに挿しっぱなしにしていると、長時間満充電が維持されます。
満充電の状態での長期保存は、バッテリーが劣化する一因です。また、充電が0%の状態で過放電が続くと、二度と充電できなくなるケースもあります。
注意点2|充電しながら操作しない
充電器から充電している最中にデバイスを操作すると、バッテリーが発熱しやすくなります。スマホの充電に適した温度は、5℃〜45℃です。バッテリーは熱に弱いので、寿命を縮める結果になりかねません。
また、充電しながら操作すると、放電と充電が内部で繰り返されます。バッテリーの充放電サイクルを消費することになり、バッテリーの劣化が早まるでしょう。
注意点3|高温環境に放置しない
夏場の車内や直射日光が当たる場所など、高温環境に放置して充電を行うと、充電器やデバイスの温度が急上昇します。充電器やデバイスが高温になると、火傷やバッテリー劣化のリスクが高まるので注意してください。
冬場は特に、カイロを入れたポケットの中や布団・こたつの中で充電を行うと、熱がこもりやすくなるので、注意が必要です。充電器やデバイスの発熱を感じたら、直ちに充電を止めて、風通しがよく、直射日光の当たらない場所に退避させてください。
注意点4|急速充電に対応した端末を用意する
急速充電に対応した充電器で充電しているにも関わらず、充電速度が変わらないと感じる方もいるでしょう。急速充電を行うためには、デバイス・充電器・充電ケーブルの全てが急速充電に対応している必要があります。
充電器の最大出力が高かったとしても、デバイスが全ての電力を受け取れなければ、急速充電は成り立ちません。USBによる急速充電を実現するには、デバイス・充電器・充電ケーブルが規格「USB PD」「Quick Charge」に対応しているかを確認しましょう。
GaN技術を搭載!おすすめの急速充電器
EcoFlowは、GaN(窒化ガリウム)パワー技術を搭載した急速充電器「EcoFlow RAPID 65W GaN充電器」を販売しています。
「EcoFlow RAPID 65W GaN充電器」の特徴を詳しく見ていきましょう。
- 同時に3つのデバイスを充電できる
- GaN(窒化ガリウム)パワー技術により、高効率エネルギー変換を実現する
- 従来の充電器より48%小型化している
- 折りたたみ式プラグで持ち運びしやすい
- ユニバーサル互換性がある
- 65Wの急速充電が実現する
高効率エネルギー変換によって発熱量が少なく、安全に使用できます。AppleやSamsung、Googleなど、幅広いメーカーのノートパソコン、スマートフォン、タブレットに対応しています。iPhone 15 Pro Maxであれば、50%までの充電時間がわずか30分です。
シングルポートで65WのUSB-Cポート2つと、60WのUSB-Aポート1つを搭載しています。携帯性抜群の高機能な充電器が欲しい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
→従来の充電器より48%小型化を実現する「EcoFlow RAPID 65W GaN充電器」
携帯充電器に関するよくある質問
最後に、携帯充電器に関するよくある質問を紹介します。
- 携帯性に優れた充電器の一般的な寿命は?
- コンビニや100均にある携帯充電器のデメリットは?
- 急速充電器は飛行機に持ち込める?
- 急速充電器と呼ばれるのは何ワットから?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
携帯性に優れた充電器の一般的な寿命は?
充電器の寿命は、5年〜10年と言われています。使い方によっては、寿命以上に長持ちする場合もあるでしょう。充電器の寿命を長持ちさせるには、直射日光が当たる場所での充電を控えてください。
特に急速充電器では、大量の電気を一度に供給しているため、ただでさえ発熱しやすくなります。高温環境に晒していると発熱は助長され、最悪の場合発火するリスクもあります。
コンビニや100均にある携帯充電器のデメリットは?
外出先で早急に充電が必要になった際には、コンビニの充電器が便利です。コストのみを重視すると、100均の充電器が重宝します。しかし、性能面を見てみると、家電量販店やAmazonなどで売っている製品よりも、以下の点で劣るのがデメリットです。
- 最大出力が低く、充電時間が長い
- 「USB-PD」「Quick Charge」等に対応していない
- 故障するリスクが高い
- 出力ポートの数が少ない
- 出力ポートのバリエーションが少ない
- 充電できるデバイスが限られている
性能を重視するのであれば、家電量販店や通販サイトで吟味してください。
急速充電器は飛行機に持ち込める?
急速充電器は飛行機に持ち込めます。手荷物を極力減らしたい方は、預け入れも可能です。ただし、充電器と同様にデバイスの充電ができるモバイルバッテリーやポータブル電源は、容量が160Whを超えていると機内に持ち込めません。航空会社によってルールが異なるので、航空会社のホームページで確認してみてください。
急速充電器と呼ばれるのは何ワットから?
急速充電器と呼ばれる基準は、明確に定められていません。なぜなら、接続するデバイスによって「急速」かどうかが変わるためです。例えば、最大出力30Wを供給できる充電器は、30Wまで受け取れるスマホにとっては急速充電器です。
しかし、65Wまで受け取れるノートパソコンにとっては、急速充電器ではありません。そのため、接続するデバイスが受け取れる最大の電力を供給できる充電器は、デバイスにとっての急速充電器と呼べるでしょう。
まとめ
本記事では、携帯できる充電器の選び方について解説してきました。
急速充電に対応した充電器を使用すれば、短時間で高速に充電できます。多彩で複数の出力ポートが搭載されたタイプを選べば、あらゆるデバイスの同時給電が可能です。
急速充電器は一度に大量の電気を供給するため、本体が発熱しやすく、発火の原因にもなるので注意してください。高温環境での使用は控えた方がよいでしょう。急速充電を実現するためには、デバイス・充電器・ケーブルの全てが急速充電に対応している必要があります。
EcoFlowでは、65Wの急速充電を実現する充電器を販売しています。多彩なポートから同時に3台を充電したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→GaNパワー技術で高効率エネルギー変換を実現する「EcoFlow RAPID 65W GaN充電器」