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エアコン暖房時の設定温度は?室内が寒い原因や電気代を節約する方法も解説

冬を乗り切るのに必要不可欠な暖房。寒さが厳しくなると、つい設定温度を上げたくなるのではないでしょうか。暖房は設定温度を上げれば上げるほど、電気代はかさみ、空気も乾燥していきます。暖房の設定温度に頼る前に、まずは家電の使い方を見直してみましょう。

そこで本記事では、エアコン暖房時の適切な設定温度について解説します。暖房の設定温度を変えずに節電する方法も掲載しているので、電気代を最小限に抑えつつ。効率的に室内を温めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

エアコン暖房時の設定温度は20℃が目安

暖房 設定 温度

環境省は、暖房時の室温は20℃を目安とするよう呼びかけています(※1)。暖房の設定温度を少し下げるだけでも、二酸化炭素の排出削減や大幅な節電効果が期待できるでしょう。

暖房の設定温度を確認してみて、20℃よりも高く設定していた方は多いのではないでしょうか。気付かぬうちに非効率な暖房の使い方をしていて、必要以上に設定温度を高くしている可能性があります。

※1参考:環境省「ウォームビズ(WARMBIZ)とは」

暖房の設定温度20℃でも寒い原因3選

暖房 設定 温度

エアコン暖房の設定温度を20℃にすると、寒く感じる方が多いのではないでしょうか。同じ設定温度20℃であっても、部屋の断熱性や湿度、エアコンの効率性によって、体感温度は変わってきます。暖房の設定温度20℃でも寒い原因は、以下のとおりです。

  • 原因1|すきま風が入り込んでいる
  • 原因2|エアコンにゴミが溜まっている
  • 原因3|部屋全体が乾燥している

それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

原因1|すきま風が入り込んでいる

窓や扉からすきま風が入り込んでいる場合は、暖房の効きが悪くなります。特に築年数が経っていて、建付けが悪くなった窓や扉には注意が必要です。

隙間があると外から中に冷気が侵入してくるだけでなく、せっかく温めた空気も外に逃げてしまいます。キッチンで換気扇を長時間稼働している場合も、冷たい風が外から入り込んで、温かい風が外に逃げていくので注意してください。

原因2|エアコンにゴミが溜まっている

エアコンのフィルターや室外機にホコリ・汚れが溜まっている場合は、運転効率が下がり、部屋が温まりづらくなります。室外機の前に物を置いているのも、効率を下げる原因です。

室外機は大気中の熱を取り込んで室内に送り込む役割があるため、室外機の吹き出し口が詰まっていては、室内に熱を上手く送り込めません。ホコリ・汚れを蓄積し過ぎると、エアコンの動作の抵抗として熱を帯び、故障の原因にもなります。

原因3|部屋全体が乾燥している

暖房を稼働すると、部屋全体の湿度が下がって空気が乾燥するため、体感温度が低くなります。温度が高いほど、飽和水蒸気量は多くなるのが特徴です。

暖房によって温度は高くなり飽和水蒸気量も多くなっていますが、水蒸気量は変化していないため、相対的に湿度が下がります。部屋の乾燥は、ウイルスや感染症のリスクも高めるため、注意しなければなりません。

暖房の設定温度と電気代の関係

エアコン 冬 の 設定 温度

暖房の設定温度を1℃下げると、電気代を約10%も節約できると言われています。夏の冷房に比べて冬の暖房では、室内温度と設定温度の差が大きくなるため、より多くの電力を要し、電気代も高くなります。

そのため、約10%節約できるだけでも、大幅な電気代の削減に繋がるのです。暖房の設定温度を下げて、電気代を節約するためには、暖房効率を最大化する必要があります。

暖房の設定温度を変えずに節電する方法8選

エアコン 暖房 設定 温度

暖房の設定温度を20℃に設定して寒いと感じる場合は、設定温度を変えずに暖房効果を上げられる以下の方法を実践してみてください。

  • 方法1|サーキュレーターで風を循環する
  • 方法2|加湿器と併用する
  • 方法3|他の暖房機器と併用する
  • 方法4|フィルター・室外機を掃除する
  • 方法5|古いエアコンを買い替える
  • 方法6|自動運転に設定する
  • 方法7|断熱効果のあるカーテンを付ける
  • 方法8|電源をこまめに切らない

それぞれの節電方法について、詳しく見ていきましょう。

方法1|サーキュレーターで風を循環する

扇風機とサーキュレーターの違いを理解していない方は、サーキュレーターは夏に使うものと思われているのではないでしょうか。サーキュレーターは部屋の空気を循環させるための機器なので、エアコンと併用すれば、温かい空気を循環できます。

温かい空気は上に溜まる性質があるため、サーキュレーターで上に溜まった暖房の空気を下に送れれば、体感温度を上げられるでしょう。

方法2|加湿器と併用する

温度と湿度のバランスを保つために、エアコンと加湿器を併用しましょう。暖房によって温度と飽和水蒸気量が上がっているため、加湿器で水蒸気を増やせば、空気の乾燥を防げます。湿度は体感温度に直結し、多湿の方が温かく感じるのが特徴です。

ただし、湿度が高すぎると、温度の低い窓や壁との気温差によって結露が起きやすくなり、カビの温床になります。加湿器の使用時は、以下の点に注意してください。

  • 部屋の中央に加湿器を置く
  • エアコンの風で循環できるよう高い位置に置く
  • 寝る時はエアコンと加湿器のスイッチを切る

方法3|他の暖房機器と併用する

エアコンは単体で使用するよりも、他の暖房機器と併用した方が、室内は早く温まり、電気代の節約にも繋がります。エアコンとの併用におすすめの暖房機器は、以下のとおりです。

暖房機器の種類消費電力
こたつ100W
ホットカーペット400W
電気毛布50W
(参考)エアコン暖房660W(立ち上がり時:2000W)

※参考:東京電力エナジーパートナー「家電製品の消費電力について知りたい」

温かい空気は上に溜まる性質があるため、足元を温められる上記の暖房機器を使用すれば、エアコンの設定温度を20℃まで下げられます。

エアコンは、設定温度と室温の差を埋める際に最も電力を要するため、他の暖房機器で室温を多少なりとも上げられれば、エアコンの節電効果も抜群です。

方法4|フィルター・室外機を掃除する

エアコンのフィルターや室外機にホコリ・汚れが溜まっていると、動作の妨げになるため、暖房効率が下がります。エアコンのフィルターは、掃除機でホコリを吸い取った上で、裏側から水をかけて汚れを落としましょう。

完全に乾くまで陰干ししてから、元の位置に装着します。室外機は、背面と側面にある熱交換器に溜まったホコリを掃除機で吸い取ってください。

方法5|古いエアコンを買い替える

10畳以上の古いエアコンを使っている場合は、最新の省エネ家電に買い替えるだけでも節電効果が得られます。パナソニックXシリーズのエアコンについて、2012年モデルと2024年モデルで電気代を比較してみましょう。

畳数モデル期間消費電力量年間電気代
10畳2012年発売 CS-X283C768kWh23,808円
2024年発売 CS-X284D746kWh23,126円
12畳2012年発売 CS-X363C1,098kWh34,038円
2024年発売 CS-X364D1,032kWh31,992円
14畳2012年発売 CS-X403C21,146kWh35,526円
2024年発売 CS-X404D21,066kWh33,046円

※1kWh=31円で計算

14畳用の最新エアコンに買い替えた場合、年間で2,480円の節電が実現します。

方法6|自動運転に設定する

エアコン暖房は、自動運転に設定した方が、手動運転よりも電気代がかかりません。室温が設定温度に到達するまでは強風運転し、その後は微風運転に切り替わるため、最も電気代がかからない効率的な運転を行ってくれます。

方法7|断熱効果のあるカーテンを付ける

冬の時期に、家全体の温かい空気の約50%は窓から逃げていきます(※1)。室内を効率的に温めるために、断熱効果のあるカーテンを付けましょう。カーテンの裾が長いタイプを選べば、熱の流出を最小限に抑えられます。

方法8|電源をこまめに切らない

短い外出の度に暖房の電源をこまめに切ると、かえって電気代がかかります。電源を切ると室温が下がるので、再度温度差を埋めるためには多くの電力を消費しなければなりません。特に冬は、室温と設定温度の差が激しくなるので、電源はつけっぱなしがおすすめです。

停電時の暖房におすすめ!ポータブルエアコン

エアコン 暖房 設定 温度

冬の寒さが厳しい時期に、自然災害や設備トラブルなどによって大規模な停電が発生すると、室内は急激に冷え込みます。EcoFlowは、停電時もバッテリーパックから給電できるポータブルエアコン「WAVE 2」を販売しています。

「WAVE 2」の主な特徴は、以下のとおりです。

  • 約5分で室温を10℃上げる1.8kWの暖房機能を搭載する
  • 約5分で室温を10℃下げる1.5kWの冷房機能を搭載する
  • 工事不要で電源を入れるだけですぐに稼働できる
  • 動作音が44dBと静音なので、就寝中も稼働できる
  • 省エネモードでは最長8時間稼働する
  • 取り外し可能な着脱式バッテリーを取り付ければ、屋外でも使用できる

WAVE 2があれば、自宅の停電対策を万全にできます。コンパクト設計なので、キャンプや車中泊、釣りなどのアウトドアにも最適です。コンセントが使えない状況でも、パワフルな暖房で快適に過ごしたい方は、ぜひポータブルエアコンを導入してみてください。

EcoFlow WAVE 2
家でも外でも電源を入れるだけでパワフルな暖房効果を発揮する「WAVE 2」には、最新技術を用いて開発されたコンプレッサーが採用され、5㎥以下の空間温度(30°C)を約5分で10℃下げる1.5kWの冷却機能と、約5分で10℃上げる1.8kWの暖房機能が搭載されています。

電気代の節約対策に!家庭用蓄電池の魅力

暖房 設定 温度

冬に使用する電気量のうち、暖房は全体の約3割を占めます(※3)。暖房の消費電力は大きいので、冬は1年で最も電気代が高くなる季節です。冬の電気代を大幅に節約するためには、ポータブル電源が欠かせません。

ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、コンセントを使わずに電化製品に給電できる機器を指します。ポータブル電源を使って節電する方法は、以下のとおりです。

  • 電気代が安い時間帯に蓄電した電気で生活する
  • ソーラーパネルから蓄電した電気で生活する

深夜帯に安くなる電気料金プランを契約している場合は、深夜にポータブル電源を蓄電すれば、日中帯にコンセントから給電する必要がありません。ソーラーパネルから蓄電した電気は無料です。また、ポータブル電源は、停電時の貴重な電気供給源にもなります。

※3参考:資源エネルギー庁「冬季の省エネ節電メニュー」

節電対策に必要な性能|おすすめの製品

節電対策として使用するポータブル電源は、高出力・大容量の製品を選びましょう。毎日深夜にポータブル電源を満充電する場合は、1日過ごせるだけの電力が必要です。

1日に暖房(660W)を3時間、炊飯器(350W)を1時間、電子レンジ(1300W)を30分稼働する場合を想定します。ポータブル電源は、最低でも定格出力2,310W、容量3,576Wh(約20%の電力ロスを考慮)以上備えていなければなりません。

EcoFlowは、3600Wの高出力と4kWhの大容量を誇るポータブル電源「DELTA Pro 3」を販売しています。「DELTA Pro 3」の主な特徴は、以下のとおりです。

  • エクストラバッテリーを接続すると、容量を最大24kWhまで拡張できる
  • LFPバッテリー技術を採用により、約11年間の長寿命を誇る
  • CTCテクノロジーを導入し、耐久性と保護の業界基準を再定義する
  • 停電時に10ms以内で電気供給源を切り替える
  • 握りやすいハンドルを備えており、使いたい場所まで自由に持ち運べる
  • ソーラーパネルを使うと、最速2時間10分で満充電できる
  • 動作音はわずか30dBなので、就寝中も稼働できる

1台では毎月約30%の電気代を削減でき、エクストラバッテリーと組み合わせると最大90%の節電に繋がります。1年にかかる電気代の負担を大幅に減らしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

EcoFlow DELTA Pro 3
13個の出力ポートから高出力家電を同時に稼働できる「DELTA Pro 3」は、4096Whのバッテリー容量を誇り、一度の充電で長時間の使用が可能です。大容量バッテリーであらゆるデバイスを長時間稼働させることができ、非常時やアウトドアでも安心して利用できます。

暖房の設定温度に関するよくある質問

暖房 設定 温度

最後に、暖房の設定温度に関するよくある質問を紹介します。

  • エアコンの冬の設定温度は何度にすべき?
  • 暖房の設定温度を1℃下げた場合の節電効果は?
  • 節電に効果的なエアコンの掃除方法は?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

エアコンの冬の設定温度は何度にすべき?

環境省によると、エアコンの冬の設定温度は20℃が最適です。20℃に設定してみて寒いと感じる場合は、以下の対策を行いましょう。

  • サーキュレーターで上に溜まった暖かい空気を循環させる
  • 加湿器で湿度を上げて、体感温度を上げる
  • こたつやホットカーペットと併用する
  • フィルターや室外機を掃除する
  • 断熱効果のあるカーテンを付ける

断熱性の高い住宅では、暖房を付けなくても室温が20℃を超えるケースもあります。

暖房の設定温度を1℃下げた場合の節電効果は?

暖房の設定温度を1℃下げると、約10%の節電効果が得られます。ひと冬を169日、1日を9時間、電気代を約9,900円、消費電力量を約367kWhとした場合、暖房の設定温度を1℃下げるだけで約1,430円もお得になるのです(※2)。

※2参考:ウェザーニュース「冬の暖房の省エネ効果」

節電に効果的なエアコンの掃除方法は?

エアコンを掃除する際は、感電を防ぐためにコンセントを抜いておきましょう。節電に効果的なエアコンの掃除方法は、以下のとおりです。

  1. フロントパネルを開き、フィルターを取り外す
  2. フィルターのホコリやゴミを掃除機で吸い取る
  3. フィルターの裏側から水をかけ、汚れを落とす
  4. 歯ブラシでホコリやゴミをフィルターの表側に掻き出す
  5. 水洗いして水分を拭き取る
  6. 完全に乾くまで陰干しする
  7. 乾いたらフィルターを元に戻す
  8. 30分〜1時間後に運転を再開する

まとめ

本記事では、暖房の適切な設定温度について解説してきました。

暖房の設定温度は、20℃が目安です。20℃に設定しても寒く感じる場合は、すきま風やフィルターに蓄積したホコリ、部屋全体の乾燥などが影響している可能性があります。

暖房から送られる温かい空気は、部屋の上部に溜まっているため、サーキュレーターを併用して循環させましょう。フィルター・室外機の掃除は、定期的に行う必要があります。寒くなりがちな下部の暖房には、こたつやホットカーペットがおすすめです。

EcoFlowでは、電気工事なしで手軽に節電できる高出力・大容量のポータブル電源を販売しています。節電対策と停電対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
エクストラバッテリーと組み合わせて最大90%節電効果が期待できる「DELTA Pro 3」

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