0円ソーラーは、「初期費用なしで太陽光発電を設置できる」とのキャッチフレーズで注目を集めていますが、後悔する人が一定数いるため注意が必要です。
では、どのような点で後悔するのでしょうか。
この記事では、0円ソーラーの基本概要、導入後に後悔する理由、自費での太陽光発電導入の比較、導入する際に検討すべき点をわかりやすく解説します。
0円ソーラーで後悔する理由について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
0円ソーラーとは？
0円ソーラーとは、初期費用なしで太陽光発電を設置する仕組みです。
ここでは、0円ソーラーとは何かについて詳しく解説します。
実質的に初期費用をかけずに設置する方法
0円ソーラーとは、実質的に初期費用をかけずに設置する方法を指します。
太陽光発電の設置にはソーラーパネル代やパワーコンディショナー代などまとまったお金を準備しなくてはいけませんが、0円ソーラーは事業者が一時的に費用を負担してくれます。
利用者は設置にかかるお金を電気代またはリース代として支払う代わりに初期費用を0円にできるため、予算がない人でも設置できるわけです。
ただ、かからないのは初期費用だけで、一度契約すると10〜15年は電気代・リース代を支払い続けなくてはならないため、後悔する人も珍しくありません。
自費で設置した方がコストがかからないこともあるため、どちらの方法を選択するかは慎重に決断したいです。
種類はPPAタイプとリースタイプの2種類
0円ソーラーは、主にPPAタイプとリースタイプの2種類があります。
- PPAタイプ：PPA事業者との契約で太陽光発電を実質0円で導入するタイプ
- リースタイプ：リース会社に対して契約期間中に一定のレンタル料を支払う形で太陽光発電を実質0円で導入するタイプ
PPAタイプはPPA事業者に利用した分の電気代を支払うシステムで、リースタイプはリース会社に月額1〜2万円ほど支払うシステムです。
どちらも初期費用は抑えられますが、毎月支払いが発生するため、よく計画を立ててから設置するかどうかを決めましょう。
後悔するかどうかは人によりけり
後悔するかどうかは、人によりけりです。
初期費用をかけずに設置したい人にとって0円ソーラーは心強い味方となってくれますが、支払総額を見ると必ずしも経済的とはいえません。
当初の自己負担を最小限に抑えたい人には適していますが、ある程度の貯金がある人にとっては向いていないでしょう。
余裕がない人は0円ソーラー、蓄えがある人は自費での設置のように、自らが置かれている経済事情を考慮して判断するのが良いと思います。
なお、他の記事では0円ソーラーとは、ソーラーパネルとは、ポータブルソーラーパネルとは、パワーコンディショナーとはについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→0円ソーラーとは？仕組みやプラン、メリット・デメリットを徹底解説
→ソーラーパネルとは？仕組みや発電量、寿命、選び方などを徹底解説
→ポータブルソーラーパネルとは？特徴や活用シーン、製品の選び方を解説
→パワーコンディショナーとは？太陽光発電を導入するなら知っておくべきパワコンの基礎知識
0円ソーラー導入後に後悔する理由
0円ソーラーは導入後に後悔する人が珍しくないため、契約する前にどのような理由で後悔している人がいるのか知っておきたいです。
ここでは、0円ソーラー導入後に後悔する理由について詳しく解説します。
生み出したエネルギーを自由に使用できないため
0円ソーラーは、生み出したエネルギーを自由に使用できない点で後悔する人がいます。
特にPPAタイプは使用に制限がかけられており、自由に使用できません。自費での設置は何をするにも自由ですが、何かと制約のある0円ソーラーはやや自由度にかけるでしょう。
支払総額で見ると割高になりやすいため
PPAタイプの0円ソーラーは、支払総額で見ると割高になりやすいです。
具体的な金額は契約する内容によって変わるため一概にはいえませんが、最終的には自費よりもランニングコストがかかります。
0円ソーラーは初期費用を抑えるという面では優秀ですが、ランニングコストの面では必ずしも優秀とはいえず、後悔する人が一定数いるといえるでしょう。
自分自身の売電収入にならないため
0円ソーラーは、自分自身の売電収入にならない点で後悔する人もいます。
なかでもリースタイプは収益化できず、収入を得られません。自費での設置は一定の収入を得られるものの、お金にならない0円ソーラーは経済的とはいえないかもしれません。
生活の変化に合わせにくいため
PPAタイプ・リースタイプともに生活の変化に合わせにくいのも後悔する理由の一つです。
契約に縛られて柔軟に動けないため、結婚や離婚、育児や介護など特別な理由でライフスタイルが変化した際に足かせとなる可能性があります。
自費での設置ならライフスタイルの変化にある程度対応できても、0円ソーラーは常に契約を意識しなくてはいけないからこそ、導入後に後悔しやすいです。
長期契約で途中解約しにくいため
PPAタイプ・リースタイプは長期契約で途中解約しにくいのも後悔する理由の一つです。
月々の支払いが大変で解約しようにも契約中に解除すると違約金が発生し、「こんなはずではなかった」と後悔する人が一定数います。
違約金によっては残存期間の費用を一括で請求されて高額になることがあるため、設置する前によく検討する必要があります。
導入に対して審査を求められるため
リースタイプの0円ソーラーは、導入に対して審査を求められることがあります。
リースするからには毎月コンスタントに支払いを行わなくてはならないため、事業者も支払いが滞らない利用者を選びやすいです。
フリーターやニートなど安定した収入のない人は審査に落ちることがあるため、ややシビアといえるかもしれません。
レンタル費用がかかるため
リースタイプの0円ソーラーは、レンタル費用がかかることもあります。レンタルという形で太陽光発電を設置するため、定期的にレンタル料の支払いが必要です。
契約期間が満了すると設置したシステムがそのまま利用者のものとなりますが、契約期間中は事業者のもの扱いであるため、手に入れるまで苦労するのではないでしょうか。
0円ソーラーと自費での太陽光発電導入の比較
0円ソーラーと自費での太陽光発電導入は、初期費用とランニングコストの面で変わってくるため、よく比較検討して決断したいです。
ここでは、0円ソーラーと自費での太陽光発電導入の比較について詳しく解説します。
0円ソーラー導入にかかる費用
0円ソーラーの導入費用は、初期費用が0円とされています。
自費での導入は初期費用が負担となりやすいですが、0円ソーラーなら初期費用の負担を抑えつつ設置できるため、初動の面で優秀です。
しかし、無料で太陽光発電システムがもらえるわけではありません。
あくまでも借りている形であり、節電・売電の恩恵が得られるわけではない他、後から支払いが必要となるため、ランニングコストにご注意ください。
自費での太陽光発電導入にかかる費用
太陽光発電の導入費用は設置する規模によって変わるため一口にはいえませんが、平均して約100〜150万円（4.5kW）とされています。
0円ソーラーはランニングコストが負担となりやすいものの、自費での導入ならランニングコストの負担を抑えつつ設置できるため、運用の面で優秀です。
ただし、有料のメンテナンスが必要となるなど手放しでは喜べません。
それでも、自由に拡張できたり節電・売電ともにすべて自分自身への見返りとなったりと優秀な面が目立つため、設置する価値は十分にあるでしょう。
家庭用の太陽光発電の費用相場は年々落ち着いてきており、新築・中古ともに比較的導入しやすくなっているため、気になる人は導入してみてはいかがでしょうか。
0円ソーラーを導入する際に検討すべき点
0円ソーラーを導入する際は、契約期間・設置条件、収益性の有無、初期費用・ランニングコスト、施工実績・保証内容、途中解約による違約金の検討が必要です。
ここでは、0円ソーラーを導入する際に検討すべき点について詳しく解説します。
契約期間・設置条件
0円ソーラーを導入する際は、契約期間・設置条件を検討しましょう。
契約期間がどれくらいなのか、設置条件はどうなのか自ら判断したいです。
平均すると0円ソーラーの契約期間は10〜15年が目安とされ、最低でも10〜15年は使用し続けることが設置条件とされています。
10〜15年経つとライフスタイルが大幅に変化していることがあるため、将来的な生活について入念に計画を立ててからご検討ください。
収益性の有無
0円ソーラーで発電される電力は事業者所有となるため、売電による収入は得られません。
節電による電気代の削減は期待できますが、収益化を考えている人は注意が必要です。
効率的に発電できても自分自身のところにはお金が入ってこないため、FIT制度（固定価格買取制度）などを活用したい人は自費での導入を推奨します。
基本的に助成金・補助金は自費で導入する人を対象としているため、0円ソーラーでサポートを受けられるのかもあわせて検討が必要となるでしょう。
初期費用・ランニングコスト
0円ソーラーを導入する際は、初期費用・ランニングコストを検討したいです。
初期費用をかけたくない人は0円ソーラー、ランニングコストをかけたくない人は自費での導入を選ぶのが良いとされています。
しかし、初期費用・ランニングコストは設置する環境によって変わるため、必ずしもシミュレーション通りになるとは限りません。
お金の面はより慎重に決断する必要があります。
施工実績・保証内容
0円ソーラーを導入する際は、施工実績・保証内容についても検討したいです。
0円ソーラーを選ぶにしても自費での導入を選ぶにしても、施工実績が十分で保証内容が充実している業者を選ぶ必要があります。
施工実績や保証内容が十分でないと、後々トラブルが発生するかもしれません。
良質な業者なのか悪質な業者なのかを見極める意味でも、施工実績や保証内容がどうなっているのかは先に確認しておくべきです。
自然災害補償が付帯されているかどうかも検討しましょう。
途中解約による違約金
0円ソーラーは途中解約すると違約金が発生するため、どれくらいかかるのかを検討してから導入することを推奨します。
契約期間中に解除時には、残存期間の分を一括請求されるか、一時的な違約金で済むかを確認してください。
違約金についてはしっかり確認しておかないと数万円〜数十万円単位で支払いが発生することがあるため、慎重に判断してください。
あわせて、契約終了後はどうなるのかについても聞いておきましょう。
なお、他の記事ではソーラー発電とはについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→ソーラー発電とは？ソーラーパネルを選ぶ際に押さえるべきポイント
ソーラーパネルを自費で導入するならEcoFlow
ソーラーパネルを自費で導入するなら、EcoFlowの製品をご検討ください。
EcoFlowではTOPCon技術を採用したソーラーパネルを取り扱っており、最大25％の発電効率を誇ります。従来のソーラーパネルと比べて変換効率にも優れており、電力ロスを抑えつつ発電が可能です。
日照が限られる雨の日や曇りの日でも微細な光から発電できるため、電気を効率よく生み出したい人に良いでしょう。
当社の製品は単結晶シリコンセルを使用していて電気の流れがスムーズなため、安定して高水準の発電効率を保てます。IP68規格に準拠し、安全性・耐久性にも優れているため、屋外の設置も安心です。
MC4コネクタにより自社はもちろん他社のポータブル電源とも接続可能なだけに、1台あるだけで重宝するのではないでしょうか。
気になる人は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。
まとめ
0円ソーラーとは、導入後に後悔する理由、自費での太陽光発電導入の比較、導入する際に検討すべき点を解説しました。
0円ソーラーは一見すると初期費用を抑えられて設置しやすいように見えますが、無料で太陽光発電システムがもらえるわけではなく、ランニングコストがかかります。
むしろ、途中解約すると違約金が発生するため、やめたくなってもやめられないと後悔する人も珍しくありません。
契約期間は平均して10〜15年となるため、ライフスタイルの変化に合わせられず泣く泣く契約解除を迫られることもあるでしょう。
結果的に残存期間の費用を一括請求され、損をすることがあるわけです。
そのため、もし予算に余裕があるなら自費で導入してしまった方が経済的です。
EcoFlowで取り扱っているソーラーパネルは初期費用こそかかるものの、高効率で発電できるため、節電や売電に効果的となっています。
一度購入すれば途中で破棄しても違約金が発生することはないため、安心してご利用いただけます。
当社の製品はポータブル電源との互換性にも優れているため、すでにポータブル電源を持っていて、これから太陽光発電を始めたい人にも良いでしょう。
詳細は公式ホームページをご覧ください。