釣り好きの方にとって、小潮は釣果が落ちるイメージが強いかもしれません。
しかし、実は小潮ならではのメリットと潮の動きを読み切った攻略法を押さえれば、十分に好釣果が狙えます。
この記事では、小潮が釣りに与える影響や時合いの読み方、小潮の日の海釣り攻略やタックルとルアーの選び方、釣果を伸ばす釣り方について詳しく紹介します。
小潮とは何か
小潮とは、潮の満ち引きによる干満差が一年を通じて最も小さくなる潮回りを指します。
この時期は海水の動きが他の潮回りと比べて穏やかになり、満潮と干潮の水位差も小さくなります。ここでは、小潮が釣りに与える影響について詳しく解説します。
小潮が釣りに与える影響
小潮の影響で潮の動きが緩やかになることで、魚の活性が少し落ちやすくなるため、一般的には「釣りにくくなる」と言われています。
しかし、小潮はまったく釣れなくなるというわけではありません。
流れの強い大潮や中潮に比べて、ポイントによってはベイトが溜まりやすく、根魚や遊泳力の弱い魚には絶好の狙い目となるケースも見られます。
また、多くの釣り人が大潮や中潮を好むため、小潮の時期は釣り場が比較的空いているというメリットもあります。
加えて、時合いと呼ばれる「釣れるタイミング」が長く続く傾向があり、じっくりと魚を狙いたい方や初心者にも適しています。
潮汐表と時合いの読み方
小潮で釣果アップを狙うためには、潮汐表やタイドグラフと呼ばれる海の水位変化表を活用することが重要です。
潮汐表には、その日ごとの満潮と干潮の時刻、潮の種類、大まかな潮位の変化が記載されています。
具体的には、満潮・干潮の前後1〜2時間は潮が大きく動き出すタイミングとなり、「時合い」と呼ばれるこの時間帯を狙うことで釣果につなげやすくなります。
さらに、最近ではスマートフォンで簡単に潮汐表を確認できるアプリも使われており、現地で直前の潮の動きを把握しやすくなっています。
小潮の日の釣りでは、潮汐表を正しく読み解き、狙い目の時合いを捉えることが重要です。
小潮の日の海釣り攻略
小潮の日は魚の活性が下がりやすいと思われがちですが、その特性を理解しポイントや釣り方を工夫することで十分に釣果を伸ばすことが可能です。
ここでは、それぞれの釣り場で実践できる効果的なテクニックを詳しく解説します。
堤防・港
小潮の日の堤防や港では潮流が緩やかになるため、普段は強い潮流を嫌う魚種も狙いやすい傾向があります。
特にアジやメバル、カサゴなどの根魚は堤防や港内の障害物周りに集まりやすく、軽めの仕掛けやサビキ、ジグヘッドなど繊細な釣り方が有効です。
また、マズメ時や潮の動き始めを狙うことで、魚の活性が高まるタイミングを逃さず釣果につなげやすくなります。
小潮は釣り人が少ない分、プレッシャーも減り落ち着いて攻略できるため、初心者や集中して釣りたい方におすすめのタイミングです。
サーフ
小潮の日のサーフでは、潮通しの良い地点を見極めることが重要です。
小潮は潮の動きが少なく魚の活性が落ち着きやすいため、魚が好んで集まりやすい河口付近やブレイク周辺、砂地の変化点などを探しましょう。
特にキスやヒラメ、マゴチなどは海底付近でエサを探す習性があるため、仕掛けをしっかり底に届けることが釣果へ直結します。
時合いとしては朝夕のマズメ時や、潮が動き出すタイミングを意識するとよいでしょう。仕掛けやルアーは、ナチュラル系や小型のものがおすすめです。
磯・沖
磯や沖釣りの小潮では、流れが速すぎて釣りにならない大潮時に比べ、仕掛けが安定しやすく釣りやすいという特徴があります。
荒れやすいポイントや潮流が速い場所でも、小潮の緩やかな流れならタックルが馴染みやすく、根魚やグレ、クロダイ、イサキなど多様なターゲットが狙えます。
また、潮の満ち引きによる変化が小さいため、干満のタイミングを意識してポイントごとに適切な攻め方を選ぶことが重要です。
潮の変化が少ない分、魚が溜まりやすい「潮目」や地形の変化、障害物周辺を粘り強く探りましょう。
潮止まり前後や干満の切り替わりで活性が上がることも多いため、その瞬間を見逃さず集中することが好釣果につながります。
小潮を攻略するタックルとルアー選び
小潮の日の釣りでは、タックルとルアー選び次第で釣果を大きく伸ばせるチャンスがあります。ここでは、小潮ならではの攻略ポイントについて詳しく解説します。
ゆっくり動くルアー
小潮の日の釣りでは、ルアーが動くスピードが重要になります。
なぜなら、潮流が弱い状況では魚の活性も落ち気味になり、速いアクションには反応しづらくなるからです。
スローアクションでしっかり泳いでくれるフローティングミノーや、ボトムをじっくり探れるシンキングミノーを選択すると、魚に違和感を与えず食いつく確率が高まります。
また、ヒラメやマゴチ、シーバスなども小潮では急激な動きより、一定のリズムで馴染みやすいルアーアクションへの反応が良いとされています。
加えて、カラー選びもポイントとなり、晴れの日はナチュラル系、曇天や濁り潮ではアピール系カラーと使い分けましょう。
ライトタックルの利点
小潮の潮流が穏やかなシチュエーションでは、軽いタックルが有利に働きます。
ライトタックルは仕掛けやルアーを繊細かつ自然に魚へアプローチできるため、警戒心の強い魚にも口を使わせやすくなります。
また、軽めのジグやワーム、小型ミノーが潮に馴染みやすく、ピンポイントで狙ったレンジに届きやすいのも大きなメリットです。
さらに、小潮の日は潮流が弱いため重すぎる仕掛けは沈みすぎたり動きが不自然になりがちですが、ライトタックルであれば本来のアクションを活かしやすくなります。
魚の活性が低い状況ほど、繊細さと軽さにこだわったアプローチが重要です。
小潮のときの釣り方
小潮の時期や潮の流れで穏やかで魚の活性もやや落ち着く傾向がありますが、戦略次第では釣果を伸ばすことができます。ここでは、釣り方のコツについて詳しく解説します。
スローペースで誘う
小潮では、ルアーや仕掛けの動きを意識的に遅くし、「見せて誘う」ことが重要です。
例えば、ミノーやワーム、エギを用いる際は、スローリトリーブやストップ＆ゴーのテクニックを使い、魚の警戒心を和らげつつ食わせの間を作りましょう。
スローなアクションは特に根魚やフラットフィッシュ、アオリイカなど、底付近にいる魚に効果的で、魚の反応を見ながら調整することがコツです。
また、カラーも派手すぎず、ナチュラル系や小さめのシルエットを意識すると、潮が緩やかな状況でも魚に違和感を与えにくくなります。
底を丁寧に探る
小潮の日の釣りでは、底を丁寧に探ることが重要です。
潮流が弱いときは、魚が中層よりも底や障害物周辺に身を潜めやすくなるため、仕掛けやルアーをボトム付近でじっくり動かしましょう。
例えば、天秤仕掛けやダウンショット、ジグヘッドリグなど、底をしっかりトレースできるタックルを用いるのがおすすめです。
底を意識して攻めることで、ヒラメやマゴチ、根魚などボトムを好む魚の食い気を引き出すだけでなく、魚の居場所もつかみやすくなります。
粘り強く一投一投を大切に探っていくことが、釣果アップへの近道です。
小潮の釣りを快適にするポータブル電源！
小潮の日は潮の流れが穏やかなため、長時間じっくりと釣りを楽しむ方も多いでしょう。そんなとき、あると便利なのがポータブル電源です。
釣りにポータブル電源を持参すれば、さまざまなシーンで便利に活用できます。
- 夜釣りや早朝釣行の照明
- 釣った魚の新鮮さを保つためのポータブル冷蔵庫に給電
- スマートフォンや電子機器の充電
- 電動リールの電源供給
- お湯を沸かしてカップ麺やコーヒーを作る電気ケトル
- 帰宅時の車内で扇風機や空気清浄機
特に小潮のように潮の変化が穏やかな日は、タイミングを見て釣り座でゆっくり待つ時間も増えるため、ポータブル電源があると便利です。
EcoFlowの『DELTA 3 Plus』は、大容量ながら持ち運びやすく、高出力で複数の機器を同時に充電できます。
電動リールやLEDライトはもちろん、ノートパソコンや調理家電まで幅広くカバーでき、急速充電にも対応しているため短時間の準備でも蓄電は十分に可能です。
また、釣りやアウトドアだけでなく防災用品としても活躍するため、一台は持っておいて損はありません。気になる方は、ぜひ以下の商品ページをご覧ください。
小潮の釣りに関するよくある質問
最後に、小潮の釣りに関するよくある質問を詳しく解説します。
小潮は釣れない？
小潮は潮の動きが緩やかで、魚の活性がやや鈍くなる傾向があるため「釣れない」と思われがちですが、実際には必ずしもそうとは限りません。
大潮や中潮と比べて魚の反応は控えめになることもありますが、潮流が穏やかなことで時合いが持続しやすい、釣り場が空いている、といったメリットがあります。
特に根魚やメバル、カサゴといった遊泳力の弱い魚は、流れが速い日よりも小潮の穏やかな日を好むことが多いです。
魚種や釣り場、アプローチの工夫次第でしっかりと釣果が期待できる潮回りのため、「小潮=釣れない」と決めつける必要はありません。
おすすめの釣りの時間帯は？
小潮の日でも釣果アップを狙うなら、マズメ時（朝夕の時間帯）が特におすすめです。
このタイミングは魚の活性が高まりやすく、潮の動きが始まる瞬間や満潮・干潮の前後にもヒットチャンスが増える傾向があります。
潮止まりから潮が動き出すタイミングは水中環境も変化しやすく、魚が捕食行動に移りやすいため、集中して狙いましょう。
小潮は潮の動きが緩やかなため、その分、釣れる時間帯が長めになるのもメリットです。
潮汐アプリは必要？
潮汐アプリや潮見表は、釣果を安定させるためにとても役立つツールです。
釣りに最適な潮のタイミングや満潮・干潮の時間、潮位の変化をリアルタイムに確認できるため、計画的な釣行に欠かせません。
紙の潮見表でも十分ですが、スマートフォンアプリならどこでも情報をチェックできます。
例えば、「潮汐なび」や「タイドグラフBI」などは、その日の潮汐情報や風向き、波の高さなども網羅しており、安全・快適な釣行をサポートしてくれます。
各釣り場ごとの潮位まで確認できるため、初心者でも迷わず活用できます。
初心者でも狙いやすい魚は？
小潮の日に初心者が狙いやすい魚種としては、根魚（メバル・カサゴ）、シーバス、ハゼ、キスなどが挙げられます。
特にメバルやカサゴといった底物は流れの弱いコンディションが好都合で、テトラ周辺や障害物のそばに潜みやすくなります。
また、キスやハゼも砂地や浅場で比較的アタリが出やすく、シーバスも時合いとポイントを合わせればヒット率が上がる魚です。
いずれも潮の流れが急ではない小潮時にこそ、丁寧な誘いやポイント選びで好釣果を狙いやすいターゲットとなります。
まとめ
小潮は釣りが難しいと感じる方も多い潮回りですが、その特性を理解し、潮位や時間帯、仕掛けやルアーの選び方を工夫することで十分に釣果を伸ばすことができます。
スローペースな誘いや底を丁寧に攻める釣り方、ライトタックルやゆっくり動くルアーの活用は、小潮のメリットを存分に引き出します。
また、潮汐アプリやタイドグラフを活用すれば、最適な時合いを見極められ、初心者でも安定した釣果を狙えるでしょう。
静かなフィールドでじっくりと釣りを楽しめる小潮の日の釣りでは、ポータブル電源があると快適さが一段と向上します。
LEDライトや電動リール、調理家電の使用も可能であり、スマートフォンやタブレットの充電もできるため、万が一のトラブルも回避できます。
ポータブル電源を持参して、小潮の日の釣りを楽しみましょう。