ルアー釣りは、思考力と工夫を活かせるアクティブな釣り方として人気です。
エサを使わず、人工のルアーで多様な魚を狙う楽しさは、狙った魚との駆け引きや自分で試行錯誤しながら釣果を出す達成感につながります。
シーバスやアジ、ヒラメ、メバルなど、魚種や釣り場ごとに異なる最適なルアー選びをすることで、初心者から経験者まで幅広く楽しめます。
この記事では、ルアー釣りの魅力や基本的な種類、魚種別のおすすめルアーなどを詳しく紹介します。ルアー釣りに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ルアー釣りの魅力

ルアー釣りは、エサを使わず人工の疑似餌で魚を誘う点が特徴的なアクティビティです。ここでは、エサ釣りとの違いや魅力について詳しく解説します。
ルアーとエサ釣りの違い
ルアー釣りとエサ釣りの最大の違いは、魚を誘う方法です。
- ルアー釣り:プラスチックや金属などでつくられた疑似餌
- エサ釣り:生きた虫や魚、または加工されたエサを針につけて魚を待つ
ルアー釣りは疑似餌を積極的に動かして魚のリアクションを引き出すのに対し、エサ釣りは静かに仕掛けを投じ、魚が寄ってくるのを待つのが基本です。
ルアー釣りにおける“動の釣り”の面白さは、リールを巻いたりロッドを操ることで魚の活性や反応がダイレクトに伝わることにあります。
さらに、エサ釣りと異なり生き餌を使わないため、虫が苦手な人やエサの匂いが気になる方にも始めやすいのも特徴です。
ルアーを交換すれば多様なターゲットに対応でき、その戦略性は釣り人の創意工夫を大きく刺激します。
コンパクトな道具で気軽にスタート
ルアー釣りの大きな魅力は、道具がコンパクトで持ち運びや管理がしやすい点です。
基本的にはロッド、リール、ルアー数個とラインがあれば十分に楽しめるため、釣りに出かける準備に手間がかかりません。
多くのルアーロッドは軽量かつ分解式で、バッグや車のトランクにも収まりやすく、思い立った時にすぐ釣り場へ向かうことができます。
また、初心者向けのセットも豊富で、ロッドやリールと必要なルアーがすべて揃っているため難しい準備が不要です。
携帯性と始めやすさは、忙しい現代人やアウトドア初心者にも高く評価されています。
⇒釣り初心者が揃えるべき道具10選!海釣り・川釣りに必要な道具一式も解説
ルアーの基本的な種類

ルアー釣りは、多彩なルアーの種類によって魚種や状況ごとに選択できる点が魅力です。ここでは、ルアーの基本的な種類について詳しく解説します。
ハードルアー(プラスチック系)
ハードルアーは、高い耐久性と豊富なカラーバリエーションが特徴的なルアーです。
ABS樹脂やポリカーボネートといった硬質プラスチック、木材、金属などの素材から作られており、季節や場所によって多様な使い分けができます。
ハードルアーの代表的なタイプは以下の通りです。
- ミノー
- クランクベイト
- バイブレーション
- トップウォーター
ソフトルアー(ワーム系)
ソフトルアーは、自然界のベイトをリアルに模しているルアーです。
いわゆるワームは柔らかいプラスチックや塩化ビニールで作られており、ミミズ・小魚・エビ・ザリガニ・昆虫などを模し、形状のバリエーションが豊富にあります。
ナチュラルなアクションや微かな波動により、スレた魚や食い渋る魚にも口を使わせやすい点が大きな特徴です。
繊細なアプローチが必要なポイントや低活性時の攻略、または初心者がまず釣果を出したい場面などに適しています。
メタルルアー(スプーン・ジグ系)
メタルルアーは、スプーンやジグといった金属製のルアーを指します。
金属特有の重量と高い比重からくる遠投性や沈下速度が強みで、深場・急流・広範囲の探り出しに最適です。
水中でのフラッシュやバイブレーションは非常に強く、光沢や不規則な揺らめきで魚の本能を刺激します。
特に低水温期や魚の警戒心が高まる状況でもバイトを誘いやすいため、バス・シーバス・サーモン・マスなど、さまざまな魚種に向いています。
使いこなすにはテクニックが必要なため、上達による釣果アップの実感が大きいです。
魚種別おすすめルアー

ルアー釣りでは、ターゲットとなる魚種によって最適なルアーが異なるため、魚ごとの特性や習性を理解することが重要です。ここでは、魚種別おすすめルアーについて解説します。
バス・シーバスに強いルアー
バスとシーバスはともにフィッシュイーターで、小魚を模したルアーに強い反応を示す魚種のため、ミノーやバイブレーションなどのハードルアーがおすすめです。
ミノーはリアルな泳ぎと波動、バイブレーションは強い振動で魚の本能を刺激します。
特にシーバスの場合、イワシなどのベイトフィッシュを意識した細長いミノーや、遠投性能の高いバイブレーションが有効です。
また、バス・シーバス兼用できるルアーも多く存在し、バス用のミノーやクランクベイトでも十分にシーバスを狙うことができます。
ルアーのカラーやサイズは、その日の状況や魚の活性に応じて細かく調整することで、より安定した釣果が期待できます。
トラウト狙いの定番ルアー
トラウトを狙う際は、状況やフィールドごとにルアーを使い分けるのがおすすめです。
- スプーン:ゆらめきとフラッシング効果が高くシーズンを問わず活躍
- ミノー:渓流や本流のトラウト攻略に適している
- クランクベイト:スレた魚にアピールしたいときにも効果を発揮
- スピナー:渓流での食い渋り打破に役立つ
これらのルアーをこまめにローテーションし、当日の反応に合ったタイプを選び続けることがトラウト釣りの最大のコツとなります。
青物・ショアジギング向け
ショアジギングで青物を狙うには、飛距離と速い沈下速度がポイントになるため、メタルジグがおすすめです。
メタルジグは重量の割にコンパクトな形状で、遠くのポイントや深場まで素早くアプローチできます。
加えて、リアルな光沢とタイトアクションが強烈なフラッシングを生み出し、青物の捕食本能を刺激します。
状況によっては、ミノーやトップウォータープラグなどの大型ルアーも有効で、表層から中層、底層まで幅広く探れるのが特徴です。
ウエイトやカラーの使い分けによって、潮流や餌となるベイトの状況に臨機応変に対応できるため、準備は幅広くしておくとよいでしょう。
タックルとラインの選び方

ルアー釣りを始める際は、タックルとラインの選択が重要なポイントです。ここでは、正しい選び方について詳しく解説します。
万能ロッドとリールの組み合わせ
ルアー釣りでは、狙いたい魚に合ったロッドとリールを選ぶことが重要です。
例えば、多数の釣り種をこなしたい方には、8~9フィート前後のミディアムライト(ML)クラスのロッドが汎用性が高く、幅広いターゲットに対応できます。
パワーと硬さは投げるルアーの重さに合わせて選び、軽いルアーなら柔らかめ、重めのルアーなら硬めを基準にしましょう。
また、リールはバランスが大切で、ビギナーの場合はトラブルが少なく扱いやすいスピニングリールを選ぶのが失敗しにくい方法です。
ロッドとリールをセットでバランスよく選ぶことで、長時間の釣行でも疲れを感じにくくなりトラブルも減らせるでしょう。
⇒釣りグッズの用意は超重要!基本アイテムの特徴とその役割、選び方を徹底解説
ラインとリーダーの基本
ルアー釣りでは、ライン選びが釣果を大きく左右する要因です。
基本のライン素材にはナイロン、フロロカーボン、PEの3種類があり、それぞれ以下のように特徴が異なります。
- ナイロン:扱いやすく汎用性が高い
- フロロカーボン:根ズレや沈みやすさが強み
- PEライン:高感度・高強度で飛距離が出せる
最近ではPEラインが主流になりつつありますが、伸びが少ないためリーダー(ショック吸収用としてフロロカーボンなどを1~2m結ぶ)が必須です。
ラインの太さ(号数またはポンド数)は、対象魚と使用ルアーの重さ、ポイントの障害物の有無を考慮して選びます。
例えば、PE0.8~1号+フロロカーボン2~3号のリーダーはシーバスやエギング、チヌのフカセ釣りで多用されるベーシックな組み合わせです。
ライントラブルを減らすためには、リールのスプール適正量を守ることや、リーダーとの結束強度を意識することも欠かせません。
ポータブル電源の活用でルアー釣りを快適に

ルアー釣りの現場では、スマートフォンや魚群探知機、ライト、クーラーボックス、さらには電動リールなど、電気を必要とするアイテムが増えています。
特に釣り場が遠方だったり夜釣り・長時間の釣行では、安定して使える電源があるかどうかが快適さを大きく左右します。そこで活躍するのがポータブル電源です。
ポータブル電源があれば、スマホの充電切れや夜釣り時の照明不足を心配する必要がなくなり、クーラーボックスや電気ポット、簡易調理器も稼働できます。
EcoFlowの『DELTA 3 Plus』は、約1,024Whの大容量バッテリーで、複数の家電製品を同時稼働できるルアー釣りにおすすめのポータブル電源です。
重さは約12.5kgと、大容量の中では比較的軽量。AC/DC・USB-A/C、シガーソケットなど13の出力ポートを装備し、あらゆる機器に対応できます。
防水・防塵設計で釣り場での急な雨や砂埃にも強く、4,000回以上の充電サイクルを誇るリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているため高い耐久性を誇ります。
ルアー釣りで便利に使えるポータブル電源をお探しの方は、ぜひ以下の商品ページをチェックしてみてください。

ルアー釣りに関するよくある質問

最後に、ルアー釣りに関するよくある質問を詳しく解説します。
最初に買うならどのルアー?
ターゲットがバスの場合は、「クランクベイト」や「シャッドプラグ」といった初心者でも扱いやすいルアーがおすすめです。
クランクベイトは投げて巻くだけでOKというシンプルさが魅力で、障害物周りや浅い場所でもしっかり使えます。
シャッドプラグは小魚に似せた動きが得意で、幅広い状況に対応できる万能型。あわせて、遠投性能を求めるならメタルジグもおすすめです。
まずはスピニングタックルで扱いやすく、どの釣具店でも手に入りやすいモデルからスタートすると失敗が少ないでしょう。
真っ直ぐ飛ばすためのキャストフォームは?
真っ直ぐルアーを飛ばすためには、正しいグリップと体の使い方が大切です。
- 正しいグリップを確認する
- 体とロッドの位置を整える
- スタンス(足の位置)を決める
- ロッドを後方へスムーズに振りかぶる
- 腰と腕を連動させて投げる
- リリース後もロッドを止めずにフォロースルー
オーバーヘッドキャストを基本に、構えた時はロッドが一直線にターゲットへ向くようにしましょう。
ルアーをロッドの元ガイド付近まで垂らした状態からスムーズに振り下ろし、リリースポイントで力を抜きすぎないことも重要です。
根掛かりを減らすには?
根掛かりを防ぐ最大のコツは、事前の地形把握です。
危険な場所や沈み根、障害物の位置をしっかりチェックし、無理にボトムまで沈めすぎないように注意しましょう。
細いラインは感度が高いですが、根掛かりしやすいポイントでは太めのラインや強い仕掛けを選ぶと回収率が上がります。
根掛かりした場合は、必ず引っ張らずに逆方向からテンションをかけて優しく外す工夫や、根掛かり回避性能の高いルアーを選ぶのも一つの方法です。
ルアーが泳がないときの原因は?
ルアーがしっかりと泳がない原因には、いくつかのパターンがあります。
- ルアーのラインアイが曲がっている
- リップ部分が破損している
- ロッドやラインの太さが適切ではない
- 付属パーツ(フックやスプリットリングなど)のバランスが悪い
新品ルアーでも必ず動きをチェックし、不自然な動きがある場合はラインアイを微調整したり、リップやパーツの破損がないか確認しましょう。
まとめ
ルアー釣りは、さまざまな工夫や発見を通じて、自分だけの楽しみ方を見つけ出せるアクティブなアウトドアです。
魚の習性やシチュエーションごとにルアーを選んだり、キャストやリトリーブ方法を工夫したりと、奥深い世界が広がっています。
基本的な知識やちょっとしたコツを押さえれば、初心者でも十分に釣果を得られるのがルアー釣りの魅力です。
必要なアイテムを揃えたうえで、ルアー釣りを楽しみましょう。
なお、近年のルアー釣りではスマホ充電や照明、電動リールにも使えるポータブル電源が注目されています。より快適なルアー釣りを目指す方は、ぜひチェックしてください。