急速充電のワイヤレス充電器の仕組みは、通常の充電器と比べても特殊です。
具体的な説明は本文で言及するため避けますが、わかりやすく説明すると、電流を誘導して電力として利用しているといい換えられるでしょう。
この記事では、急速充電のワイヤレス充電器の仕組み、タイプ、メリット、デメリット、有線急速充電とワイヤレス急速充電の違い、よくある質問をわかりやすく解説します。
急速充電のワイヤレス充電器の仕組みについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
急速充電のワイヤレス充電器の仕組み
急速充電対応のワイヤレス充電器は、主に電磁誘導方式によって給電する仕組みです。ここでは、急速充電のワイヤレス充電器の仕組みについて詳しく解説します。
主に電磁誘導方式が採用されている
急速充電できるワイヤレス充電器は、電磁誘導方式が採用されています。
電磁誘導方式とは、充電器のコイルが磁界を発生させ、それに反応して端末内のコイルに電流を誘導し、電力として利用することで充電する方法です。
- 送電用コイル：充電器内の内蔵コイル（電流を流すと磁界を発生させる）
- 受電用コイル：端末内の内蔵コイル（磁界に反応して電流を誘導する）
- 電磁誘導：誘導電流でデバイスのバッテリーを充電する
コイルには主に充電器内に内蔵されている送電用コイルと、端末内に内蔵されている受電用コイルがあり、両者が電磁誘導することでデバイスのバッテリーが充電されます。
つまり、電磁誘導を利用することによりケーブルを介さず充電できるわけです。
急速充電機能を持つものもある
ワイヤレス充電器のなかには、急速充電機能を持つものもあります。
急速充電ができるものは、より効率的に電力を伝送する仕組みが採用されており、従来のワイヤレス充電器よりも高速で充電可能です。
- 強力な磁界
- 高周波の交流電力
- 充電の制御
難解な言葉が並んでいて頭が混乱するかもしれませんが、急速充電機能を持つワイヤレス充電器は強力な磁界・高周波の交流電力・充電の制御という三つの点が特徴となっています。
強力な磁界を発生させることでより高速での充電を可能としており、高周波の交流電力を利用して効率的な電磁誘導を実現しているわけです。
製品によっては充電状況をリアルタイムで監視することで充電効率をアップしているものもあるなど、日進月歩で開発が進んでいるといえるのではないでしょうか。
従来のワイヤレス充電を凌駕する
急速充電のワイヤレス充電器は、従来のワイヤレス充電を凌駕します。
もともとワイヤレス充電機能を持つ端末はいくつかありますが、急速充電に対応しているものはより高速で充電することが可能です。
具体的な時間に関しては使用する機器によって変わりますが、30分〜1時間で50〜80％ほど充電できるものも珍しくありません。
ワイヤレスは有線と比べて充電効率が悪く、ケーブルを接続する場合と比較すると遅く感じますが、それでも十分早い充電速度を実現しています。
なお、ケーブルが不要な携帯充電器、コードレスモバイルバッテリーについては以下の記事で解説しているため、気になる人はあわせてお読みいただけると幸いです。
→コードレスモバイルバッテリーとは？ワイヤレス充電のメリット・デメリットも解説
急速充電のワイヤレス充電器のタイプ
急速充電のワイヤレス充電器の主なタイプは、スタンドタイプ・パッドタイプ・マウントタイプ・モバイルバッテリータイプの四つです。
ここでは、急速充電のワイヤレス充電器のタイプについて詳しく解説します。
スタンドタイプ
スタンドタイプは本体を立てかけて充電するタイプで、画面が見やすい点・充電位置がずれにくい点・充電中の操作がしやすい点がメリットです。
一方で、アクセサリーやケースがあると効率的に充電できなかったり、特定の形状のものしか充電できなかったりとデメリットもあるため、注意が必要となります。
パッドタイプ
パッドタイプは最もスタンダードなタイプで、機種を選ばずコンパクト、デザイン性に優れていて本体を置くだけで充電できるといった点がメリットといえるでしょう。
対して、充電中の操作がしにくい、スマホリングがあると充電できないといったデメリットもあるため、実際に使用する場面を想像して選ぶのが良いのではないでしょうか。
マウントタイプ
マウントタイプは本体を挟んで充電するタイプで、安定して充電できる点・画面が見やすい点・衝撃や振動の影響を受けにくい点がメリットです。
反対に、アクセサリーやケースがあると効率的に充電できなかったり、グリップ力やホールド力が徐々に失われてきたりとデメリットもあるため、要注意といえます。
モバイルバッテリータイプ
モバイルバッテリータイプは本体ごと持ち運びでき、電源の取れないところであってもいつでもどこでも充電できるタイプとなっています。
あらかじめ充電が必要となりますが、一度充電すれば1〜2回分の予備バッテリーとして利用できるため、1台あるだけでも安心です。
携帯電話を頻繁に使用する学生と社会人にとって、必須の道具といえるでしょう。
なお、EcoFlowでは以下のような優れた特徴を持っているEcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (10,000mAh)を販売しています。
- Qi2準拠 最大15W急速ワイヤレス充電
- 最速33分で70%まで本体充電
- 最大65W出力の急速充電
- スマホアプリでスマート管理
- 一目でわかるバッテリー残量
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (10,000mAh)は、充電速度に優れているだけでなく本体自体の充電もスムーズなため、出先で充電が必要なシーンにぴったりです。
EcoFlowのモバイルバッテリーは温度上昇を抑える独自技術により、ワイヤレス充電で課題となる発熱を大幅に低減している他、温度センサーを採用して1日432万回リアルタイムで監視することで本体の発熱を防ぐなど、発熱防止にも優れています。
強力マグネットと内蔵スタンドによりスマホと一体化するため、操作が楽なのはもちろん持ち運びも負担になりにくいのではないでしょうか。
まだお持ちでない場合は、ぜひ一度当社の公式ホームページをご覧になってみてはいかがでしょうか。
急速充電対応のワイヤレス充電器のメリット
急速充電対応のワイヤレス充電器は、置くだけで充電できる点、ケーブルを必要としない点、充電速度が向上する点が主なメリットです。
ここでは、急速充電対応のワイヤレス充電器のメリットについて詳しく解説します。
置くだけで素早く充電できる
急速充電対応のワイヤレス充電器は、置くだけで素早く充電できるのがメリットです。
本体にスマホを置くだけで自動的に充電されていくため、他に特別なことをする必要が一切ありません（スマホによっては一部設定が必要な場合あり）。
原則、置いておくだけであるため、仕事・プライベート問わず楽に充電できます。
ケーブルを必要としない
ケーブルを必要としないのも、急速充電対応のワイヤレス充電器のメリットといえます。
充電する度に何度もケーブルを接続する必要がないため、充電の手間を省ける他、Qi規格に対応しているものであれば、異なる機種でも同様に充電可能です。
ケーブルを抜き差ししないことで、コネクタも劣化しません。
コンセント周りもすっきりするなど、省スペースなのも嬉しいところです。一部、ワイヤレス充電器を使用するためには急速充電の設定が必要となる場合もあります。
充電速度が向上する
急速充電のワイヤレス充電器は、従来のものと比べて充電速度が向上しているため、充電を忘れてしまっていてもすぐにリカバーできます。
急速充電対応モデルであれば、身支度している間に充電できるなど忙しい人でも安心です。
急速充電対応のワイヤレス充電器のデメリット
急速充電対応のワイヤレス充電器は、充電器・端末ともにワイヤレス急速充電への対応が必要な点、デバイス本体への急激な負荷により熱くなる点、メーカーによって品質が変わる点が主なデメリットです。
ここでは、急速充電対応のワイヤレス充電器のデメリットについて詳しく解説します。
充電器・端末ともにワイヤレス急速充電への対応が必要
充電器・端末ともにワイヤレス急速充電への対応が必要な点は、デメリットといえます。
どのデバイスでもワイヤレス急速充電に対応しているわけではなく、ケーブル・充電器・端末のすべてがワイヤレス急速充電に対応していなければいけません。
片方が対応していても、もう片方が対応していなければ充電できないため、購入時点でよく確認しておくべきです。
デバイス本体への急激な負荷により熱くなる
急速充電対応のワイヤレス充電器は、デバイス本体への急激な負荷により熱くなるのもデメリットです。
最近のものは発熱しないよう創意工夫されていますが、一般的な充電方式と比較すると熱がこもりやすくなっています。
基本的に充電中はSNSを開いたりゲームをしたりするとより熱がこもりやすくなるため、すべて閉じて充電しましょう。
メーカーによって品質が変わる
急速充電対応のワイヤレス充電器は、メーカーによって品質が変わります。
よく名の知れたメーカーのものはある程度品質が保たれているのですが、あまり知られていないメーカーのものだと粗悪品や不良品も出回っています。
もちろん、どのメーカーも企業努力によって高品質なものを届けてくれようとしていますが品質に差が出るのはどうしても仕方ないため、よく比較検討してお選びください。
まずは、口コミやレビューを参考にしてみてはいかがでしょうか。
有線急速充電とワイヤレス急速充電の違い
有線急速充電とワイヤレス急速充電の違いには、以下のような点があります。
- 安定性の違い
- エネルギー効率の違い
- 充電速度の違い
- 電力ロスの違い
- 利便性の違い
有線による急速充電とワイヤレスによる急速充電は、安定性やエネルギー効率が違うだけでなく、充電速度も変わるため、注意が必要です。
一般的に充電速度は有線の方が早く、ワイヤレスの方が遅いとされています。
最近では基本的な性能にそれほど差はなくなりつつありますが、安定してエネルギーを供給できる有線と比べてワイヤレスは若干不安定といえるでしょう。
他にも、両者は電力ロスや利便性でやや違いがあるため、要注意です。
もし両者の差がわかりにくい場合は、有線で充電した場合とワイヤレスで充電した場合の二つのデータを比較検討すると良いのではないでしょうか。
急速充電のワイヤレス充電器に関するよくある質問
急速充電のワイヤレス充電器を使用する場合、よくある質問を知っておくと安心です。
ここでは、急速充電のワイヤレス充電器に関するよくある質問について詳しく解説します。
位置がずれると充電できない？
ワイヤレス急速充電は、位置がずれていると充電できないことがあります。
設置する場合は、必ず正常に充電できているかを確認すると安心です。
寿命を削らずに使用するには？
寿命を削らずにワイヤレス急速充電を使用するには、正しい充電方法を守るのが鉄則です。
誤った充電方法を繰り返すと、バッテリーの寿命に悪影響を与えることがあります。
操作しながら充電していい？
ワイヤレス急速充電に限らず、操作しながら充電するのは避けましょう。
充電中にSNSを見たりゲームをしたりすると、充電速度が落ちます。熱が発生してバッテリーに悪影響を与える可能性もあるため、すべてオフにしてから行うべきです。
まとめ
急速充電のワイヤレス充電器の仕組み、タイプ、メリット、デメリット、有線急速充電とワイヤレス急速充電の違い、よくある質問を解説しました。
急速充電のワイヤレス充電器は、電磁誘導方式によって充電を行うのが一般的です。
ケーブルを接続しなくても、基本的に充電器と端末と電磁誘導によって電流が流れ、バッテリーに充電される仕組みとなっています。
急速充電対応のワイヤレス充電器であれば、従来のものよりも高速で充電できるため、より効率的に充電したい人に良いでしょう。
なお、デバイスの充電がすぐになくなる人は、モバイルバッテリーを持つとより安心です。マグネットでピタッとくっつけて充電できるEcoFlowのEcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (10,000mAh)があれば、より気軽に充電できます。
当社の製品はバッテリー残量だけでなく、再充電状況なども手軽に確認できるため、使用状況を把握したい人にも安心の設計となっています。
もしまだお持ちでない場合は、一度当社の公式ホームページをご覧いただけると幸いです。