急速充電が何アンペアからできるのかは、規格によって変わるため、注意が必要です。
反対に、急速充電が何アンペアからなのかを知っておけば、スマホ・タブレット・ノートパソコンなど、必要な機器に応じて適切な充電器を選べるでしょう。
この記事では、急速充電のアンペア数、採用されている規格、何アンペアからか、必要なもの、ブレーカーが落ちるのを防ぐ方法、急速充電対応の持ち運びできる蓄電池、よくある質問をわかりやすく解説します。
急速充電が何アンペアからかについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
急速充電のアンペア数とは?

急速充電が何アンペアからできるか知る前に、そもそも急速充電にも関連するアンペア数が何を表すかについて知っておくとわかりやすいです。
ここでは、急速充電に採用されている規格について詳しく解説します。
1秒間の電流(流れる電気)の量を表す単位
アンペア数とは、1秒間の電流(流れる電気)の量を表す単位のことです。
シンプルな話、電流が多ければ急速充電できますが、少なければ急速充電はできません。
つまり、急速充電するには一定のアンペア数が必要であるといい換えられます。
なお、1秒間の電流の量に関しては人間が目視できるものではないため、充電器本体などに表示されている数字を見ることで判別できます。
電流に関する単位はアンペアだけでなくボルトやワットなどもあるため、より詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしていただけると幸いです。
→アンペア・ボルト・ワットの違いとは?電気代の計算方法や節約方法を解説
注意が必要な契約アンペア数
急速充電する場合、必要な契約アンペア数にも注意が必要です。
契約アンペア数とは、電力会社との契約で定められるもので、一度に使用できる電気の最大量を指します。
要するに、契約アンペア数が大きいほど一度に使用できる電気量が増えますが、小さいほど一度に使用できる電気量が減るといい換えられます。
なお、契約アンペア数を超えて電気を使用するとブレーカーが落ちるため、頻繁に停電する場合はどれくらいの電気量で契約しているのかを一度確認すべきです。
以下の記事では電気の契約アンペア数の目安について解説しているため、気になる人はあわせてご覧ください。
→電気の契約アンペア数の目安は?アンペア数の選び方や変更する方法・手順を解説
急速充電に採用されている規格

急速充電に採用されている規格は、主にUSB PDとQuick Chargeの2種類(メーカー独自のものを入れるとさらに数種類)です。
ここでは、急速充電に採用されている規格について詳しく解説します。
USB PD
USB PDとは、USB Type-Cポートを利用して最大240Wの電力供給が可能な規格です。
通常のUSB充電よりも素早く充電できる規格で、スマホ・タブレット・ノートパソコンなどの端末に対して急速充電が可能となっています。
USBケーブルが必要ではありますが、幅広く対応できる規格といえます。
Quick Charge
Quick Chargeとは、アメリカのQualcomm社が開発した高速で充電できる規格です。
通常のUSB充電よりも素早く充電できる規格というのは同じですが、独自の方法でスマホ・タブレット・ノートパソコンなどのデバイスを急速充電できます。
対応している機種同士であれば、ワイヤレス充電もできる規格です。
急速充電は何アンペアから?

急速充電は、USB PDだと3A以上から、Quick Chargeではバージョン2.0で最大2A以上、バージョン3.0で最大3A以上、バージョン4.0で最大3A〜5A以上といった仕様が一例です。
ここでは、急速充電するには何アンペア必要かについて詳しく解説します。
USB PDの場合
USB PDの場合、3A以上が標準とされています。
USB PDは5V・9V・15V・20Vなどの電圧を基本に、最大5Aの電流を組み合わせることで、多種多様な機器への充電に対応できる優れものです。
Quick Chargeの場合
Quick Chargeの場合、バージョン2.0で最大2A以上、バージョン3.0で最大3A以上、バージョン4.0で最大3A〜5A以上が標準とされています。
Quick Chargeも5V・9V・15V・20Vなどの電圧を基本に、最大5Aの電流を組み合わせることで、幅広い機器を充電することが可能です。
急速充電するのに必要なもの

急速充電するのに必要なものには、以下のようなものがあります。
- 急速充電対応ケーブル
- 急速充電対応充電器
- 急速充電対応端末
一般的に、急速充電するためには急速充電対応のケーブル・充電器・端末が必要です。
なお、使用する機器がすべて急速充電に対応していないと急速充電はできません。
互換性のない機器を組み合わせても急速充電はできないため、ご注意ください。どうしても急速充電したい場合は、急速充電対応デバイスと各周辺機器を揃えましょう。
ここで挙げたものは、大抵は家電量販店などで販売されています。
もしくは、通販などでも購入することが可能です。
急速充電でブレーカーが落ちるのを防ぐ方法

急速充電だけでブレーカーが落ちるのは稀ですが、契約アンペア数によっては他の電気製品と同時に使用することで停電する場合があるため、注意が必要です。
ここでは、急速充電でブレーカーが落ちるのを防ぐ方法について詳しく解説します。
前提:急速充電だけではブレーカーは滅多に落ちない
前提として、急速充電だけではブレーカーが落ちることはほとんどありません。
いくら急速充電が一定のアンペア数を必要とするとはいっても、スマホ・タブレット・ノートパソコンに給電するだけでブレーカーが落ちることはほぼないです。
対して、契約アンペア数が限られている場合など、条件が重なることで停電しやすくなることはあるため、一部注意が必要となります。
契約アンペア数を見直す
もし何度もブレーカーが落ちる場合は、契約アンペア数を見直してみてください。
電力会社との契約アンペア数が低いと、ブレーカーが落ちやすくなります。急速充電だけで落ちることは滅多にありませんが、契約アンペア数が高いとより安定するはずです。
契約アンペア数の変更については、電力会社に直接相談しましょう。
コンセントを分けて使用する
コンセントを分けて使用するのも、ブレーカーが落ちるのを防ぐ方法の一つです。
契約アンペア数は家全体で使用する電力量によって変わりますが、一定量の消費電力を持つ家電を複数同時接続すると負担がかかりやすくなります。
結果的にブレーカーが落ちることもあるため、注意が必要といえるでしょう。
省エネ家電に買い替える
家電を何年何十年と使っている場合は、買い替えをご検討ください。
メーカーから販売されている家電のなかには省エネ家電と呼ばれるものが多く、最近では消費エネルギーを自動で抑えてくれる家電も少なくありません。
省エネ家電は消費電力そのものを抑えられるため、ブレーカーが落ちるのを防ぎたい人は積極的に導入しましょう。
不要なプラグを抜く
不要なプラグを抜くことで、ブレーカーへの負担を軽減できます。
プラグを抜くだけではあまり効果がないという意見もありますが、待機電力を消費しやすい家電はプラグから抜いておくのが有効です。
エアコン・給湯器・テレビ・電話機・レコーダーなどディスプレイ付きで待機電力を消費しやすいものから、プラグを抜いてみてください。
不要なプラグを抜けばブレーカーへの負担を軽減できるだけでなく、電気代の削減にもつながるため、頻繁に使用しないものから順に抜いておきましょう。
漏電がないか確認する
漏電している箇所がある場合、不意にブレーカーが落ちることがあるため、漏電がないか確認することも求められます。
具体的なチェック方法については、以下を参考にしてみましょう。
- すべてのブレーカーを一度切る
- 漏電ブレーカーを「入」にする
- 配線ブレーカーを一つずつ「入」にする
もし漏電ブレーカーが落ちた場合、落ちた配線部分で漏電している可能性が疑われるため、専門業者に任せて修理してもらうと安心です。
自力で直そうとすると感電などのリスクがあるため、必ずプロにご依頼ください。
急速充電対応の持ち運びできる蓄電池

急速充電できるのは、スマホ・タブレット・ノートパソコンだけではありません。
最近発売されているポータブル電源やモバイルバッテリーも急速充電に対応しているため、あわせて購入しておくと、出先などでもより安心です。
ここでは、急速充電対応の持ち運びできる蓄電池について詳しく解説します。
ポータブル電源
ポータブル電源とは、持ち運びできる高出力・大容量の蓄電池のことです。
電源のないところでもデバイスを充電できるため、1台あるだけで何かと重宝します。
他の持ち運びできる蓄電池と比べてもポータブル電源は高出力・大容量となっているため、アウトドアなどで活躍するといえるでしょう。
よりポータブル電源について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。
→ポータブル電源とは?活用シーンや初心者におすすめの選び方を紹介
モバイルバッテリー

モバイルバッテリーとは、持ち運びやすい携帯型の蓄電池を指します。
学校に行くカバンや仕事に行くバッグに入れておけばいつでもどこでも充電できるため、日常生活にあると便利です。
出力や容量に関しても申し分なく、軽量かつ小型のものが販売されているため、普段使いする蓄電池に良いのではないでしょうか。
もし、まだモバイルバッテリーをお持ちでない場合は、EcoFlowが販売している新品モバイルバッテリー、EcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能をご検討いただけると幸いです。
EcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能は、急速充電はもちろんワイヤレス充電にも対応しているため、好みの充電方法を選べます。
一目でバッテリー残量がわかる仕様となっていて何かの作業中も役立つため、ぜひ手元に置いてみてはいかがでしょうか。

急速充電のアンペア数に関するよくある質問

急速充電のアンペア数は取り扱いを間違うと故障の原因となるため、よくある質問については一通り目を通しておくと安心です。
ここでは、急速充電のアンペア数に関するよくある質問について詳しく解説します。
アンペア数が基準値を超えると本体は壊れる?
アンペア数が基準値を超えると、充電回路に負担がかかる可能性があります。
必要なアンペア数だけ消費する端末であれば問題ありませんが、デバイスごとに適した充電器を選ぶ必要があるため、注意が必要です。
過充電や過放電でバッテリーに劣化が生じやすい?
過充電や過放電を続けると、バッテリーに劣化が生じることがあります。
最近の端末は過充電を防ぐ機能の備わったデバイスがあり、単に充電するだけなら問題ありませんが、過放電を続けるとバッテリーが劣化しやすくなるため、注意が必要です。
規格の異なるメーカーのもので充電できる?
規格が異なるメーカーのもので充電すると、発火や発熱の危険性があります。
販売元がはっきりしないものを使用する場合、注意が必要です。
外国の出所不明なメーカーのもの、通販のよくわからないメーカーのものなどは情報を調べてから判断しましょう。
まとめ
急速充電のアンペア数、採用されている規格、何アンペアからか、必要なもの、ブレーカーが落ちるのを防ぐ方法、急速充電対応の持ち運びできる蓄電池、よくある質問を解説しました。
急速充電に必要なアンペア数は、使用する規格によって変わります。
大抵は2〜3A以上から急速充電となりますが、機器のバージョンなど状況によって変わることがあるため、持っているものごとに確認が必要です。
なお、急速充電できる端末をお持ちの人は、ポータブル電源やモバイルバッテリーの購入も検討してみてはいかがでしょうか。
ポータブル電源はアウトドア向けですが、モバイルバッテリーは日常生活向けとなっているため、1台あるだけでも安心です。
EcoFlowで販売しているEcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能などであれば、より快適に充電できます。
EcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能は、バッテリーの劣化を防ぐ自動充放電制御機能があるため、より安心して利用できるのではないでしょうか。
気になる人は、一度EcoFlowの公式ホームページをご覧ください。