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避難所と避難場所の違いとは?指定緊急・広域・一時避難場所やマークの違いも解説

災害が発生した際、よく耳にする「避難所」と「避難場所」。両者は同じ意味に捉えられがちですが、実は役割に違いがあります。2011年に発生した東日本大震災では、両者の区別が明確にできていなかったために甚大な被害を及ぼしました。

そこで本記事では、避難所と避難場所の違いについて解説します。指定緊急避難場所と指定 避難所や、広域避難場所と避難所など、混同しやすい用語の違いも掲載しているので、被災した際に迷わず安全な場所へ避難したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

避難所と避難場所の違いとは

避難所 避難場所 違い とは

避難所と避難場所は似ている言葉ですが、意味の違いを理解していなければ命に関わる事態にまで発展する恐れがあります。避難所と避難場所の簡単な違いは、以下のとおりです。

  • 避難所|災害発生後に共同生活を送る
  • 避難場所|災害発生時に命を守る

それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

避難所|災害発生後に共同生活を送る

避難所は、災害で家に住めなくなった方が一時的に避難生活を送るための場所です。被災後の生活拠点として、数日から数週間の滞在を想定されています。そのため、生活に必要な飲料水や食料などの支援物資が届けられ、トイレや寝泊まりのスペースが用意されます。

災害によって在宅避難が困難になる主な理由は、以下のとおりです。

  • 自宅が倒壊(傾き)または焼失している
  • 自宅が水害や土砂災害の被害を受けている
  • 隣家が倒壊または焼失している
  • 床、壁、天井、家具類が散乱している
  • ガス、電気、水道のライフラインが停止している
  • 3日~1週間生活できるだけの備えがない

避難所には、学校や公民館、体育館など公共施設が指定されます。

避難場所|災害発生時に命を守る

避難場所は、津波や洪水、地震、火災などのリスクから命を守るために、緊急避難する場所です。大きな公園や河川敷、駐車場など、外の広いスペースに確保されています。

例えば、津波を想定した津波避難タワーや、土砂災害・火災を想定した学校の校庭などが避難場所です。避難所のように生活するためのスペースや物資は確保されていません。避難場所は一時的な避難先であるのに対し、避難所は継続的な避難先である点が大きな違いです。

【避難場所の種類別】避難所との違い

避難所 違い

避難所は大きく指定避難所と福祉避難所に分かれます。さらに、避難場所にも指定緊急避難場所や広域避難場所、一時避難場所など様々な種類があるため、意味の違いを明確に理解している方は少ないでしょう。避難場所の種類別に避難所との違いを紹介します。

  • 指定緊急避難場所と指定避難所の違い
  • 一時避難場所と避難所の違い
  • 広域避難場所と避難所の違い

それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

指定緊急避難場所と指定避難所の違い

指定緊急避難場所と指定避難所の違いは、基本的に避難場所と避難所の違いと同じです。ただし、いずれも市町が指定した施設である点が共通しています。指定緊急避難場所は、洪水・土砂災害・地震・高潮などの災害種別ごとに指定されるのが特徴です。

一方、指定避難所の指定は、災害種別で分けられません。地域によっては、指定避難所として指定されている地域防災拠点から指定緊急避難場所が選ばれる場合もあります(※1)。

※1参考:横浜市「指定緊急避難場所、指定避難所」

一時避難場所と避難所の違い

指定緊急避難場所は、一時避難場所と広域避難場所に分かれます。一時避難場所とは、津波や洪水、火災など命に関わる災害から一時的に身を守るための施設です。

一方の避難所は、災害によって自宅で生活できない方が、一定期間避難生活を送るために開設されます。一般的に、一時避難場所は屋外が指定されるのに対し、避難所は屋内が指定されるのも違いです。一時避難場所で危険を逃れた後は、避難所に移動する場合もあります。

広域避難場所と避難所の違い

広域避難場所とは、大規模な火災や地震による延焼、輻射熱、火災旋風などから身を守るために指定される施設です。一時避難場所に危険が及ぶ場合は、広域避難場所に避難します。

避難場所と避難所の基本的な違いを除くと、広域避難場所には10ha以上の広さが求められているのに対し、避難所には一人当たり2〜4㎡のスペースが推奨されています(※2)。

※2参考:千葉市「「避難所使用範囲と使用方法の決定」に当たっての留意点」

内閣府が避難所と避難場所の区分を義務化

内閣府 避難所 避難場所 義務化

2013年6月に災害対策基本法が改正され、2014年4月から市町村長による「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の指定制度が始まりました(※3)。内閣府は、一時的な緊急避難に必要な指定緊急避難場所の指定を促進するため、手引きも作成しています(※4)。

※3参考:国土交通省 国土地理院「指定緊急避難場所・指定避難所データ」

※4参考:内閣府(防災担当)「指定緊急避難場所の指定に関する手引き」

2011年|避難所と避難場所の誤りが生んだ悲劇

災害対策基本法が改正されるに至った経緯には、2011年の東日本大震災が関係しています(※4)。改正前の災害対策基本法では、避難所と避難場所の違いに対して特段の規定が設けられているわけではありませんでした。

そのため、災害のリスクが迫っている緊急性の高い方が、避難生活を送るための避難所に避難してしまい、被害は拡大してしまいました。東日本大震災での教訓も踏まえて、同一施設が全ての災害種別で安全とはいえないため、避難場所は種別ごとに指定されています。

災害発生時の避難フロー【避難所|避難場所】

災害 発生時 避難 フロー

災害が発生した際の正しい避難フローを事前に把握しておかなければ、東日本大震災での悲劇を繰り返す事態にもなりかねません。緊急性の高い場面で避難所に向かってしまうと、津波に巻き込まれて命を落とす恐れがあります。

反対に避難生活を送るために避難場所へ訪れたとしても、滞在できるスペースはありません。避難所と避難場所の違いを踏まえた、災害発生時の避難フローは以下のとおりです。

1.避難指示発令

気象庁や自治体から避難指示が発令された場合の避難フローを紹介します(※5)。

自宅に危険があるか選択肢内容
危険がある指定緊急避難場所・災害種別ごとに市町が指定
・緊急的に避難する場所
緊急避難場所・地域住民が一時的に避難する場所
・地域からの要望で市町が指定
津波避難ビル津波から命を守るための場所
親戚・知人宅、ホテル等被災地から離れた安全な場所
危険がない在宅避難安全な自宅に留まる方法

※5参考:四日市市防災情報「避難場所と避難所の違い、知っていますか」

2.避難指示解除

災害のリスクがなくなり、避難指示が解除された場合の避難フローを紹介します。

自宅で生活できるか選択肢内容
生活できない指定避難所自宅に被害のある方が生活する場所
福祉避難所自宅に被害のある要支援者(高齢者・障碍者など)が生活する場所
親戚・知人宅、ホテル等被災地から離れた安全な場所
生活できる在宅避難安全な自宅で避難生活を送る方法

災害時に迅速な避難を実現するための対策5選

災害時 避難 実現 対策

津波や土砂災害、火災は、他の災害と比べて時間的な猶予がほとんどありません。避難所と避難場所の違いを理解していたとしても、事前の準備が不十分であれば命を落とす可能性は十分にあります。災害時に迅速な避難を実現するための対策は、以下のとおりです。

  • 対策1|周辺の避難所・避難場所を把握する
  • 対策2|災害情報の収集源を確保する
  • 対策3|避難訓練に参加する
  • 対策4|家具類の転倒防止対策を講じる
  • 対策5|非常用持ち出し袋を準備する

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|周辺の避難所・避難場所を把握する

自宅の周辺にある避難所・避難場所を事前に確認しておかなければ、かえって身を危険にさらす恐れがあります。自治体が提供する避難所・避難場所マップや、ハザードマップを入手し、災害種別ごとに最適な避難所と避難場所を特定しておきましょう。

一つの避難所が全ての災害時に安全とは限らないため、ハザードマップで確認した自宅周辺で起こりうる被害に合わせた避難所を複数洗い出しておく必要があります。

対策2|災害情報の収集源を確保する

災害発生時の初動を早くするためには、迅速な情報収集が欠かせません。いくら万全な準備を整えていたとしても、避難指示に気付くのが遅れると命を落とすリスクが高まります。

災害時の情報収集源には、携帯ラジオがおすすめです。通信回線を使用していないため、スマホのように通信障害で情報を得られない心配はありません。また、気象庁や自治体などの信頼できる公的機関からの防災情報を得られる点もメリットです。

対策3|避難訓練に参加する

頭の中でいくら災害時のシミュレーションを行っていたとしても、いざ大規模な災害に遭遇するとパニックを起こして誤った選択をとる恐れがあります。災害時に起こりうるあらゆる事態に対応するために、地域で開催される避難訓練に参加しましょう。

避難訓練で実施される主な内容は、以下のとおりです(※6)。

  • 校舎や建物から安全に避難するためのルートを歩きながら確認する
  • 災害ごとに適切な命を守る行動を体験する
  • 消火器やスタンドパイプ、D級ポンプなどの使い方を学ぶ
  • 怪我人の手当や下敷きになった方の救出を体験する

詳しい訓練内容については、地域で実施されている避難訓練の情報を確認してください。

※6参考:板橋区危機管理室住民防災支援課「防災訓練 訓練メニュー」

対策4|家具類の転倒防止対策を講じる

地震による負傷原因の30〜50%は、家具類の転倒・落下によるものです(※7)。怪我や避難障害が発生している状況では、迅速な避難が望めません。

まずは、生活空間にできるだけ家具類を置かないよう収納しましょう。その後、家具類のレイアウトを見直し、器具で家具類と床・壁・天井を固定していきます。

※7参考:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」

対策5|非常用持ち出し袋を準備する

避難所での生活を想定し、事前に非常用持ち出し袋の準備を行いましょう。避難所にある物資だけでは、長期間の生活に耐えられない恐れがあります。非常用持ち出し袋に入れておきたい中身は、以下のとおりです。

  • 飲料水
  • 非常食
  • 携帯トイレ
  • 歯ブラシ
  • アルコール消毒液
  • マスク
  • 現金
  • 救急用品
  • 懐中電灯
  • 携帯ラジオ
  • ポータブル電源

乳幼児や高齢者など、家族の状況によっても必要な中身は変わってくるので、注意してください。非常用持ち出し袋は、脱出口となる玄関の近くに置いておくのがおすすめです。

避難生活での電気供給源「ポータブル電源」

ポータブル電源

避難指示を受けて避難場所へと避難し、地震や津波、火災などによる一次災害から身を守れたとしても油断はできません。避難所での生活や在宅避難で起こりえる二次災害として、大規模な停電が挙げられます。停電が長引くと、健康的な生活は困難を極めるでしょう。

そんな時に活躍するアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯め込み、停電中も家電に給電できる機器を指します。災害時の避難生活でポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。

  • エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
  • 電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に非常食を温められる
  • 冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防ぐ
  • LEDライトを点灯させて、夜の明かりを確保できる
  • 災害情報を確認するための携帯ラジオを常にフル充電にしておける
  • スマホを使って、常に家族と確認が取り合える

ポータブル電源は持ち運びできるので、在宅避難だけでなく避難所生活でも活躍します。ソーラーパネルと併用すれば、長引く停電生活でも充電切れの心配がありません。

災害対策に必要な性能|おすすめの製品

災害への備えとして用意するポータブル電源は、避難所生活と在宅避難のどちらを想定するかによって選び方が異なります。津波や土砂災害のリスクが高い地域にお住まいの場合は、避難所への迅速な避難が求められるため、軽量コンパクトなタイプがおすすめです。

一方、避難場所に指定されていたり、被害想定区域から距離が離れていたりと、安全性の高い地域にお住まいの場合は、高出力・大容量のタイプを選びましょう。

EcoFlowは、用途に応じて以下のポータブル電源を販売しています。

  • 移動避難「RIVER 3 Plus」
  • 在宅避難「DELTA 3 Plus」

それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。

移動避難「RIVER 3 Plus」

定格出力600W、容量286Whのポータブル電源。約4.7kgの軽量コンパクト設計なので、避難所へ避難する際に、移動の妨げになりません。最大900Wの出力を誇り、避難所では自宅にある90%の家電に給電可能です。ACコンセントからは、わずか1時間で満充電できます。

LEDライトを搭載しているので、夜間に停電が発生した場合も、周囲を照らして安全に避難できるでしょう。30dB以下の静音設計により、周りを気にせず家電が使えます。

EcoFlow RIVER 3 Plus
RIVER 3 Plusは、300Whクラスのポータブル電源の中でも際立つ性能を誇り、最大600Wの定格出力を提供します。コンパクトで持ち運びやすく、アウトドア活動にも最適です。

在宅避難「DELTA 3 Plus」

定格出力1500W、容量1024Whのポータブル電源。最大2000Wの高出力を誇り、容量を最大5kWhまで拡張できるので、3人家族以上や長期間の停電生活でも家電を使用し続けられます。ソーラーパネルを使えば、万が一充電が切れてもわずか70分で満充電が可能です。

停電が起きると、電気供給源がポータブル電源へと10ms未満で切り替わるので、二次被害を防げます。重量12.5kgの小型設計なので、家中どこでも気軽に持ち運べるでしょう。

EcoFlow DELTA 3 Plus
DELTA 3 Plusは、1024Whの大容量に加えて、EcoFlowのX-Stream充電テクノロジーと1,500WのAC入力を使用すると、40分で80%、56分で100%充電できます。業界トップクラスのポータブル電源で、あらゆるシーンで最速の充電速度を実現させます。

避難所と避難場所の違いに関するよくある質問

避難所 避難場所 違い 質問

最後に、避難所と避難場所の違いに関するよくある質問を紹介します。

  • 避難所と避難場所におけるマークの違いは?
  • 一次避難所と二次避難所の違いは?
  • 津波避難場所と津波避難ビルの違いは?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

避難所と避難場所におけるマークの違いは?

避難所 避難場所 マーク 違い

出典:一般社団法人日本標識工業会「防災標識ガイドブック」

避難所と避難場所を一目で見分けるには、マークの違いを理解しておく必要があります。緊急的に避難する「避難場所」のマークは、楕円形の空間に人が逃げ込むデザインです。避難生活を送る「避難所」は、建物の中に人が走り込むデザインをしています。

一次避難所と二次避難所の違いは?

一次避難所は、災害の直後に開設される避難所です。自宅での生活が困難になった方が訪れて、避難生活を送ります。一方、一次避難所での生活が難しい高齢者や障害者などの要配慮者は、二次避難所に移動して避難生活を送る場合があります。

津波避難場所と津波避難ビルの違いは?

津波避難場所とは、津波による被害が迫っている状況で避難する施設の全般を指します。一方の津波避難ビルとは、津波避難場所の中でも事前に指定された民間の施設です。

津波避難ビルは、避難指示が出ている状況で高台に避難する余裕がない場合に限り、緊急避難先として使用してもよいと認められています。

まとめ

避難所 避難場所 違い 解説

本記事では、避難所と避難場所の違いについて解説してきました。

避難所は、災害により自宅での生活が困難になった方が一時的に生活する施設です。一方の避難場所は、津波や洪水、地震、火災などのリスクが迫っている状況で、緊急的に避難する施設を指します。避難所は継続的、避難場所は一時的な避難先である点が大きな違いです。

災害時に迅速な避難を実現するために、自宅周辺にある避難所と避難場所を把握しておきましょう。怪我や避難障害を防ぐためには、家具類の転倒防止対策も欠かせません。

EcoFlowは、災害による大規模な停電時に活躍するポータブル電源を販売しています。停電中も快適な避難生活を送りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

【避難所避難】コンパクト軽量設計で迅速な避難を実現 「RIVER 3 Plus」

【在宅避難】自宅にある99%の家電に給電できる「DELTA 3 Plus」

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