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防災時に活躍する非常食とは?主な種類とその特徴、選び方を徹底解説

  • 災害時に活躍する非常食とはどんな食品?
  • 非常食にはどんな種類があるの?
  • 非常食の選び方を詳しく知りたい

このような疑問や悩みがある方もいるでしょう。非常食は、災害時に食料の確保が困難になることを想定して準備しておく食品です。

非常食には、アルファ化米、レトルト食品、フリーズドライ食品など、複数の種類があり、それぞれ調理方法や特徴が異なります。非常食は栄養素だけでなく、複数の要素を考慮して選ぶ必要があります。

そこで今回は、災害時の備えとして非常食の重要性とその選び方について解説します。まだ非常食の準備が済んでいない方、すでに準備が整っている方もぜひ本記事をご覧ください。

 

非常食とは?重要性と最低限用意すべき量

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非常食とは、災害が起こった非常時に食料の確保が困難になることを想定し、予め準備しておく食品のことを指します。

台風や地震などの自然災害が発生すると、日常とは異なる状況に直面し、ライフラインの供給が止まってしまうことも考えられます。その結果、食料や飲料の入手が困難になったり、日常的な調理ができなくなったりする可能性があるため、事前の対策となる非常食の準備が重要となるのです。

また、非常食は命をつなぐ貴重な物資となる一方で、災害時には楽しみや娯楽としての役割も果たします。防災の観点から特別なものだけを用意するのではなく、日常的に消費しているお菓子や乾物を含めて用意することが推奨されます。

防災対策をあらためて考える – 国内外で発生した自然災害の事例

 

最低限用意すべき非常食の量

最低限用意すべき食料の目安は3日分とされています。しかし、大規模な災害が発生した際には、ライフラインの復旧に1週間以上要することがあります。

その場合、ライフラインが復旧するまで耐え抜く必要があるため、できることなら「家族の人数×1週間分」の飲食料を用意しておきましょう。農林水産省が公表している「特集1 非常食(2)」によると、大人1人・3日分で以下の飲食品が必要となります。

  • 水:3L
  • 肉、魚、豆などの缶詰:5缶
  • パン:1食
  • レトルトご飯、アルファ化米:7パック
  • レトルト食品:2パック
  • 乾物(かつお節、桜エビ、煮干しなど):適量
  • 豆腐(充てん):1食
  • 即席麺、カップ麺:1個

このように、たった3日分でも大量の飲食品を必要とします。家族の人数や状況を想定した上で、十分な量の非常食を準備しましょう。

 

非常食の主な種類とその特徴

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災害時には、衛生状況の悪化やライフラインの途絶により、普段とは異なる環境での調理が求められます。そんな状況下では、栄養補給がより一層重要になります。

そこで活躍するのが、本項で紹介する多種多様な非常食です。以下、非常食の主な種類とその特徴を詳しく解説します。

 

種類1.アルファ化米

アルファ化米は、炊いた米を急速に乾燥させた米です。生米や冷めた米は消化しにくい状態ですが、アルファ化米は特殊な加工により、炊きたてと同じような状態であることが特徴です。

お湯や水をかけるだけで食べられるため、避難先などでも重宝します。通常の白米だけでなく、五目ごはんやチキンライスなど、さまざまな種類があります。

 

種類2.レトルト食品

レトルト食品も災害時に活躍します。豊富なバリエーションがあるため、災害時でも飽きずに食事を楽しめます。

電子レンジやお湯で温めるレトルト食品のほか、パッケージを開けてすぐに食べられるものもあります。災害時に活躍する主なレトルト食品は以下の通りです。

  • 温めずにそのまま食べられるカレー
  • 野菜がたくさん入ったスープ
  • ご飯にかけて食べる親子丼や牛丼

災害時の状況を考慮した上で、調理しやすいレトルト食品を選択しましょう。

 

種類3.フリーズドライ食品

フリーズドライ食品とは、お湯または水を入れるだけで食べられる食品のことです。冷凍のまま完全に乾燥させた食品であり、長期保存ができるため非常食として活躍します。

フリーズドライ食品は、食材の味や香り、栄養素が残りやすいという特性があります。主に以下のような食品が挙げられます。

  • ブロックタイプの味噌汁
  • 野菜と鶏肉の本格カレー
  • コク深いビーフシチュー

フリーズドライ製法は宇宙食にも活用されており、フリーズドライ製のアイスクリームなども販売されています。

 

種類4.乾物・缶詰

乾物や缶詰は保存性が高く、バリエーションも豊富なので、たくさん揃えておいて損はありません。また、普段から利用しやすい食品が多く、無駄になりづらいのも利点です。

乾物のなかには、切り干し大根や干し芋といった、乾燥させることで栄養素が増す食品もあります。好きな味、好きな缶詰を見つけることで、非常時でも食事を満喫できるようになります。

 

種類5.非常食用パン

非常食用パンは、主食の1つとして用意をおすすめします。固いビスケットのような「乾パン」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、近年では食感が柔らかく、味のバリエーションが豊富な製品が多く販売されています。

また、5年から7年程度の長期保存も可能なので、選択肢の1つとして非常食用パンの用意を検討しましょう。

 

非常食の選び方|意識すべき5つのポイント

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非常食と言っても、その種類は多岐にわたります。「どのような基準で選べば良いの?」と迷ってしまう方もいるでしょう。非常食を選ぶ際は、以下5つのポイントを押さえることが大切です。

  1. どんな状況でも食べられるものにする
  2. 栄養バランスに重きを置く
  3. 美味しさを考慮する
  4. そのまま食べられるものにする
  5. 処分しやすいものにする

各ポイントを1つずつ解説します。

 

ポイント1.どんな状況でも食べられるものにする

非常食を選ぶ際は、火や水を使わずに食べられるものを優先的に選びましょう。なぜなら、災害時には電気・ガス・水道など、ライフラインが使えなくなる可能性があるためです。

どんな状況でも食べられる非常食を用意すれば、過酷な環境下でも美味しく食事をとることができます。加えて、避難場所に持っていける携帯性が高い食品であればなお良いです。

例えば、加工なしで食べられるパン、レトルト食品、缶詰などがこれに該当します。化学反応で出る熱を利用してあたためる食品もあるので、この点を踏まえて検討してみてください。

 

ポイント2.栄養バランスに重きを置く

災害時であっても、栄養バランスを考えることは非常に重要です。普段の生活に戻るまでに時間がかかることもあるため、以下のように栄養素の高い食品を用意しておくことが推奨されます。

  • 梅干し
  • チョコレート
  • はちみつ
  • 果物の缶詰
  • 塩飴

また、被災中は塩分が不足しやすく、精神的なストレスを感じやすくもなります。その点も考慮して、栄養素が高い非常食を用意しましょう。

 

ポイント3.美味しさを考慮する

非常食を選定する上では、食品の美味しさも忘れてはいけません。以下のような理由から、美味しさを考慮する必要があります。

  • 災害時は食事が大きな楽しみになる
  • ストレスで食欲が低下することがある
  • 精神状態の安定や心のケアにつながる

災害時には、普段の生活で行えるような娯楽はありません。そんな状況では、食事が最大の楽しみとなり、ストレスの発散や心のケアにつながると言われています。

 

ポイント4.そのまま食べられるものにする

容器に入れたまま食べられ、移し替える必要がない食品もおすすめです。災害時には、断水が長期化することも少なくありません。

食器に移し替える必要がある食品だと、食後に食器を洗うことができず、衛生的に過ごすことが難しくなります。衛生状態を保つためにも、容器のまま調理できるインスタント食品を用意しておきましょう。

 

ポイント5.処分しやすいものにする

5つ目のポイントは、処分しやすいものにすることです。避難所ではゴミを自由に処分することができない関係上、食品のゴミが溜まって不衛生になることがあります。

生活環境が不衛生だと、病気の原因になったり、ストレスを感じたりする場合があるため、処分がしやすい食品を選ぶことが大切です。

可能であれば、食べ終わったあとに容器をコンパクトにまとめられるもの、折りたたんで処分できるものを選びましょう。食事をする際に、ラップを敷いて工夫するなども1つの手です。

 

非常食を管理する際の3つの注意点

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非常食を管理する際には、いくつか注意点があります。用意した非常食がいざというときに使えないと困るため、事前に以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. 必要量の目安を確認しておく
  2. 同じものばかりにしない
  3. 賞味期限が近づいたものは交換する

それぞれの注意点を詳しく解説します。

 

注意点1.必要量の目安を確認しておく

1つ目の注意点は、必要量の目安を確認しておくことです。適当な目安で非常食を用意すると、「いざというときに足りない」というトラブルに見舞われる恐れがあります。

最低限必要な量の目安は「大人1人分×家族の人数×3日分」です。ただし、この量はあくまで最低限なので、必要に応じて非常食の量を調整するようにしましょう。また、塩分や糖分を補給するために、スポーツドリンクやお菓子を用意しておくのもポイントです。

 

注意点2.同じものばかりにしない

毎食同じ食品だけを口にしていると、栄養バランスが偏る恐れがあるため、非常食のバリエーションを豊かにしましょう。例えば、主食の1つである白米に焦点を当てた場合、以下のような代替品を検討できます。

  • レトルトのピラフやチャーハン
  • レトルトのおかゆ
  • アルファ化米のチキンライス
  • 非常食用パン
  • インスタントの麺類

食品の種類を豊富に用意しておくことで、避難生活においての楽しみが増えます。同じ主食であっても、さまざまな種類を用意しておきましょう。

 

注意点3.賞味期限が近づいたものは交換する

非常食は賞味期限が長いとはいえ、永久に保存できるわけではありません。「保存期間が長いから、しばらくは交換しなくても大丈夫」と安心していると、いつの間にか食品の賞味期限が過ぎているケースがあります。

そのため、定期的に用意した非常食の賞味期限を確認し、近づいたものは交換するようにしましょう。非常食の多くは3〜7年程度の保存期間が設けられているため、購入してから3年以上が経過しているものは一度ご確認ください。

 

非常食以外で重要な災害用の準備

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非常食は災害時の準備として非常に重要です。しかし、それ以外にも必要な準備は複数あります。本項では、災害時に重要となる準備を3つ解説します。

 

準備1.家族の安否確認方法を決める

別々の場所にいるときに災害が起こる可能性もあるため、家族の安否確認方法を事前に決めておきましょう。

災害時には電話がつながりにくく、その復旧に時間がかかるケースもあります。それぞれがどの場所で、どのように連絡を残すべきか、どこを確認すべきかなど、家族内で細かく共有しておくことが重要です。

災害用伝言ダイヤル(171)や災害用掲示板などの連絡手段もあるため、その使い方を予め確認しておきましょう。

 

準備2.避難場所や避難経路を確認する

災害が起きても落ち着いて行動するために、避難場所や避難経路を確認しておきましょう。この際は自宅だけでなく、学校や職場から避難するケースも考慮する必要があります。避難場所や避難経路の主な確認方法は以下の通りです。

  • お住まいの自治体のホームページ
  • 国土交通省ハザードマップポータルサイト

また、津波や大雨の際には水辺からできるだけ離れる、地震の際には頭上にものがない場所を通るなど、状況に応じた避難経路の策定も大切です。

 

準備3.ポータブル電源を導入する

災害によってライフラインが停止すると、スマートフォンやパソコンの充電が困難になります。そのような状況では、情報収集がうまく行えず、避難経路の確保に支障をきたす場合があります。

そこで活躍するのが、非常用電源として機能するポータブル電源です。ポータブル電源は携帯性に優れているため、避難場所に持ち込んで使用することが可能です。また、ポータブル電源があれば、非常食を以下のように調理できます。

  • 電子レンジを使ってレトルト食品をあたためる
  • 電気ケトルを使ってカップラーメンのお湯を沸かす
  • 電気コンロを使ってフリーズドライのスープや味噌汁を作る

また、非常食の調理に役立つだけでなく、ポータブルクーラーや電気毛布を使って、有効な暑さ対策・寒さ対策も行えます。なかにはソーラーパネルで充電可能な製品もあり、ライフラインの復旧に時間がかかるケースでも快適に生活を送れます。

災害時に必要なものリスト|事前に把握しておくべき知識と行動の完全ガイド

 

まとめ

本記事では、災害時の備えとして非常食の重要性とその選び方について解説しました。

もしもの非常時に備えて、日頃から非常食の準備を頭に入れておくことが大切です。家族の人数に応じて必要量を調整し、賞味期限が近づいたものは交換するようにしましょう。

また、ライフラインが停止した状況において、快適な生活を実現したい方はポータブル電源の用意が推奨されます。本サイトを運営するEcoFlowは、災害時の利用に適したポータブル電源を多数販売しております。

なかでもポータブル電源の「DELTA」シリーズは、大容量でパワフルな性能を誇るため、ライフラインの停止が想定される災害時の利用に向いています。これからポータブル電源の導入を検討する方は、ぜひ「DELTA」シリーズも選択肢に含めてみてください。

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