EcoFlowスマートホームパネルは、蓄電池と家庭の配線を接続し、家電製品や照明 器具などに電力を供給することができます。
さらに、スマホアプリで電力消費量を 管理したり、あらかじめ指定した配線への緊急時バックアップといった多様な機能 も備えています。
この記事では、EcoFlowスマートホームパネルの代表的な機能と、 家庭での活用法をご紹介します。
EcoFlowスマートホームパネルの特長
外観
サイズは500×330×120mmで、正面から見るとA3サイズよりも少し大きいくらいです。
重さは約9kg。ガレージの中などにあるブレーカーボックスの横にも美観を損なわずに設置することが可能です。
底面にある特徴的な2カ所のインフィニティポートは、前面にも同じように設置されており、EcoFlowDELTAProを最大2台同時に接続できます。
底面か前面かを選んで接続できるので、どんなセットアップをしてもケーブルがすっきりまとまります。
サーキットインジケーター
前面のカバーを開けると、10回路分の状態を示すサーキットインジケーターがあります。
それぞれのインジケーターには、ブレーカーが落ちたときのリセットボタンが付いています。
どんな機能があるの?
他のスマート電気パネルと同様に、ブレーカーボックスと屋内配線の間に設置して電力会社などの外部電源やDELTAProから供給される電力を選択した屋内配線 (最大10回路)に分配します。
この仕組みを図で表すと、このようになります。
上の図はごくシンプルな構成を示したものです。
DELTAProやスマートホームパネ ルの設置は、単なるスタートに過ぎません。
利用可能なフル装備のエコシステムを 構築したら、どんなことができるでしょうか?
どのくらいの電力を貯めて・使用できるの
EcoFlowスマートホームパネルは、最大25,000Whの蓄電量に対応しています。
これはDELTA Proを2台、エクストラバッテリーを4台、スマート発電機を2台接続した場合の電力量です(発電機を使わずに再生可能電力100%とした場合は21,600Wh)。
もちろん各家庭のニーズに応じた構成を自由に選ぶことができるので、最初は3,600WhのDELTA Pro 1台からスタートし、適宜エクストラバッテリーやスマート発電機を追加していくという方法も可能です。
このシステムで、実際にどのくらいの電力が賄えるのでしょうか。
アメリカの平均的な家庭の電力使用量は1日約29,000Whなので、フル装備のシステムを組めば、電力会社からの電力供給を受けなくても、1日弱ならほぼ普段通りの快適な生活ができます。
緊急時や停電時には使用量が1日3,000~4,000Whに減少する(最低限の電子機器、wifiルーター、冷蔵庫のみを使う)とされているので、電力会社からの送電やソーラー発電による充電ができない状態でも、約1週間は暮らせます。
どんな家電を動かせるの?
DELTA Proを2台接続すると、200Vの単相3線式出力のみの場合は、メインのブレーカーボックス経由で任意の屋内配線最大5回路と接続可能です。
大型の衣類乾燥機の使用電力量が通常2,000~3,000Wなので、かなり大きい家電も安心して動かせるということになります。
DELTA Proを1台のみ接続した場合は、10回路に3,000Wを供給できます。
停電のときはどう役立つの?
このエコシステムを構築しておけば、停電時も安心です。
スマートホームパネルなら、従来よりも高度な備えが可能になります。
停電が発生したら、スマートホームパネルが自動的に電源の切り替えを行い、DELTA Proからの給電を開始します。
切り替えに要する時間はわずか0.002秒。停電に気付かないほどの素早さです。
外部電力が復旧するまで
バッテリーの使用状況は、スマートフォンのEcoFlowアプリで確認できます。
現状のバッテリー容量で、使用中の屋内配線をあとどのくらいの時間動かせるのか表示されます。
ここで、使用する配線の優先順位を設定しておきましょう。通常、優先度が最も高いのはキッチンです。
食品を新鮮に保つために、冷蔵庫の電源を確保しておくことをお勧めします。
優先順位を設定しておけば、優先度の高い配線をできるだけ長く使えるように、スマートホームパネルが電力の残量をもとに自動的に判断して優先度の低い配線を遮断します。
外部電力が復旧したら、または停電が続いたら
停電が終わって外部電力が復旧したら、スマートホームパネルは外部電力を使ってDELTA Proの容量3,600Whがいっぱいになるまで高速充電します。
2021年に米国テキサス州で発生した大停電のように、計画停電が繰り返されることもあります。
高速充電は不可欠ともいえます。
もし、事態が深刻で停電が長引く場合は、EcoFlowスマート発電機や住宅用ソーラーパネル、折りたたみ式ソーラーパネルなどからスマートホームパネルに電気を送って充電します。
フル装備のEcoFlowシステムを構築しておけば、大半の状況で電力を完全自給できると言っても過言ではないでしょう。
停電対策についてもっと詳しく知りたい方は「停電への備え、あなたは十分ですか?ご家庭で用意したい防災グッズ」をお読みください。
平常時に電気代を節約するには
一般的なスマートブレーカーを使っている場合や、いまだに昔ながらのブレーカーを使っている場合、時間帯によって高い電気料金を請求されている可能性があります。
これは時間帯別電力料金が採用されている地域ではよくあることですが、そうした地域でもスマートホームパネルを使えば、電気料金を下げることができます。
EcoFlowアプリを使用して、ピーク時間にバッテリーから給電するように設定することができます。
そうすれば、料金の高い時間帯に外部電力を使わないので、効果的に節約ができます。
そして、オフピークの時間に住宅用ソーラーパネルやEcoFlowの折りたたみ式ソーラーパネルで発電した再生可能電力でDELTA Proを容量いっぱいまで充電しておきます。
または、電力会社からの電力を使って高速で3,400Wフル充電することもできます。
スマートホームパネルにソーラーパネルを接続するには
スマートホームパネルにソーラーパネルを接続する方法はいくつかあります。
最も簡単なのは、EcoFlowの折りたたみ式ソーラーパネルを使う方法です。
これで、スマートホームパネルに電力を供給しているDELTA Proに、XT60ポートで充電することができます。
第二の方法は、住宅用ソーラーパネルを使う方法です。
AC出力可能なソーラーパネルであれば、スマートホームパネルを経由して最大AC入力3,400WでDELTA Proの充電が可能です。
どちらの方法でも、家電製品に再生可能エネルギーを供給することが可能になりました。
スマートホームパネルはどこで購入できるの?
太陽光発電セットにスマート電気パネルを加えれば、各家庭のライフスタイルに合わせた便利な使い方が大きく広がります。
停電時にもバッテリーに貯めた電力で快適に過ごせます。
EcoFlowスマートホームパネルの詳細に関するお問い合わせや、設置工事でお困りのことがあれば、support.jp@ecoflow.comまでお気軽にお問合せください。