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マンションで地震が起きたらどうする?倒壊の危険性や必要な防災対策も徹底解説

「高層マンションに住んでいるから、地震が来ても安心」と思われている方は、多いのではないでしょうか。たしかに、比較的強度の高いマンションですが、大規模な地震が発生すると、マンション特有の問題に直面する恐れがあります。

そこで本記事では、マンションで地震が起きたらどうなるかについて解説します。地震発生時の正しい行動や、地震に備えた対策も掲載しているので、マンション特有のリスクを把握し、地震への対策を万全にしておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

マンションで地震が起きたらどうなる?

マンション 地震

耐震性が高いマンションに住んでいても、地震が発生すると思わぬ被害に見舞われる恐れがあります。マンション自体に被害がなくても、生活に支障をきたしていれば、避難せざるをえません。マンションで地震が起きた場合のリスクは、以下のとおりです。

  • 高層階ほど揺れが大きくなる
  • 部屋の外に出られなくなる
  • エレベーターが動かなくなる
  • ライフラインが停止する
  • 建築年によっては倒壊する

それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。

高層階ほど揺れが大きくなる

マンションは構造上、高層階になるほど揺れが大きくなります。特に大規模な地震では「長周期地震動」と呼ばれる大きくて長い揺れが続くでしょう。

そのため、高層階では、家具の転倒や移動が激しくなり、甚大な被害を及ぼすリスクが高まります。2011年に起きた東北地方太平洋沖地震では、東京都内の同一ビルにおいて、低層階と高層階で被害状況に大きな差が見られました(※1)。

※1参考:気象庁「長周期地震動による被害」

部屋の外に出られなくなる

玄関やドア、サッシの開閉ができなくなれば、部屋の外に出られなくなります。マンションの高層階では揺れが大きくなるので、ドアやサッシの枠が圧迫されて歪み、丁番が変形すると開閉できなくなってしまうのです。

気象庁によると、震度6弱を超えるとドアが開かなくなるリスクが生じます(※2)。低層階や戸建てであれば、ベランダの窓から避難できる場合もありますが、高層階では玄関の扉が動かなくなれば外に逃げられません。

※2参考:気象庁「震度について」

エレベーターが動かなくなる

マンションの高層階から低層階に移動するためには、エレベーターが欠かせません。地震によって停電が起きると、エレベーターは動かなくなる恐れがあります。エレベーターの中で地震が起きた場合は、閉じ込められるリスクもあるでしょう。

停電が起きてなかったとしても、揺れによる部品の損傷で動かなくなる可能性もあります。万が一、断水が同時に起きていれば、水を汲んだりトイレに行ったりするために長い階段を昇り降りしなければなりません。

ライフラインが停止する

地震が起きると、電気・ガス・水道・通信といったライフラインは停止するリスクがあります。特に高層マンションでは、ポンプの力を利用して各世帯に給水している場合が大半です。ポンプは電気で稼働しているので、停電と同時に断水も発生します。

停電でエレベーターが停止すると、階段を使うしかありません。必要な物資を調達するには1階まで降りなければならないので、高層階に住んでいる人ほど体に負担がかかります。

建築年によっては倒壊する

マンションはアパートや戸建てに比べると強度が高いですが、倒壊のリスクがないわけではありません。マンションでも築年数や構造などの要因で、倒壊する可能性があります。

2016年4月に発生した熊本地震では、19棟のマンションが全壊しました(※3)。気象庁が定める「震度階級」によると、震度7では鉄筋コンクリート造の建物でも耐震性が低いと倒れるリスクが高まります。

※3参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「大規模災害とマンション」

マンションに採用される耐震基準と構造

マンション 地震

地震に耐えられるマンションかどうかは、採用される耐震基準に大きく左右されます。耐震基準とは、地震による建築物の倒壊で命が奪われないために、建築基準法によって定められた基準です。耐震基準は大きな地震が起きるたびに改正されています。

建造物の建築確認申請を受理された日付が、1981年5月以前の場合に適用されているのが、震度5程度の揺れに対応した「旧耐震基準」です。1981年6月1日以降の「新耐震基準」では、震度6〜7程度の揺れでも倒壊しないように改正されています。

耐震基準に基づいて建築されるマンションの構造は、以下の3通りです。構造によって、地震発生時の揺れ方が異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

構造の種類特徴
耐震構造・柱や壁を強化し、建物の頑丈さで地震に耐える構造・直接地面から揺れが伝わり、他の構造よりも揺れやすくなる
免震構造・地面とマンションの間に揺れを吸収する装置を設置する構造・他の構造と比べて揺れを抑えられるが、建物の位置自体が動く
制震構造・建物骨組みに地震の揺れを吸収する装置を設置する構造・大規模な地震でも柱や壁が傷つくリスクを減らせる

マンションで地震が起きた時の正しい行動3選

マンション 地震 倒壊

マンションで地震が起きた時に初動を誤ると、被害は拡大します。最悪の場合、火災や大怪我に繋がる場合もあるでしょう。地震が起きた時の正しい行動は、以下のとおりです。

  • 行動1|身の安全を確保する
  • 行動2|火元の始末と出入口の確保を行う
  • 行動3|安否確認と情報収集を行う

それぞれの行動について、詳しく見ていきましょう。

行動1|身の安全を確保する

揺れを感じたら、まずは身の安全を確保してください。マンションの高層階では、戸建てやアパートに比べて大規模な揺れが予想されます。地震発生時に身の安全を確保するためのポイントは、以下のとおりです。

  • 背の高い家具や窓ガラスから離れる
  • 頑丈な机の下に身を潜める
  • ヘルメットや毛布で頭を保護する

自宅の安全なスペースを事前に把握しておけば、地震発生時に迅速な行動がとれます。

行動2|火元の始末と出入口の確保を行う

揺れが収まったら、火元の始末と出入口の確保を行ってください。ガスコンロの火を消し、ガスの元栓を閉めます。暖房機器を稼働している場合も電源を切りましょう。

万が一、既に出火している場合は、素早く消火器で消火する必要があります。地震の後に大きな余震が起きる場合もあるので、ドアや窓を開けて出入口を確保しましょう。

行動3|安否確認と情報収集を行う

家族が別々の場所にいる場合は、事前に決めていた方法で安否確認を行ってください。特に一人暮らしをしている家族がいる場合は、積極的に声をかけます。

その後、被害状況を把握するために、テレビやスマートフォンで情報収集を行いましょう。避難所に向かうまでの経路で甚大な被害を受けている箇所があれば、ルートを変更しなければなりません。停電でテレビが使えない場合は、ラジオの使用もおすすめです。

マンション居住者の選択肢「在宅避難」とは

マンション 地震 倒壊

大規模な地震が発生したからといって、必ずしも避難所に行かなければならないわけではありません。マンション居住者は、自宅に倒壊や焼損などの危険がない場合、そのまま自宅で避難生活を送る「在宅避難」がおすすめです。

避難所と比較した在宅避難のメリットを紹介します。

  • プライバシーが守られる
  • 空き巣に入られる心配がいらない
  • 移動が困難な方にも負担が少ない
  • ペットと一緒に過ごせる
  • 避難所で盗難・暴行に遭うリスクがない

在宅避難では他人を気にする必要がなく、精神的なストレスはかかりにくいと言えるでしょう。在宅避難する場合は、十分な食料や飲料を備蓄しておく必要があります。他人のサポートが必要な方は、避難所を選んでください。

マンション居住者必見!地震に備えた5つの対策

マンション 地震 潰れ やすい 階

地震大国である日本に住んでいる以上、マンションに住んでいるからといって油断は禁物です。高層階になればなるほど揺れは大きくなり、深刻な被害をもたらします。マンション居住者が地震に備えて行うべき対策は、以下のとおりです。

  • 対策1|家具の転倒防止対策を行う
  • 対策2|在宅避難に備えて物資を備蓄する
  • 対策3|非常階段への最短ルートを確認する
  • 対策4|家族と安否確認の方法を決めておく
  • 対策5|隣近所との関係を構築する

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|家具の転倒防止対策を行う

近年発生した地震で負傷した方の30〜50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因です(※1)。マンション高層階では揺れが大きくなるので、戸建て・アパートよりも万全な家具の転倒防止対策が必要になるでしょう。家具類の主な転倒防止対策は、以下のとおりです。

  • 生活空間に置く家具類を最小限にする
  • ドアや避難経路に背の高い家具類を置かない
  • 重いものほど下に収納する
  • L型金具で家具類を壁にネジ止めする
  • 家具類と天井の間に突っ張り棒を取り付ける
  • 窓ガラスにガラス飛散防止フィルムを貼る

※4参考:東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対」

対策2|在宅避難に備えて物資を備蓄する

地震発生時の在宅避難に備えて、以下のような物資を備蓄しておきましょう。地震が起きると物流機能が停止して、物資を調達できなくなる恐れがあります。

  • 飲料水
  • 食料
  • 簡易トイレ
  • 懐中電灯
  • 防災ラジオ
  • ポータブル電源
  • 救急セット
  • 衛生用品

飲料水や食料は、3日〜1週間生活できるだけの量があれば安心です。

対策3|非常階段への最短ルートを確認する

地震が発生すると、停電や故障などの要因でエレベーターは使えない恐れがあります。自宅の近くで出火した場合や、倒壊の危険が及んだ場合に備えて、非常階段への最短ルートを確認しておきましょう。実際に避難する際のシミュレーションをしておけば、地震発生時に迅速な避難が可能です。

対策4|家族と安否確認の方法を決めておく

地震によって携帯各社の基地局が損傷を受けたり、回線が混雑したりしている場合に、スマホは繋がらない可能性があります。日頃使用している連絡手段が使えない事態を想定して、家族との安否確認の方法を決めておきましょう。

災害時の連絡手段には、以下の方法がおすすめです。

安否確認の方法必要な情報特徴
災害用伝言ダイヤル(171)被災者の電話番号安否情報を音声で登録・確認する
災害用伝言板(Web171)被災者の電話番号安否情報をインターネットの掲示板で登録・確認する
安否情報検索サイト被災者の電話番号・名前各災害用伝言板や報道機関・企業等が提供する安否情報を検索できる

対策5|隣近所との関係を構築する

自治体が運営する避難所では最新の情報が素早く入手できるのに対し、マンションで在宅避難する場合は、災害情報の伝達が遅れやすくなります。

日頃から隣近所との関係を構築しておけば、地震発生時に協力して迅速な情報収集が可能になるでしょう。家具類の下敷きになって身動きが取れない状況でも、近隣の方々に助けてもらえる確率が上がります。

地震による停電対策の必需品「ポータブル電源」

地震 マンション 避難 した ほうが いい か

大規模な地震によって送電設備が損傷を受けると、3日以上に及ぶ停電が起きます。マンションで停電が起きると断水のリスクも高くなるので、快適な生活は望めません。

停電中も電化製品を稼働するためには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、電化製品に給電できる機器を指します。地震による停電中にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。

  • 冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
  • 調理家電に給電して、簡単に温かい料理が作れる
  • スマホを稼働して、家族の安否確認が行える
  • 防災ラジオを使い、迅速に情報収集が行える
  • LEDランタンで夜の暗闇を照らせる

ソーラーパネルがあれば、停電中も太陽光発電でポータブル電源を充電できます。

停電対策に必要な性能|おすすめの製品

マンションでの停電対策には、高出力・大容量のポータブル電源が必要です。例えば、エアコン(400W)を5時間、電気ケトル(1,000)を30分、炊飯器(350W)を1時間稼働する場合、出力1,750W・容量2,850Whのポータブル電源を用意しなければなりません。

EcoFlowは、最大出力2,000Wを誇り、容量を5,000Whまで拡張できるポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。

  • コンセントから56分、ソーラーパネルから70分で満充電できる
  • LFPバッテリー採用により、10年以上も停電対策として活躍する
  • BMS管理システムによって、爆発や火災から安全を確保できる
  • 600W以下では動作音を30dbに抑えられる
  • 12.5kg以下の軽量コンパクト設計により、自由に持ち運べる
  • UPS機能により、停電時は10ms以内に電気供給源が切り替わる
  • 12時間以内に赤色警報が発令される予報を検知すると、優先的に充電される

地震発生時も快適な生活を送りたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow DELTA 3 Plus
DELTA 3 Plusは、1024Whの大容量に加えて、EcoFlowのX-Stream充電テクノロジーと1,500WのAC入力を使用すると、40分で80%、56分で100%充電できます。業界トップクラスのポータブル電源で、あらゆるシーンで最速の充電速度を実現させます。

マンションで起きる地震に関するよくある質問

マンション 地震

最後に、マンションで起きる地震に関するよくある質問を紹介します。

  • マンションで地震が起きたら避難したほうがいいか?
  • マンションで地震が起きたら潰れやすい階は?
  • マンション居住者にも地震保険は必要か?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

マンションで地震が起きたら避難したほうがいいか?

マンションで地震が起きた場合は、まず最初に在宅避難できるかの判断を下しましょう。 在宅避難が可能か否かの判定基準は、以下のとおりです(※5)。

  • 自宅や周辺に倒壊や火災、浸水などの被害があるか
  • 避難生活を送る上で他人のサポートが必要になるか
  • 十分な防災グッズの備蓄があるか

※5参考:台東区ホームページ「在宅避難と備蓄について」

マンションで地震が起きたら潰れやすい階は?

地震発生時、マンションで最も潰れやすいのは1階部分です。高層マンションでは、最上階から2階までの重量が全て1階に集中しているだけでなく、地震発生時には地面からのエネルギーを直接受けます。

さらに、1階はエントランスや共有スペースを兼ねているため、構造的にも脆弱な箇所が存在すると言われているのです。築年数が経っているマンションにお住まいの方は、自宅に新耐震基準が採用されているかを確認しておきましょう。

マンション居住者にも地震保険は必要か?

地震はいつどこで起きるか分かりません。資金に余裕があるのであれば、地震保険に加入しておいた方が良いでしょう。地震保険とは、地震が原因で起きる火災や損壊、流失による建物や家財の損害をカバーできる保険を指します。賃貸の場合、建物部分の地震保険には家主が加入するため、居住者が加入できる地震保険の対象は家財のみです。

まとめ

マンション 地震

本記事では、マンションで地震が起きた場合のリスクについて解説してきました。

マンションで地震が起きると、高層階ほど揺れが大きくなります。揺れによってドアやサッシの枠が歪むと閉じ込められる可能性もあります。地震で電気・ガス・水道が停止すると、エレベーターも動かなくなり、普段通りの生活は困難です。

激しい揺れで怪我を負わないためには、家具類の転倒防止対策が欠かせません。在宅避難に備えて、必要な物資も調達しておきましょう。

EcoFlowでは、地震による停電時にも自宅にあるほとんど全ての家電を動かせる高出力のポータブル電源を販売しています。マンションで在宅避難する際の備えを万全にしておきたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

停電中もソーラーパネルから70分で満充電できる「DELTA 3 Plus」

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