地震が発生したらすぐに窓を開けるべきか、多くの人が疑問を抱えます。地震対策で広く知られている窓を開けるという行動は、適切と断言できません。
避難経路を確保するためには欠かせない行動ですが、地震が発生した直後に窓を開けると、危険が伴う可能性があります。
では、地震が発生したらどのような行動をとるべきなのでしょうか。
この記事では、地震発生時に窓を開ける理由、命を守るための行動や防災対策をわかりやすく解説します。
地震が発生したら窓を開けるべきか、詳しく知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
地震発生後は避難経路確保のために窓を開けよう

地震が発生したら、避難経路を確保するために窓やドアを開けましょう。地震の揺れによって窓枠やドア枠がゆがみ、開かなくなってしまう可能性があるためです。
しかし、発生直後に窓を開ける行為は危険です。地震の揺れによって窓ガラスが割れ、飛散する危険性があるため、状況を見極めてから判断する必要があります。
まずは自身の安全を確保し、揺れが収まってから周囲の状況を確認しましょう。
また、対応は建物の構造や階数、窓の位置などによって異なります。例えば、高層階では、窓を開けると強風にあおられる危険があるため注意が必要です。
地震が発生した際は冷静に状況を判断し、安全を最優先に行動してください。震度7以上の地震の揺れがどれほどのものなのかが気になる方は、以下の記事をご覧ください。
→震度7の地震はどれくらい揺れる?過去の事例と震度8~10の予測を解説
地震発生後に命を守るための行動

地震発生後は、命を守るための行動が最優先です。基本は落下物から身を守り、揺れが収まってから周囲の状況を確認しましょう。
避難が必要な場合はブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めるようにしてください。また、防災グッズを持ち出せるようにしておいたり、家族の安否確認も欠かせません。
ここでは、地震発生後に命を守るための行動を7つ紹介します。
落下物から身を守る
地震発生後に最優先すべきは、身の安全の確保です。落下物から身を守るために、机の下などに隠れましょう。
地震が発生してすぐに外へ飛び出すのは危険です。
ただし、安全を確保するための行動は場所によって異なります。以下を参考に、シーンごとの身を守る行動を把握してください。
場所 | 身を守るための行動 |
部屋の中 | 机やテーブルの下に隠れる。家具から離れる |
就寝時 | 布団をかぶり、枕で頭を保護する |
お風呂 | 浴槽に水を張り、中に入る |
キッチン | ガスの元栓を閉め、火を消す。食器棚から離れる |
屋外 | ブロック塀や自動販売機から離れる。広場や公園に避難 |
電車 | つり革や手すりにしっかりつかまる |
車 | 徐々に減速し、路肩に停車。キーは付けたまま |
揺れが収まったら周囲の状況を確認
地震の揺れが収まったら、周囲の状況を慎重に確認しましょう。転倒した家具や飛散したガラスによる二次被害を防ぐため、注意を払いながら行動します。
まずは身の安全を確保し、次に家族や周囲の人々の安否を確認してください。
室内の場合は、家具の転倒や壁のひび割れ、天井の損傷などがないか注意深く観察します。特に、ガス漏れや火災の兆候がないかを確認すべきです。
異臭がする場合や煙が見える場合は、速やかに避難の準備をしましょう。
屋外の場合は、建物の倒壊や道路の陥没、電柱の傾きなどに注意を払います。また、津波の危険がある地域では、海岸からの距離や高台への避難経路を確認しましょう。
避難を判断する
避難するかどうかの判断は、建物の状況やラジオ、テレビ、インターネットなどから得られる最新情報に基づいて行います。
自治体から避難指示が出ている、建物に大きな損傷がある、火災の危険がある場合は、速やかに避難を開始しましょう。
一方で、建物が安全でライフラインも確保されている場合は、むやみに外出せず、自宅待機が適切な場合もあります。
避難する際は、事前に確認しておいた避難経路を使用し、指定された避難所へ向かってください。
ただし、道路の状況によっては、あらかじめ決めておいた経路が使えない可能性もあるため、複数の避難経路を把握しておく必要があります。
避難前にブレーカーを切り、ガスの元栓を閉める
避難する前には、必ずブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めてください。これは、地震後の火災を防ぐために欠かせない対策です。
実施すれば、電気やガスによる二次災害のリスクを大幅に減らせます。特に、地震で損傷を受けた電気配線からの出火リスクを軽減できるでしょう。
ただし、周囲の状況が非常に危険で、一刻も早く避難する必要がある場合は、自身の安全を最優先してください。可能な範囲で対応し、無理をせずに速やかに避難する意識を持つことが大切です。
防災グッズを持ち出せるようにしておく
地震対策では、すぐに持ち出せる場所に防災グッズを用意しておくことも重要です。
必要な物資をコンパクトにまとめ、玄関近くや寝室など、すぐに手の届く場所に保管しておくと、非常時でもすぐに持ち出せます。
防災グッズには、以下のグッズを含めるとよいでしょう。
- 最低3日分の水と食料
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯
- 予備の電池
- 救急箱
- 常備薬
- 貴重品
- 着替え
- 防寒具
また、家族構成に応じて、乳幼児用品や高齢者用品なども準備しておくべきです。
ただし、避難時に荷物が多すぎると、迅速な移動の妨げになる可能性があります。必要最小限の物資を、軽量かつコンパクトな形でまとめてください。
内容物は定期的にチェックし、賞味期限切れの食品がないか確認しましょう。
車を使わずに徒歩で避難
地震発生後の避難は、原則として徒歩で行うべきです。車での避難は避け、指定された避難所まで徒歩で移動するようにしましょう。
地震直後は道路が混雑し、渋滞が発生する可能性が高くなります。車での避難は、緊急車両の通行を妨げる恐れがあるため避けなければいけません。
また、道路の損傷や倒壊物により、車が通行できない可能性があります。
その他、マンションに住んでいる方は、エレベーターの使用は絶対にやめてください。地震による停電や故障で閉じ込められる危険があります。
避難は、必ず階段を使用します。高層階に住んでいる場合は、避難に時間がかかることを考慮し、早めの行動を心がけましょう。
家族の安否確認
安全が確保できたら、家族の安否確認を行ってください。
ただし、大規模な地震が発生すると、電話回線が混雑し、通常の電話やメールがつながりにくくなる可能性があります。
そのため、あらかじめ家族で連絡手段を決めておきましょう。災害用伝言ダイヤル(171)や、各携帯電話会社が提供する災害用伝言板サービスを利用すると便利です。
これらのサービスは、災害時に比較的つながりやすく、安否情報を共有するのに役立ちます。家族全員で使用方法を確認し、定期的に訓練を行っておくとよいでしょう。
また、離れて暮らす家族との連絡方法も事前に決めておかなければいけません。遠方の親戚や知人を連絡の中継点にすれば、連絡が取れない場合でも情報を共有できる可能性が高まります。
なお、スマートフォンが使えなくなる可能性も考慮し、連絡先は紙にメモして携帯してください。
地震発生のために備えておきたい防災対策

地震大国日本に住む私たちにとって、日ごろからの防災対策は欠かせません。
ここでは、地震発生に備えて行うべき具体的な防災対策を解説します。それぞれを実践すれば、地震発生時の被害を最小限に抑え、自分と家族の安全を守れます。
窓ガラスの飛散を防ぐ対策
地震時の窓ガラスの飛散は、深刻な怪我に発展する可能性があります。リスクを回避するためにも、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っておくべきです。
飛散防止フィルムは、地震でガラスが割れても破片が飛び散るのを防ぎ、怪我のリスクを大幅に減らします。特に、大きな窓や頻繁に使用する部屋の窓には必ず貼りましょう。
また、カーテンやブラインドを閉める習慣を身に着けるのも効果的です。ガラスが割れた際に、破片の飛散を軽減する役割を果たします。
さらに、窓際の家具配置にも注意が必要です。窓の近くに重い家具や鋭利な物を置くと、地震の揺れで家具が倒れ、窓ガラスを割る可能性があります。
家具の転倒を防ぐ対策
家具の転倒は、地震時に注意すべきリスクのひとつです。防止策を徹底すれば、家庭内の安全を確保できます。
まずは、L字金具や突っ張り棒を使用して家具を固定しましょう。特に、背の高い家具や重量のある家具は、壁や天井にしっかりと固定してください。
固定する際は、家具の重量や壁の材質を考慮し、適切な固定具を選びます。次に、家具が倒れても避難経路をふさがないよう、ドアや通路から離して配置しましょう。
また、寝室には大きな家具を置かないなど、就寝中の安全確保にも配慮が必要です。家具の上には、重いものや割れやすいものを置かないように注意してください。
地震の揺れで落下し、怪我の原因となる可能性があります。
ハザードマップで避難経路を確認
地震発生時に正しく避難するには、事前に避難経路を確認しておく必要があります。
まずは、お住まいの地域のハザードマップを入手し、自宅の位置を確認してください。多くの自治体がWebサイト上で公開しているため、簡単に入手できるはずです。
次に、マップ上で指定された避難所の位置を確認し、自宅からの経路を複数設定しましょう。主要な経路が使えない場合に備え、複数の経路を把握しておくべきです。
また、ハザードマップには地震以外の災害リスクも記載されている場合があります。津波や土砂災害のリスクなども併せて確認し、総合的な防災計画を立ててください。
家族全員でハザードマップを確認し、避難経路や避難所の位置を共有することも大切です。可能であれば、実際に避難経路を歩いてみましょう
これにより、具体的なイメージを持てるほか、いざという時の行動がスムーズになります。
防災グッズの準備
適切な防災グッズの準備は、災害時の生存率を高めます。
準備すべきグッズは、以下の通りです。
- 飲料水(1人1日3リットルを目安に、最低3日分)
- 非常食(缶詰、乾パン、レトルト食品など、調理不要で長期保存可能なもの)
- 携帯ラジオと予備電池
- 懐中電灯と予備電池
- モバイルバッテリー
- 救急箱(絆創膏、消毒液、常備薬など)
- 衛生用品(マスク、消毒ジェル、ウェットティッシュなど)
- 着替え(下着、靴下を含む)
- 防寒具(毛布、カイロなど)
- 簡易トイレ
- 現金(小銭を含む)と身分証明書のコピー
- 筆記用具(メモ帳、ペン)
- 軍手、ヘルメットまたは防災頭巾
家族構成に応じて、乳幼児用品や高齢者用品、ペット用品なども追加します。
これらのアイテムは、持ち運びやすいリュックサックなどにまとめて保管しておきましょう。内容物を定期的にチェックし、賞味期限切れの食品がないか確認してください。
家族との連絡手段を決める
地震が発生すると、家族との連絡が取りにくくなる可能性があるため、連絡手段を事前に決めておくとよいでしょう。
主な連絡手段や準備することは、以下の通りです。
連絡手段 | 特徴 | 準備すること |
災害用伝言ダイヤル(171) | 音声で安否情報を残せる | 使用方法を家族で確認し、定期的に練習 |
災害用伝言板サービス | テキストで安否情報を登録・共有 | 各携帯電話会社のサービス利用方法を確認 |
SNS(XやFacebook) | 広範囲での情報共有が可能 | 家族間で使用するSNSを決め、アカウントを交換 |
紙のメモ | スマートフォンが使えない場合に有効 | 重要な連絡先を防水性のノートに記入し携帯 |
これらの連絡手段を組み合わせて使用すると、災害時でも家族との連絡を取りやすくなります。また、遠方の親戚や知人を連絡の中継点として決めておくと効果的です。
家族での確認と練習を定期的に行い、いざという時に備えましょう。
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まとめ
地震発生時に窓を開ける理由、命を守るための行動や防災対策を解説しました。
地震発生時は避難経路を確保するために窓を開ける行為は大切です。しかし、地震発生直後や設置状況によっては窓ガラスが割れて怪我をするリスクがあります。
必ず安全を確保したうえで窓を開けるようにしてください。
地震対策は、日ごろからの準備と適切な行動が欠かせません。窓ガラスの飛散防止、家具の固定、避難経路の確認、防災グッズの準備、家族との連絡手段の確立など、総合的な対策が必要です。
また、EcoFlow DELTA 3 Plusのような高性能ポータブル電源は、災害時の電力確保に大きな安心をもたらします。
これらの知識と準備を家族全員で共有し、定期的に防災訓練を行いましょう。適切な準備があれば、地震によるさまざまな被害を軽減できます。