震度7の地震は過去に6回ほど発生しており、今後も発生する恐れがある他、南海トラフ地震のように大規模な被害が想定される地震も発生する可能性があるため、注意が必要です。
一方で、震度7はどれくらい揺れるのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、地震の震度とマグニチュード、震度7の地震はどれくらい揺れるのか、過去の事例、震度8〜10の予測、巨大地震が発生したらどうすべきかをわかりやすく解説します。
震度7の地震について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
地震の震度とマグニチュード

地震の揺れについて理解するためには、まず震度とマグニチュードについて知るべきです。
ここでは、地震の震度とマグニチュードについて詳しく解説します。
震度とは
震度とは、地震の揺れを数値で表したものです。
震度は主に震度0から震度7まで、10段階で設定されています。
- 震度0
- 震度1
- 震度2
- 震度3
- 震度4
- 震度5弱
- 震度5強
- 震度6弱
- 震度6強
- 震度7
震度0は人体に感じない微小な揺れの状態、震度1〜2は若干揺れる状態、震度3〜4はある程度揺れる状態、震度5弱〜6強は非常に揺れる状態を表します。
震度7に至っては、阪神淡路大震災や東日本大震災を超える揺れとなるため、十分な警戒が必要となるでしょう。南海トラフ地震も震度7を超えると予想されるなど、常に備えが怠れません。
震度は地震の揺れを数値化したものとなるため、どれくらい揺れるのかの目安として考えておくとわかりやすいです。
マグニチュードとは
マグニチュードとは、地震の規模を数値で表したものです。
マグニチュードは主に1以下から8以上までの6段階で設定されています。
- マグニチュード1未満:極微小地震
- マグニチュード1~3:極小地震
- マグニチュード3~5:小地震
- マグニチュード5~7:中地震
- マグニチュード7~8:大地震
- マグニチュード8以上:巨大地震
マグニチュード1未満は極微小地震とされ、人が揺れを感じることはあまりありません。マグニチュード1〜3も極小地震とされ、揺れを感じることはほとんどないでしょう。
マグニチュード3〜5になるとようやく小地震となり、揺れを感じるようになります。次第にマグニチュード5〜7となり中地震、マグニチュード7〜8となり大地震となるわけです。
例外として、マグニチュード8以上の巨大地震が稀に発生することがあるため、日本では常に用心しなくてはなりません。
なお、超巨大地震になると予想されている南海トラフ地震は、マグニチュード9を超えるとの推定があるため、今から備えをしておくことが重要となるでしょう。
地震については他の記事でも解説しているため、あわせてお読みください。
→関連記事:震度6弱はどれくらい揺れる?震度5弱・4弱との違いや震度7の強さを解説
震度7の地震はどれくらい揺れる?

震度7の地震ともなると身動きが取れないほど揺れる、建物が壊れることがあるなどより大規模な被害が出ると予想されるでしょう。
場合によっては津波や土砂崩れを引き起こすため、十分な備えが必要です。
ここでは、震度7の地震はどれくらい揺れるかについて詳しく解説します。
身動きが取れないほど揺れる
震度7の地震は、身動きが取れないほど揺れるとされています。
這ってやっと動けるかどうかというところで、揺れの状況によっては吹き飛ばされることもあるなど非常に危険な状態です。
海では津波、山では土砂崩れが発生することがあるため、即避難が必要となるでしょう。
建物が壊れることがある
震度7の地震では、建物が壊れることがあります。
建物の被害想定に関しては、以下の通りです。
- 耐震性の低い木造建物は傾くものや倒れるものがある
- 耐震性の高い木造建物でも稀に傾くことがある
- 鉄筋コンクリート造の建物でも倒れるものがある
耐震性の低い木造建物は傾くものや倒れるものがあります。
2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、2024年の能登半島地震など、震度7の地震によって壊れた建物は数え切れません。
耐震性の高い木造建物でも稀に傾くことがあるなど、震度7を超える地震は壊滅的な被害をもたらすと考えておくのが良いでしょう。
一見頑丈そうに見える鉄筋コンクリート造の建物でも倒れるものがあるなど、震度7を超える地震は常に万全の備えが必要です。
地震の備えについては他の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
→関連記事:地震に備えて今、やるべきこと10選!震災発生時に取るべき行動を解説
震度7の過去の事例

震度7の地震は過去に6回ほど発生しているため、どのような地震だったのかを知っておくと備えの参考になるはずです。
ここでは、震度7の過去の事例について詳しく解説します。
1995年1月:兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)
兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)は、1995年1月17日に発生した地震です。
都市直下型地震だったこともあり、死者5,500余名、負傷者4万1,500余名、全壊家屋10万戸を超えるなど、日本史上最悪の巨大地震の一つとして数えられています。
被害地域ではインフラが途絶されたり、液状化現象が発生したりするなど、大都市複合災害の例として未だに語り継がれている地震といえるでしょう。
2004年10月:新潟県中越地震
新潟県中越地震は、2004年10月23日に発生した地震です。
最大震度7を観測した新潟県中越地震は、阪神淡路大震災や東日本大震災ほどではないものの、死者約70人、負傷者約4,800人を出す災害となりました。
全壊した住宅は約3,100棟、半壊した住宅は約1万3,800棟と2000年以降に発生した地震のなかでも深刻な被害をもたらした地震とされています。
2011年3月:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、2011年3月11日に発生した地震です。
海溝型地震だったこともあり、死者1万5,800余名、負傷者5,400余名、全壊家屋13万戸を超えるなど、日本史上最悪の巨大地震の一つとして数えられています。
被害地域には津波が到来したことから数千人規模の関連死者や行方不明者を出すなど、未だに被害が色濃く残っている地震といえるでしょう。
2016年4月:熊本地震
熊本地震は、2016年4月14日と16日に発生した二度の地震です。
一度目・二度目ともに震度7を記録した熊本地震も、阪神淡路大震災や東日本大震災ほどではないものの、死者約210人、負傷者約2,700人を出す災害となりました。
全壊した住宅は約8,000棟、半壊した住宅は約3万4,000棟と2000年以降に発生した地震のなかでも甚大な被害をもたらした地震とされています。
2018年9月:北海道胆振東部地震
北海道胆振東部地震は、2018年9月6日に発生した地震として知られています。
死者数は約40名、負傷者数は約780名、住家全壊は約470棟、住家半壊は約1,660棟と北海道に深刻なダメージを与えた震災です。
ブラックアウトと呼ばれる日本初の大規模停電が発生したことでも知られており、地震だけでなく停電への備えも必要であることを浮き彫りにした災害といえるでしょう。
2024年1月:能登半島地震
能登半島地震は、2024年1月1日に発生した地震として知られています。
死者数は約500名、負傷者数は約1,340名、住家全壊は約8,220棟、住家半壊は約1万6,580棟と石川県に甚大なダメージを残した震災です。
火災による被害をはじめ、ガス・水道・電気などのライフラインや電車・バスなどの交通機関に被害が発生したことでも知られている災害といえるでしょう。
震度8~10の予測

震度7を超える震度8〜10は起こるのか、気になるところです。
ここでは、震度8〜10の予想について詳しく解説します。
過去に発生したことはない
震度8〜10の地震は、過去に発生したことはありません。
震度7を超える地震は防災上区別する意味がないとされており、仮に震度8〜10の地震が発生したとしても震度7と同じく壊滅的な被害が出るのは明白です。
もちろん、震度8〜10の地震が絶対に発生しないというわけではなく、いずれは阪神淡路大震災や東日本大震災を超える被害の地震が発生する恐れが十分にあります。
震度8〜10の地震がもし発生したとなると、過去の巨大災害を超える被害となる可能性があるため、常に備えが必要でしょう。
南海トラフ地震は発生する
政府が今後30年以内に約80%の確率で発生すると予想しているのが、日本全土を巻き込むであろう南海トラフ地震です。
絶対に発生すると断言はできないものの、南海トラフ地震は過去に50〜100年スパンで発生しており、もうじき発生することが予想されています。
仮に南海トラフ地震が発生した場合、東西日本全域を巻き込む超巨大災害になると予想されており、被害は阪神淡路大震災や東日本大震災の約10倍になるとされています。
今後30年以内に80%と超高確率で発生する南海トラフ地震に対しては、確実な備えが必要です。
巨大地震が発生したらどうすべき?

南海トラフ地震のような巨大地震が発生したら、家にいる場合・外にいる場合・移動中の場合で分けて対応方法を変えるのが良いでしょう。
【家にいる場合】
- ガスの元栓を閉めてコンロの火を消す
- クッションや座布団で頭を守る
- テーブルや椅子の下に隠れる
- ドアや窓を開けて逃げ道を作る
- 揺れが収まってから逃げる
家で地震に遭遇した場合、ガスの元栓を閉めてコンロの火を消し、火事を防ぎます。
揺れが強い場合はクッションや座布団で頭を守り、テーブルや椅子の下に隠れてください。揺れが弱い場合はドアや窓を開けて逃げ道を作り、揺れが収まってから逃げましょう。
【外にいる場合】
- 公園や広場などに行く
- 雑居ビルや住居から離れる
- 避難所に逃げる
外で地震に遭遇した場合、公園や広場などに行き、雑居ビルや住居から離れます。
災害は数回に分けて発生することがあるため、避難所に逃げるべきです。
【移動中の場合】
- 車は乗車したまま停車させる
- 交通機関では乗務員の指示に従う
移動中の場合、車に乗車したまま停車させると安心です。
交通機関の場合は緊急停車に備え、つり革や手すりに掴まりましょう。緊急停車後は乗務員の指示に従い、冷静に行動してください。
災害に備えるならポータブル電源が必需品

災害に備えるなら、ポータブル電源が必需品となります。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池のことで、1回の充電で数日分〜10日分の電力を貯めて置ける優れものです。
平時ではアウトドアやリモートワークで使用されることが多いですが、緊急時には電気製品を利用するための電力供給源として重宝するため、1台あるだけでも安心です。
例えば、EcoFlowが販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusは、急速充電に対応している他、高出力かつ大容量でどのような家電にも対応できる仕様となっています。
寿命は約10年間あるため、南海トラフ地震に備えて購入しておくのも良いでしょう。
普段はキャンプや車中泊などに使用できるからこそ、防災アイテムとしてはもちろんレジャーグッズとしても備えておくと安心ではないでしょうか。

まとめ
地震の震度とマグニチュード、震度7の地震はどれくらい揺れるのか、過去の事例、震度8〜10の予測、巨大地震が発生したらどうすべきかを解説しました。
震度7の地震は日本でも度々発生しており、その度に壊滅的な被害をもたらしています。
これらの地震はいつどこで発生するかわからないものの、南海トラフ地震のように一定周忌で発生するものもあるため、常に備えが必要です。
もし、今後の地震へ備えるなら、ぜひEcoFlowのポータブル電源をご検討ください。
当社ではEcoFlow DELTA 3 Plusなど、高性能なポータブル電源を複数ラインナップしているため、災害に備えたい人に良いです。