- 防災グッズはいつ用意すべき?
- 防災グッズのなかで本当に必要なものは?
- 防災グッズの選び方を知りたい
このような疑問や悩みがある方もいるでしょう。一言で防災グッズと言っても、その種類は多岐にわたります。
状況によって用意すべきアイテムが異なるため、「本当に必要な防災グッズがわからない」という方もいるはずです。そこで今回は、本当に必要な防災グッズをランキング形式で解説します。
防災グッズをすでに準備している方も、そうでない方も、ぜひ本記事の内容を最後までご覧ください。
防災グッズはいつ用意すべき?
まだ防災グッズを用意していないなら、いますぐにでも用意することをおすすめします。なぜなら、災害は予告なくやってくるものだからです。
電気、水道、ガスといったライフラインが止まった場合、復旧までに1週間以上の時間を要することがあります。災害が起こってから用意するのでは手遅れで、被災中の生活が一部制限されてしまいます。
混乱した状況のなか、自身の力だけで安全に生活を送るためには、防災グッズの準備が不可欠です。手軽に揃えられる防災グッズもあるので、早めの準備を検討しましょう。
防災グッズが役立つシーン
防災時の避難には大きく分けて、「1次避難」と「2次避難」の2種類があります。この2つでは状況が異なるため、防災グッズの準備も避難の種類に分けて行うべきです。それぞれの特徴と必要な防災グッズは以下の通りです。
避難の種類 | 内容 | 防災グッズ |
1次避難 | 災害が起きた直後から安全な場所へ逃げるまでの期間 | 食料品、安眠用品、衛生用品など、生活に最低限必要な防災グッズ |
2次避難 | ライフラインが復旧して元の生活へ戻るまでの期間 | 食料品、ゴミ袋、衣類など、長期的な生活に必要な防災グッズ |
1次避難用の防災グッズは、災害が起きたときすぐに持ち出すべきものです。最初の1日を凌ぐための防災グッズで、物品の携帯性が重要視されます。
避難したあとに余裕が出てきたら、安全の確認をして自宅に戻り、2次避難用の防災グッズを持ち出します。救援物資が届くまでの数日間、自足できる分の飲食料やアイテムが必要です。
防災グッズの選び方|意識すべき4つのポイント
防災グッズと一言で言っても、その種類は多岐にわたります。そのため、選ぶ際に迷ってしまう方も多いでしょう。そこで本項では、防災グッズを選ぶ際に意識すべきポイントを4つに分けて紹介します。
- 避難する人数を明確にする
- 不測の事態を考慮する
- 長期間を想定する
- 食料品は賞味期限を確認する
これらを意識することで、状況に合った防災グッズを選びやすくなります。以下のポイントを1つずつ解説します。
ポイント1.避難する人数を明確にする
防災グッズを用意する際には、まずは避難する人数を明確にすることが大切です。なぜなら、避難する人数に応じて用意する物品の量がまったく異なるためです。
一人分の飲料水であれば、1日あたり3Lを目安に用意すれば事足ります。しかし、3人家族の場合は、家族全員分の9L以上を用意する必要があります。
また、避難時に活躍する物品も、基本的に一人分の用意であることが多いため、家族の人数に合わせて選択することが推奨されます。
ポイント2.不測の事態を考慮する
災害時は備品が不足することが多く、日常とは異なる環境で生活する必要があります。そのため、不測の事態を考慮し、防災グッズを十分に用意しなければなりません。
不測の事態 | 用意すべきアイテム |
発病や怪我 | 薬、マスク、スポーツドリンク、救急セット |
猛暑や酷寒 | 冷感タオル、ネッククーラー、カイロ、湯たんぽ |
災害による発火 | 簡易消火器、消火スプレー |
災害時には想定外の事態が起こりやすいため注意が必要です。不測の事態を踏まえて、防災グッズを十分に用意しておきましょう。
ポイント3.長期間を想定する
3つ目のポイントは、長期間を想定することです。電気は比較的早く復旧する可能性が高いですが、ガスや水道の復旧には1週間近くかかることがあります。
その間、問題なく生活するためには、最低でも3日間、できれば1週間以上の防災グッズが必要です。また、避難先で生活することを想定して、快眠グッズや人目を遮る簡易テントなどを用意しておくことをおすすめします。
ポイント4.食料品は賞味期限を確認する
食料品を選ぶ際は、賞味期限をしっかりと確認しましょう。非常食は賞味期限が長いとはいえ、永久に持つわけではなく、食品によってはすぐに賞味期限を迎えてしまいます。
災害時には体調管理に気を遣う必要もあるため、必ず賞味期限をチェックし、長期間保管できる食料品を用意しましょう。なお、賞味期限が長いものとしては、クラッカーやアルファ米、ソフトパンなどが挙げられます。
防災グッズで本当に必要なものランキング15選
防災グッズで本当に必要なものをランキング形式で15通り紹介します。
- 1位:飲料水
- 2位:食料品
- 3位:充電器・モバイルバッテリー
- 4位:貴重品
- 5位:携帯トイレ
- 6位:予備の衣類
- 7位:現金
- 8位:防災ラジオ
- 9位:ライト・ランタン
- 10位:救急セット
- 11位:除菌アルコール
- 12位:タオル
- 13位:カセットコンロ
- 14位:ポータブル電源
- 15位:ライター・マッチ
各防災グッズについて、必要な理由と注意点を解説します。
1位.飲料水
飲料水は防災グッズのなかでも特に重要なアイテムです。飲用だけでなく、洗い物やトイレなどへの使用も考慮すると、一人あたり3L以上は用意すべきです。
また、500mlのペットボトルを用意すれば衛生対策になる、スポーツドリンクを用意すれば塩分も補給できる、などの点も踏まえて用意しましょう。
2位.食料品
食料品は生存のために必要となる防災グッズです。以下の点を意識して、最低でも「1日3食×3日間×家族の人数」の食料品を用意しましょう。
【食料品を選ぶ際のポイント】
- 道具がなくても開けやすいもの
- お湯がなくても食べられるもの
- 容器のまま食べられるもの
災害時には食事の時間が最大の娯楽となるため、味のバリエーションを考慮して選ぶと良いでしょう。またストレス対策として、間食の用意も推奨されます。
→防災時に活躍する非常食とは?主な種類とその特徴、選び方を徹底解説
3位.充電器・モバイルバッテリー
情報収集のためのツールとして、スマホやラジオは欠かせません。また、被害状況を証明する「り災(罹災)証明書」の発行にも、撮影するためのカメラが必要になる場合があります。
しかし、災害により停電が起こった場合、これらの電気機器は使用できなくなる可能性があります。そこで重要となるのが、充電器やモバイルバッテリーの準備です。
充電器はコードとACアダプターが分離するタイプを選ぶと便利です。また、モバイルバッテリーは数日間の供給ができるよう、大容量のタイプを選択しましょう。
→モバイルバッテリーの使い方を徹底解説!正しい充電方法・充電時の注意点
4位.貴重品
家に戻れない状況も想定されるため、避難時に貴重品を持ち出しましょう。予め1箇所にまとめて保管しておくことで、災害時にすぐに持ち出せます。
【貴重品の一例】
- 印鑑
- 免許証や保険証
- 保険証券
- 通帳のコピー
- 家族の連絡先
水濡れから貴重品を守るために、防水の袋に入れておくと安心です。
5位.携帯トイレ
水道が使えなくなる場合や、避難所でのトイレの使用が難しい状況を想定し、携帯トイレを用意しておきましょう。
携帯トイレには、段ボールで簡単に作れるタイプ、トイレの内部に設置するタイプ、水で固めるタイプなど、さまざまな種類があります。消臭機能がついた製品を選ぶことをおすすめします。
6位.予備の衣類
避難中は服が汚れてしまったり、濡れてしまったりすることが想定されます。避難状況によっては、数日間お風呂に入れないこともあるでしょう。
このため、3〜4日分の衣類を用意しておくことが推奨されます。着替えたものを入れておく袋を用意しておくと便利です。
7位.現金
災害時にはATMが使えなくなる可能性があるため、現金の用意が必要になります。いざというときに買い物できないリスクを避けるために、1週間分の現金を防災バッグに用意しておきましょう。10円玉、100円玉、500円玉などの小銭を用意しておくと便利です。
8位.防災ラジオ
地震速報や津波情報など、防災情報を収集できる防災ラジオがあると心強いです。ラジオにあると嬉しい付帯機能は以下の通りです。
- 手回し充電機能
- ソーラー充電機能
- 簡易ライト
災害時には情報収集が特に重要となるため、利便性が高い防災ラジオを用意しておきましょう。
9位.ライト・ランタン
懐中電灯やランタンも必ず1本は用意しておきましょう。災害時にはガラスなどの破片が落ちていることがあり、夜間は視認性が悪いことから、怪我の原因に繋がるリスクがあります。また、ライトを用意しておけば、救助要請の合図として利用することも可能です。
10位.救急セット
災害時に自身が怪我をしたとき、もしくは大切な人が怪我をした場合に役立ちます。用意が推奨される救急アイテムは以下の通りです。
- 絆創膏
- 包帯・ガーゼ
- はさみ・ピンセット
- 綿棒
- 消毒薬
- 三角巾
- 食品用ラップ
三角巾は衛生的なたたみ方があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。夏場は虫刺され用の薬を用意しておけば、より安心して過ごすことができます。
11位.除菌アルコール
災害時には水の利用が制限されることがあるため、衛生管理を徹底するのが難しくなります。そんな状況では、清潔を保つための除菌アルコールが重宝されます。
食事前やトイレのあとなど、手洗いが必要な場面で除菌アルコールを使用すれば、災害時でも衛生的に過ごせます。コンパクトに収納できるウエットティッシュ型の除菌アルコールがおすすめです。
12位.タオル
災害時にはタオルの使用頻度が高くなりがちです。主に以下のような用途で活躍します。
- ひざ掛けなどで防寒対策をする
- 汚れた場所などの床に敷く
- 着替えや睡眠時の目隠し
- 色付きタオルによる意思表示
タオルは災害時の活用シーンが意外と多いため、数枚は必ず用意しておきましょう。ただし、分厚いものだと携帯性に欠けるので、薄手のタイプが推奨されます。
13位.カセットコンロ
ライフラインが停止した際に役立つ調理器具として、カセットコンロが挙げられます。カセットコンロを使えば、ご飯を炊いたり、保存食を温めたりなどが可能になります。
非常食の美味しさが増すだけでなく、有効な寒さ対策にもなるため、防災バッグのスペースに余裕があれば用意しておきましょう。
14位.ポータブル電源
スマホ、ラジオ、ライトなどは災害時に活躍するアイテムですが、どれも使用する際に電気を必要とします。災害によってライフラインが停止した場合、充電することができず、使用できなくなるリスクがあります。
そんな状況で活躍するのが、携帯性が高いポータブル電源です。ポータブル電源があれば、避難先でも電気機器を使用し、普段と似たような生活を送ることができます。充電を気にする必要がないため、不安の解消やストレス緩和にも繋がります。
15位.ライター・マッチ
ライターやマッチは火起こしの際に役立つアイテムです。本体が小さく、防災バッグに入れてもかさばらないのがメリットです。雨が降っても問題なく使えるように、湿気対策を万全にしましょう。
関連記事:防災グッズでいらなかったものランキングTOP5!役立つもの・備蓄しておきたいものを解説
ポータブル電源とソーラーパネルがあれば避難先でも安心
ライフラインが停止した場合、復旧するまでに時間がかかることがあります。そのような状況において、ポータブル電源とソーラーパネルが活躍します。
ソーラーパネルとセットで用意しておけば、電気の復旧が長引いたとしても、太陽光発電により電気を確実に供給することが可能です。そのほか、ポータブル電源とソーラーパネルを用意するメリットは以下の通りです。
- スマホやラジオの充電器を利用できるためバッテリー残量を気にする必要がない
- 電子レンジやIH調理器具を使ってあたたかい食事を作れる
- ゲーム機の利用や動画の視聴など、ストレス環境に耐える手段が広がる
- ポータブルクーラーや電気毛布の利用により暑さ対策・寒さ対策になる
災害用のポータブル電源とソーラーパネルを選ぶ際は、本体の大きさと重量を考慮しましょう。携帯性の高い製品を選べば、避難所に持ち込んで使用することができます。
なお、EcoFlowのポータブル電源とソーラーパネルは、コンパクトかつ軽量なので、災害時の利用に適しています。急速充電に対応しており、利便性に優れているのも特徴です。
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よくある質問
①防災グッズはどれくらいの頻度で見直すべきですか?
防災グッズは少なくとも年に1回、定期的に見直すことを推奨します。特に非常食や飲料水、乾電池などは賞味期限や使用期限を確認し、期限が切れる前に入れ替えましょう。
②防災グッズの中で、電源が取れない場合に便利なアイテムは何ですか?
電源が取れない場合には、ポータブル電源やソーラー充電器が非常に便利です。また、手回し式の懐中電灯やラジオも役立ちます。これらのアイテムは停電時に情報収集や照明の確保に貢献します。
③家族全員の分を揃える場合、どのくらいの量の防災グッズが必要ですか?
家族全員の分を揃える場合、1人あたり最低3日分の食料と水を用意しましょう。目安として、1日あたり1人につき飲料水は約3リットル、食料はエネルギー補給が十分にできる非常食を用意するのが理想です。
まとめ
本記事では、本当に必要な防災グッズをランキング形式で解説しました。
災害は予告なく訪れるものなので、準備がまだ済んでいない方は、すぐにでも防災グッズを取り揃えることをおすすめします。特に飲料水、食料品、充電器・モバイルバッテリー、貴重品が重要なので、優先的に用意するようにしましょう。
また、ライフラインが停止した状況でも、ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、電気機器を使って便利に生活することができます。携帯性の高い製品を探している方は、ぜひEcoFlow製品の購入を検討してみてください。