地震や台風、大雪などの災害が多発する日本では、防災アプリが大活躍します。日頃の防災対策としてはもちろんのこと、災害時に迅速な避難を実現するためにも欠かせません。ただし、防災アプリには様々な種類があるので、どれを選べばよいか迷われるでしょう。
そこで本記事では、平常時や災害時の防災対策におすすめの防災アプリを紹介します。無料アプリや自治体が提供するアプリ、ゲームで学べるアプリを厳選しているので、スマホに防災アプリを導入したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
災害時・平常時に役立つ防災アプリとは

防災アプリとは、地震・台風・大雨・大雪などの自然災害に関する情報を、スマートフォンでリアルタイムに受け取れる便利なアプリです。避難所情報や気象警報、緊急地震速報などを即座に確認でき、命を守る行動につなげられます。
中には家族との安否確認ができたり、防災マニュアルを備えていたりと、機能はアプリによって様々です。日頃の備えとして防災アプリをインストールしておけば、災害時に冷静な判断と迅速な対応が可能になるでしょう。
防災アプリを選ぶ際のポイント3選

防災アプリをインストールしただけで満足していては、いざという時に使い物になりません。実際にアプリを触ってみて、使いやすいか確かめる必要があります。防災アプリを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- ポイント1|信頼できる機関が提供している
- ポイント2|オフラインでも使用できる
- ポイント3|用途に応じて使い分ける
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1|信頼できる機関が提供している
情報の信頼性が高いかどうかは、防災アプリを選ぶ上で重要な要素です。災害時に誤った情報を提供する防災アプリに頼ってしまった場合、かえって命を危険に晒す恐れがあります。
地方自治体や国、利用ユーザー数の多い大手企業が提供している防災アプリであれば安心です。防災アプリを導入する際は、必ず情報の取得元が信頼できるかを確認しましょう。
ポイント2|オフラインでも使用できる
オフラインでも使用できる防災アプリであれば、回線状況に影響を受けずに使用できます。どんなに高機能な防災アプリをインストールしていても、オンラインでしか使用できなければ、通信障害の状況下では使い物になりません。
ポイント3|用途に応じて使い分ける
防災アプリはそれぞれ機能が異なるので、用途に応じた使い分けが重要です。1個のアプリで複数の用途を担おうとすれば、選べるアプリは限られてしまいます。防災アプリが活躍する主な用途は、以下のとおりです。
- 【平常時】避難所の場所を確認する
- 【平常時】ハザードマップで危険なエリアを把握する
- 【平常時】防災に関する知識を学ぶ
- 【災害時】災害情報を収集する
- 【災害時】避難所まで迅速に避難する
- 【災害時】家族との安否確認を行う
【無料】災害対策におすすめの防災アプリ7選

防災アプリに高額な利用料金を払うのは抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。平常時や災害時に使える優秀な防災アプリの中には、無料で使えるものがたくさんあります。無料で使える災害対策におすすめの防災アプリは、以下のとおりです。
- 1.Safety tips
- 2.Yahoo!防災速報
- 3.NHKニュース防災アプリ
- 4.全国避難所ガイド
- 5.ココダヨ
- 6.特務機関NERV防災
- 7.クロスゼロ
それぞれの無料アプリについて、詳しく見ていきましょう。
1.Safety tips

出典:Safety tips
観光庁監修のもとに開発された、日本国内での災害情報を通知する無料アプリ。国や自治体が発表する以下の災害情報をプッシュ通知でお知らせし、迅速な避難行動を促します。
- 緊急地震速報
- 津波警報
- 噴火速報
- 気象警報
- 台風情報
- 避難情報
多言語に対応しているため、日本在住の外国人にもおすすめのアプリです。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | アールシーソリューション株式会社 |
オフライン対応 | × |
公式サイト | Safety tips |
2.Yahoo!防災速報

出典:Yahoo!防災速報 – 災害から命を守る、ヤフーの防災アプリ
「災害による犠牲者を0に」をコンセプトに防災情報を発信する無料アプリ。現在地と登録した国内3地点の周辺で起きた災害情報をプッシュ通知でお知らせします。
防災タイムラインでは、周辺の環境や世帯構成に基づいた必要な備えや行動を確認でき、命を守る行動につなげられます。防災手帳で避難場所リストやハザードマップ、緊急連絡先、防災用品などを把握すれば、万全な災害対策が講じられるでしょう。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | LINEヤフー株式会社 |
オフライン対応 | × |
公式サイト | Yahoo!防災速報 – 災害から命を守る、ヤフーの防災アプリ |
3.NHKニュース防災アプリ

出典:NHK NEWS WEB
災害情報を含む最新のニュースや速報をチェックできる無料アプリ。災害・気象情報を地図で確認できるので、スムーズな避難が実現します。放送中のニュース番組がライブ配信されるため、実際の被害状況を映像で確認し、適切な準備につなげられるでしょう。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | 日本放送協会(NHK) |
オフライン対応 | × |
公式サイト | NHK ニュース・防災アプリ |
4.全国避難所ガイド

現在地周辺の避難所・避難場所を表示したり、防災情報をプッシュ通知でお知らせしたりする無料アプリ。自治体が定めた避難所や、避難場所を15万件以上収録しているため、災害時にどこに避難すべきか迷う心配がありません。施設までのルート案内も可能です。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | ファーストメディア株式会社 |
オフライン対応 | 〇 |
公式サイト | 防災情報 全国避難所ガイド |
5.ココダヨ

出典:【ココダヨ】安否確認と見守りに、位置情報共有・防災速報アプリ
災害情報を受け取り、登録したメンバーの位置情報を瞬時に把握できる防災アプリ。ワンタップで大切な家族と安否を共有できます。グループ内では掲示板を介してチャットも可能です。30日間は無料で使用できるので、ぜひ試してみてください。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | 株式会社ゼネテック |
オフライン対応 | × |
公式サイト | 【ココダヨ】位置情報共有・防災速報アプリ |
6.特務機関NERV防災

地震・津波・噴火の速報や土砂災害・浸水害・洪水害の危険度を、ユーザーの位置情報に基づいて配信する無料アプリ。災害情報は気象業務支援センターから直接受け取り、独自技術によって国内最速レベルでの配信を実現しています。広告や宣伝は一切ありません。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | ゲヒルン株式会社 |
オフライン対応 | × |
公式サイト | 特務機関NERV防災アプリ |
7.クロスゼロ

安否確認や災害への備え、避難行動、情報伝達などをサポートしてくれる防災アプリ。平常時と災害時の両方で活躍する「フェーズフリー」のアイデアが採用されています。気象庁から発表される災害情報だけでなく、AI技術でSNSからも発災情報を収集するのが特徴です。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | 株式会社建設システム |
オフライン対応 | × |
公式サイト | 総合防災アプリ クロスゼロ |
【地域別】自治体が提供する防災アプリ5選

全国各地の自治体では、地域に特化した防災アプリを提供しています。お住まいの地域に基づいた災害情報を受け取れたり、避難所の受付ができたりと、より安全かつ迅速な避難を実現できるのが魅力です。自治体が提供する防災アプリを紹介します。
- 1.宮城県|みやぎ防災
- 2.福島県|福島県防災アプリ
- 3.長野県|信州防災アプリ
- 4.大阪府|大阪防災アプリ
- 5.高知県|高知県防災アプリ
それぞれの防災アプリについて、詳しく見ていきましょう。
1.宮城県|みやぎ防災

宮城県民がいち早く災害情報を受け取り、避難所でスムーズに受付を行えるアプリ。自然災害が発生したら、プッシュ通知で素早くお知らせします。避難所に着いたら、二次元バーコードを読み取るだけで受付が完了です。
対応OS | iOS、Android |
機能 | プッシュ通知、避難所受付、アンケート |
公式サイト | 宮城県公式ウェブサイト |
2.福島県|福島県防災アプリ

出典:福島県ホームページ
福島県がいざという時に速やかに避難できるよう開発されたアプリ。災害情報のプッシュ通知や避難所の検索、ハザードマップの確認など、災害時に役立つ機能が目白押しです。令和7年3月には、支援要請機能や避難者・避難所支援機能などが新たに追加されました。
対応OS | iOS、Android |
機能 | プッシュ通知、避難所検索、ハザードマップの確認、マイ避難シート作成 |
公式サイト | 福島県防災アプリ |
3.長野県|信州防災アプリ

出典:信州防災アプリ
トップ画面にハザードマップや避難先、雨雲レーダーなどの情報が集約された防災アプリ。私の避難計画を作成すれば、自分が取るべき行動が時系列で把握できます。日常生活では、防災コラムや防災クイズを通して防災の基本知識を習得しましょう。
対応OS | iOS、Android |
機能 | プッシュ通知、ハザードマップの確認、現在地の危険度特定、私の避難計画を作成 |
公式サイト | 信州防災アプリ |
4.大阪府|大阪防災アプリ

出典:大阪防災アプリ
大阪府全域を対象とした防災アプリ。避難情報や気象情報が発令されると、トップ画面の色が変化して危険をお知らせします。防災マップ上には帰宅困難者に対する一時滞在スペースも表示されるので、災害時に行き場を失う心配がありません。
対応OS | iOS、Android |
機能 | プッシュ通知、防犯マップ、防犯シグナル、雨雲レーダー |
公式サイト | 大阪防災アプリ |
5.高知県|高知県防災アプリ

高知県内での防災情報をプッシュ通知で知らせてくれる防災アプリ。カメラ機能では、過去24時間以内の河川水位の変化を確認できます。防災マップには避難所の位置や各種ハザードマップが表示されているので、最適な避難経路を特定するために活用できます。
対応OS | iOS、Android |
機能 | プッシュ通知、防災マップ、安否確認、雨量情報 |
公式サイト | 「高知県防災アプリ」について |
災害対策に欠かせないポータブル電源とは

防災アプリをインストールしていたとしても、スマートフォンの充電が切れていれば使用できません。災害によって送電設備が損傷すると、大規模な停電を引き起こし、コンセントからスマホの充電ができない可能性もあります。
災害による停電時も電化製品への給電を継続するには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、停電時も電化製品に給電できる機器を指します。災害による停電時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
- 電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に温かい料理が作れる
- 冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防ぐ
- LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
- 防災アプリを備えたスマホを常に満充電にしておける
ソーラーパネルと併用すれば、停電中にポータブル電源の充電が切れる心配はありません。
防災に必要な性能|おすすめの製品
防災対策として使用するポータブル電源は、出力の高いタイプを選びましょう。ポータブル電源の出力が家電の消費電力を上回っていなければ、家電は正常に動作しません。
例えば、エアコン(600W)や電気ケトル(1000W)、炊飯器(350W)を同時に動かすためには、最低でも1950Wの出力が必要です。
本サイトを運営するEcoFlowは、最大出力2,000Wのポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。
- コンセントから56分、ソーラーパネルから70分で満充電できる
- 容量10024Whを最大5kWhまで拡張できる
- 約12.5kgの小型設計で、使いたい場所まで自由に持ち運べる
- LFPバッテリーを搭載し、10年以上も防災対策で活躍する
- 出力600W未満の動作時に30dbの動作音に抑えられる
- 高性能なBMSを搭載し、バッテリー異常による発火や爆発を防ぐ
- 12時間以内に悪天候が予想されると、充電が優先される
- UPS機能を搭載し、停電時に10ms以内で電気供給源を切り替える
防災アプリを搭載したスマホ(11Wh)は、89回も満充電できます。災害による停電時に自宅にある家電のほとんどに給電したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

ゲームで楽しく学べる!防災アプリ2選

地震や台風、大雨、大雪など、自然災害が多発する日本では、一人ひとりが高い防災意識を持つことが重要です。しかし、防災に関する勉強は決して楽しいものではなく、なかなか気が乗らない方も多いでしょう。
そこで、以下の防災アプリを活用すれば、ゲームを通して楽しく防災について学べます。
- 東京都防災アプリ
- 絶体絶命都市防災マニュアル
それぞれの防災アプリについて、詳しく見ていきましょう。
東京都防災アプリ

出典:東京都防災ホームページ
東京都が提供する「あそぶ」「まなぶ」「つかう」がコンセプトの防災アプリ。防災マップやチェックリスト、避難シミュレーション、災害情報など、平常時や災害時に役立つコンテンツが充実しています。防災クイズでは、クイズを楽しみながら防災が学べます。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | 東京都 |
機能 | 防災マップ、防災クイズ、防災シティ、チェックリスト |
公式サイト | 東京都防災ホームページ |
絶体絶命都市防災マニュアル

ゲームをクリアして防災に関する情報を解放していく防災アプリ。「絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-」をプレイすれば、アプリ内に表示される防災マニュアルの項目が増えていきます。被災した主人公に扮して、大規模な災害を疑似体験してみましょう。
対応OS | iOS、Android |
提供機関 | 株式会社グランゼーラ |
機能 | プッシュ通知、防災マップ、安否確認、雨量情報 |
公式サイト | 『絶体絶命都市』 オフィシャルサイト |
まとめ

本記事では、平常時や災害時に活躍する防災アプリを紹介してきました。
防災アプリの用途は、ハザードマップの確認や防災知識の習得、災害情報の収集、家族との安否確認など様々です。全ての用途を網羅するために、複数のアプリを使い分けましょう。
自治体やユーザー数の多い大企業が提供する防災アプリであれば、災害情報にデマが紛れ込む心配はありません。楽しく防災知識を習得するには、ゲームアプリもおすすめです。
本サイトを運営するEcoFlowでは、災害による停電時でも最大2000Wの家電に給電できるポータブル電源を販売しています。在宅避難で快適な生活を送りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。