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越境台風とは?主な種類・代表的な例・特徴・サイクロンやハリケーンとの違いを解説

越境台風とは、海外で発生したサイクロンやハリケーンが、国内の観測範囲の境界線を越えて台風と分類されたものです。

日本に上陸する台風はもともとサイクロンやハリケーンだったものがあり、外国で勢力を拡大しながら徐々に接近してくるものも珍しくありません。

この記事では、越境台風とは、越境台風の主な種類、代表的な例、特徴、サイクロンとハリケーンの違い、よくある質問をわかりやすく解説します。

越境台風とは

越境台風 とは

越境台風とは、サイクロンやハリケーンが観測範囲の境界線を越えたことで、台風として分類されたものです。ここでは、越境台風について詳しく解説します。

観測範囲の境界線を越えて台風と分類されたもの

越境台風は、観測範囲の境界線を越えて台風と分類されたものです。

言葉自体は、気象庁が正式に使用する用語ではありませんが、一般的に太平洋で発生した熱帯低気圧(サイクロンやハリケーン)が、気象庁の観測範囲の境界線を越えて台風として分類されるようになったものを指します。

具体的には、サイクロンやハリケーンが日付変更線を越えて日本の監視領域(東経100度から180度までの北西太平洋と南シナ海)に入った台風を越境台風と呼びます。

熱帯低気圧がわからない人は、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。

熱帯低気圧とは?台風・温帯低気圧との違いや起こりうる災害・対策も解説

逆にサイクロンやハリケーンに分類されることもある

逆に、台風がサイクロンやハリケーンに分類されることもあります。

例えば、太平洋で台風として発生した熱帯低気圧が、観測範囲の境界線を越えて気象庁の観測範囲から出たことでサイクロンやハリケーンと分類されることもあるわけです。

対して、台風からサイクロンやハリケーンへ移行したとしても、越境サイクロンや越境ハリケーンと呼ばれるわけではないため、注意が必要となるでしょう。

あくまでも、逆のパターンもあるということを理解しておけば十分です。

なお、台風の大きさや強さの基準、ヘクトパスカルという単位については以下の記事で詳しく解説しています。

台風の「大きさ」と「強さ」の基準|影響や被害について詳しく解説

台風のヘクトパスカルとは?大きさや強さの判断基準や備えとなる防災方法を解説

越境台風の主な種類

越境台風 主な種類

越境台風の種類は、サイクロンやハリケーンから台風になるパターン、台風からサイクロンになるパターン、台風からハリケーンになるパターンの三つが主です。

ここでは、越境台風の主な種類について詳しく解説します。

サイクロンやハリケーンから台風になるパターン

日本に到来する越境台風は、サイクロンやハリケーンから台風になったものが主です。

日本の越境台風は西経域の熱帯低気圧が、経度180度線を越えて東経域に入るタイプの越境台風で、もともとはサイクロンやハリケーンだったものといえます。

そもそもサイクロンもハリケーンも熱帯低気圧が発達したもので、性質的には台風と同じです。地域によって呼び名が変わるだけで、完全な別物と分類するのは無理があります。

地域による分類については、以下を参考にしてみましょう。

  • 台風:北西太平洋や南シナ海で発生した熱帯低気圧のこと
  • サイクロン:インド洋や南半球で発生した熱帯低気圧のこと
  • ハリケーン:北大西洋で発生した熱帯低気圧のこと

以上のように、台風もサイクロンもハリケーンも地域ごとに名前が変わるだけです。

なお、日本では台風ごとに個別に台風〇〇号という名称がつけられますが、外国では人間の名前のような固有名詞がつけられることがあります。

台風からサイクロンになるパターン

越境台風は、台風からサイクロンになるパターンがあります。

主に東経100度以東の熱帯低気圧が、東経100度以西に進むタイプの越境台風で、観測範囲を超えてからはサイクロンとして扱われるのが一般的です。

台風からハリケーンになるパターン

越境台風は、台風からハリケーンになるパターンもあります。

主に東経域の熱帯低気圧が、経度180度線を越えて西経域に出るタイプの越境台風で、観測範囲を超えてからはハリケーンとして扱われるのが一般的です。

越境台風の代表的な例

越境台風 代表的な例

越境台風は、ここ数年〜数十年で到来したものだけでもいくつかあるため、過去にどのようなものがあったのかは知っておきたいところです。

ここでは、越境台風の代表的な例について詳しく解説します。

2023年:台風8号(ドーラ)

2023年には、台風8号(ドーラ)が越境台風として日本に襲来しました。

台風8号(ドーラ)は、もともとハリケーンとして発生したもので、日付変更線を越えて台風となったものです。一説では、ドーラの影響による風がハワイの山火事を拡大させたという話もあります。

2019年:台風19号(ハギビス)

2019年には、台風19号(ハギビス)と呼ばれる越境台風が日本を襲いました。

別名で令和元年東日本台風とも呼ばれ、関東地方や東北地方を中心に記録的な大雨や強風を記録した台風です。

死者・行方不明者は約100名、住家被害は約9万棟という甚大な被害をもたらした台風で、交通機関の麻痺やライフラインの寸断といった社会インフラにもダメージを与えた台風として知られています。

2018年:台風17号(ヘクター)

台風17号(ヘクター)は、2018年に発生した越境台風です。

具体的には、メキシコ沖で発生したハリケーンがハワイの南を通過しながら熱帯低気圧から台風になったものとされています。

なお、ヘクターは衰弱しながら進んだため、日本への直接的な影響はありませんでした。

2015年:台風12号(ハロラ)

台風12号(ハロラ)は、2015年に発生した越境台風です。

具体的には、中部太平洋で熱帯低気圧として発生し、トロピカルストームを経て、日付変更線を越えてきた珍しい台風とされています。

なお、ハロラは一度熱帯低気圧に戻った後に再び台風として発達した復活台風でもあり、越境台風としては珍しく日本に到来しました。

1997年:台風19号(オリーバ)

1997年に発生した台風19号も、越境台風の一つです。

同年9月4日にマーシャル諸島で発生したハリケーンが台風となったもので、九州地方から東北地方にかけて河川氾濫や土砂災害を引き起こしました。

死者66名、行方不明者13名を出すなど、危険な台風だったことが記録されています。

越境台風の特徴

越境台風 特徴

越境台風は、越境前に名前がついたものはそのまま引き継がれる点、越境後の勢力を維持したまま到来することがある点、8〜9月にかけて発生しやすい点が主な特徴です。

ここでは、越境台風の特徴について詳しく解説します。

越境前に名前がついたものはそのまま引き継がれる

越境台風は、越境前に名前がついたものはそのまま引き継がれます。

日本の台風は、到来した数に応じて台風〇〇号といった名称となりますが、越境台風は以前の名前がそのまま引き継がれるのが一般的です。

現に、ドーラ・ハギビス・ヘクター・ハロラ・オリーバなどの通名をそのまま使用している越境台風も珍しくありません。

越境後の勢力を維持したまま到来することがある

越境台風は、越境後の勢力を維持したまま到来することもあります。

越境台風の多くは、日本に到来する前に勢力が衰えることも少なくありませんが、なかには徐々に拡大しながら近づいてくるものもあるわけです。

離れた地域で発生したサイクロンやハリケーンが、越境台風として日本に甚大な被害をもたらすこともあるため、警戒は怠れません。

8~9月にかけて発生しやすい

8〜9月にかけて発生しやすいのも、越境台風の特徴の一つです。

台風自体は7〜10月にかけて発生しやすいのですが、日本に接近・上陸する時期は8〜9月に集中しています。

なぜこの時期の台風が頻発するのかについては、海水温が高いことや太平洋高気圧の勢力が弱いことが関係していると考えられています。

そのため、日本列島に到来する台風以外にも警戒が必要となるでしょう。

特に、夏は進路の予測が困難な台風が度々発生するため、備えは万全にしておくことが重要です。

台風とサイクロンとハリケーンの違い

越境台風 サイクロン ハリケーン 違い

台風とサイクロンとハリケーンは、どれも熱帯低気圧を指しますが、発生する地域によって呼び名が変わるため、注意が必要です。

ここでは、台風とサイクロンとハリケーンの違いについて詳しく解説します。

台風とはどのようなもの?

台風は、北西太平洋や南シナ海で発生した熱帯低気圧のことです。

具体的には、東経180度から西の北西太平洋や南シナ海で発生する熱帯低気圧を指し、勢力の拡大によって日本列島に甚大な被害をもたらすものもあります。

最初は台風のたまごと呼ばれていたものが巨大な勢力へと拡大することもあるため、十分な注意が必要です。

なお、台風のたまごについては、以下の記事でも解説しています。

【最新】台風のたまご情報|リアルタイムで確認する方法や被害と対策も解説

サイクロンとはどのようなもの?

サイクロンは、インド洋や南半球で発生した熱帯低気圧のことです。

インド洋や南半球で発生したサイクロンが日本に到来した場合、越境台風と分類されます。

ハリケーンとはどのようなもの?

ハリケーンは、北大西洋で発生した熱帯低気圧のことです。

北大西洋を中心に東経180度から東の太平洋をはじめ、カリブ海やメキシコ湾で発生したハリケーンが日本に到来した場合も、越境台風として分類されます。

例外:トロピカルストーム

例外として、トロピカルストームと呼ばれるものがあります。

トロピカルストームとは、アメリカの国立気象局で使用される用語です。同国の国立気象局では、最大風速が39マイル/時以上〜73マイル/時以下の熱帯低気圧をトロピカルストームと呼びます。

勢力は日本の台風より弱いですが、熱帯低気圧よりは強いのが特徴です。

越境台風のよくある質問

越境台風 質問

越境台風について疑問がある場合は、到来する前に解消しておくと安心です。

ここでは、越境台風のよくある質問について詳しく解説します。

越境台風の影響にはどのようなものがある?

越境台風は、人家への被害といった一般的な台風と同様の影響が出ます。

一方、通常の台風とは異なる勢力で日本に到来することもあり、場合によっては停電や土砂災害などの二次災害をもたらすため、注意が必要です。

一度停電すると復旧までに数日〜1週間を要することが稀にあるため、常に電力を使用できる状態にしておきたい場合はポータブル電源を導入しましょう。

  • ポータブル電源:一時的に電力を蓄えておける蓄電池のこと

例えば、Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusなど、高性能なポータブル電源があれば、デバイスの充電から電気製品への給電まで担えます。

EcoFlow DELTA 3 Plusは高出力かつ大容量のポータブル電源となっているため、1台備えておいて損はありません。

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最新モデルはより軽量かつ小型になるよう設計されているため、邪魔になるのではと懸念している人も安心といえます。

まだお持ちでない場合は、ぜひ購入をご検討いただけると幸いです。

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DELTA 3 Plusは、1024Whの大容量に加えて、EcoFlowのX-Stream充電テクノロジーと1,500WのAC入力を使用すると、40分で80%、56分で100%充電できます。業界トップクラスのポータブル電源で、あらゆるシーンで最速の充電速度を実現させます。

越境台風の名前はどのように決まる?

越境台風の名前は、発生した海域の命名規則に従って決まるのが一般的です。

例えば、東南アジアの海で発生した台風は台風委員会によって決まる他、中部太平洋で発生したものはハワイ語の名前がつけられることもあります。

まとめ

越境台風とは、越境台風の主な種類、代表的な例、特徴、サイクロンとハリケーンの違い、よくある質問を解説しました。

越境台風は、文字通り観測範囲の境界線を越えて台風と分類されたものです。

世界ではサイクロンやハリケーンといった名称のものがありますが、地域によって呼び名が変わるだけで、熱帯低気圧という点では共通しています。

なお、越境台風によっては徐々に勢力を拡大しながら接近・上陸するものもあるため、十分な警戒が必要となるでしょう。

例えば、越境台風によっては帯電といった二次被害をもたらすこともあるため、万全を期すならポータブル電源を備えておくのが安心といえます。

Ecoflowでは、EcoFlow DELTA 3 Plusなどの製品を販売しているため、興味のある方は公式ホームページからお問い合わせいただけると幸いです。

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