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クーリングシェルターとは?指定暑熱避難施設の要件や7自治体の設置例も解説

厳しい暑さが続く夏の時期には、全国各地で熱中症による救急搬送者が後を絶ちません。熱中症による健康被害を防ぐために、避暑地となるクーリングシェルターを開放する制度が創設されました。自治体が指定する施設を把握しておけば、手軽に涼を得られます。

そこで本記事では、クーリングシェルターとはどんな施設かについて解説します。指定暑熱避難施設の指定要件や、自治体別の設置例も掲載しているので、クーリングシェルターの必要性が理解できるでしょう。熱中症対策を万全にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

クーリングシェルター|指定暑熱避難施設とは

クーリングシェルター

クーリングシェルターとは、市民が暑さを凌ぐために無料で利用できる施設です。2024年4月1日に気候変動適応法が全面改正され、市町村は熱中症特別警戒情報の発表期間中にクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を開放するよう定められました(※1)。

各市町村長は、涼を得るための要件を満たしたクーリングシェルターを指定しなければなりません。熱中症による被害は、年々増加傾向にあります。熱中症の危険性を理解し、クーリングシェルターを適切に利用することが、夏場の健康を維持する上で非常に重要です。

※1参考:環境省「指定暑熱避難施設の指定・設置に関する手引き」

熱中症特別警戒アラートとは

クーリングシェルターが開設されるきっかけとなる熱中症特別警戒情報は、熱中症特別警戒アラートとも呼ばれます。熱中症特別警戒アラートは、熱中症による甚大な健康被害のリスクがある場合に、国民へ警戒を呼びかけるために環境大臣が発表するものです。

令和2年度から運用していた熱中症警戒アラートですが、熱中症による救急搬送人員の増加に伴い、令和6年度から熱中症特別警戒アラートの運用を開始しました。熱中症特別警戒アラートが発表された地域では、自発的な熱中症予防行動が欠かせません。

法律に基づくクーリングシェルターの指定要件

クーリングシェルター 指定 要件

クーリングシェルターに指定される施設は、ショッピングセンターや薬局、区民センター、図書館などです。クーリングシェルターに指定される最低限の要件を紹介します。

  • 適切な冷房設備を有している
  • 熱中症特別警戒アラートの発表時に、住民へと施設を開放できる
  • 住民が滞在するために必要な空間が確保されている

上記の最低基準は、気候変動適応法で定められていますが、各地方公共団体が地域の実情に照らし合わせて個別の事項を定めても問題ありません。

クーリングシェルター開放!暑さ指数別の注意点

クーリングシェルター 開放 注意点

クーリングシェルターの開設基準となる熱中症特別警戒アラートは、暑さ指数に基づいて発表されます。暑さ指数(WBGT)とは、1954年にアメリカで提案された熱中症のリスクを判断するための指標です。暑さ指数別の注意点を紹介します。

  • WBGT25未満|激しい運動に注意する
  • WBGT25~28|定期的に休息を取る
  • WBGT28~31|炎天下を避ける
  • WBGT31以上|クーリングシェルターに移動する

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。

WBGT25未満|激しい運動に注意する

WBGT25未満は熱中症の危険性が少ないですが、まれに死亡事故が発生するケースもあります。激しい運動や重労働は避けた方がよいでしょう。運動する場合は、こまめに水分・塩分を補給してください。WBGT21未満でも、熱中症の症状が出る場合もあります。

WBGT25~28|定期的に休息を取る

WBGT25以上28未満では、熱中症による死亡事故が増えてきます。運動や激しい作業をする場合は、積極的に休息をとり、こまめに水分・塩分を補給しましょう。激しい運動をする際には、30分おきの休息が推奨されています。熱中症の初期症状に警戒してください。

WBGT28~31|炎天下を避ける

WBGT28以上31未満では、熱中症の危険性が高くなります。外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意が必要です。体温が上昇しやすい激しい運動は避けてください。

10〜20分おきには休憩をとった方がよいでしょう。体の弱い人や体力の低い人、肥満の人、暑さへの耐性が低い人は、運動を中止するか軽減するのが適切です。

WBGT31以上|クーリングシェルターに移動する

WBGTが31を超えた場合は、原則運動を中止しましょう。高齢者の場合は、安静状態でも熱中症の危険があります。外出を極力避け、涼しい室内に移動してください。

WBGTが33になると予想される場合は、熱中症警戒アラートが発表されます。さらにWBGTが35以上になると予想される場合は、熱中症特別警戒アラートが発表され、クーリングシェルターも開設されます。近隣のクーリングシェルターを把握しておくと安心です。

【自治体別】クーリングシェルターの設置例7選

クーリングシェルター 設置例

全国の自治体は、一定の要件を満たした民間施設や市有施設をクーリングシェルターとして指定しています。自治体によって施設を利用する際の制約や利用期間などが異なるので、注意してください。自治体別にクーリングシェルターの設置例を紹介します。

  • 北海道札幌市|アラート発表時以外も開放
  • 東京都港区|一部施設で飲料水を配布
  • 千葉県佐倉市|マイボトル用給水機を設置
  • 埼玉県春日部市|まちのクールオアシスも開放
  • 神奈川県横浜市|クールシェアスポットを開設
  • 大阪府大阪市|冷たいおしぼりを提供
  • 兵庫県神戸市|KOBEクールオアシスを開設

それぞれの設置例について、詳しく見ていきましょう。

北海道札幌市|アラート発表時以外も開放

通常、クーリングシェルターを開設する義務があるのは、熱中症特別警戒アラートが発表されている期間のみです。札幌市では、発表時以外でも7〜9月の期間中であれば、クーリングシェルターを開設しています。予約や利用申込は不要なので、気軽に利用しましょう。

東京都港区|一部施設で飲料水を配布

東京都港区では、クーリングシェルターを「港区ひと涼みスポット」と名づけています。港区ひと涼みスポットの中でも以下の施設では、飲料水や塩タブレットを配布しています。

  • いきいきプラザ
  • 芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ
  • 介護予防総合センター

飲料水、塩タブレットの数には限りがあるので、注意してください。

千葉県佐倉市|マイボトル用給水機を設置

千葉県佐倉市では、クーリングシェルターやさくら涼み処として、暑さを一時的にしのげる場所を開設しています。さくら涼み処に備わっている設備は、以下のとおりです。

  • 冷房を完備している
  • 休憩スペースとして椅子を確保している
  • マイボトル用給水機を設置している

マイボトル用給水機では、冷水もしくは常温水が無料で給水できます。

埼玉県春日部市|まちのクールオアシスも開放

埼玉県春日部市ではクーリングシェルターだけでなく、熱中症警戒アラート発表の有無に関わらず暑さをしのげる場所として「まちのクールオアシス」を開放しています。6月~9月までの長期間、休館日を除いて利用できるので、涼を求めて気軽に立ち寄りましょう。

神奈川県横浜市|クールシェアスポットを開設

神奈川県横浜市では、2025年度から「クールシェアスポット」をクーリングシェルターに位置づけて開設しています。Webサイトで受け入れ可能な人数を公表しているので、人が殺到して利用できない心配もほとんどありません。6月〜10月までの長期間運用しています。

大阪府大阪市|冷たいおしぼりを提供

大阪府大阪市では、2025年4月23日から10月22日までクーリングシェルターを運用しています。西淀川区役所や近藤技研工業西淀川区民ホール、西淀川区民会館には、クーリングシェルター「涼ん処」を設置しており、誰でも避暑地として利用が可能です。

涼ん処では冷たいおしぼりを冷蔵庫に完備しているので、首元や手首、脇の下などを冷やして、全身を効率的にクールダウンしてください。

兵庫県神戸市|KOBEクールオアシスを開設

兵庫県神戸市では、クーリングシェルターとして「KOBEクールオアシス」を開設しています。KOBEクールオアシスマップを使えば、周辺の施設がスマホで簡単に検索可能です。KOBEクールオアシスに登録している店舗は、市内全域で673箇所にものぼります。

外出時の熱中症対策で活躍「ポータブルエアコン」

外出時 熱中症 対策 ポータブルエアコン

夏のお出かけで室内空間を効率的に冷やすために活躍するアイテムが、ポータブルエアコンです。ポータブルエアコンとは、室外機と室内機が一体化している持ち運び可能なエアコンを指します。自宅にあるエアコンのように面倒な設置工事は一切必要ありません。

屋外に持ち出して空間を冷却できるので、アウトドアでのテント内や車中泊での車内がクーリングシェルターへと早変わりします。車内のバッテリーを経由しないため、バッテリーが上がる心配もありません。エアコンがない部屋の熱中症対策にもぴったりです。

暑さ対策に必要な性能|おすすめの製品

昨今の夏は気温が40℃を超える猛暑日もあるので、強力な冷房性能を備えたポータブルエアコンを選びましょう。15分以内に設定温度へと冷却できるタイプであれば、蒸し暑い空間に長時間いて熱中症にかかるリスクを最小限に抑えられます。

EcoFlowは、1.8kWの冷房性能で車やテントも15分で約8℃涼しくできるポータブルエアコン「EcoFlow WAVE 3」を販売しています。WAVE 3の主な特徴は、以下のとおりです。

  • 除湿機能で湿度を下げて、部屋の体感温度を下げられる
  • 専用バッテリーで最長8時間も連続で稼働できる
  • 高品質のLFPバッテリーを採用し、10年間も暑さ対策として活躍する
  • 最短75分で専用バッテリーパックをフル充電できる
  • AC充電やソーラー充電、走行充電、シガーソケット充電に対応する
  • スマホアプリで使用状況のモニタリングやモード切替が行える
  • 就寝時は約44dbの超静音で稼働するため、睡眠を阻害しない
  • 排水タンクが一杯になると、排水アラートが通知される

「自動冷房暖房オン機能」により、設定した温度を上回った場合には自動で冷房が稼働するので安心です。室内外問わずクーリングシェルターのように涼しい空間を作り出したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow WAVE 3
冷暖両対応のWAVE 3は、1800Wの冷却性能と2000Wの暖房出力を備え、1024Whバッテリーパックによって最大8時間の連続稼働が可能です。冷房・暖房・除湿・ファン・自動の5機能に加え、マックス・スリープ・省エネの3つの運転モードを備えており、使用環境や好みに応じて細やかな温度調整が行えます。

クーリングシェルター以外の熱中症対策5選

クーリングシェルター 熱中症 対策

クーリングシェルターは、いつも近くにあるとは限りません。何も熱中症対策を行わなければ、クーリングシェルターが開設される前に熱中症にかかる場合もあるでしょう。クーリングシェルター以外の熱中症対策は、以下のとおりです。

  • 対策1|直射日光を避ける
  • 対策2|エアコンの使用を制限しない
  • 対策3|水分・塩分を摂取する
  • 対策4|バランスの良い食事を摂る
  • 対策5|冷却グッズを活用する

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|直射日光を避ける

熱中症は体温の上昇によって発症するので、屋外では直射日光を避けるよう工夫しましょう。特に体温調節の中核であるうなじへの対策は、欠かせません。屋外を歩く際にできるだけ日陰を選ぶだけでも効果があります。日傘や帽子などの日除けアイテムも必要です。

対策2|エアコンの使用を制限しない

電気代が気になるからといって、エアコンの使用を我慢してはいけません。特に夜間は、就寝から数時間経過すると自動で電源が切れるタイマーを設定している方も多いでしょう。

しかし、夜間は熱中症の初期症状に気付きづらく、目が覚めた時には重篤化している可能性もあります。熱帯夜は年々増えているため、朝までエアコンを稼働していると安心です。

対策3|水分・塩分を摂取する

熱中症対策として、水分だけでなく塩分もこまめに補給しましょう。暑さによって大量の汗をかくと、体内の水分と共にミネラルも奪われます。その状態で水分だけを補給すると、血液中のミネラル濃度が低くなり、かえって熱中症のリスクが高まるのです。

水分・塩分の補給には、スポーツドリンクやゼリー飲料、梅干し、塩分入りタブレットなどを活用しましょう。ただし、カフェイン飲料は利尿作用があるため、適していません。

対策4|バランスの良い食事を摂る

熱中症になりにくい体作りには、バランスの良い食事が必須です。普段から食べ物で暑さへの耐性をつけておけば、長引く猛暑日も乗り越えられます。

毎日の食事で摂りたい熱中症対策に欠かせない栄養素は、以下のとおりです。

栄養素の種類役割
タンパク質体内や血管内に水分を取り込み、保持する
ビタミンC体内の活性酸素を減少させる
ナトリウム体内の水分と塩分のバランスを調節する
カリウム尿と共に体内の熱を排出させる
マグネシウムナトリウムとカリウムのバランスを調節する
ビタミンB1熱中症の症状を緩和する

対策5|冷却グッズを活用する

熱中症予防として、冷却グッズも身に付けましょう。ネッククーラーや冷感タオル、冷却シートを使えば、首元を通る太い血管を冷やして、冷たい血液を体全体に送れます。

いつでも風を浴びて冷涼感を得られるよう、ハンディファンも常備しておけば安心です。

まとめ

クーリングシェルター どんな 施設 解説

本記事では、クーリングシェルターとはどんな施設かについて解説してきました。

クーリングシェルターとは、熱中症特別警戒アラートが発表されている期間に開設される、市民が暑さを凌ぐための施設です。冷房設備が完備されている他、冷たいおしぼりや飲料水の配布を行っている自治体もあります。

熱中症特別警戒アラートは暑さ指数を契機にしており、数値が31以上に達したら原則運動を中止して涼しい室内へと避難しましょう。熱中症を防ぐには、クーリングシェルターの利用に加えて、直射日光を避けたり冷却グッズを活用したりする対策も欠かせません。

EcoFlowは、熱中症対策として大活躍するポータブルエアコンを販売しています。屋内外問わず、素早く涼しい空間を作り出したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

コードレスで最長8時間の連続稼働が可能な「EcoFlow WAVE 3」

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